LEDヘッドライトは消費電力が少なく、従来のハロゲンライトより長寿命です。
自分の車のライトをヘッドライトに変えたいという人もいるでしょう。
しかし様々なメーカーからLEDヘッドライトは発売されており、どれが良いのか選びにくいです。
そこでこの記事で、おすすめのLEDヘッドライトをご紹介します。
LEDヘッドライトのメリット・デメリット
最初にLEDヘッドライトのメリットとデメリットを見ていきましょう。
LEDヘッドライトのメリット
LEDヘッドライトのメリットは、長寿命、省電力、最大光量までの点灯速度が早いの3つです。
長寿命
LEDヘッドライトには発光ダイオードという発光体を使っています。
ハロゲンやHIDとは違って、劣化しにくいため長寿命です。
3種類のランプの寿命は、ハロゲンが約2年、HIDが約3~5年、LEDが約15年となっています。
省電力
LEDはハロゲンやHIDよりも省電力です。
消費電力が少ないためにバッテリーへの負担を減らせます。
ハロゲンやHIDの消費電力は35~60Wに対して、LEDは30~33Wです。
最大光量までの点灯速度が早い
ハロゲンやHIDは起動速度が遅いために、光が安定するまでには数秒必要です。
それに対してLEDは起動が早く、点灯した瞬間に最大光量まで発光します。
夜間やトンネルですぐ前方を照らせるので、安全に運転しやすいでしょう。
LEDヘッドライトのデメリット
LEDヘッドライトのデメリットは、交換費用が高い、見えづらいときがある、発熱量が低いの3つです。
交換費用が高い
ハロゲンやHIDよりも価格が高い傾向です。
また生産国によっても価格は変化します。
外国製の製品は安めの価格設定ですが、性能は価格に比例です。
安さだけで選ぶと、性能の悪いLEDヘッドライトもあるので注意してください。
見えづらいときがある
LEDヘッドライトの色は色温度で変化します。
色温度が高いと青色のヘッドライトになり、青色は照射範囲が狭く投光が暗いです。
そのために雨の日はライトが反射し前方が見えにくいときがあります。
発熱量が低い
LEDヘッドライトは光源の発熱量が少ないです。
ヘッドライトカバーまで熱が伝わりにくいために、雪の降る地域ではヘッドライトに雪が積り溶けません。
ヘッドライトの光が遮られ、前方が見えにくい場合があるでしょう。
車用のLEDヘッドライトの選び方
車に搭載するLEDヘッドライトは、さまざまなメーカーから製品が発売されています。
製品ごとに特徴が違い、自分好みのLEDヘッドライトを選ぶにはいくつかポイントを抑えておきましょう。
バルブ1本のルーメンで明るさを図る
LEDヘッドライトの明るさはルーメンを見て確認します。
ヘッドライトから全方向に放出される光の総量を表すのがルーメンです。
ルーメンの数値が大きいほど、放出する光が多いので明るいと言えます。
ただし、LEDヘッドライトは2本セットで発売されているので、バルブ1本の数値で製品を比較して明るいかどうか確認してください。
ただし、ヘッドライトの明るさはルーメンだけでは判別できません。
それはルーメンが全方向に照射した光の明るさを示す数値だからです。
実際に車に取り付けて照らしたときは、ケルビンや配光性能も見ていき全体でバランスが取れているかどうかチェックします。
ライトの色はケルビンを参考にする
LEDヘッドライトの色はケルビンの数値で確かめます。
光の色を示すのがケルビン(=K)であり、3,000~4,000Kが黄色、5,000K前後が白色、8,000Kぐらいだと青色です。
黄色は広範囲を照らしてくれて、白色は視認性が優れています。
一般的なLEDヘッドライトであれば、6,000K前後の製品を選ぶと良いでしょう。
