車のカスタムパーツの1つとしてフォグランプを挙げる方は多いと思いますが、フォグランプ専用のカバーがあることはご存知でしょうか。
「フォグランプカバーとはどんなものなのか?」「車検にはどう影響するのか?」と疑問が浮かんでくるかもしれません。
この記事では、フォグランプカバーの役割と車検時の取り扱いについて徹底解説していきます。
フォグランプカバーの役割を解説
フォグランプカバーとは、フォグランプ周辺に取り付ける外装(エクステリア)パーツです。
「フォグランプガーニッシュ」や「フォグカバー」とも呼ばれ、車の第一印象となるフロント部分に装着することで、フォグランプ周辺の雰囲気に大きく影響します。
そんなフォグランプカバーには、以下の3つの役割があります。
- ドレスアップ
- ラリーレプリカ用の部品
- フォグランプ非装着車のカバー
ここからはこれらの役割について解説していきます。
ドレスアップ
愛車フロント部分のアクセントとしてフォグランプカバーはドレスアップに一役買ってくれます。
フォグランプ周辺に異なる素材(メッキやカーボンなど)や形のカバーを取り付けることで車の印象を変化させることができます。
そのためフォグランプカバーは愛車の印象を個性的にしてくれるパーツと言えます。
ちなみにフォグランプカバーと同様に、ドレスアップパーツとしてフォグランプの装着を考えている方にはHID屋のフォグランプがおすすめです。
特にVシリーズは2色切り替え機能を備えており、愛車の存在感をより引き立ててくれます。
ラリーレプリカ用の部品
フォグランプカバーは、ラリーカーのデザインを再現する(ラリーレプリカ)部品としても役立ちます。
山道などを昼夜問わず華麗に走り、タイムの正確さと速さを競うモータースポーツのラリー。
ここで使われるラリーカーの特長のひとつに、夜間走行時にコースを照らすフォグランプが挙げられるのではないでしょうか。
ラリーカーのフォグランプにはオシャレでかっこいいフォグカバーが使われていて、憧れますよね。
自分の車を少しでもラリーカーに近づけたいというときにラリーレプリカ用のフォグランプカバーを使うことで雰囲気が高まります。
このようにラリーレプリカ用のフォグランプカバーは、車をラリーカーのようにスポーティーで力強い外観に変化させる役割があります。
ラリーレプリカ用のフォグランプカバーを装着している場合、実際にフォグランプを装着するかは、オーナーによって様々です。
ただし実際にフォグランプを装着する場合は使用頻度に関わらず、車検に合格するにはきちんと点灯することが必要です。
車検対応については後半に解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
フォグランプ非装着車のカバー
フォグランプ非装着の車では、フォグランプカバーは穴を塞ぐ役割も担っています。
フォグランプが標準装備ではなくオプション扱いとなる車種では、フォグランプを装着しない、という選択も可能です。
その場合フォグランプがないと、装着するはずの場所にぽっかり穴が空いた状態になってしまいます。そこで穴を塞ぐのがフォグランプカバーです。
「穴を塞ぐだけで意味があるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、フォグランプ装着用の穴にフォグランプカバーを取り付けることによって以下の4つの効果があります。
- 防水対策
- 汚れの防止
- 空気の流れを整える
- 見た目の改善
ここからは4つの効果について詳しく解説します。
防水対策
穴を塞ぐことで得られる効果として防水対策が挙げられます。
フォグランプの取り付け場所は外部に露出しているため、雨水や洗車の際に水が内部に入ってしまう可能性があり、配線といった内部の電気部品などが故障する恐れがあります。
フォグランプカバーを取り付けることで内部が水でぬれてしまう心配をなくすことができ安心です。
汚れの防止
バンパー内部の汚れを防止するために、穴を塞ぐことは有効です。
穴が空いたまま走行すると泥や砂やゴミなどが内部に入り込んでしまいますが、フォグランプカバーで穴を塞ぐことで入り込みを抑え、汚れを防ぎます。
空気の流れを整える
穴を塞ぐことで、車が受ける空気の流れを整えることが可能です。
車は走行中に空気の力を受け続けていますが、穴によって空気の流れが乱れて走行が不安定になりやすくなります。
これに対してフォグランプカバーで穴を塞ぐことで、乱れを抑えて空気をスムーズに流し、車の直進性が増すなど安全運転に繋がります。
見た目の改善
穴を塞ぐフォグランプカバーがあることで、車の見た目が改善します。
例えばオプションとなっているフォグランプを選択せずに車を購入したとき、フロント部分に穴が空いたままだと、不格好に見えてしまいますよね。
そんなとき穴を塞ぐためのフォグランプカバーを装着すればフロント部分の外観が整い、車の見た目が改善されます。
ちなみにフォグランプを装着していない車に対して、「後付けしたい」「埋め込みたい」とお悩みの方はこちらの記事も参考にしてみてください。
フォグランプカバー装着車は車検に通る?検査項目は?
フォグランプカバーを装着しているオーナーの中には、カバーが車検の合否に影響しないか不安な方もいらっしゃると思いますが、フォグランプカバーの有無は車検には影響しません。
ただし、フォグランプ装着の有無によって以下のとおり対応が変わります。
- フォグランプ非装着車は車検に通る
- フォグランプ装着車は車検の対象となり、整備不良なら不合格
ここからは、それぞれの対応について詳しく説明していきます。
フォグランプ非装着車は車検に通る
フォグランプの装着は法律で義務付けられていないため、フォグランプ非装着車は車検に通ります。
国土交通省の保安基準第30条には、「一、自動車の前面には、前面霧灯を備えることができる。」と書かれています。
つまりフォグランプは”装着しても良い”パーツとして扱われており、フォグランプを装着していないことを理由に車検に不合格になることはありません。
また、フォグランプカバー取り付けの有無については保安基準に明記されていないため、穴の空いた状態のままでも車検には通ります。
このようにフォグランプ非装着車はフォグランプの検査項目は該当せず、カバーをつけていても問題なく車検に通ります。
フォグランプ装着車は車検の対象となり、整備不良なら不合格
フォグランプを装着している場合はカバーの有無に関わらず車検の対象となり、点灯しないなど整備不良なら不合格になってしまいます。
これを聞いて「フォグランプカバーを装着していて、実際にはフォグランプを使用していないから大丈夫」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし先ほどの説明のとおりカバーの取り付けの有無は保安基準に明記されていません。
そのためカバーの取り付けに関係なく、フォグランプを装着している車両は検査を受ける必要があり、整備不良であれば不合格となってしまいます。
不合格にならないためには日頃からこまめにフォグランプが点灯するかチェックし、もしバルブが切れていたら交換しておきましょう。
このようにフォグランプ装着車はカバーを取り付けていても、車検を受ける必要があるため、日々のメンテナンスなど注意が必要です。
なおフォグランプ装着車の車検でチェックされる検査項目等については、以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
ここまでフォグランプカバーの3つの役割と、フォグランプカバー装着車の車検時の取り扱いについて状況別で説明してきました。
そのなかでもドレスアップ用のフォグランプカバーには、主役のフォグランプがつきもの。
こだわりのフォグランプカバーに合わせたフォグランプや、車検対応の高品質のフォグランプバルブをHID屋では数多く取り揃えています。
特に2色切り替えフォグランプのVシリーズは、気分に併せてフォグランプの色を切り替えられるので、ドレスアップにピッタリです。
フォグランプカバーと一緒にフォグランプを使って、より愛車をドレスアップしたい方はぜひご覧になってみてください。