自動車購入時のオプションとして取り扱われることが多い、フォグランプ。
「つけても意味がない」「ダサい」という理由で装着しない方がいらっしゃると思います。
しかしフォグランプを装着しない方には、「必要性が分からないけど、フォグランプは装着した方が良いのかな?」「使ってみたいけど、使い方が分からない」とお悩みを持ち、フォグランプの装着を躊躇されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に向けて、フォグランプを取り付ける必要性とその他得られるメリット、デメリットや具体的な使い方を解説していきます。
フォグランプの必要性や取り付けるメリットを解説
フォグランプに対して「ヘッドライトとなにか違うの?」「ヘッドライトで充分では?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
具体的なフォグランプを取り付ける必要性やメリットとして以下の2つが挙げられます。
- 視界不良時の視認性と安全性が向上
- ドレスアップに役立つ
ここからはこれらのメリットについて、詳しく解説していきます。
視界不良時の視認性と安全性が向上
正式名称を「霧灯(むとう)」というフォグランプは、霧や雨などの悪天候時にドライバーの視認性と安全性を向上させるために、なくてはならないライトです。
ヘッドライトが遠くを照らすのに対し、フォグランプは路面近くを広く照らします。
低い位置から広く足元を照らすフォグランプの光によって、視界不良時でも落石など路面の状態をはっきりと確認することが可能です。
また周囲の歩行者や対向車に対しても、自車の存在を確実に知らせることができるため、事故のリスクを大幅に減らせます。
以上のことから霧などで視界が悪いときでも、運転時の視認性と安全性を向上させるためには、フォグランプは欠かせません。
ドレスアップに役立つ
フォグランプを装着することは、単なる安全性向上だけでなく、愛車のドレスアップにも大きく貢献します。
ドレスアップとは車の外観を自分好みにカスタマイズし、他の車と差別化を図ることです。
フォグランプを装着することで、販売時の状態から見た目が変わり、愛車に一層の個性を持たせることができます。
またフォグランプは夜間での光源が増えるため、愛車の存在感が劇的に向上します。
例えばオフ会や展示会で愛車を披露する際、フォグランプを点灯させることで、強い印象を与えることができ、愛車の撮影時にも愛車の魅力をさらに引き立てることができるでしょう。
街中でよく見かける人気車種であっても、フォグランプを装着することで他の車と差別化が図れ、オーナーの個性を反映した唯一無二の愛車に仕上がります。
フォグランプを取り付けるデメリット
フォグランプを取り付けることで車検に関する手間が増えるというデメリットが発生します。
フォグランプは装着が法律で義務付けられていないため、フォグランプが装着されていない車両の場合、ヘッドライトやブレーキなど保安部品が問題なければ、車検に合格できます。
しかしフォグランプを装着している場合、フォグランプも検査の対象に。
車検時フォグランプは国土交通省の保安基準に沿って行われ、点灯の可否だけでなく色や取付位置、眩しくないかなど細かく確認されます。
この検査に合格するためには車検に対応したフォグランプを装着したり、光軸調整など日々のメンテナンスが必要です。
ちなみにフォグランプにカバーを装着している車両を見かけますが、カバーの有無にかかわらず、フォグランプが装着されている車両は車検の対象です。
以上のことから装着されたフォグランプは車検の対象となるため、日頃からのメンテナンスが必要となり、維持・管理に手間がかかることを覚えておきましょう。
フォグランプの使い方を解説
ここからはフォグランプの具体的な使い方を解説していきます。
フォグランプの操作方法だけでなく、フォグランプを使う適切なタイミングも解説しますので、これからフォグランプを装着しようと考えている方は必見です。
つけかたは?消し方は?フォグランプの操作方法を解説
フォグランプの点灯方法と消し方は、どの車種でも比較的簡単に操作できますが、操作手順をしっかり把握しておくことが重要です。
フォグランプを点灯させるには、まず車のヘッドライトを点灯させておく必要があります。
ヘッドライトが点灯している状態で、ウインカーレバーの内側にあるダイヤルをフォグランプの点灯マーク(下記画像右端のマーク)に目印が合うように回転させると、フォグランプが点灯します。
なお輸入車など車種やメーカーによってフォグランプの点灯方法がダイヤル式ではなく、専用のスイッチを使用するタイプ(下記図参照)もあるため、実際に使用する際は取扱説明書などで事前に調べておきましょう。
フォグランプを消灯するには、点灯した時と逆の手順を行うだけです。
ウインカーレバーの内側にあるダイヤルを手前側に回転させれば、フォグランプは消灯され、再びロービームのみが点灯する状態になります。
いつ点灯?つけっぱなし?フォグランプを使う適切なタイミングを解説
フォグランプは視界不良時では非常に役立つ装備ですが、つけっぱなしにしないなど、フォグランプを使うタイミングには注意が必要です。
フォグランプをつけっぱなしにすることは、特に対向車や歩行者に対して眩しさを感じさせる可能性があり、他のドライバーにとって迷惑になることがあります。
そのためフォグランプは必要な時にのみ使用し、視界が改善したら速やかに消灯することが望ましいです。
