愛車の塗装を守るコーティングの中で、ガラスコーティングは強固な被膜を持つため、おすすめです。
ガラスコーティングを「自分で施工したい!」と考えている方に向けて、具体的な方法を解説します。
初心者の方でも手順が分かるよう、実際に施工する様子とあわせて解説していきます。
あわせておすすめのガラスコーティング剤や、実際に施工する際に後悔しないコツも紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
愛車のガラスコーティングを自分で施工する方法を解説
今回は、数々のDIY動画で人気のRED Memoryさんが実際にガラスコーティングを施工した模様を参考に、愛車のガラスコーティングを自分で施工する方法を解説します。

【RED Memory】
愛車のS15シルビアを中心にDIYで数々のカスタムを行い、その模様を配信しています。
カスタムパーツだけでなく各種車グッズや工具などのレビューを配信しており、ユーザー目線に立った率直なレビュー内容に定評があります。
愛車はS15 シルビア・ヴァリエッタ、S200P ハイゼット、CL7 アコード・ユーロR
ガラスコーティングを行う工程は以下のとおりです。
- 洗車
- 下地処理
- コーティング施工
それでは実際の様子を見ていきましょう。
なお説明の中で使用するカーシャンプーやコンパウンド、スポンジ、鉄粉取り粘土などはカー用品店やホームセンター等で購入可能です。


キレイに見えるボディでもボディには鉄粉が付着しています。
除去しないと鉄粉ごとコーティングすることになるので、必ず行いましょう。
簡単な鉄粉は、専用の溶剤で洗うだけで除去できます。

頑固な鉄粉は専用の粘土で除去します。水をかけながら粘土を使って、縦→横の順で鉄粉をこすり取ります。


脱脂剤とクロスを使って塗装表面に残ったコンパウンドを拭き取ります。
このとき、水分もしっかりと取り除いてください。

専用のスポンジ(※)でコーティング剤を塗り込みます。
20〜40cm四方を目安に、縦→横の順で塗り込むとスムーズに行えます。
※専用のスポンジはコーティング剤に付属されていることが一般的ですが、付属されていない場合はカー用品店等で用意してください。

●キレイな状態で水分を完全に拭き取ってから施工してください。
●炎天下や風の強い日は作業しないでください。
塗り込んだら、すぐに付属のクロスで拭き取ります。
このとき、拭きムラや拭き残しが無いか色々な角度で確認しながら、拭き取ってください。
STEP⑥とSTEP⑦を繰り返して車体全体に施工できれば、完了です。
完全硬化まで2時間かかり、その間は車体に触れたり、洗車などは行わないでください。

※一度施工が完了したら、施工に使ったスポンジとクロスは再使用禁止です

動画ではフェンダーに施工していますが、段違いのツヤを放っていることが分かります。


水弾きもバッチリです。

※詳しく知りたい方は、動画をご覧ください。
インフルエンサーも太鼓判!おすすめガラスコーティング剤を紹介
動画内でRED Memoryさんが使用していた、おすすめのガラスコーティング剤を紹介します。

商品名 | HID屋ガラスコーティング |
内容量 | 25ml |
付属品 | ・マイクロファイバー タオル 2枚 ・アプリケーター3個 |
硬化開始時間 | 冬季:約15分 夏季:約5分 |
完全硬化までの目安時間 | 約2時間 |
成分 | オルガノシラン、パラフィン系溶剤 |
動画内で使用されていたのは、HID屋のガラスコーティング剤です。
HID屋はヘッドライトなど自動車用照明を主に取り扱っており、明るさとコスパの良さに定評があります。
HID屋のガラスコーティング剤は独自の成分調整によって車体表面の光沢を生み出し、約3年間、輝きを持続させます。
また有機質と無機質のハイブリットコーティング剤のため、黄砂や排気ガスといった有機汚れ、ウォータースポットなどの無機汚れの両方を防ぐ効果があります。
施工性の高さも良く、適切な粘度によって塗りやすく、ムラになりません。
そして完全硬化するまで約2時間と短く、DIY施工の時間短縮にも繋がるのもこの商品の魅力です。
このようにHID屋のガラスコーティング剤は光沢性・防汚性・施工性を高いバランスで両立しているため、これまで沢山のコーティングを試した方だけでなく、初めてガラスコーティングを施工する方など幅広くおすすめできる商品です。
失敗する前に!ガラスコーティングを自分で施工する際のポイント
ご紹介した方法を見て「私もガラスコーティングを自分で施工したい!」と思われた方に向けて、ポイントを解説します。具体的には以下の4つです。
- 晴れた日に行う
- 洗車や鉄粉除去など下地処理をボディ全体に行う
- 拭きムラや拭きスジが残らないよう丁寧に拭き上げる
- 硬化時間を考えて行う
「失敗した!」となる前に、4つのポイントを確認してください。
※DIYでの施工は自己責任で行ってください
晴れた日に行う
ガラスコーティング施工後は、完全硬化するまで水に濡らすことは厳禁です。
硬化するまでに水に濡れてしまうと、硬化不良により皮膜が弱くなったり、ムラが生じてしまいます。
そのためガラスコーティング剤を施工する際は、晴れた日に行うことが鉄則です。
ただし炎天下に施工するとコーティング剤の乾燥が早くなりすぎて拭きムラが生じてしまうので、晴れた気温が高すぎない日に行いましょう。
洗車や鉄粉除去など下地処理をボディ全体に行う
ガラスコーティング剤を施工する前に、洗車や鉄粉除去など、下地処理をボディ全体に行いましょう。
洗車や鉄粉除去を行わない箇所では塗装がそのままの状態でガラスコーティングされ、塗装を守るどころか、コーティングの内側で劣化が進んでしまいます。
またコンパウンドなどで塗装面を整えることも重要です。
生産ラインに乗って大量に作られる自動車は、そのときの天候などによって塗装の仕上がりにムラができ、塗装表面に多少のデコボコができる場合があります。
この現象を「ゆず肌」と言い、メーカーの規格としては問題ありませんが、このままガラスコーティング剤を施工してもキレイなツヤが生まれにくくなります。
そのためコンパウンドなどを使ってゆず肌をなくし、塗装表面を平坦に整えることは重要です。

