この記事では、N-BOXのヘッドライトをLED化する際に必要な情報について解説しています。これからヘッドライトの交換を検討している方はぜひ参考にしてください。
N-BOXのヘッドライト適合表
ヘッドライトを交換する場合、まずは車種ごとに適合したバルブ形状のものを選ぶ必要があります。交換用のヘッドライトを購入する前に、必ず適合を確認しておきましょう。
ホンダ・N-BOXのヘッドライト適合表
メーカー | 車種 | 型式 | 年式 | ヘッドライト | ||
初月 | 最終月 | LOW | HIGH | |||
ホンダ | N-BOX | JF3・4 | H29.8 | – | LED | ー |
ホンダ | N-BOX | JF1・2 | H23.12 | – | H4/HID(D2S) | ー |
ホンダ | N-BOX | JF1・2 | H23.12 | H25.11 | HID(D2S) | 9005(HB3) |
N-BOXのヘッドライトをLEDに交換するメリット
N-BOXのヘッドライトをLEDに交換することで、以下のメリットがあります。
- 視認性の向上
- 省電力
- 長寿命
- ドレスアップ
これらについて詳細に解説します。
視認性の向上
LEDヘッドライトは、夜間の運転において、従来のハロゲンバルブとは比べ物にならないほどの驚異的な明るさを提供します。路面状況や前方車両を鮮明に把握できるため、安全運転に大きく貢献します。特に、街灯の少ない地域や山間部での運転では、その恩恵をより顕著に実感できるでしょう。
LEDヘッドライトは、数千lmという高照度を実現し、従来のハロゲンバルブよりも明るく広い視界を提供します。さらに、指向性が高いため、悪天候時でも安定した照射が可能です。雨や雪による光の散乱を抑え、視界を悪化させることなく、路面や前方車両を明確に映し出すことができます。
LEDヘッドライトのもう一つの利点は、ハイビームとロービームの切り替えがスムーズであることです。LEDは応答速度が速いため、対向車とのすれ違いやトンネルへの進入など、視界状況の変化に素早く対応できます。近年では、自動ハイビーム機能を搭載した車種も増えており、LEDヘッドライトとの組み合わせにより、より快適で安全な夜間運転を実現しています。
LEDヘッドライトは、明るさ、視認性、安全性の面で従来のヘッドライトを凌駕(りょうが)し、運転体験を大きく向上させます。
省電力
N-BOXのヘッドライトをLED化することは、省電力という大きな利点を生み出します。従来のハロゲンバルブと比較して消費電力が著しく低いLEDヘッドライトは、燃費向上とバッテリーへの負担軽減に大きく貢献します。
具体的には、LED化によって燃費が向上し、年間数千円から数万円の燃料費を節約できる可能性があります。近年の地球温暖化対策や燃料費高騰を踏まえると、これは非常に魅力的なメリットと言えるでしょう。
さらに、近年では環境への負荷低減がますます重要視されており、自動車の燃費向上は大きな課題となっています。LEDヘッドライトは、自動車の燃費向上において重要な役割を果たし、持続可能なカーライフの実現に貢献します。
加えて、LEDヘッドライトは発熱量が少ないという特徴も持ち合わせています。冬季や渋滞時のアイドリング状態など、バッテリーに負担がかかりやすい状況においても、従来のハロゲンバルブと比べてバッテリーへの負荷を軽減することができます。
バッテリーへの負担軽減は、バッテリー寿命の延長、交換頻度の減少、そして周辺樹脂部品の劣化防止にもつながります。
このように、N-BOXのヘッドライトをLED化することは、省エネルギーだけでなく、自動車の持続可能な運用にも貢献する大きなメリットをもたらします。燃費向上と環境負荷低減を同時に実現したい方にとって、LEDヘッドライト化は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
長寿命
N-BOXのヘッドライトをLED化することの大きなメリットの一つは、その長寿命です。従来のハロゲンバルブと比べて数万時間という驚異的な寿命を誇るLEDヘッドライトは、交換頻度を大幅に削減します。
これは、ランニングコストの削減だけでなく、夜間の突然のヘッドライト切れを防ぎ、安全性を向上させるという大きな利点をもたらします。LEDチップは半導体で構成されているため、フィラメント切れのような突然の故障リスクがほとんどありません。
さらに、LEDヘッドライトの長い寿命は、環境への負荷も軽減します。廃棄物が少なく、消費電力も低いため、CO2排出量も削減されます。これは、近年ますます求められる環境負荷低減に貢献します。
このように、N-BOXのヘッドライトをLED化することは、経済的で環境にも優しい選択肢と言えるでしょう。
ドレスアップ
N-BOXのヘッドライトをLED化することは、車の外観を一層スタイリッシュに魅せるという魅力的な効果をもたらします。従来のハロゲンバルブとは比べ物にならないほどシャープで明るい光を放ち、車の印象を精悍(せいかん)で高級感のあるものに変えます。
特に、コンパクトカーであるN-BOXには、車体をより大きく見せる効果も期待できます。
