車のヘッドライトをハイビームにするやり方は、ライトが点灯しているときにウインカーレバーを車両前方に倒すだけです。灯が少ない路地や薄暗い山道などで十分な視界を確保するためには、ハイビームが必要不可欠。最近では、ライトを自動的に切り替えてくれる便利なオートハイビーム機能も増えてきました。
この記事では、車のヘッドライトをハイビームにするやり方と、自動的に切り替えてくれる機能も解説します。ハイビームを使用する際の注意点も合わせて紹介していますので、正しい使い方を知りたい方は参考にしてください。
車のヘッドライトをハイビームにするやり方とは?
車のヘッドライトが点灯しているときに、ウインカーレバーを車両前方に倒すことでハイビームに切り替わります。ハイビームに切り替えできているのかは、メーターパネル内のマーク(下記画像)で確認可能です。
思い通りにできているか不安な方は、メーターパネル内に横に5本の線が入ったような青色のマークがあるのかを見てみましょう。
ライトを自動的に切り替えてくれるオートハイビーム機能
最近では、ライトを自動的に切り替えてくれるオートハイビーム機能を搭載した車が増えてきました。
オートハイビーム機能を使用すれば、状況に応じてヘッドライトを自動で切り替えてくれるので、「薄暗い山道をロービームのまま走っていた」ということが無くなります。
一般的にオートハイビームの操作方法は、ウインカーレバーのライトスイッチを「AUTO」に合わせることで使用可能です。ただし、メーカーによってはオートライトスイッチと同じタイプや、専用のスイッチがあるタイプなどと異なる場合があります。詳細を知りたい方は、車の取扱説明書で確認してみましょう。
また、オートハイビームを正しく点灯できている場合は、緑色の横の線5本とAのようなマークがメーターパネル内に表示されます。ただし、オートハイビーム機能は搭載されていない車もあるので、気になる方は確認してみてください。
ハイビームにすると事故防止に効果的
実際にハイビームに切り替えるだけで、死亡事故の225件のうち126件(56%)の衝突を回避できた可能性が高いというデータが出ています。
特に日の入り時刻の前後1時間前を指す薄暮時間帯は、死亡事故が多い傾向です。
ハイビームは前方100mまでの視界を確実に確保できるため、危険を早く発見し余裕を持って回避できるようになり、結果として事故防止に大きな効果があることが実証されています。特に街灯の少ない道を車で走る際は、しっかりとハイビームを点灯させて前方の視界を確保しましょう。
車のヘッドライトはハイビームが基本
車のヘッドライトはハイビームが基本です。対向車や歩行者がいる状況ではロービームに切り替えるように、道路交通法の第52条によって規定されています。(道路交通法のロービームは「すれ違い前照灯」、ハイビームは「走行用前照灯」です。)
他の車両等と行き違う場合又は他の車両等の直後を進行する場合において、他の車両等の交通を妨げるおそれがあるとき。車両等の運転者は政令で定めるところにより、灯火を消し、灯火の光度を減ずる等灯火を操作しなければならない。
引用元:道路交通法 第52条(車両等の灯火)
つまり、対向車や歩行者にハイビームで迷惑をかけないように、すれ違い用のライトとしてロービームが設けられています。基本はハイビームで走行し、周囲の状況に合わせてロービームに切り替えることを理解しましょう。
ハイビームを使用する際の注意点
オートハイビーム機能が搭載された車も増えてきましたが、まだまだ手動で切り替える車も少なくありません。
注意点として、ヘッドライトをロービームに切り替えるのを忘れて、対向車や歩行者とすれ違った場合は減光等義務違反です。下記の反則金と点数が科されます。
点数 | 1点 |
大型車 | 7,000円 |
普通自動車 | 6,000円 |
二輪車 | 6,000円 |
小型特殊自動車 | 5,000円 |
原動機付自転車 | 5,000円 |
ロービームは前方40mを照らす光量に対し、ハイビームは前方100mを照らす光量なので、対向車や歩行者がいると眩しくさせてしまいます。さらに交通量の多い街中でハイビームを点灯させている場合には、対向車の視界を奪って事故に繋がる危険性もあります。
ハイビームで道路を走行している際は、対向車や歩行者が見えたら速やかにロービームに切り替えましょう。
車のヘッドライトをハイビームにするやり方に関するよくある質問
車のヘッドライトをハイビームにするやり方に関するよくある質問に答えました。参考にしてください。
- 車のヘッドライトがハイビームかどうかを確認する方法は?
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ヘッドライトをハイビームに切り替えできているかどうかは、メーターパネル内の青色の表示等で確認できます。ヘッドライトのスイッチやレバーを操作した際は、ハイビーム・ロービームのどちらかの表示等になっているのかを確認してみましょう。
- 車のヘッドライトをハイビームにするやり方は?
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ヘッドライトがロービームで点灯している状態からレバーを奥に押し込むと、ハイビームにできます。反対にハイビームからロービームに戻したい場合には、レバーを手前に寄せるだけでOKです。メーターパネル内の表示等を見て、青色のランプが光っているのかを確認しましょう。
- 車のハイビームはマナー違反ですか?
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道路に対向車や歩行者がいる状態でヘッドライトをハイビームのまま走行している場合は、道路交通法第52条の違反に該当します。そのため、違反したドライバーには反則金と違反点数1点が科されます。
参考:道路交通法 第52条(車両等の灯火)
まとめ
この記事では、車のヘッドライトをハイビームにするやり方と、自動的に切り替えてくれる機能も解説しました。
車のヘッドライトが点灯しているときに、ウインカーレバーを車両前方に倒すことでハイビームに切り替わります。また最近では、ライトを自動的に切り替えてくれるオートハイビーム機能を搭載した車も増えてきました。
対向車や歩行者がいる場所でハイビームのまま走行すると違反ですが、適切にハイビームを使用すれば死亡事故を約56%回避できたというデータが出ています。
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