コーティングを正しく施しても下地処理ができていない箇所だけ仕上がりが悪く、印象が下がってしまうため、ボディ全体にくまなく下地処理を行いましょう。
拭きムラや拭きスジが残らないよう丁寧に拭き上げる
ガラスコーティング剤を塗り込んだ後は、拭きムラや拭きスジが残らないよう丁寧に拭き上げましょう。
拭き上げが中途半端だと、拭きムラや拭きスジがそのままの状態でコーティングが硬化してしまいます。

筆者自身もボンネットやドアパネルなどの広い箇所の一部に拭きスジが残ってしまい、ボディ全体がツヤを放つ中で拭きスジが目立って、非常に辛い思いをした経験があります。
そのようにならないためにも、施工箇所一つ一つを多方面から見て拭きスジやムラがないか確認して、集中して一台を拭き上げるようにしましょう。
硬化時間を考えて行う
先述のとおり、ガラスコーティングは硬化するまで水に濡らすなどを避けてそのままの状態を保つ必要があり、拭き上げも慎重に行わなければいけません。
もし硬化中に雨が降ってしまったり、硬化時間に余裕がなく焦って施工してしまうなど、硬化時間を考えて行わないと失敗に繋がるおそれがあります。
そのためには施工するガラスコーティング剤の硬化時間を、予め確認しておくことが重要です。
そして確認した硬化時間から逆算して、天候を確認したり予定を空けたりして、しっかりと丈夫な被膜ができるように余裕をもってガラスコーティングを施工しましょう。
ガラスコーティングを自分で施工することへの疑問にお答え!
ここからはガラスコーティングを自分で施工することへの疑問に、Q&A形式で回答していきます。
実際に施工される際には、前述のポイントと一緒にこちらも参考にしてください。
- 車のコーティングは自分でできますか?
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一見難しそうに感じる車のコーティングですが、DIYで施工可能です。
実際にDIYで施工する場合は、今回紹介した内容を参考にしてみてください。
ただしDIYでの施工は一定の技術が伴うので、仕上がりに自信がない場合はショップに委託することをおすすめします。
またDIYでの施工は自己責任で行ってください。
- ガラスコーティングは水洗いだけで汚れは落ちますか?
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水洗いで大体の汚れは落ちますが、油脂成分が強かったり長時間たった汚れを落とす際は洗剤が必要です。
ただし洗車を行う際は、洗車機を避けるなど、コーティング被膜の劣化を抑えるために注意しなければいけません。
具体的なガラスコーティング後の洗車方法については、下記で解説していますのでぜひ参考にしてください。
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まとめ
ガラスコーティングを自分で施工するにはコツが必要で敷居が高いと感じがちですが、今回ご紹介した方法とポイントを押さえておけば、自信をもってガラスコーティングをDIY施工できるでしょう。
説明動画で使用されていたHID屋ガラスコーティングは、塗りムラができにくい粘度で硬化時間も早いため、初めて自分でガラスコーティングを施工する方におすすめです。
ガラスコーティングでツヤと輝きを放つ愛車とともに、素敵なカーライフを楽しみましょう。