近年、自動車ライトのLED化がメジャーなカスタムメニューとなってきました。この中でもヘッドライトのLED化は明るく目立つだけでなく、夜の安全を確保する意味でも大きな効果があり、人気のメニューとなっています。
自動車・バイクのヘッドライトバルブの規格の1つであるH1バルブをLED化する際、「うまく入らない」という声が聞かれます。それは何故でしょうか?
この記事では、H1 LEDバルブがうまく入らないトラブルの原因とその対処方法について詳しく説明します。H1バルブのLED化を考えられている方はこの記事を是非参考にしていただければ幸いです。
H1 LEDバルブとは?
本題に入る前に、H1 LEDバルブとはどのようなものなのか?H1バルブの規格や従来のハロゲンランプとLEDの違いについて説明します。
H1規格とは
H1規格は、自動車のヘッドライトバルブの国際標準の一つで、特に4灯式ヘッドライトのハイビームやロービームに使用されることが多いです。
シングルフィラメントのバルブであり、90年代から2000年代初頭の車両に多く採用されていました。
H1バルブは他の規格と互換性がなく、特定のヘッドライト設計に合わせて作られています。また、H1バルブはフォグランプとしても使用されることがあります。
プロジェクタータイプのヘッドライトに適しており、配光制御に優れています。
H1 ハロゲンランプとH1 LEDランプの違い
H1ハロゲンランプとH1 LEDランプは、大きく異なります。
ハロゲンランプは長年にわたり自動車ライトの標準となり純正採用などされてきましたが、近年ではLEDランプがそれにとって代わる存在となってきています。
LEDランプはエネルギー効率が高く、寿命が長いため、長期利用を考えればコストパフォーマンスがよいといわれています。
また、LEDランプは即時に最大の明るさを発生させ、ハロゲンより白い光を放射できます。これにより、夜間の視認性が向上し、ドライバーの安全性が高まります。
当初、LEDランプはハロゲンランプよりかなり高価であったことから一部高級車での利用にとどまっていました。
しかし近年では価格も安価になってきており、多くの車両で純正採用されるようになってきています。
H1 LEDバルブが入らない主な原因
H1ハロゲンランプのヘッドライトをLED化したい方も多いことでしょう。しかしながらLED化する際「うまく入らない」という声が多く聞かれます。
ここではH1 LEDバルブ交換時にうまく入らない、よくある3つの理由について解説します。
バルブサイズの不一致
H1 LEDバルブを取り付ける際、最も一般的な問題の一つがバルブサイズの不一致です。
H1バルブは車種毎に取り付け部分の形状が異なるケースがあり、これがLEDに交換する際ネックとなるケースがあります。
また社外品のLEDバルブは、サイズが純正のH1ハロゲンランプと大きく異なるケースもあり、ヘッドライト内部の形状やバルブの固定方法によっては、うまく収まらないことがあります。
コネクタ形状の問題
H1 LEDバルブの交換時に遭遇するもう一つの一般的な問題は、コネクタ形状の不一致です。
社外品の多くのH1 LEDバルブは、純正のハロゲンバルブと異なるコネクタ形状となっています。この為、車両ライトのコネクタに直接接続できずトラブルとなっています。
この問題は、単に接続できない、というだけでなく、中途半端な接続でライトの点灯が不安定になる、電気的トラブルの原因となるなど車両故障等の問題につながりかねません。
ライトハウジングのスペースの制限
H1 LEDバルブの取り付けにおいて、ヘッドライト内のバルブ取り付けスペースの制限も取り付けができない大きな要因です。
多くのH1 LEDバルブは、LEDバルブの基礎部分を冷却するためのヒートシンクやファンを備えているため、純正で付いているハロゲンバルブに比べサイズが大きくなります。その結果バルブが車体に収まらない事があります。
具体的には、LEDバルブが取り付け部分に固定できないケース、ライト内に水が浸水しないように取り付けられている防水用のゴムが取り付けられない、という状態になります。
純正バルブとLEDでは、形状が大きく異なるケースが多い、LEDは特に台座部分にファンがある為、これが原因でハウジングに入らないなどの問題が出るケースがある
引用:Amazon
H1 LEDバルブが入らない時の対策は?
