LEDヘッドライトへの交換は、ライトの明るさをアップさせるだけでなく、スタイリッシュな外観を演出するためにも人気のカスタマイズです。
しかし、どのように交換すればよいか、具体的な手順や注意点がわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、LEDヘッドライトの交換方法の基礎知識から、作業手順7つ、さらに失敗しないための注意点、取り付け可能な場所を紹介します。
また、おすすめの商品も紹介していますので、ぜひご一読ください。
LEDヘッドライトの交換方法は2つ
LEDヘッドライトの交換方法は、以下の2つの方法があります。
- バルブのみを交換
- ヘッドライトまるごと交換
順番に解説します。
バルブのみを交換
LEDヘッドライトの交換方法として、もっとも手軽なのが「バルブのみの交換」です。
近年は、バルブのみの交換でLEDをヘッドライトに取り付けできる車種が多いです。
こちらの方法は、古いバルブを取り外し、新しいLEDバルブをセットするだけで完了します。
特別な工具も基本的に必要なく、作業自体がシンプルなため、初めての方でも比較的簡単に作業が進められます。
ヘッドライトをまるごと交換
事故でヘッドライトが損傷した場合や、バルブが取り外せない一体型ユニットの場合、「ヘッドライトユニットをまるごと交換」します。
まるごと交換の場合は、バルブ交換と比べて費用が高額になりがちです。
また、作業も複雑になるため、専門店での交換がおすすめです。
LEDヘッドライトに交換する作業手順7つ
バルブのみの交換であれば、自分で行うことも可能です。
軍手または手袋、スパナ、プライヤー、ビニールテープを事前に準備しておくとよいでしょう。
ここからは、自分でLEDヘッドライトに交換する方法を解説します。
- 下準備
- バルブにつながる配線コネクターを外す
- 防水ゴムカバーを外す
- 古いバルブを外す
- 新しいLEDヘッドライトバルブを取り付ける
- バルブ固定用のツメと防水ゴムの取り付け
- 配線コネクターの取り付け
※取り付けは必ず自己責任で行ってください
順番に確認していきましょう。
①下準備
まずは新しいLEDバルブを用意し、車のエンジンを停止させた状態でヘッドライトスイッチをオフにします。
また、光軸がずれないようにヘッドライトレベライザーを0に設定しておきましょう。
オートレベライザー搭載車ではこの作業は不要です。
光軸を調整する場合は、交換前にロービームを壁に照射し、カットラインをテープでマーキングしておくと便利です。
2~3メートルの距離から照射すれば確認できます。
最後に、バッテリーのマイナス端子からケーブルを外し、ビニールテープで保護して感電を防ぎます。
②バルブにつながる配線コネクターを外す
バルブに接続されているコネクターを取り外します。
初めて交換する場合、コネクターが固く外れにくいことがあります。
手の届きにくい場所だと力が入りにくいかもしれません。
コネクターは引っ張るだけで外れるタイプや、針金のツメで固定されているタイプなど、車種によって異なります。
外れにくい場合は、マイナスドライバーを使ってツメを押しながら引っ張るとスムーズに外せます。
③防水ゴムカバーを外す
バルブを保護する防水ゴムカバーを取り外します。
このカバーは水の浸入を防ぐためのもので、破れやすいため丁寧に扱いましょう。
取り外したゴムカバーは、新しいバルブを装着した後に再利用するため、保管しておきます。
④古いバルブを外す
既存のバルブを取り外します。通常は針金のようなバネで固定されていますので、まずはバネを外します。
外し方は、バルブの種類によって異なるため事前に確認しておきましょう。
たとえば、H4バルブは引き抜くだけで簡単に外せますが、H11バルブの場合は回してロックを解除する必要があります。
また、新しいバルブが点灯しない場合に備えて、古いバルブは一時的に保管しておくのがおすすめです。
なお、バルブのランプ部分に素手で触れると、手の脂が付着して故障の原因となるため注意が必要です。
⑤新しいLEDヘッドライトバルブを取り付ける
新しいLEDバルブを、古いバルブが取り付けてあった位置に押し込んで装着します。
バルブの上下方向に注意して取り付けましょう。
上下が逆だと、正しいカットラインが出ず車検に通らない場合があります。
3つのツメがついているバルブであれば、ツメの位置を合わせるだけで正しい向きに取り付けできます。
⑥バルブ固定用のツメと防水ゴムの取り付け
バルブを固定する針金状のツメを、フックに掛けてしっかりと固定します。
