海岸線や峠など、あらゆるシーンで非日常を感じさせてくれる相棒とも言えるバイク。
そんなバイクにも自動車と同様にフォグランプが装着できることは、ご存知でしょうか?
ここではバイク用フォグランプを装着するメリットと選ぶポイントを解説します。
この記事を読めばフォグランプを装着して印象が変わった愛車と安全なツーリングを行う場面が想像できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
フォグランプを装着するメリット
バイクにフォグランプを装着する義務はありませんが、取り付けることにより以下のようなメリットが得られます。
- 視認性が高まる
- 安全性が高まる
- ドレスアップに繋がる
ここからは、これらのメリットについて1つずつ解説していきます。
視認性が高まる
フォグランプは霧灯(むとう)と言い、霧など視界不良時に視認性を高めてくれる存在です。
フォグランプは路面を照らす設計になっており、視界が悪くても路面の凸凹や起伏、また落下物といった走行トラブルの原因を容易に見つけられます。
またフォグランプによって、左右への照射範囲が広がるため、歩行者や道路上の白線など周囲の状況も明確にとらえやすくなります。
以上のことから、フォグランプは視認性を向上させ、走行トラブルを防ぎ安心してバイクを走行させてくれるアイテムと言えるでしょう。
安全性が高まる
フォグランプの装着は運転時の安全性を高めることが可能です。
自動車と比べて小さなバイクは周囲から認識されにくいという弱点があり、霧などの悪天候時や夜間はなおさらです。
しかしフォグランプを装着することで、フォグランプの光がバイクの存在を明確に示し、周囲の車やバイク、歩行者に自車をしっかりと認識してもらうことが可能になります。
これによって視界不良時でも他のドライバーや歩行者がバイクを早期に認識し、適切な反応をとることが可能となり、事故のリスクを低減します。
ドレスアップに繋がる
フォグランプの装着によって、単なる機能向上だけでなくドレスアップも可能です。
フォグランプを取り付けることにより、バイクの外観が大きく変わるため、愛車の個性がグッと高まります。
また夜間では光源が増えることで、バイクの存在感が増すため、視認性だけでなく見た目の印象も大きく変化します。
このようにフォグランプはバイクのドレスアップにおいても影響力が高く、愛車の個性を表現するための重要なアイテムとなるでしょう。
バイク用フォグランプの選び方を解説
バイク用フォグランプの選び方として、以下の2つがポイントです。
- 車検対応のものを選ぶ
- 省エネ性能が高いものを選ぶ
ここからは、これらのポイントについて詳しく解説します。
車検対応のものを選ぶ
バイク用のフォグランプを選ぶ際は、車検対応のものを選びましょう。
国土交通省はフォグランプの性能等について保安基準を定めているため、これに対応していないフォグランプは車検も不合格となり、そのままでは公道を走ることはできません。
また車検が必要ない原付や排気量250cc以下のバイクでも、整備不良として摘発される恐れがあるため、注意が必要です。
ここからは車検対応のフォグランプを探すうえで重要な要素である「色」と「カットライン」について解説していきます。
色
保安基準ではフォグランプの色は「白色」または「淡黄色」と定められており、また左右同じ色でなければなりません。
そのため、この2色いずれかの色のフォグランプを選びましょう。
フォグランプが保安基準に沿った色かどうか確認すべき箇所はケルビン数(K)です。
ケルビン数は色温度を表す数値で、この数値が高いほど光が青白くなり6,500ケルビンを超えるとその徴候が見られるため、車検時に問題となる恐れがあります。
以上のことからフォグランプを選ぶ際は白色または淡黄色となる6,500ケルビン以下のものを選ぶことが重要です。
カットライン
バイク用フォグランプを選ぶ際、キレイなカットラインは重要です。
カットラインとは画像のとおり、フォグランプの光が照らす範囲と照らさない範囲の境界線を指します。
フォグランプは「他の交通を妨げない」ことが必須とされており、カットラインが不鮮明だと、フォグランプの放つ光が対向車や歩行者の視界を妨げ眩しいと感じさせることがあります。
このことによって車検で不合格になるばかりか、対向車等の安全性を著しく低下させて事故の原因になることも。
そのためフォグランプを選ぶ際には、カットラインがキレイな製品を選ぶようにしましょう。
省エネ性能が高いものを選ぶ
フォグランプを選ぶ際には、省エネ性能が高いものを選びましょう。
近年バイクのアクセサリー利用が増え、スマートフォンの充電やグリップヒーターなどが普及しています。
これらのアクセサリーは便利ですが、同時にバイクのバッテリーに大きな負担をかけることから省エネ性能が高いフォグランプを選ぶことが重要です。
特にLEDは数あるフォグランプのバルブ(光源)の中で省エネ性能に優れています。
そのため長距離ツーリングを頻繁に行う方や、多くの電装アクセサリーを使用する方にはLEDフォグランプは特におすすめです。
以上のことから、フォグランプを選ぶ際には省エネ性能が高いものを選ぶことが重要であり、その中でもLEDバルブが効果的と言えます。
取り付ける際の注意点
愛車にピッタリのフォグランプを見つけて取り付けようとする際には以下の2点について注意してください。
- 取り付け位置
- 電源の取り回し
ここからは上記の注意点について、詳しく解説していきます。
取り付け位置
バイク用フォグランプを取り付ける際には、その位置に注意しましょう。
国土交通省の保安基準ではフォグランプの取り付け位置は厳密に定められており、これを守らなければ車検に合格できません。
具体的には以下のとおり定められています。
- 照明部の上縁の高さ:地上から800mm(0.8メートル)以下
- 照明部の下縁の高さ:地上から250mm(0.25メートル)以上
- フォグランプの中心位置:ヘッドライトの中心よりも下に設置
これらの基準を満たしていない場合、車検に合格できないだけでなく、実際に走行したときの安全性に影響を及ぼす可能性があります。
そのためフォグランプを取り付ける際は、保安基準に沿った取り付け位置になるよう注意しましょう。
電源の取り回し
バイク用フォグランプを取り付ける場合、電源の取り回しは非常に重要です。
特にフォグランプの取り付け位置や車種によって最適な取り回しが異なるため、事前の計画が必須となります。
一般的にはホーン(クラクション)の電源やヒューズボックスから電源を取り出す方法が挙げられます。
またバッテリーから直接電源を取り出す方法もありますが、これにはバイクのキーがOFFの状態でも通電してしまうことから、バッテリー上がりのリスクがあるため注意が必要です。
いずれの方法においても最適な電源の取り回しを行わなかった場合、走行中にフォグランプが点灯しなくなるなどトラブルに繋がる恐れがあります。
以上のことからバイク用のフォグランプを取り付ける際には、取り付け位置と車種を踏まえ、使用する電源の種類を検討して適切な配線方法を計画することが重要と言えます。
まとめ
ここまでバイク用フォグランプを装着するメリットと選ぶポイントなどを解説してきました。
バイク用のフォグランプといえばステー(取り付け金具)やレンズなどがセットになった商品が多いようです。
しかし、それらセットに含まれているバルブを交換すれば更にフォグランプの機能を高めることができます。
HID屋では今回紹介したような車検に対応した、省エネ性能が高いLEDフォグランプをご用意しています。
愛車を他とは一味違うバイクにするため、検討してみてはいかがでしょうか。