6,000K以上あれば車検に通る数値であるために、普段から使うヘッドライトとしても安心です。
配光性能もチェック
いくら明るいヘッドライトでも、点灯して路面を十分に照らしてくれないと暗いと感じます。
配光性能は数値では表せないために、配光性能を謳っている製品を選ぶと良いです。
製品購入前に配光性能を知るのは難しいですが、光軸調整できる製品だと自分の車に取り付けて丁度よい配光にできます。
冷却性能を重視するならばファン付き
LEDヘッドライトの冷却性能では、チップ周辺がアルミで作られている製品を選びます。
プラスチック製よりもアルミ製のほうが放熱性能が高く、チップが熱を持ちにくく壊れにくいです。
そしてさらに冷却性能を求めるならば、バルブに冷却ファンがついている製品を選択します。
冷却にヒートシンクを搭載する製品もありますが、ファンの方が冷却性能が高いです。
ただし冷却ファンがついていると、バルブが大きくなるので車によっては取り付けられないかもしれません。
取り付けのための十分なスペースがあるか確認してください。
設置スペースを抑えるならば、ヒートシンク付きモデルを選ぶこともできます。
冷却ファンやファンのモーターが付いていないのでバルブが小さいです。
モーターが付いていないので、初期不良のリスクも減らせます。
ノイズ対策されているか
LEDヘッドライトを含めて車のパーツによっては、ノイズが発生します。
ノイズはラジオやカーオーディオに雑音を入れる原因となるので、車内でラジオや音楽を聞くならばノイズ対策モデルを選んでください。
ノイズ対策済みと記載された製品を選ぶようにします。
ドライバーユニットは一体型か別タイプか
LEDヘッドライトのバルブは、光量調節するためのドライバーユニットが付属します。
ドライバーユニット一体型と別のタイプがあり、それぞれ特徴が違うので好みの方を選んでください。
ドライバーユニット一体型であれば、バルブとドライバーユニットが1つになっているので取付けしやすいです。
しかしバルブ自体が大きいために、車によっては取り付けられないかもしれません。
一体型であればコンパクトモデルを選ぶと良いでしょう。
ドライバーユニットがバルブと別になっているタイプは、取り付け位置を自由に決めたい人向けです。
バルブがコンパクトで多くの車に設置でき、取り付け場所の自由度が高くなっています。
ただしドライバーユニットを車のどこかに固定しないといけないために、配線位置も考える必要があり、初めてLEDヘッドライトを交換するならば一体型のほうが無難です。
車に取り付けられるか事前にチェック
どの製品を選ぶにしても、自分の車に取り付けられるか購入前にチェックします。
ヘッドライトの規格は現在主流のH4以外に、H8やH16などもあります。
規格ごとに消費電力や形状が違うので、自分の車に合わない製品だと取り付けられません。
自分の車に適合するかどうかは、製品を発売しているメーカーの適合表を見るのが確実です。
ほしい製品が見つかったら適合表を見てみましょう。
おすすめのLEDヘッドライト10選
ここからはさまざまな製品の中から、選び方を元にしておすすめのLEDヘッドライトをご紹介します。
HID屋 LEDヘッドライト D2R
規格 | D2R |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | 冷却ファン |
口コミで高い評価を受けているLEDヘッドライトです。
簡単に設置でき、初めてヘッドライトを交換する人でも安心でしょう。
交換にヘッドライトやバンパーの取り外しは不要で、バルブ交換だけで済みます。
純正HIDの1.6倍の明るさがあり、そして純正HIDの発光点を再現しました。
口コミで評価が高い!
