ダイハツ・タントのフォグランプ交換方法を徹底解説(適合表もあり)

タント アイキャッチ

ダイハツ・タントはセンターピラーレスで乗り降りもしやすく、多くの人に人気の車種です。しかし、性能向上やドレスアップのために、部品を交換するなどしてカスタムを検討する人も多いことでしょう。

この記事では、タントのフォグランプを交換する際に必要な情報について解説します。具体的には、車種ごとの適合や、交換方法、交換する際のポイントやよくある質問について解説しています。記事を読むことで、タントのフォグランプを交換しようと考えている人にとっては有益な内容なので、ぜひご一読ください。

目次

タントのフォグランプとはどこのこと?

タントのフォグランプは「バンパーの下部」あたりに設置されています。年式やグレードによってデザインは異なりますが、以下の方法でフォグランプを点灯・消灯させることで、実際に自分の車のフォグランプがどこにあるか確認できます。

  • フォグランプ操作:ハンドル右下あたりにあるフォグランプスイッチを押す
  • メーター確認:メーターパネル内にあるマークが点灯・消灯することを確認する
  • フォグランプ確認:点灯した状態で車から降りて点灯しているランプを確認する
フォグランプ操作・確認箇所

タントのフォグランプ適合表

フォグランプを交換する場合、まずは車種ごとに適合したバルブ形状のものを選ぶ必要があります。交換用のフォグランプを購入する前に、必ず適合を確認しておきましょう。

表1 ダイハツ・タントのフォグランプ適合表

スクロールできます
メーカー車種タイプ型式年式フォグランプ
初月最終月
ダイハツタントLA650S/660SR4.9LED(L1B)
ダイハツタントカスタムLA650S/660SR4.9LED(L1B)
ダイハツタントLA650S/660SR1.7R4.8LED
ダイハツタントカスタムLA650S/660SR1.7R4.8LED(レンズ)
ダイハツタントLA600/610SH27.12R1.6H16
ダイハツタントカスタムLA600/610SH27.12R1.6LED
ダイハツタントLA600/610SH25.10H27.11H16
ダイハツタントカスタムLA600/610SH25.10H27.11H16
ダイハツタントL375/385SH22.9H25.9
ダイハツタントカスタムL375/385SH22.9H25.9H8
ダイハツタントL375S/385SH19.12H22.8H8
ダイハツタントカスタムL375S/385SH19.12H22.8H8
ダイハツタントL350S/360SH17.6H19.11H8
ダイハツタントカスタムL350S/360SH17.6H19.11H8
ダイハツタントL350S/360SH15.11H17.5H8

タントのフォグランプを交換する方法

タントのフォグランプを交換するためには、以下の方法があります。

フォグランプステーを取り付けることで、以下のメリットがあります。

  • ディーラーに依頼する
  • カー用品店に依頼する
  • 個人店に依頼する
  • 自分で交換する

ここからは、それらの特徴や注意点について解説します。

ディーラーに依頼する

車に純正のフォグランプを追加するには、ディーラーに依頼する方法があります。

ディーラーは専門知識を持ち、丁寧な作業を行ってくれますが、費用が高いのが難点ではあります。価格はディーラーによって異なりますが、一般的には工賃が約8,000〜10,000円程度です。加えて、純正ランプなどの部品代も必要です。

カー用品店に依頼する

大手のカー用品店であるオートバックスなどでフォグランプの取り付けを依頼する場合、一般的にはディーラーでの取り付けよりも若干安く、5,000〜6,000円程度で60分程度の作業となります。

慣れた整備士の方が作業を行うため、自分で交換するよりも作業を手際良く済ませることができますが、ディーラーに比べて仕上がりの品質などは控えめといったところでしょう。

また、フォグランプの持ち込みについては、別途工賃がかかることがあるため、事前に費用は確認しておく必要があります。

参考:オートバックス|ピット作業価格

個人店に依頼する

個人経営の店舗にフォグランプの取り付けを依頼する場合、価格は店舗ごとに大きく異なりますので、一概に定めることは難しいです。しかし、一般的にはディーラーよりも安く交換してもらえる場合が多く、おおよそ6,000〜8,000円程度とされています。

また、ネットショップなどで購入したフォグランプを持ち込んでも作業してくれる店舗もありますが、店舗によっては快く対応してくれない場合もあります。このような場合、意図的に高額な工賃を請求する店舗もあるため、事前に電話で確認することをおすすめします。

自分で交換する

フォグランプを自分で交換することは可能です。少々手間がかかるかもしれませんが、DIYで行うことで工賃を節約できます。車いじりが好きな方はぜひ挑戦してみてください。一般的なフォグランプの交換方法について、続けて説明します。

作業を始める前に、ハンドルを全開に回しておくことが重要です。これにより、作業スペースが確保され、作業がしやすくなります。

次に、フェンダーカバーをめくるための作業を行います。ネジやピンで固定されているので、これを外します。全てを外す必要はなく、フォグランプが見える程度までめくれば十分です。フォグランプについているカプラーを引き抜きます。ツメでロックされているので、ツメを押しながら引き抜きます。

次に、フォグランプを抜き取ります。バルブ後部を掴んで回しますが、時計回りか反時計回りかは車種によって異なります。ロックが外れたら、バルブを抜き取ります。続いて、新しいバルブを装着しましょう。バルブの装着位置とツメの位置を確認してから、差し込んで固定します。

