フォグランプは暗い夜道や悪天候での運転をサポートする重要なアイテムです。
買い替えを検討している方、標準装備されていない車も多いため自分で購入して取り付けを行おうと考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、市場にはさまざまなメーカーがあり、どれを選べばよいか迷うことも少なくありません。
また、フォグランプを選ぶ際には製品の品質や適合性など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
そこでこの記事では、人気のフォグランプメーカー5社を厳選してご紹介します。
さらに、フォグランプの必要性や選び方のポイント、取り付け時の注意点まで解説していますので、自分に合ったフォグランプを探す際の参考にしてください。
フォグランプの必要性
フォグランプは、悪天候や夜間走行時に欠かせない車の照明装置です。
霧や雨、雪など視界が悪化する状況下で、運転手の視認性を向上させ、安全な走行をサポートします。
特に山岳地帯や海沿いの地域など、天候が急変しやすい場所では、フォグランプの重要性が高まります。
通常のヘッドライトをハイビームにすると、水滴による光の乱反射で逆に視界が悪化することがあります。
しかし、フォグランプは地面近くを広範囲に照らすことで乱反射を抑制でき、より効果的に前方の状況を把握できるのです。
さらに、低い位置から照射するため、対向車のドライバーの目に直接光が入りにくく、安全性が向上します。
加えて、他の道路利用者に自車の位置を明確に知らせる役割も果たします。
フォグランプ選びのポイント
フォグランプを選ぶ際は、以下の点に気を付けて製品を選びましょう。
- 自車の規格にあったフォグランプを選ぶ
- 発光色は白色か黄色を選ぶ
- 消費電力を確認する
順番に解説します。
自車の規格にあったフォグランプを選ぶ
フォグランプを選ぶ際には、まず自車に合った規格のものを選ぶことが大切です。
フォグランプには様々な規格があり、例えばH8、H16、H11などの種類があります。
複数の形状に対応した汎用性の高い製品もありますが、基本的に車種によって適合する規格が異なるため、自車に合わないバルブを選ぶと、取り付けができません。
また、無理に装着しようとするとフォグランプユニット全体を損傷する可能性があります。
このようなトラブルを回避するためにも、メーカーの適合表を確認して自車に合った製品をあらかじめ確認しておきましょう。
また、不明点や不安がある場合は、専門店やメーカーに問い合わせるのもよいでしょう。
発光色は白色か淡黄色を選ぶ
フォグランプの色選びも重要なポイントです。
車検に合格するためには、フォグランプは白色または淡黄色(黄色)である必要があります。
青色などの異なる色を選ぶと、車検に不合格となる可能性が高いので注意が必要です。
製品を選ぶ際には、光の色温度を示す「ケルビン数」を確認しましょう。
ケルビン数が高いほど青白い光になり、低いほど黄色や赤に近い色になります。
車検に対応するためには、6500K〜2400Kの範囲のものを選ぶのが良いでしょう。
この範囲内であれば、白色や淡黄色のフォグランプが使用でき、車検にも対応できます。
消費電力を確認する
フォグランプの消費電力は、性能と安全性に直結する重要な要素です。
過度に高い消費電力の製品を選ぶと、過電流による発熱やリフレクター(反射板)の溶解といった問題が発生する可能性があります。
特にハロゲンやHIDバルブは発熱量が多いため、注意が必要です。
一方で、消費電力が低すぎると十分な明るさが得られない可能性もあります。
バランスの取れた選択肢として、LEDフォグランプがおすすめです。
LEDは消費電力が低く、発熱量も少ないため、長時間使用しても安全で、明るさも十分に確保できます。
フォグランプメーカーおすすめ5選
ここからは、おすすめのフォグランプメーカーを5つ紹介します。
- HID屋
- PIAA
- PHILIPS
- IPF
- SUPAREE
順番に確認していきましょう。
①HID屋
HID屋は、2011年に設立された日本ブランドであり、信頼性と品質の高い製品を提供しています。
多くの自動車愛好家に支持されており、フォグランプだけでなくヘッドライトやルームランプなど、車両のライトに関する幅広い製品ラインナップを展開しています。
HID屋の製品は厳しい品質基準をクリアしており、安心して使用できる点が魅力です。
特にLED製品は、明るいのに低価格で、フォグランプにおいてもその特性が活かされています。
耐久性にも優れているため、長期使用を考えるユーザーからも支持を集めています。