またフォグランプをヘッドライトの代わりに使用することは、法律に違反する恐れがあります。
ドライバー自身が仮に見えていたとしても、道路交通法第52条では夜間にフォグランプのみを点灯させて走行することは認められていません。
フォグランプはヘッドライトやスモールライトなどの補助灯として使用するものなので、これらと同時に点灯させる必要があります。
フォグランプは、霧や悪天候時に視界を確保し、運転の安全性を高めるために非常に有効です。
他のドライバーに迷惑をかけないよう配慮しつつ、ヘッドライトなどと併せて適切なタイミングでフォグランプを使用することが、安全運転のための重要なポイントとなります。
装着するフォグランプは車検対応か確認しよう
フォグランプを取り付ける際には、その製品が車検に対応しているかどうかを確認することが非常に重要です。
車検は車両が安全基準を満たしているかどうかを確認するための重要な検査であり、フォグランプも検査の対象となっています。
これに対してネット通販などで販売されているフォグランプには車検に対応していない製品もあり、そんな車検非対応のフォグランプを装着したままでは、以下のリスクに直面してしまいます。
- 車検に不合格となるリスク
- 道路交通法違反による摘発のリスク
- 他者に迷惑や危険を及ぼすリスク
ここからは、それぞれのリスクについて詳しく解説します。
車検に不合格となるリスク
フォグランプが国の保安基準に適合していない場合、車検に不合格となり、その車両を公道で運転することができなくなります。
フォグランプの場合、色や取り付け位置が規定に合っていないと判断されると不合格となる可能性が高いです。
そのため自身の安全だけでなく、愛車とのドライブを楽しむためにも車検対応のフォグランプを装着することは重要です。
道路交通法違反による摘発のリスク
車検に通らないフォグランプを装着したまま公道を走行すると、道路交通法違反として摘発されかねません。
道路交通法第62条では「保安基準に適合しない車両は運転してはならない」と明記されています。
このため整備不良の状態で運転すると警察により摘発され、違反が発覚した場合は1点の交通違反点数が加算されるとともに、以下の反則金が課されます。
車種 | 金額 |
大型車 | 9,000円 |
普通車 | 7,000円 |
二輪車 | 6,000円 |
原付車 | 5,000円 |
さらに警察官が整備不良と判断した場合は運転の継続が認められないこともあるため、車検非対応のフォグランプを装着してしまうと、大きな不便を被ることになるでしょう。
他者に迷惑や危険を及ぼすリスク
整備不良のフォグランプを使用することは、他のドライバーや歩行者に迷惑や危険を及ぼす可能性があります。
車検に不合格となる正しくメンテナンスができていないフォグランプは、照射する光が対向車のドライバーなどの視界を悪化させ、事故の原因になりかねません。
このような事態を避けるためにも、フォグランプは車検に対応した製品を選び、適切にメンテナンスを行うことが求められます。
なおフォグランプの重要なメンテナンスの一つとして光軸調整があり、詳しくは以下を御覧ください。
車検対応のLEDフォグランプの人気タイプを紹介
車検対応フォグランプの光源として、現在LEDが主流となっています。
LEDはハロゲンやHIDといった他の光源と比べて省エネで壊れにくく、なおかつ非常に明るいという特性を持っています。
そんなLEDフォグランプの中で、以下の2タイプは人気が高いです。
- 超爆光タイプ
- 2色切り替えタイプ
ここからは、これらのタイプの特徴を詳しく解説していきます。
超爆光タイプ
爆光タイプのLEDフォグランプは、その圧倒的な明るさと視認性で多くのドライバーに支持されている製品です。
そんな中でもHID屋のQシリーズは、暗く見えがちな黄色の光にも関わらず純正フォグランプと比べて13倍の明るさを誇っています。
視界不良時に爆光タイプのLEDフォグランプは、一般的なフォグランプと比べて、より視認性を向上してくれます。
また明るい光は愛車をより際立たせることができるため、ドレスアップにも効果的です。
そのため爆光タイプのLEDフォグランプは視認性や安全性を求める方や、ドレスアップ効果を求める方など、幅広いドライバーにおすすめです。
2色切替えタイプ
2色切り替えタイプのLEDフォグランプはドライバーの気分やシチュエーションに応じて色を切り替えられ、多様な状況での使用に適しているため、人気が高い製品です。
特にHID屋のVシリーズは白色と黄色だけでなく、レモンイエローやライムイエローなどの様々な組み合わせを選ぶことができ、より個性的なカスタマイズが可能です。
以上のことから2色切替えタイプのLEDフォグランプは、安全性を高めつつ愛車の表情を変えてくれるアイテムとしてドライバーにとって理想的な選択肢となるでしょう。
まとめ
フォグランプの必要性とその他得られるメリット、デメリットや具体的な使い方を説明してきました。
ここまでの内容をご覧いただき、「フォグランプを装着したい」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方には性能が他の光源と優れ、かつ車検に対応したLEDフォグランプがおすすめです。
特にHID屋のLEDフォグランプは超爆光や2色切り替えといった様々なタイプに加え、多くの車種に対応し、すべて車検対応となっています。
そんなHID屋のLEDフォグランプを一度ご覧になってみては、いかがでしょうか。