日本ライティング株式会社 2色切り替えLEDヘッドライト
出典 : amazon
規格 | H8・H11・H16 |
ケルビン数 | ホワイト6000K / イエロー2600K |
冷却方式 | ファンレス |
2色切り替えのできるヘッドライトです。
視界状況や天候に応じでライトの色を切り替えられ、ホワイトとイエローの2色を使い分けられます。
そして日本製のヘッドライトであり、品質に信頼性があり長期に渡って使用可能です。
メーカー保証もついているので、万が一の場合でも安心でしょう。
2色切り替えのできるLEDヘッドライト
PIAA ヘッドライト/フォグライト用 LEDバルブ H8/H9/H11/H16
出典 : amazon
規格 | H8・H9・H11・H16 |
ケルビン数 | 6000K |
冷却方式 | 冷却ファン |
ワイドに光を照射し、路面全体を明るく照らします。
スピードを落として走っていても見づらくないので、安全に走行できるでしょう。
ヒートシンクがバルブと一体化しており高い放熱性能を実現しました。
また高い耐震性と防錆性能を誇り長く使用できます。
ワイドに照射します。
IPF ヘッドライトLED H4バルブ 12V/24V兼用
出典 : amazon
規格 | H4 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | ファンレス |
ドライバーユニットが一体化した国産のH4LEDヘッドライトです。
6500Kと明るく、光学設計によってワイドな明るさと配光を実現しました。
ユニットが一体化しているので取り付けが簡単です。
ムラのない照射性能と美しい発光色で、純正ハロゲンの配光パターンを再現しています。
ムラのない照射性能と美しい発光色!
BORDAN ヘッドライトLED H4 Hi/Lo
出典 : amazon
規格 | H4 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | 冷却ファン |
12V車専用ですが、ハイブリッド車やEV車にも対応しています。
純正ハロゲンを完全再現したLEDヘッドライトで、ハロゲンに慣れている方も違和感を
気にせず使用できるでしょう。
純正の防水ゴムもそのまま使用でき、純正ハロゲンを交換しているような感覚です。
本体台座部分に冷却ファンを設置し、ファン搭載ながらもコンパクトなモデルとなっています。
ファン搭載ながらもコンパクトなモデル!
Autofeel LEDヘッドライト H4
出典 : amazon
規格 | H4 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | ヒートシンク |
純正ハロゲンの発光点を再現し、同じ長さと同じ位置で発光するよう設計されています。
同様に純正ハロゲンと同じカットラインを忠実に再現しました。
防塵防水性能はIP65相当で、悪天候や悪路の中を走っても安心です。
ドライバーユニット一体化型で、取り付けには配線作業は必要ありません。
純正ハロゲンと同じカットラインを再現しています。
NOVSIGHT D2/D4 S/R LEDヘッドライト
出典 : amazon
規格 | D2・D4 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | 冷却ファン |
ハロゲンの2倍の明るさと150mの照射を実現しました。
自動車専用のLEDチップを厳選し、高輝度で広範囲の照射範囲となっています。
純正フィラメントと同位置での発光を再現しました。
アルミ合金のヒートシンクと高速静音ファンで高い冷却性能を誇ります。
ハロゲンの2倍の明るさで明るいLEDヘッドライトです。
AUXITO H4 LEDヘッドライト
出典 : amazon
規格 | H4 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | ファンレス |
ロービームのカットラインがクリアで、対向車や歩行者を眩しくさせません。
ハイビームはハロゲンの倍以上明るく150m先まで光が届きます。
アルミボディ採用で冷却性能に優れており、雪や雨でも正常に動作するモデルです。
IP65相当の防塵防水性能を確保しました。
クリアなカットラインのヘッドライト!
SUPAREE H4 LEDヘッドライト HI/LO切替 ファンレス
出典 : amazon
規格 | H4 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | ヒートシンク |
CREE社製のLEDを採用し、精確な配光と高輝度発光を実現しました。
純正フィラメントと同位置での発光を再現しており、きれいなカットラインが出ます。
特性航空アルミヒートシンクを採用し、ファンレス設計で騒音はありません。
純正ハロゲンバルブと同等サイズでワンタッチで取り付け完了します。
航空用アルミヒートシンク採用で冷却性能が高いです。
e-auto fun LEDヘッドライト LM-M2 MINI4シリーズ
出典 : amazon
規格 | H4 |
ケルビン数 | 6000K |
冷却方式 | 冷却ファン |
DC24V車専用仕様のLEDヘッドライトです。
純正フィラメントと同位置での発光を実現しています。
コネクタグ部分の台座は360度回転可能で、光軸調整しやすいです。
国産のダブルボールベアリングを採用した冷却ファンは、滑らかな高速回転と高い放熱性能を備えます。
ダブルボールベアリング採用の冷却性能に優れたファンを備えます。
特におすすめLEDヘッドライトはどれか?