最後に、配線をつなぎます。抜いたカプラーと取り付けたカプラーをつなぎ合わせます。フェンダーのネジやピンを取り付け直して作業は完了です。

タントのフォグランプを交換する際のポイント

タントのフォグランプを交換する際には、以下のポイントに注意して選びましょう。

  • 種類
  • 取り付け位置
  • 明るさ
  • 個数

ここからは、これらの詳細について解説します。

種類で選ぶ

フォグランプには、LED、HID、ハロゲンという3つの主要なタイプがあります。

LEDランプはエネルギー効率に優れ、寿命も長く、バッテリーへの負担も少ないという利点があります。新しい車ではLEDが標準として搭載されいてるものが多く、「LEDフォグランプ=新しい車」のような印象で、ドレスアップ効果も期待できます。ただし、LEDフォグランプは、レンズと一体になっている場合が多いため、交換する際にはバルブから外して交換可能かどうかを事前に調べておきましょう。

また、HIDはLEDよりも明るいのが特徴です。ただし、寿命が短く、立ち上がりに時間がかかる上に取り付けが難しいというデメリットもあります。

最後に、ハロゲンランプは昔から使われてきた古典的なタイプです。点灯すると光源付近の温度が上昇するため、降雪地域では雪を溶かすというメリットが生かされますが、消費電力が大きく、寿命も短いという欠点があります。

それぞれの特性を考慮して、自分のニーズや環境に合ったフォグランプを選ぶことが重要です。

取付位置

フォグランプの取り付け位置は、車両の登録日によって異なります。2005年12月31日までに登録された車両では、フォグランプの中心がヘッドライトのロービームの照明部の中心よりも下に位置している必要があります。

一方、2006年1月1日以降に登録された車両では、フォグランプの下端が250mm以上、上端が800mm以下の高さで、かつロービームの上端を超えない位置に取り付ける必要があります。また、フォグランプの最も外側が車体の最外側から400mm以内に位置していることも条件とされています。これらの条件は、安全性や視認性を確保するために定められています。

フォグランプの色には規定があり、白色か黄色である必要があります。他の色、例えば青色などを使用することは許されません。黄色の場合は、淡いものから濃いものまで様々ですが、特に指定された規定はありません。

ただし、白色を選ぶ場合は注意が必要です。色温度の「K(ケルビン数)」が高いほど青白い光を発しますが、これが高すぎると車検に通らない可能性があります。実際の判断は検査官に委ねられますが、8000K以上は確実に通過しないとされています。したがって、白色のフォグランプを選ぶ場合は7000K以下のものを選択することが重要です。

明るさ

フォグランプの明るさは、車両の登録日によって基準が異なります。2005年12月31日までに登録された車両では、明るさは1万カンデラ(cd)以下である必要があります。

一方、2006年1月1日以降に登録された車両については、特に明るさの上限は設けられていません。ただし、フォグランプは悪天候時の補助ランプであり、他のドライバーの視界を妨げてはならないという原則があります。そのため、あまりにも明るい場合は車検に通らない可能性もあるので注意が必要です。

灯数

フォグランプの搭載数には厳格な規定はありませんが、同時に点灯できる数は最大で2つまでとされています。3つ以上同時に点灯するように設定されている場合は、車検に通らない可能性があるため、注意が必要です。

また、フォグランプを1つだけ搭載している場合は、車両の中央に配置することが条件とされています。この配置条件は、安全性や視認性を確保するために設けられています。

タントのフォグランプ交換によくある質問

最後に、タントのフォグランプ交換に対してよくある質問について解説します。

純正フォグランプを交換しても車検に通る?

フォグランプを交換しても基本的に車検には通りますが、以下の保安基準をクリアできることが条件になります。

  • 色:白または淡黄色で、全て同一の色とする
  • 灯数:同時に3つ以上点灯させないこと
  • 位置:上縁が地上800mm以下、下縁が地上250mm以上、外縁が側面400mm以内

これらの基準は、車検適合のバルブを購入して交換する場合にはほぼ問題なくクリアできるものですので、数や位置を変更しない限りは車検に通るといえます。

参考:国土交通省|道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第 199 条(前部霧灯)

フォグランプの交換は自分でできる?

はい、フォグランプの交換は一般的に自分でも可能です。フォグランプの交換作業は比較的簡単であり、通常の手工具を使用して行うことができます。

ただし、車両のデザインやフォグランプのアクセス性などによっては、交換作業が難しい場合もあります。また、複雑な電気配線が必要な場合や、特殊な工具が必要な場合もあります。そのため、十分な知識や経験がない場合や、不安がある場合は、専門のメカニックに依頼することをお勧めします。

フォグランプ交換する際はカバーも同時に交換する必要がある?

LEDのフォグランプを交換する場合、通常はカバー(レンズ)も含めたランプユニットごと交換する必要があります。LEDフォグランプの場合、バルブだけを交換することは一般的に困難であり、ランプユニット全体を取り替える必要があります。そのため、部品代が高価になる傾向があります。

ただし、近年では特定の規格である「L1B」というバルブ形状を採用したLEDフォグランプもあります。この場合、バルブのみを交換することが可能です。

例えば、タントの場合、令和4年9月以降に発売された「LA650S」または「LA660S」では、フォグランプがL1B規格に準拠しているとの情報があります。ただし、実際に交換する際には、事前にランプの形状や交換手順を確認しておき、交換可能なものか確認した上で部品の購入を検討しましょう。

まとめ

フォグランプはドレスアップ効果や視認性向上のため、交換を検討される方が多いかと思います。車種に適合したものを選び、保安基準に注意しながら交換を行ってください。また、作業に不安のある場合は、個人店やカー用品店などに購入したランプを持ち込んで作業を依頼しましょう。

HID屋では、豊富なフォグランプの商品ラインナップがあり、好みのものを選ぶことができます。交換を検討される際には、ぜひご検討ください。

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