従来のハロゲンヘッドライトと異なり、LEDヘッドライトは光源を細かく制御することができます。そのため、光をより均一に拡散させたり、特定の場所へ集光させたりすることが可能です。
車体前方のデザインを強調したい場合は、光を拡散させることで、ヘッドライトの存在感を増し、車体が大きく見えるようにすることができます。逆に、車体側面を強調したい場合は、光を集光させて鋭い印象を与えることで、車体が引き締まって大きく見えるようにすることができます。
さらに、LEDヘッドライトは色温度やデザインのバリエーションが豊富であるため、個性的な外観を演出することも可能です。愛車のイメージに合ったものを選ぶことで、より一層自分らしさを表現することができます。
近年では、多くの車種で純正オプションとしてLEDヘッドライトが提供されており、車種に合った設計や高いデザイン性・機能性が期待できます。
なお、LEDヘッドライトのドレスアップ効果を最大限に引き出すためには、以下の点に注意することが重要です。
- 適切な製品選び:車種や用途に合った明るさ・色温度・形状の製品を選ぶ。
- 明るさ・色温度の調整:好みや目的に合わせて、明るさや色温度を調整する。
- 他のランプ類もLED化する:フォグランプやテールランプなどもLED化することで、より統一感のある外観に仕上げる。
N-BOXのLEDヘッドライト化は、スタイリッシュで個性的な印象へ変貌させ、愛車への愛着をさらに深めてくれるでしょう。
N-BOX用ヘッドライトLEDの選び方
N-BOXのヘッドライトをLEDに交換する際、以下のポイントを参考に選びましょう。
- 車種に合致していること
- 明るさ
- 色温度
- 放熱性
- 車検対応かどうか
ここからは、これらについて詳細に解説します。
車種に合致していること
LEDヘッドライトは、ハロゲンバルブに比べて多くのメリットを持つ優れた照明技術ですが、車種に合った製品を選ぶことが重要です。適切な製品を選ばないと、取り付けができない、光軸がずれる、車検に通らないなどの問題が発生する可能性があります。
LEDヘッドライトユニットは、形状や取り付け穴の位置が車種によって異なります。N-BOXに適合する製品かどうか、必ず事前に確認しましょう。異なる形状や位置の製品では、取り付けができないだけでなく、光軸がずれてしまい、正常な照射ができなくなる可能性があります。
また、LEDヘッドライトには、H4、H7、H11など、様々なバルブ規格があります。N-BOXに適合するバルブ規格を確認し、それに合致した製品を選ぶことが重要です。規格が異なると、取り付けができないだけでなく、車検に通らない可能性もあります。
明るさ
LEDヘッドライトの選び方において、重要な要素の一つが明るさです。その明るさはルーメン(lm)という単位で測定されますが、特にN-BOXに適した明るさを選択することが重要です。
明るすぎるヘッドライトは、他車のドライバーに眩しさを与えてしまう恐れがあるため、慎重な選択が必要です。N-BOXでは、ロービームには1000lm以上、ハイビームには2000lm以上が推奨されます。
個々の視力や運転環境に応じて選択することが肝要であり、夜間走行が多い人や長距離を走る人はより明るいヘッドライトが適しています。同様に、オフロードや悪天候下での運転が多い人は、広い照射範囲と優れた配光が求められます。
明るさを選択する際には、以下の点に留意することも大切です。明るすぎると他車を眩ます恐れがあるため、車検基準を満たした製品を選ぶことが重要です。また、一部の車種では車検基準を満たしていないLEDヘッドライトは使用できないことがあるため、注意が必要です。自身の視力や周囲の環境に合わせて最適な明るさを選ぶことが安全運転に繋がります。
色温度
LEDヘッドライトの選択において、色温度も大切な要素です。色温度は光の色合いを示し、ケルビン(K)で表されます。一般的に、低い数値ほど暖色系であり、高い数値ほど寒色系です。
色温度と視認性には密接な関係があります。暖色系の3000K~4000Kは自然な視界を提供し、長時間の運転でも目が疲れにくく、雨や夜間でも路面がよく見えます。一方、5000K~6000Kの白色系は視認性が高いが、長時間の運転では目が疲れやすく、悪天候下での視界が悪くなる可能性があります。6500K以上の青白い光は視認性が高いが、悪天候時に路面が見にくくなります。
車種によって適した色温度が異なります。軽自動車やコンパクトカーには暖色系が、セダンやワゴンには白色系が、SUVやミニバンには青色系が適しています。また、個人の好みも重要で、暖色系は落ち着いた雰囲気を、白色系はスタイリッシュさを、青色系はスポーティーさを演出します。
N-BOXに最適なLEDヘッドライトを選ぶことで、快適な視界、疲労軽減、そして運転の楽しさを味わえます。適切な色温度を選択することで、安全かつ快適なドライビング体験が可能です。
放熱性
LEDヘッドライトの選択において、放熱性は重要な要素です。LEDチップからの熱が適切に放熱されないと、いくつかの問題が生じる可能性があります。例えば、LEDチップの寿命が短くなったり、ヘッドライト周辺の樹脂部品が劣化したり、ヘッドライト内部が曇ってしまうことがあります。特に、小型車のヘッドライトでは放熱スペースが制限されているため、放熱性の問題はより深刻です。