H1 LEDバルブ装着時のトラブルに対し、どのように対策すればよいでしょうか?ここではそれぞれの要因に対する対策について詳しく解説します。
適合するバルブを選ぶ
車両に適合するH1 LEDバルブを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、バルブのサイズや形状が車両のヘッドライト形状に合っているかを確認することが最も重要です。製品の仕様をチェックし、必要であればLEDバルブのメーカーに問い合わせてみるのも良いでしょう。
また、単純に入ることを確認するだけではなく製品の仕様や品質も確認すると安心です。
まずはバルブの光の色温度が車検基準に適合しているかどうかを確認します。
日本の場合、一般的には色温度が6000K以下であれば車検に通る可能性が高いです。また、バルブの明るさも車検基準に適合している必要があります。
さらに、バルブの放熱方法も重要です。LEDバルブは発熱するため、ヒートシンクやファンが適切に機能しているかを確認しましょう。ヘッドライト内でLEDバルブが十分な冷却できないと、LEDバルブが壊れてしまう可能性がある為です。
取り付けスペースを確保する
H1 LEDバルブを取り付ける際には、LEDバルブ取り付け部分のスペースが十分であることを確認する必要があります。
もしスペースが不足している場合は、車両のライト側を加工するか、よりコンパクトなH1 LEDバルブを選ぶ必要があります。
しかし車両側を加工する場合、ライト内に水が浸水しないよう配慮するなど、かなり高い技術や専門的な知識を必要とします。そのためよほどの自信がある場合を除き、専門家に依頼することをおすすめします。
また、車両側を加工せず車両のヘッドライトに最適なものを見つけることが一番良い方法です。なぜなら加工による予期せぬトラブルを防止できるからです。
コネクタを加工する
H1 LEDバルブ装着時、コネクタ部分が異なる形状である場合、対策が必要となります。
まず、車両のヘッドライト側とLEDバルブ双方のコネクタが接続可能か確認しましょう。互換性がない場合は、変換アダプターを購入するか、加工が必要です。コネクタ部品を購入し、双方が接続できるようコネクタを作り直します。
加工した際は、コネクタがしっかりと接続されていることを確認しましょう。不安定な接続は、ライトの点灯不良や電気的な故障につながりますので十分注意が必要です。
最後に、バルブが正しく取り付けられたことを確認した後、ヘッドライトの機能テストを行います。点灯テストをして、すべての機能が正常に動作していることを確認しましょう。
なお、これらの作業は非常に専門性が高いため、自信がない場合は専門家に依頼することをおすすめします。
H1 LEDバルブを購入するならHID屋がおすすめ
H1 LEDバルブへの交換を考えているなら、HID屋の製品がおすすめです。
HID屋のH1 LEDバルブは、明るさ、色温度、放熱タイプ、配光性能といった重要な要素を考慮して設計されており、消費電力が少ないにも関わらず、長寿命で明るい照明を提供します。
また、車検対応モデルは、日本の厳しい車検基準をクリアしているため、安心して使用できるという大きな利点があります。
また何よりH1バルブを加工して取り付ける場合に備え、必要な部品やオプションパーツが準備されている点もおすすめできるポイントの1つです。
H1 LEDバルブには、加工する際に必要なコネクタキットが付属しています。さらに、ライトバルブの防水キャップが閉まらない場合に備え、ダストカバーなどのオプションパーツも充実しています。
単なる自動車ライトバルブメーカーではなく、取り付けの事を考えたきめ細かなサービスこそHID屋を選ぶ利点といえるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自動車のヘッドライトやフォグランプなどで利用されているH1バルブですが、LED化する際に取り付けできないトラブルが多くあるようです。
その理由は純正ハロゲンバルブと多くのH1 LEDバルブの形状が異なる点にあり、その場合車両側の加工等が必要となります。
しかしながら正しい手順を踏めば交換は可能です。また、交換バルブにHID屋のバルブを選定すれば必要なパーツを手に入れられることから大きなメリットがあります。
H1 LEDバルブを選ぶなら是非HID屋の通販サイトへお越しください。あなたの車に必要なバルブ、パーツが手に入るでしょう。