10製品のLEDヘッドライトをご紹介しました。
それぞれの製品で規格明るさ、冷却性能などが違います。
ご紹介の製品の中から1つ選ぶとすれば、特におすすめであるのがHID屋のLEDヘッドライト D2Rです。
口コミで評価が高く、それだけ多くのカーオーナーに愛用されています。
HID屋 LEDヘッドライト D2R
規格 | D2R |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | 冷却ファン |
口コミで高い評価を受けているLEDヘッドライトです。
簡単に設置でき、初めてヘッドライトを交換する人でも安心でしょう。
交換にヘッドライトやバンパーの取り外しは不要で、バルブ交換だけで済みます。
純正HIDの1.6倍の明るさがあり、そして純正HIDの発光点を再現しました。
LEDヘッドライトについてのFAQ
ここからはLEDヘッドライトについて、よくある質問の回答をご紹介します。
LEDヘッドライトを交換すると車検に影響しますか?
純正ヘッドライトから社外品に交換すると、車検に合格しない場合があります。
車検で検査する項目は光軸位置、光量、光の色です。
光軸位置はカットラインを、光量は専用テスターで光度測定点を、光の色は色合いを検査します。
光軸は取り付け後に調整すれば問題ありません。
正確に調整するならば整備工場で依頼したほうが確実で、自分で正しく調整するのは難しいです。
光量と光の色は交換するLEDヘッドライトの製品を見て、車検対応かどうかチェックすれば大丈夫です。
取り付けたときのノイズ対策は?
交換するとノイズが発生することがありますが、シールドしたりリレーを使ったりしてノイズ対策します。
ただし自分でノイズ対策を行うのは難しいです。
もしもノイズを気にする方であれば、LEDヘッドライトの製品でノイズ対策済みというモデルを買うと良いでしょう。
すでに製品にノイズ対策が施されているので、取り付けてもノイズが発生しません。
LEDヘッドライトは雪に弱いのですか?
ハロゲンのヘッドライトは、発熱量が多いために雪が積もっても自然に溶けます。
しかし車用のLEDヘッドライトは、発熱量が少ないので積もった雪を溶かしにくいです。
そのためにLEDヘッドライトは比較的雪に弱いと言えます。
冬であればヘッドライトに解氷スプレーを使い、雪がつきにくくするのがおすすめです。
H4やH11というのは何?
H4やH11などのアルファベットと数字の組み合わせは、ヘッドライトバルブの規格です。
いくつか種類があり、現在はH4が主流となっています。
前まではH1やH3が使われていましたが、使用する車がほとんどなくなりました。
自分の車に新しいLEDヘッドライトを取り付けるならば、規格のあったヘッドライトを用意します。
自分の車のバルブ形状、つまり規格を調べるには以下の手順を踏みます。
- 自動車車検証の「初年度登録年月」と「型式」をチェック
- ヘッドライトメーカーの適合表をチェック
- メーカーから自分の車を探してクリック
- 車種ページから自分の車の年式を探してクリック
- 表示されたページのハイビームとロービームのバルブ形状をチェック
LEDとハロゲンやHIDの違いは何?
ヘッドライトの種類はLEDとハロゲン、そしてHIDの3つです。
LEDは消費電力が少なく発熱量が抑えられています。
ハロゲンは発熱量が多いので雪の多い地域で使うのがおすすめです。
そしてHIDは3種類の中でも最も明るいヘッドライトとなっています。
まとめ
LEDヘッドライトは様々なメーカーから発売されており、製品数が多いです。
それぞれのメーカーで特徴が違い、明るさやバルブ形状も違います。
ヘッドライトを交換するならば、自分の車のバルブ形状にあう製品を選んでください。
多くのヘッドライトはバルブを交換するだけで取り付けられるので、初めて交換する方でも問題ないでしょう。
ヘッドライトに関することならばHID屋へご相談ください。