H16バルブは自動車のフォグランプに広く採用されているバルブ(電球)です。
そんな中「私の車のH16は暗く感じる」「H16とH11の違いって何?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に向けてこの記事では、おすすめの明るいH16 LEDフォグランプを3種類紹介します。
併せて、H16バルブの特徴についても詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
H16とは?H16バルブの基本情報を解説
H16バルブは、自動車のフォグランプに特化して設計されたバルブです。
2011年に登場した比較的新しい規格で、基本的にH11やHB4といった他のバルブと互換性はありません。
ここからはH16バルブの国際規格としての位置づけや他のバルブとの違い、採用車種について詳しく解説します。
国際規格として定められたH16バルブ
「H16」は国際的に定められた規格の一つです。
規格に基づいて製造されるH16バルブは、サイズや口金の形などが定められています。
H16バルブはH8やH11バルブに比べ世代が新しく、主にフォグランプとして使用されており、特に日本の主要メーカーが多く採用しています。
このようにH16バルブは、多くの自動車メーカーなどから信頼を寄せられている、国際規格に基づいたバルブ形状です。
どこが違う?H11 HB4バルブとの違いと互換性を解説
H16バルブはサイズや形状など、H11やHB4と異なる点があるため互換性はありません。
HB4バルブはロービームとしても使用されることもありますが、H16バルブやH11バルブの用途は上記の表から分かるようにフォグランプが主です。
そしてH16とH11は同じガラス球形状ですがHB4はそれよりも少し大きく、各バルブの口金も異なります。
これらの違いから適合しないバルブを使用した場合には、部品が損傷するなどトラブルが発生する恐れがあります。
そのため、バルブの適合性を確認することはとても重要です。
なおLED製品のブランドによっては「H8/H11/H16」という表記で、互換性がある製品も販売されているため、バルブ交換の際は愛車だけでなく製品のバルブ形式を確認しましょう。
H16フォグランプの採用車種を紹介
以下に「H16」規格のフォグランプバルブを採用している、各メーカーの代表車種と年式・型式をまとめました。
メーカー | 車種 | 年式 | 型式 |
トヨタ | アクア | H29.6~R3.6 | NHP10・10H |
トヨタ | アルファード | H27.1~H29.12 | AYH3#/GGH3#/AGH3# |
トヨタ | ヴォクシー | H28.4~H29.6 | ZRR80W |
トヨタ | エスクァイア | H26.10~H29.6 | ZWR80/ZRR8# |
トヨタ | エスティマ | H24.5~H28.5 | ACR/GCR5# |
トヨタ | オーリス | H28.4~H30.3 | ZWE186H |
トヨタ | シエンタ | H27.7~H30.10 | NHP17#/NSP17#/NCP17# |
トヨタ | プリウス(後期) | H23.12~H27.12 | ZVW30 |
スバル | レヴォーグ | H28.4~H29.7 | VM系(C型) |
スズキ | ジムニー | H30.7~ | JB64 |
ダイハツ | ウェイク | H28.5~ | LA700S・710S |
上記の表から各メーカーの様々な車種、特に比較的新しい年式のものに、H16バルブが多く採用されていることが確認できます。
同じ車種でも年式やグレードによってバルブが異なる場合があるので、必ず車両の取扱説明書やフォグランプブランドの適合表などから、実際のバルブを確認してください。
H16フォグランプにはLEDがおすすめ!
H16フォグランプにはハロゲン・HID・LEDの3種の光源がありますが、中でもLEDが最もおすすめです。
H16フォグランプにLEDをおすすめする理由は、明るさと点灯速度にあります。
LEDはハロゲンバルブと比較して非常に明るく、暗闇や悪天候時での視認性が大幅に向上します。
また明るく視界がクリアになることで、路面状況の把握や歩行者の発見がしやすく、夜間のドライブも安心です。
さらにハロゲンバルブは点灯してから最大光度になるまでに時間がかかる一方、LEDは瞬間的に発光するため、点灯後すぐに最大の明るさを発揮できます。
このことにより日中トンネルに入った際や急な吹雪の際、LEDが瞬時に点灯することで視界が確保され、状況の変化に対応しやすくなります。
このような明るさと瞬時の点灯で、夜間や悪天候時でも迅速に視界を確保でき安全運転をサポートするため、H16フォグランプにはLEDが最適です。
もう迷わない!H16 LEDフォグランプの選び方を解説
H16フォグランプを純正バルブからLEDに変えたいけど、「たくさんありすぎて迷ってしまう」「何を基準に選んだらいいの?」と思われる方も多いはず。
H16 LEDフォグランプを選ぶ際には、以下のポイントに気をつけましょう。
- 明るくて視認性が高い製品を選ぶ
- 車検に対応した製品を選ぶ
- 信頼があるブランドから選ぶ
ここからは3つのポイントに分けて解説します。
明るくて視認性が高い製品を選ぶ
H16フォグランプを選ぶ際は、明るくて視認性が高い製品を選ぶ事が重要です。
明るいフォグランプは前方の路面を明るく照らすだけでなく、ドライバーの視界を確保し、周囲の状況をしっかり把握するのに役立ちます。
