運転中に対向車や後続車のライトが眩しいと感じる方もいるでしょう。車のライトが眩しいのは、ヘッドライトの光軸がズレていたりハイビームになっていたりする要因があります。
この記事では、車のライトが眩しい理由を解説するとともに、対策方法や対向車に迷惑をかけないライトの選び方を紹介します。
車のライトが眩しい理由
車のライトが眩しいのは、ヘッドライトの光軸がズレていたりハイビームになっていたりするためです。
まずは、対向車のライトが眩しい理由を詳しく解説します。
ヘッドライトの光軸がズレている
ヘッドライトの光軸がズレていると、対向車や歩行者などは眩しいと感じるでしょう。本来、光軸はヘッドライトの地上高よりも下に向いていなければなりません。
ただし、ライトの交換時や車の振動により光軸がズレるケースもあります。光軸がズレると最適な配光にならないため、対向車や歩行者は眩しいと感じます。
また、車のライトが眩しいと感じるのは、近年のLEDヘッドライトの普及が原因と思っている方もいるでしょう。LEDヘッドライトとは、LEDライトを用いた車の前照灯のことです。
消費電力が少ないうえに耐久年数が長いメリットがあるほか、視認性が上がるため取り付けるドライバーが増えています。LEDヘッドライトの光が明るいとはいえ、HIDやハロゲンでも光軸がズレていると、対向車を眩惑させる可能性があることに留意してください。
なお、車に人や荷物を多く載せると車体の後ろが沈み込み、ライトが上向きになることも周囲が眩惑する理由の一つです。
ハイビームになっている
車のライトがハイビームになっていると、周囲は眩しいと感じるでしょう。車のヘッドライトは、「ロービーム」と「ハイビーム」が備えられており、状況に応じて切り替えます。
ロービームは、前方40m先を照らすときに使われ、「すれ違い前照灯」が正式名称です。一方、ハイビームは前方100m先を照らしたいときに使い、「走行用前照灯」とも呼ばれています。
夜間走行時は基本的にハイビームを使用しなければならないものの、対向車や前方車がいる場合はロービームへの切り替えが必要だと、道路交通法で定められています。
参考:道路交通法 第十節 灯火及び合図「第52条2項」
しかし、切り替えることを忘れてしまい、対向車や前方車がいてもハイビームのまま走行してしまうドライバーもいるでしょう。切り替え忘れや自分勝手なハイビームの点灯は、他のドライバーとトラブルに発展するほか、事故を起こす恐れがあるため運転する際は注意が必要です。
雨が降っている
雨が降っていると濡れた路面にライトが反射するため、眩しいと感じます。豪雨の場合は、雨粒にも光が反射するためより眩しいと感じるでしょう。
雨が降っているときは、対向車のライトが眩しく感Zじるうえに、ワイパーの動きや水しぶきで視界が悪くなるため注意して運転する必要があります。なお、フロントガラスの油膜を落とすと、ライトの反射を抑えられます。
ライトが眩しい車種はある?
セダンやスポーツカーなどの車高が低い車に乗っていると、SUVやミニバンのライトが眩しいと感じるケースもあります。なぜなら、SUVやミニバンはセダンよりもアイポイントが高く、ヘッドライトの位置が上がっているためです。
ただし、ライトが眩しいことは必ずしもアイポイントの高さが影響しているわけではありません。最近ではLEDを採用する車が増えており、該当車のライトが眩しいと感じることもあります。
さまざまな要因があるため、一概に「この車種はライトが眩しい」と判断できないでしょう。
車のライトが眩しいときの対策
運転中に車のライトが眩しいのは、ある程度は仕方がないことです。車のライトが眩しいときの対策を事前に把握しておくと、運転中の危険を回避できる可能性があります。
続いて、車のライトが眩しいときの対策を紹介します。
減速する
対向車のライトが眩しいと感じたときは、まずは減速しましょう。眩惑しているときは前が見えていない場合がほとんどのため、追突事故を起こす可能性があります。
危険を回避できるよう、減速して事故を防ぎましょう。ただし、減速する際は急ブレーキを踏まないよう注意が必要です。
なぜなら、急ブレーキによりシートベルトで体が圧迫されて、負傷する危険性があるためです。最悪の場合は、死にいたるケースがあることに留意してください。
また、後続車に追突される危険性もあるため、眩しいからとはいえ安易に急ブレーキをかけないようにしましょう。
ヘッドライトを直視しない
対向車のライトが眩しいと感じたときは、ヘッドライトを直視しないようにしましょう。本来、運転中は前方をしっかり見て安全運転に努める必要があり、視線を外して光を遮断する行為は危険です。
