車のライトにはそれぞれ重要な役割があり、安全な走行のため正しく点灯することが大切です。
本記事では、車の各ライトの付け方や法律上の点灯ルールを詳しく解説します。
日々のメンテナンスで注意したいポイントも紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
車のライトの種類と付け方
車に搭載されている主なライトの種類は、以下の通りです。
- ヘッドライト(前照灯)
- スモールライト(車幅灯)
- フォグランプ(霧灯)
- テールランプ(尾灯)
- ブレーキランプ(制御灯)
- バックライト(後退灯)
- ナンバー灯
- ウインカー(方向指示器)
- デイライト(昼間走行灯)
- ルームライト
それぞれの特徴とライトのつけ方を紹介します。
①ヘッドライト(前照灯)
車の前方を明るく照らす夜間走行のメインとなるライト。
前方40m先を照らす「ロービーム」と、100m先まで照らせる「ハイビーム」を状況に合わせて切り替え可能です。
ヘッドライトは、ハンドル横のウインカーレバーの先端を時計回りに回すと点灯します。
ハイビームに切り替えたい場合は、ロービームが点灯している状態でスイッチを奥に倒します。
②スモールライト(車幅灯)
車の前面の両サイドに備わっている車幅を知らせるライトです。
ウインカーレバーの先端を1段階回すと点灯するほか、ヘッドライトと連動して自動で点灯します。
③フォグランプ(霧灯)
ヘッドライトを補助する役割を持ち、霧や雨で視界が悪い場合に使用するライトです。
スモールライトを点灯させた状態で、フォグライトスイッチをオンにすると点灯します。
フォグライトスイッチの位置は車によっても異なり、ウインカーレバーの根本や専用スイッチが設けられている場合があります。
④テールランプ(尾灯)
車両の後方に備わり、赤色の光で車の位置と車幅を伝えるライトです。
ウインカーレバーを操作することで、ヘッドライトやスモールライトと連動して自動で点灯します。
⑤ブレーキランプ(制御灯)
後方に向けて自車が減速中であることを伝えるライトです。
昼夜に関わらず、ブレーキペダルを踏みこむことで点灯します。
後続車への注意喚起を行い、追突防止の重要な役割を持つため、ライトが切れている状態は非常に危険です。
⑥バックライト(後退灯)
後方に車両を後退させることを伝えるライトです。
昼夜問わず、バックギアを入れると自動で点灯します。
⑦ナンバー灯
車のナンバープレートを照らすライトです。
スモールライトと連動しているため、ウインカーレバー先端のスイッチを1段階回すと点灯します。
⑧ウインカー(方向指示器)
運転中に進路変更をする際、他車に進行方向を伝えるライトです。
ウインカーレバーを進行方向に合わせて上下どちらかに上げ下げすることで点灯します。
⑨デイライト(昼間走行灯)
車の前方に備わっているライトで、昼間の走行中に他車からの視認性を高める役割を持ちます。
見通しが悪い交差点や、視界の悪い曲がり角で車の存在をアピールできるため、昼間の思わぬ事故防止に繋がります。
デイライトはランプスイッチをAUTOにしておくと、搭載された車両は常時点灯します
⑩ルームライト
車内を明るく照らすライトで、夜間の乗り降りを安全に行える役割を持ちます。
ドアと連動しており、ドアを開けると自動で点灯します。ドアを閉めた状態でも、必要に応じて手動での点灯も可能です。
車のライトの点灯に関するルール
ライトの点灯には、法律上のルールや適切な使用のタイミングが存在します。
以下の項目を確認しておきましょう。
- ライトを点灯させるタイミング
- ハイビームとロービームの使い分け
- 無灯火走行の罰則
- オートライトの活用
順番に解説します。
ライトを点灯させるタイミング
車のライトは、周囲が見えづらくなる前のタイミングで点灯させるのが基本です。
運転中に薄暗さを感じたら、できるだけ早いタイミングで点灯しましょう。
周囲の明るさだけでなく、霧や雨で視界が悪い時も、他車や歩行者に自車の存在を知らせるため積極的にライトを活用します。
夜間以外でも、政令で定める場所では点灯が義務付けられている点に注意しましょう。
ハイビームとロービームの使い分け
道路交通法により、夜間の走行時はハイビームの点灯が基本とされています。
ただし、対向車や前を走る車が存在する場合は、視界を遮らないためにロービームへの切り替えが求められます。
普段街中や交通量の多いエリアを運転する場合、ロービームの使用が基本になっている方もいらっしゃるかもしれません。
法律上のルールを認識したうえで、状況に応じて適切な切り替えを心がけましょう。
無灯火走行の罰則
夜間走行時にライトを正しく点灯していないと、道路交通法違反で以下の罰則が課せられてしまいます。
車種 | 違反点数 | 反則金 |
小型特殊車・原付 | 1点 | 5,000円 |
普通車・二輪車 | 6,000円 | |
大型車 | 7,000円 |
無灯火によるリスクは、周囲の車や歩行者が自車を認識しづらくなる点にあります。
街灯の明るさで無灯火に気付かないケースもあるため、ライトが点灯しているかこまめにチェックする習慣をつけましょう。
オートライトの活用
保安基準の改正により、2020年4月以降に販売される車はオートライト機能の搭載が義務化されています。
搭載車はウインカーレバー先端を「AUTO」の位置に合わせると、周囲の明るさに応じて自動で点灯します。
ライトの付け忘れや消し忘れが不安な方は、買い替えのタイミングでオートライト付きの車を検討してみましょう。
オートライト機能の詳細については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。
車のライトのメンテナンスで気を付けたいポイント
ライトの使用方法を理解したうえで、性能を正しく発揮するためには日常的なメンテナンスが不可欠です。
以下に、日頃から注意したいポイントを解説します。
- ライトが切れている
- ライトに黄ばみや汚れがある
それぞれチェックしていきましょう。
ライトが切れている
車に搭載されている各種ライトは、毎日の安全な走行に欠かせない一方で寿命が存在します。
ライトが切れていてもエンジンはかかりますが、夜間の事故や違反に繋がるため注意が必要です。
点灯していないライトを発見した場合は、速やかに新品へ交換しましょう。
また、ライト視認性アップを重視するならLEDライトへの交換が非常におすすめです。
圧倒的な明るさでユーザーから高評価を獲得している、HID屋のライトをぜひチェックしてみてください。
ライトに黄ばみや汚れがある
最近の車に搭載されているライトは、ヘッドライトをはじめ樹脂製の製品が大半を占めています。
樹脂製の場合、紫外線の影響や経年劣化により、徐々に黄ばみや汚れが生じる特徴があります。
そのまま放置していると、ライトの光量が低下して視認性にも悪影響が出てしまいます。
ライトの黄ばみや汚れは自分で磨くことも可能ですので、手順や磨き方など、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
車の運転において、正しいタイミングで適切にライトを点灯させることが大切です。
点灯に関する法律上のルールを把握したうえで、安全に配慮した運転を心がけましょう。
また、ライトの性能を最大限発揮させるには、日々のメンテナンスや不良パーツの速やかな交換が重要です。
ライトの明るさの向上を図るなら「とにかく明るい」と口コミが多数寄せられている、HID屋のLEDライトをぜひご検討ください。