②PIAA
PIAAは1963年創業の老舗メーカーで、自動車部品業界で長年の実績を持っています。
フランスのValeo社と市光工業株式会社のグループ企業という背景も、その信頼性を裏付けています。
照明部品を中心に、ホイールやワイパーなど幅広いカー用品を展開しているのがPIAAの特徴です。
そのため、車両の装備を統一したい方におすすめです。
フォグランプに関しては、高輝度を実現しており、明るさを重視するドライバーから支持を得ています。
また、モータースポーツ分野でも広く採用されており、その性能の高さがうかがえます。
③PHILIPS
オランダに本拠を置くPHILIPSは、世界的に知名度の高い電機メーカーです。
PHILIPSのフォグランプの特徴は、優れた視認性にあります。
特にカットラインの精度が高く、対向車への眩しさを抑えつつ、運転者の視界の確保が可能です。
この技術は、安全性と快適性を両立させたいドライバーにとって、大きな魅力となっています。
④IPF
1946年創業のIPFは、日本国内だけでなく、アメリカやヨーロッパでも高い評価を得ている自動車照明専門メーカーです。
独自製品の開発に加え、各自動車メーカーの純正部品も手がけており、その技術力は業界内で高く評価されています。
IPFの製品開発は、最新の光学技術や解析手法を駆使し、設計から組立まで徹底的にこだわっています。
「すべてが最高品質」をモットーに、厳しい品質検査を経た製品のみを市場に送り出しているのです。
また、安全性に優れた製品として、世界中のモータースポーツ界からも支持を集めています。
⑤SUPAREE
2006年設立のSUPAREEは、自動車・バイク用照明に特化したメーカーです。
同社の特徴は、高品質な製品を驚くほど低価格で提供していることです。
独自の販売ルートを確立することで実現しており、有名ブランドの10分の1程度の価格設定を可能にしています。
しかし、低価格だからといって品質を疎かにしているわけではありません。
SUPAREEは出荷前の検品テストを徹底して行い、確かな品質の製品のみを市場に送り出しています。
さらに、ISO9001品質システム認証を取得し、製品はヨーロッパのE-MARK品質認証も獲得しています。
フォグランプを取り付ける際の注意点
ここでは、フォグランプを取り付ける際の注意点を解説します。
- 光軸を調整する
- フォグランプを後付けするとき
順番に確認しましょう。
光軸を調整する
フォグランプの性能を最大限に発揮させるには、光軸の調整が不可欠です。
日本の保安基準では、フォグランプは「他の交通を妨げないこと」と定められています。
適切に調整されていないフォグランプは、対向車やその他の道路利用者の視界を妨げ、重大な事故につながる可能性があります。
不適切な光軸調整は車検不合格の原因にもなりかねないので注意しましょう。
一方で光軸の向きが正しくないと、どんなに高性能なバルブを使用しても、その能力を十分に引き出せません。
フォグランプは、バルブからの光をリフレクター(反射板)で効果的に反射させ、広範囲を均一に照らすよう設計されています。
特にLEDバルブは、ハロゲンバルブに比べて光の指向性が強いため、向きの調整がより重要になります。
取り付け時には、リフレクターの基準線とバルブの向きを慎重に合わせましょう。
フォグランプを適切に使用するためにも、光軸調整を必ず実施してください。
フォグランプを後付けするとき
純正でフォグランプが装備されていない車両にフォグランプを後付けする場合は、単純な取り替え以上に注意が必要です。
まず、車種によっては必要な配線が予め通っていない場合があります。
そのため、作業を始める前に、自車の配線状況を確認することが重要です。
また、フォグランプの取り付け位置には法的な規定があるので注意をしましょう。
さらに、後付けの作業には専門的な知識と工具が必要です。
例えば、バンパーに穴を開けたり、正確に配線を接続したりする必要があります。
このような作業は、経験のない方にとってはかなり難しいと言えるでしょう。
フォグランプの後付けを検討している場合、特に初心者の方は、カーディーラーやカーショップなどの専門店に依頼するのがおすすめです。
まとめ
本記事では、フォグランプの必要性や選び方のポイント、おすすめメーカー5選、取り付け時の注意点を解説しました。
フォグランプは悪天候時の視界を確保し、安全なドライブをサポートする重要なアイテムです。
自車に合ったフォグランプを選び、取り付け時にはバルブの向きや光軸調整をしっかり行いましょう。
適切なフォグランプを選び、安全な運転環境を整えることで、より安心してドライブを楽しめるでしょう。