次に防水ゴムカバーを元の位置に戻し装着します。
取り付けは外したときと逆の手順です。
⑦配線コネクターの取り付け
最後に配線コネクターをバルブに接続し、電気が供給される状態にします。
その後、外していたバッテリーのマイナス端子にケーブルを再接続します。
交換作業が完了したら、念のためにヘッドライトが正常に点灯するか確認しておきましょう。
LEDヘッドライト交換時の注意点
ヘッドライト交換の際には以下の点に注意しましょう。
- ヘッドライトのスイッチを切って時間が経ってから作業する
- 感電防止のために手袋を装着して作業する
- ガラス管には素手で触らない
- 車検基準を満たしているか確認する
順番に確認していきましょう。
ヘッドライトのスイッチを切って時間が経ってから作業する
ハロゲンやHIDバルブは点灯中に高温になるため、交換作業はエンジンを止め、ライトのスイッチをオフにしてから行いましょう。
特にエンジンを切った直後は、エンジンルームの温度が高いため、パーツに触れると火傷するリスクがあります。
そのため、作業を始める前に、十分に冷却時間をとってください。
感電防止のために手袋を装着して作業する
交換作業を行うときは、感電防止のために手袋を装着してください。
HIDタイプのヘッドライトは高電圧のバラストが使用されています。
交換作業中にコネクターに素手で触れると感電する可能性があるため、まずバッテリーのマイナス端子を外すことが推奨されます。
その上でさらに安全性を確保するため、交換作業時は必ず手袋を着用するようにしましょう。
ガラス管には素手で触らない
ガラス管は素手で触らないようにしましょう。
ヘッドライトバルブのガラス管は非常にデリケートな部品です。
素手で触れると手の脂がガラスに付着し、点灯時にその部分が異常な高温となり、ガラスが破損する可能性があります。
ヘッドライト内部でガラスが割れた場合、破片の完全な除去は困難です。
このような事態を防ぐため、必ず手袋を着用して作業を行うようにしましょう。
ただし滑りやすい手袋もあるため、滑り止めつきのものを選ぶのがおすすめです。
車検基準を満たしているか確認する
ヘッドライトは運転時の視界確保に不可欠なパーツであり、車検時には厳しい基準が設けられています。
新しく取り付けるLEDヘッドライトは、規定の明るさや光軸が保安基準を満たす必要があります。
たとえ「車検対応」と表示されていても、実際に取り付けた後に光軸の調整やバルブの汚れで基準を満たさない場合があるので注意しましょう。
そのため、交換後は自分で確認するか、専門店でチェックしておくと安心です。
LEDヘッドライトの詳しい車検基準については以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご一読ください。
LEDヘッドライト交換をしてくれる場所
LEDヘッドライトは自分で交換することも可能ですが、少しでも不安がある場合は、専門の場所に依頼するのがおすすめです。
ヘッドライト交換を依頼できる場所は、以下の通りです。
- ディーラー
- カー用品店
- ガソリンスタンド
- 整備工場
順番に確認していきましょう。
ディーラー
カーディーラーでは、メーカー純正パーツの使用と、熟練した整備士による確実な作業が特徴です。
整備保証も付帯するため、交換後の不具合にも保証期間内であれば無償で対応してもらえる安心感があります。
ただし、その分費用は他の交換場所と比較すると高く、ヘッドライトバルブ交換で数千円、ヘッドライト一式の交換では5万円以上かかることもあります。
カー用品店
カー用品店では、パーツ販売に加え、ヘッドライトの交換も行っています。
普段から利用している人であれば手軽に依頼できる場所でしょう。
カー用品店は、年末年始も営業している店舗があり、料金体系も明確で事前確認が可能です。
バルブ交換で500~1,500円程度、ヘッドライト一式の交換では約25,000円が目安です。
ただし、技術面ではスタッフのスキルにばらつきがあり、経験の浅いスタッフが担当することもあります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも、ヘッドライト交換の依頼が可能です。
急ぎで交換したい場合には便利な場所であり、中には24時間営業のスタンドも存在します。
ただし、多くの場合、日中の対応に限られるため、事前に確認しておくと良いでしょう。
また、カー用品店と同様に技術力に関しては、担当者のスキル次第となることが多いです。
バルブ交換の費用は約2,500円、ヘッドライト一式交換の場合は25,000円ほどです。