とはいえ、対向車のライトで眩惑することも事故を起こす危険性があります。ヘッドライトを直視しないよう、対向車から少し視線をずらせば前方も見えるため、参考にしてみてください。
サンバイザーを使う
運転席や助手席に備えられているサンバイザーでも、対向車のライトによる眩しさを軽減できます。ただし、運転席や助手席に備えられているサンバイザーは視界を遮るため、信号や標識を見落とすケースもあります。
不安な場合は、市販の透明なサンバイザーがおすすめです。透明なサンバイザーは、視界を遮らずに対向車のライトによる眩しさを軽減できます。
取り付け方法が簡単で、不使用時は折り畳んで収納できる特徴もあります。なお、透明なサンバイザーは太陽光向けやUVカット用など、さまざまなタイプがあるため用途に合ったものを購入しましょう。
ナイトサングラスを使う
ナイトサングラスを使うことにより、周囲の車のライトの眩しさを軽減できます。夜間の運転中にサングラスをかけても、交通違反に該当しません。
メガネの上からでもかけられるサングラスもあるため、もともと目が悪い方でも使用できます。
ただし、周囲の歩行者を見逃した場合や安全に運転できないと判断された場合は安全運転義務に問われる可能性があります。ナイトサングラスをかけることにより、安全に運転できない場合は使用を中止しましょう。
防眩(ぼうげん)ミラーを取り付ける
ルームミラーを確認した際に、後続車のライトが眩しいと感じるケースもあります。後続車のライトが眩しいと感じた場合は、防眩ミラーを使用しましょう。
防眩ミラーは特殊な素材を鏡に内蔵しており、感知した光に応じて反射率を変化させるため、後続車のライトの眩しさを軽減できます。
ただし、防眩ミラーは最新の車に標準装備されている場合があるものの、年式が古い車には取り付けられていないケースもあります。標準装備されていない場合は、市販品を購入しましょう。
周囲を眩惑させないLEDヘッドライトの選び方
運転中の視界を鮮明にしたいものの、周囲を眩惑させないか不安に思う方もいるでしょう。LEDヘッドライトは、カットラインが綺麗で光軸調整が簡単にできるものを選べば周囲を眩惑させません。
続いて、周囲を眩惑させないLEDヘッドライトの選び方を紹介します。
カットラインが綺麗
対向車を眩惑させないためには、カットラインが綺麗に出るヘッドライトを選びましょう。カットラインとは、ライトを点灯させた際に光が当たる部分と当たらない部分の境目のことです。
ロービームのカットラインは、路肩や歩行者などが見やすいよう左上りになっています。右側はライトが当たりすぎないよう、左側より下がっているため、本来は対向車を眩惑させません。
しかし、カットラインが不鮮明なLEDヘッドライトでは、対向車を眩惑させます。対向車を眩惑させないためには、カットラインが重要なことを把握しておきましょう。
光軸調整が簡単にできる
光軸調整が簡単にできるLEDヘッドライトを選ぶとよいでしょう。なぜなら、光軸が少しでもずれるとカットラインの位置が変わり、周囲を眩惑させてしまうためです。
光軸調整が簡単にできるLEDヘッドライトであれば、多少ずれても容易にカットラインを修正できます。
眩惑させない車のLEDライトならHID屋
対向車を眩惑させずに明るいLEDヘッドライトを取り付けたい場合は、HID屋の「Qシリーズ」がおすすめです。Qシリーズは、シャープで綺麗なカットラインが出るため、対向車に配慮して設計されています。
付属の六角レンチで光軸調整が可能であり、万が一ずれた場合でも簡単に調整できます。また、ワイドに広がる豊かな光で高い視認性を実現しているため、暗い道や悪天候でも安心して運転することが可能です。
商品名 | LED ヘッドライト / フォグランプ ホワイト 6500K Qシリーズ |
バルブ形式 | D2S D4SH4 Hi/Lo H8 H11 H16 H10 HB3 HB4H7PSX26W |
ケルビン数 | 6500k |
明るさ | 68400cd(カンデラ) |
まとめ
ヘッドライトの光軸がズレていたりハイビームになっていたりすると、車のライトが眩しいと感じます。濡れた路面や雨粒にライトが反射した際も眩しく感じるため、天候が悪い日も眩惑します。
車のライトが眩しいと感じた場合は、減速したり少し視線をずらしたりして危険を回避しましょう。また、ナイトサングラスや防眩ミラーを使うことも、眩惑による危険を回避する方法の1つです。
周囲に迷惑をかけずにLEDヘッドライトを取り付けたい場合は、カットラインが綺麗に出て光軸調整が簡単にできるものを選びましょう。