車のライトスイッチは、夜間や悪天候時の運転に欠かせない重要な装置です。
しかし、マークやスイッチの種類が多く、使い方に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、車のライトスイッチとはなにか、各ライトの操作方法や使用タイミングを解説します。
ライトスイッチが故障した場合の対応も紹介しているので、ぜひご一読ください。
車のライトスイッチとは?
ライトスイッチは、ウィンカーレバーについている車両に備わる各種照明を操作するための装置です。
ヘッドライトをはじめ、フォグランプ、スモールランプ、テールランプなどの操作ができます。
基本的な機能としては、ライトをオンとオフに切り替えるほか、オート点灯モードへの切り替えも可能です。
また、ライトスイッチの操作パターンやスイッチの配置場所などは、自動車メーカーによって若干違いがあります。
取扱説明書などを確認して、自車のライトスイッチの位置と使い方を十分に理解しておくことが重要です。
車のライトスイッチの操作方法
車のライトスイッチでできる主な操作は以下です。
- オートライト
- ロービーム
- ハイビーム
- パッシング
- フォグランプ
- テールランプ
- スモールランプ
- ライト消灯
順番に見ていきましょう。
オートライト
オートライトは、ウィンカーレバー先端のスイッチを「AUTO」に設定することで使用できます。
OFFの状態から1回スイッチを回してください。
車種によってスイッチの回転方向が、時計回りと反時計回りの場合があります。
オートライトに設定すると、周囲の明るさを感知し、自動でヘッドライトやテールランプ、スモールランプ、ナンバー灯などを点灯・消灯します。
ただし、感知センサーが上手く動作しない場合もありますので、ライトが点灯しているか確認しながら運転をしましょう。
使用タイミング
2020年4月以降に販売された車はオートライトの義務化により、基本的に走行中に切ることはできません。
停止中にライトを切っていても、走行開始すると、オートライトに自動で切り替わります。
ロービーム
以下のマークにウィンカーレバーの先端を合わせてください。
AUTOの状態から2回スイッチを回転させるとロービームが点灯します。
また、近年オートハイビームの導入により、ロービームのマークが存在しない車種もあります。
使用タイミング
ロービームは正式名称「すれ違い用前照灯」と呼ばれ、交通量が多い道や対向車がいる場合に使用します。
対向車や近くにいる歩行者の眩惑を防げます。
ハイビーム
ロービーム点灯中に、ウィンカーレバーを奥側に倒すと、ハイビームが点灯します。
ウィンカーレバーを引いて中央に戻すと、ロービームに戻ります。
使用タイミング
夜間走行時は基本ハイビームです。
ただし、対向車や周囲に歩行者がいる場合は、眩惑させる可能性があるのでロービームと切り替えをしましょう。
パッシング
ハイビームを短い時間点灯させることを、パッシングと言います。
パッシングの操作方法は、ロービーム点灯中にウィンカーレバーを手前に引き、素早く離します。
使用タイミング
道路を譲り合う場面や、前方の車に注意を促したい時に使用します。
ただし、使用方法によっては、煽り運転などと捉えられトラブルに発展する可能性もあるので注意しましょう。
フォグランプ
フォグランプは、ヘッドライトを点灯させた状態で、ウィンカーレバーの内側を操作すると点灯できます。
1回転目でフロントフォグランプ、2回転目でリアフォグランプも点灯します。
消灯する場合は、そのまま反対方向にひねった回数分戻してください。
また、車種によってはリアフォグランプが付いていません。
さらに、装備は任意のため、フォグランプ自体が付いていない車種もあります。
使用タイミング
フォグランプは、濃霧や激しい雨など、著しく視界が悪い状況下で使用します。
フロントフォグランプは前方の路面を広く照らし視界を確保し、リアフォグランプは後続車に自車の存在を知らせる役割があります。
ただし、リアフォグランプは視界が良好な状況下で点灯し続けると後続車のドライバーの眩惑につながる恐れがあるので、必要な時のみ使用してください。
テールランプ
テールランプとは下記のマークにヘッドライトの先端スイッチをあわせると点灯します。
また、ヘッドライトと連動しているため、ヘッドライトを点灯させると自動で点灯します。
使用タイミング
テールランプは車両後方の両サイドに設置された赤色のランプで、後続車に対して自車の存在と車幅を示す時に使用するランプです。
夜間走行時には、点灯が義務付けられています。
スモールランプ
「AUTO」の位置から1つウィンカーレバーのスイッチを上げると、スモールライトが点灯します。
上記のマークを目印にしてください。
また、ヘッドライトと連動しているため、ヘッドライトを付けると点灯します。
使用タイミング
スモールランプは、ヘッドライトと同時に点灯されるため、基本的にはヘッドライトと同じで夕暮時~夜間に使用します。
また、停車時にスモールランプのみで点灯し、自車の存在を周囲に知らせる際にも使用します。
ちなみに、日没から夜間にかけての運転時に、スモールランプだけ点灯していると「無灯火運転」となるので注意してください。
ライト消灯
オートライトが備わっている車の場合、「AUTO」の位置から1つスイッチを下げると、ヘッドライトのみが消灯します。
そのまま、1秒以上保持をするとすべてのライトが消灯します。
車種によってはライト消灯用のスイッチが用意されていなかったり、オートライト装備がない車は「OFF」という記載の場合もあります。
使用タイミング
停車中や信号待ちなど、一時的な消灯に使用可能です。
また、「オートライト」の見出しで解説したように、オートライトには実質的なOFFモードはないため、走行を開始すると自動的にAUTOに切り替わります。
ライトスイッチが故障したら
ライトスイッチが故障すると、ライトを正常に点灯できなくなるため、速やかに修理をしましょう。
自分で交換も可能ですが、簡単に交換ができない場合もあります。
車種によっても異なりますが、内装の一部を外し、ステアリングホイールを取り外す作業などの作業があります。
少しでも難しいと感じた場合は、専門の業者に任せるのがおすすめです。
まとめ
本記事では、ライトスイッチとはなにか、基本操作や使用タイミング、故障した場合の対応を解説しました。
車のライトは夜間の視認性向上や自社の存在を示すために、重要な役割を果たします。
ライトスイッチの操作方法を覚えて、安全運転を目指しましょう。
また、夜間走行をする際に、視認性を高めるには、ヘッドライトを明るくすることも1つの手段です。
HID屋のヘッドライトは、車検基準値の約10.7倍の明るさを誇る商品もあります。
分からないことがあれば、専任のスタッフが丁寧に対応してくれるので、安心して取り付けができます。
気になる方はぜひ一度商品をご覧になってみてください。