放熱性の高いLEDヘッドライトを選ぶためには、いくつかのポイントに留意する必要があります。例えば、冷却ファンが付いている製品や、大型のヒートシンクを備えた製品、アルミ素材の製品が適しています。また、ヘッドライトユニットのサイズに応じて適切なワット数を選ぶことも重要です。
放熱性はLEDヘッドライトの寿命や性能に直結するため、適切な製品を選ぶことが大切です。N-BOXのLEDヘッドライトを選ぶ際には、車種や放熱性、冷却方法、ヒートシンク素材などを総合的に考慮し、適切な製品を選択しましょう。
車検対応かどうか
LEDヘッドライトを選ぶ際には、車検対応かどうかを確認することが極めて重要です。車検合格には、道路運送車両保安基準に準拠した製品が必要です。
車検非対応のLEDヘッドライトを使用すると、安全性を確保できないだけでなく、車検不合格や保険金支払いの問題、違反切符のリスクがあります。車検対応のLEDヘッドライトを見分けるためには、保安基準適合標示や販売店の明記を確認しましょう。
N-BOXに適合する車検対応のLEDヘッドライトは、多くのカー用品店やインターネット通販で入手できます。安全なドライビングのためにも、適合した製品を選ぶことが大切です。
また、車検の項目としてどのような基準があるのか最新情報を知りたい場合は、国土交通省の保安基準を参考にしてください。
国土交通省:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr7_000007.html
N-BOXのヘッドライトをLEDに交換する際の注意点
N-BOXのヘッドライトをLEDに交換する際、以下のことに注意しましょう。
- 交換作業時はバッテリー端子を外しておく
- LEDヘッドライトによってはユニットごと交換する必要がある
- 光軸調整を忘れずに行う
ここからは、これらについて詳細に解説します。
交換作業時はバッテリー端子を外しておく
N-BOXのLEDヘッドライト交換には、バッテリー端子を外すことが不可欠です。これは、感電事故を予防するための重要な対策です。
LEDヘッドライトは消費電力が低いため、感電のリスクが低いと思われがちですが、実際にはLEDが点灯する際には瞬間的に高い電流が流れるため、油断はできません。感電は命に関わる危険な事故につながります。
バッテリー端子を外す手順は、エンジンを停止し、キーをOFFにした後、ボンネットを開け、マイナス端子を外し、次にプラス端子を外します。
作業中はエンジンをかけたままや、キーをONにした状態での作業は絶対に避け、金属製の工具を使用する際にも感電に気をつけましょう。また、作業中は周囲に人がいないことを確認し、専門家に相談することも大切です。
安全を最優先にして、N-BOXのLEDヘッドライト交換を行いましょう。これにより、安全で快適な夜間運転を実現できます。
LEDヘッドライトによってはユニットごと交換する必要がある
N-BOXのLEDヘッドライト交換には、バルブ交換とユニット交換の2つの方法があります。バルブ交換はLEDチップのみを交換し、費用が安くて比較的簡単ですが、作業スペースが狭い場合やユニット内部が劣化している場合には適していません。一方、ユニット交換はヘッドライトユニット全体を交換し、作業が簡単で信頼性が高く、照射性能も向上しますが、費用が高くなる場合があります。
バルブ交換が適しているケースとして、スペースが不足している場合やユニット内部の部品が劣化していない場合が挙げられます。一方、ユニット交換が必要となるケースとして、バルブ交換のスペースが不足している場合や、ユニット内部の反射鏡やレンズが劣化している場合、またはLEDチップ自体が故障している場合があります。
N-BOXのLEDヘッドライト交換方法を選択する際には、費用、作業難易度、照射性能、車種などを総合的に考慮する必要があります。車種や予算、作業の難易度、希望する照射性能などを考慮して、最適な交換方法を選択しましょう。安全かつ快適な夜間運転のために、適切な交換方法を選ぶことが重要です。
光軸調整を忘れずに行う
N-BOXのLEDヘッドライトを交換したら、光軸調整を必ず行いましょう。これは、適切な照射範囲と他の車や歩行者への視認性を確保するために不可欠です。
LEDヘッドライトと従来のハロゲンバルブでは、光源の位置や形状が異なるため、光軸がずれる可能性があります。このずれは、他の車を眩ませたり、路面の視認性を損なったりする恐れがあります。
光軸調整は、専用の工具を使って自分で行うか、カー用品店や整備工場に依頼することができます。定期的な調整や衝撃を受けた後も光軸を確認し、必要に応じて調整を行いましょう。
光軸調整は安全運転に不可欠であり、他の車や歩行者への配慮とともに、LEDヘッドライトの性能を最大限に引き出す重要な要素です。N-BOXのLEDヘッドライト交換後は、光軸調整を怠らずに行いましょう。
まとめ
N-BOXのヘッドライトを交換することで、視認性が上がりドレスアップ効果があります。ただし、安全に作業を行うことや保安基準を満たした製品を選ぶことが重要です。正しい手順を理解して、安全にヘッドライトをLED化しましょう。
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