「バックランプが車検に通るかどうか心配」
「具体的な基準がわからず、対応に困っている」
という方は少なくないでしょう。
バックランプは、車を後退させる際に必要不可欠な灯火装置の一つです。
そのため、車検の際には一定の基準を満たす必要があり、これらをクリアしなければ車検に通りません。
本記事では、バックランプの役割や6つの車検基準と合格のポイント、球切れについてやバックランプの交換時期について詳しく説明します。
車検を控えている方やバックランプの状態に不安を感じている方は、ぜひご一読ください。
バックランプの役割
バックランプは、車が後退する際に点灯し、その存在を周囲に知らせる白色のランプです。
他の車両や歩行者に対して後退中であることを知らせるため、事故のリスク低減が期待できます。
別名「リバースランプ」とも呼ばれ、夜間や視界の悪い時でも後方の安全をサポートしてくれる灯火装置です。
そのためバックランプは、道路運送車両の保安基準において、すべての車両への装備が義務付けられています。
また、その性能については色や明るさなどの具体的な基準が定められており、これらの基準に適合していることが車検合格の条件となっているのです。
次項では、バックランプの車検基準について解説します。
バックランプの6つの車検基準と合格のポイント
バックランプの6つの車検基準と合格のポイントは以下の通りです。
- ランプの個数
- ランプの光色
- ランプの明るさ
- 視認性
- バルブを取り付ける位置
- ランプ本体やレンズの状態
順番に確認していきましょう。
①ランプの個数
バックランプの設置数は、日本の車検基準で「1個または2個」という定めがあります。
ただし、規定の範囲内であってもバルブの増減には注意が必要です。
例えば、車種によっては1個のバックランプしか付いていない場合もあります。
そのような車種に、左右対称に配置することを条件にもう1個を追加することが許可されています。
一方、元々2個のランプが付いている車で1個に減らしてしまうと、整備不良とみなされてしまうので注意してください。
②ランプの光色
バックランプの光色は「白」のみが認められています。
ただし、色の判断は目視による検査が行われるため、人によって判断基準にばらつきがあるのが現状です。
そのため、青白い光を放つようなランプは不適合となる可能性があるので注意してください。
色の判断には色温度を目安とするのがおすすめです。
色温度の単位にはケルビン(K)が使用され、一般的には6,000K程度の色温度のバルブがよく使用されます。
7,000Kまでは白色として許容範囲と言われていますが、青みがかって見える可能性も考慮すると、6,500K以下の製品を選択するのが安全でしょう。
③ランプの明るさ
バックランプの明るさにも規定があり、「他の交通の妨げにならない」程度にする必要があります。
過度に明るい光を放つ場合、周囲のドライバーの視界を妨げる恐れがあります。
特に夜間や暗所では、強すぎる光は一時的な眩惑を引き起こし、事故のリスクを高める可能性があるため、適切な明るさを維持する必要があるのです。
道路運送車両の保安基準では光度が、「平成17年12月31日以前に製作された自動車に備える後退灯にあっては5000cd以下(主として後方を照射するため の後退灯にあっては300cd以下)」と定められています。
また、通常の電球のワット数で15W以上75W以下の範囲に近い製品の使用が推奨されています。
純正品を使用している場合は特に心配はありませんが、カスタマイズなどで社外品に製品を交換する場合はしっかり確認して製品を購入しましょう。
④視認性
バックランプは後方からの視認性が重要であり、昼間でも後方100メートルの距離から点灯を確認できることが求められます。
また、バックランプのレンズ面積は20平方センチメートル以上と定められており、これも視認性を確保するために必要な条件です。
後方は特に目が届きにくいため、視認性の確保は後退時の安全性向上のために不可欠な要素と言えるでしょう。
⑤バルブを取り付ける位置
バルブを取り付ける位置は、効果的な後方照射と他車両への配慮を両立するように定められています。
高さについては、「上端が地上1.2メートル以下、下端が地上25センチメートル以上」という基準があります。
この規定は、低すぎると後方の視界が不十分になり、高すぎると他の運転者の視界を妨げる可能性があることを考慮して設定されているのです。
純正のバックランプは通常これらの基準を満たしていますが、カスタマイズ時には注意が必要です。
⑥ランプ本体やレンズの状態
バックランプ本体とレンズの状態も重要な検査項目です。
損傷や著しい汚れは、その機能を低下させる可能性があるため、車検では厳しくチェックされます。
レンズの破損や電球の露出は、光の拡散や水の侵入など、安全性に関わる問題を引き起こす可能性があるため不合格となります。
軽微な傷は合格する場合もありますが、安全性を考慮して早めに修理をしましょう。
車検時にはバックランプの球切れも要確認
車検基準をすべて満たしていたとしても、点灯不良があれば不合格になってしまうので注意してください。
球切れは尾灯やヘッドライトと同様、整備不良として道路交通法違反に該当します。
そのため、日常的な点検が必要不可欠です。
とはいえ、普段運転しているときは自分の車を後ろから確認する機会は少ないため、バックランプの球切れに気付きにくいことが多いです。
そのため、定期的にバックランプを点灯させ、球が切れていないか確認する必要があります。
点検方法としては、誰かに後ろから確認してもらうのが一番確実ですが、夜間に壁などに車を向けて光の具合を確認するのも一つの手です。
また、定期的な整備の際に整備士に確認を依頼するのも良いでしょう。
不具合を発見した場合は、安全性確保のため速やかにランプの交換をしてください。
バックランプの交換が必要なサイン
バックランプの寿命が近づくと、いくつかの兆候が現れます。
最も一般的なサインは、光の明るさが落ち、ランプが点灯しているにもかかわらず、後ろが暗く感じるようになることです。
また、片側だけが暗くなる、あるいは点滅するといった症状も交換の目安となります。
バックランプは、車を後退させるときにのみ使用されるため、ヘッドライトに比べて使用頻度は少ないですが、球切れが発生しないわけではありません。
頻繁な後退操作や経年劣化による接触不良でも球切れのリスクは高まります。
安全な運転のために定期的な点検を心がけ、少しでも異常を感じたら早めの交換を検討しましょう。
バックランプの交換にはHID屋がおすすめ
「無事に車検を通過できるバックランプに交換したい」という方にはHID屋の製品がおすすめです。
HID屋のバックランプは、ほとんど全ての製品が車検基準に適合しているため、交換後の車検も安心です。
また、優れた明るさと適切な配光性能を両立させています。
ヘッドライトに匹敵する明るさを実現しつつ、周囲に不快感を与えない絶妙な光量設計が特徴です。
バックランプの交換を検討している方は、ぜひHID屋の公式サイトで商品をチェックしてみてください。
まとめ
本記事では、バックランプの役割、車検基準と合格のポイント、球切れについてや交換のサインについて解説しました。
バックランプは、安全な運転に欠かせない重要なパーツであり、車検に合格するためにも正しく機能していることが求められます。
球切れや明るさ不足を放置すると、他車への迷惑だけでなく、自分自身の安全も脅かしかねません。
定期的な点検や適切な交換を行うことで、安心して運転ができます。
車の状態を見直し、万全のバックランプで快適なドライブを楽しんでください。