整備工場
整備工場では、ディーラーより手頃な価格で、同等の技術力を持つスタッフに対応してもらえます。
純正パーツ以外の取り付けにも対応してくれるため、特にパーツにこだわりがない人に適しています。
バルブ交換費用は2,000~3,000円程度、ヘッドライト一式の交換は約20,000円が目安です。
定期点検や車検で利用している工場がある場合は、そこで交換を依頼すると安心でしょう。
ただし、他の整備予約が優先される場合があり、交換時間には余裕を持って連絡をしましょう。
LEDヘッドライトの選び方
LEDヘッドライトに交換をする際には、以下のポイントを押さえて商品を選びましょう。
- 色温度
- 配光
- 冷却機能
- 取り付け方法
順番に解説します。
色温度
LEDヘッドライトの光の色は、運転時の視認性に大きく影響します。
光の色はケルビン(K)という単位で表現され、数値が低いほど黄色味が強く、高いほど青白い光になります。(下記画像参照)
たとえば、3,000K付近の黄色系は霧や雨などの悪天候時でも光が乱反射しにくく、視界を確保しやすいです。
一方、5,000K付近の自然な白色光は、夜道での障害物の識別がしやすく、市街地などでの運転に重宝します。
また、6,000K以上の青白い光は、クールな見た目と高い明るさを実現します。
ただし、あまりケルビン数が高いと対向車に眩しさを感じさせることもあるため、選ぶ際にはその点も考慮しましょう。
配光
LEDヘッドライト選びでは「配光」も重要な要素です。
配光が不適切だと、周囲の車や歩行者を眩惑してしまう可能性があります。
配光は以下の2点を確認しましょう。
- カットラインが明瞭
- カットラインのすぐ下部が最も明るく、遠方まで均一に光が届く
カットラインがしっかりしていれば、光が均一に路面に照射され、視界が安定します。
一方、配光性能が劣るバルブでは、照射範囲が不均一になり、明るさのムラが生じてしまいます。
また、遠くの道路まで光を届けるためには、カットラインのすぐ下が最も明るい状態であることが理想です。
冷却機能
LEDヘッドライトの性能を長期的に維持するには、冷却システムが必要不可欠です。
発光時に生じる熱を効果的に逃がすことで、バルブの寿命が延び、安定した明るさを保てます。
冷却方式は大きく分けて二種類存在します。
ファンによる積極的な冷却を行うタイプは、高い冷却効果が期待できますが、設置スペースに余裕が必要です。
一方、ヒートシンクを使用したパッシブ冷却は、コンパクトな設計のため、省スペースで設置可能です。
ただし、ファンタイプと比較すると、冷却効果は劣ります。
そのため、状況に合わせて適切なものを選択しましょう。
取り付け方法
LEDヘッドライトの取り付け方法は、「一体型」と「別体型」の2種類があり、設置の容易さと汎用性に影響します。
一体型は、ドライバユニットとバルブが一体化しており、構造がシンプルなため初心者でも比較的簡単に取り付けできます。
ただし、車種によっては対応しない場合もあるので、事前に確認が必要です。
一方、別体型はドライバユニットが独立しており、配置の自由度が高いため、適合性の幅が広いです。
しかし、取り付けには専門的な知識と技術が求められます。
どちらを選ぶかは、取り付けの難易度や車種の適合性を考慮して判断しましょう。
LEDヘッドライトに交換をするならHID屋のQシリーズがおすすめ
規格 | H4 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方式 | 冷却ファン |
消費電力 | 60W |
LEDヘッドライトに交換を検討している人にはHID屋のQシリーズがおすすめです。
LEDの発光部には特大のチップが使用されており、鮮やかで圧倒的な明るさを提供します。
また、純正のバルブの配光を再現し、きれいなカットラインのため、爆光なのに対向車を眩惑させません。
取り付け方法もシンプルで、現在使用しているバルブを外し、新しいLEDバルブを装着するだけで交換可能です。
気になる方は、ぜひ一度商品をご覧になってください。
まとめ
本記事では、LEDヘッドライトの交換方法、作業手順や失敗しないための注意点、取り付け可能な場所、おすすめの商品を紹介しました。
LEDヘッドライトの交換方法は、バルブのみとヘッドライトをまるごと交換する方法があります。
バルブのみであれば自分で交換も可能ですが、不安な場合やヘッドライトをまるごと交換する時はディーラーやカー用品店などに依頼するのがよいでしょう。
自分に適したLEDヘッドライトへの交換方法を選択し、安全に作業をしましょう。