さらに幅広い照射光を持つフォグランプは、路肩の見えやすさが段違いです。
ワイドな照射光が車の手前側に広がり、路肩の標識や通行人などをしっかり照らすことができ、安全運転に繋がります。
特に大雨や雪の日など、悪天候時の運転では視界が悪化することが多く、明るく幅広い照射光を持つフォグランプが特に効果を発揮します。
安全なドライブを楽しむために、明るさと視認性を重視した製品を選びましょう。
車検に対応した製品を選ぶ
H16フォグランプを選ぶ際は、車検に対応した製品を選ぶことが重要です。
国土交通省の保安基準では、フォグランプの色など細かく規定されています。
保安基準に適合しない製品を使用すると、車検に通らないだけでなく道路交通法に違反し、公道を走行できなくなる可能性もあるため注意が必要です。
フォグランプの色は「白色または淡黄色」と定められており、左右で異なる色や青色のフォグランプは車検の通りません。
色を確認する際には、色温度(ケルビン数)に注目しましょう。車検に対応するには、色温度が3000K〜6500Kの範囲の製品を選ぶと安心です。
また、カットラインがはっきりしている製品を選ぶことも重要なポイントです。
フォグランプの明るさについて車検では具体的な数値ではなく、検査官が「他の交通を妨げていないか」を目視で確認します。そして検査官が眩しいと感じると不合格となってしまいます。
ここで重要となってくるのがカットラインです。カットラインとは、光が当たる部分と当たらない部分との境目のことを言います。
カットラインが曖昧なフォグランプは、車検に不合格となるだけでなく、対向車や前方の車両のドライバーが眩しく感じて迷惑となる可能性も。
そのため周囲に迷惑をかけないためにも、車検対応のカットラインがくっきりとした製品を選びましょう。
このように事故リスクを減らし道路交通法を守るためには、色やカットラインに注意し、車検に対応した製品を選ぶことが重要です。
信頼があるブランドから選ぶ
H16フォグランプを選ぶ際には、信頼できるブランドの製品を選ぶことが重要です。
信頼性の高いブランドは、厳しい品質管理のもとで製造されており、安定した性能が期待できます。
一方で市場には多くのLEDフォグランプが出回っており、その中には粗悪品も含まれています。
そんな粗悪品を装着してしまうと、光量不足や不具合が発生し故障や事故の原因となることも。
このような思わぬトラブルを回避し、安全で快適なドライブを楽しむためにも、信頼できるブランドのH16 LEDフォグランプを選びましょう。
おすすめのH16 LEDフォグランプ3選を紹介
最後に、おすすめのH16 LEDフォグランプを3種類紹介します。
- 爆光タイプ
- 超爆光タイプ
- 2色切替えタイプ
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
①爆光タイプ
爆光タイプのLEDフォグランプは、純正ハロゲンを超える明るさが特徴です。
純正バルブの約12倍の明るさを実現し、視認性を向上させます。
特にHID屋の爆光フォグランプは、幅広い照射光による広範囲の照射が魅力です。
暗闇や悪天候時でも車両周辺の広範囲が明るく照らされ、視界が大幅に改善されます。
純正バルブでは少し見にくいこともある路肩や標識、歩行者をしっかりと照らすことができ、安全運転を強力にサポートします。
純正バルブからのアップグレードを考えている方には、幅広い照射光で視認性と安全性を高めるHID屋の爆光タイプがおすすめです。
②超爆光タイプ
超爆光タイプのLEDフォグランプは、爆光タイプを超えた力強く圧倒的な明るさを持つ製品です。
この力強い光が路面をはっきりと照らし、大雨や大雪の悪天候時にも安心してドライブができます。
特にHID屋のQシリーズは、純正バルブの約13倍という驚異的な明るさが特徴です。
さらに路面をはっきり照らすワイドな配光や、きれいなカットラインも、Qシリーズの魅力です。
はっきりとしたカットラインは夜間や悪天候時にクリアな視界を確保し、歩行者や障害物などの発見を早め、ドライバーの安全運転を支援します。
圧倒的な明るさで安定した視認性を体感したい方には、HID屋の超爆光Qシリーズがおすすめです。
③2色切替えタイプ
2色切り替えタイプは、2色のカラーをバルブを交換することなく、天気や気分で切り替えられる製品です。
特にHID屋のVシリーズは、一般的な「ホワイト×イエロー」だけでなく、ホワイトを基調にイエロー系を3色から選択できることが魅力です。
Vシリーズでは「イエロー」「レモンイエロー」「ライムイエロー」のそれぞれ印象の違う3種類のイエローから、求めるイメージによって1色選択できます。
どのカラーも雪や霧など悪天候時の視認性向上というイエロー系のメリットを発揮できるカラーとなっています。
検査基準を満たす色ですが、担当検査官によってはライムイエローが不適合となる場合もございます。そのため、車検に通す際は白色に切り換えておくことをおすすめします。
愛車の個性をLEDフォグランプのカラーでさらに表現したいという方には、HID屋の2色切替えVシリーズがおすすめです。
まとめ
この記事では、おすすめのH16 LEDフォグランプ3選を紹介し、H16フォグランプの基本情報や選び方について詳しく解説しました。
H16フォグランプバルブには、ハロゲンよりも明るくて瞬時に点灯するメリットのあるLEDがおすすめです。
そしてH16 LEDフォグランプは、信頼できるブランドの中から、明るくて車検に対応した製品を選びましょう。
ぜひこの記事を参考に、愛車に最適なH16 LEDフォグランプを探してみてください。