「ヤリスクロスのバックランプが片方しか点灯しないのはなぜ?」
「購入したばかりなのに片方しか点灯してないけど故障?」
このような現象に不安を抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
結論をお伝えすると、ヤリスクロスのバックランプが片方しか点灯しないのは、故障ではなく正常な仕様です。
本記事では、ヤリスクロスのバックランプが片方しか点灯しない理由や車検への影響、LEDがバックランプにおすすめの理由、交換方法を解説します。
最後に、よくある質問にも回答しているのでぜひご一読ください。
ヤリスクロスのバックランプが片方しか点灯しない理由
ヤリスクロスのバックランプが片方しか点灯しない理由は、車両の設計によるもので、故障ではありません。
この仕様には、特に欧州車に装備されているリアフォグランプが関係しています。
欧州では、山岳地帯での運転が多く、霧の発生頻度が高いため、リアフォグランプの需要が高いです。
特に、クロスオーバーSUVは山間部での使用が想定され、リアフォグランプが重要視されています。
そのため、欧州向けの車両では、片方にバックランプ、もう片方にリアフォグランプを配置するのが一般的です。
ヤリスクロスは、欧州市場でBセグメントのコンパクトSUVとして人気を博している車種です。
競合車種と互角に戦うため、ヤリスクロスもこの欧州の傾向に合わせた設計を採用しているのです。
ただし、日本仕様のヤリスクロスでは、リアフォグランプは標準装備ではなく、オプションとして選択できるようになっています。
ヤリスクロスのバックランプが片方しか点灯しないけど車検に通る?
多くの方が気にされるのが、この特殊な仕様が車検に影響しないかという点です。
結論から言えば、ヤリスクロスのバックランプ仕様は車検に問題なく通過します。
日本の車検基準では、「バックランプの数は1個または2個」と規定されています。
つまり、片方だけ点灯するヤリスクロスの仕様は、この基準を完全に満たしているのです。
ただし、バックランプに関する車検基準は数だけではありません。
以下の点も重要な判断基準となります。
- 色:白色であること(高ケルビン数の場合、青色と判断される可能性があります)
- 明るさ:他の交通を妨げない程度(15W以上75W以下が目安)
- 視認性:昼間100m後方から点灯が確認でき、照明部が20cm²以上あること
- 取り付け位置:上端が地上1.2m以下、下端が25cm以上であること
- ランプの状態:著しい損傷や汚れがないこと
車検では車両全体の状態が総合的に評価されます。
バックランプ以外の部分に問題がある場合は、追加の点検や修理が必要になる可能性もあるので注意しましょう。
定期的なメンテナンスを行い、車両全体の状態を良好に保つことが、スムーズな車検合格につながります。
ヤリスクロスのバックランプにはLEDがおすすめ
ヤリスクロスのバックランプにはLEDがおすすめです。
LEDの使用には以下のようなメリットがあります。
- 視認性の向上
- 瞬時に点灯
- カスタマイズ性
視認性の向上
LEDバックランプの最大の利点は、優れた視認性です。
通常、LEDは従来のハロゲンの約2倍の明るさを持ち、この強力な光が安全運転をサポートします。
LEDの高い光量は、周囲のドライバーにも自車の存在をしっかりと伝えられます。
また、LEDは光の指向性が高く、効率的に広い範囲を照らしてくれるのが特徴です。
そのため、大幅に視認性も向上します。
さらに、LEDは光のムラが少なく、均一な照明を提供するため、運転時の目の疲れの軽減が期待できます。
瞬時に点灯
LEDのもう一つの大きなメリットは、瞬時に最大光量を発揮することです。
HIDなどと異なり、LEDはスイッチを入れた瞬間にフルパワーで点灯するため、突然の後退時や夜間の駐車場での使用時にも素早く明るさを確保できます。
これにより、後方の安全確認が迅速に行えるだけでなく、急なバック操作にも対応できます。
カスタマイズ性
LEDのバックランプは、多様な製品が存在し、好みや使用環境に合わせてカスタマイズが可能です。
たとえば、HIDなどではあまり見かけない2色切替えができるタイプなどがあり、個々のドライバーのニーズに応じて選択できるのが特徴です。
特に、車をスタイリッシュに演出したい場合や、ドレスアップの一環としてバックランプをカスタマイズする際にも、LEDは非常に適しています。
ヤリスクロスのバックランプ交換方法
ここからは、ヤリスクロスのバックランプ交換方法を解説します。
- 自分で交換
- 専門業者に依頼
自分で交換
バックランプの交換を自分で行う場合の手順は以下の通りです。
- バックドアを開けて作業スペースを確保する
- ランプカバーを慎重に取り外す
- ソケットを回して取り外す
- 古い電球をソケットから取り外す
- 新しい電球を取り付ける
- ソケットを元の位置に戻し、しっかり固定する
- カバーを元通りに取り付ける
※取り付けは必ず自己責任で行ってください。
作業を行う際は、車体に傷をつけないよう注意が必要です。
ランプカバーを外す際は、マイナスドライバーの先端にテープを巻くなどして保護すると良いでしょう。
また、電球を交換する際は、素手で直接ガラス部分に触れないよう注意してください。
油脂や水分が付着すると、電球の寿命に影響を与える可能性があります。
清潔な布やグローブを使用して作業を行うのが望ましいです。
さらに、作業の際は、ランプが完全に冷めていることを確認してから始めてください。
消灯直後は高温になっているため、やけどの危険があります。
最後に、電球や関連部品は確実に取り付けることが重要です。
不十分な取り付けは、発熱や発火、水の浸入による故障、レンズ内の曇りなどのトラブルにつながる可能性があるので注意しましょう。
専門業者に依頼
バックランプの交換を自分で行うのに不安がある場合や、確実な作業をしたいときは、専門業者に依頼するのも選択肢の1つです。
業者に依頼する主なメリットは、専門知識と経験を持つスタッフによる確実な交換が期待できる点です。
依頼先は以下のような場所があります。
- ディーラー
- 整備工場
- カー用品店
- ガソリンスタンド
工賃の相場は概ね500円から1,500円程度で、一般的にディーラーが最も高く、カー用品店やガソリンスタンドが比較的安価な場合が多いです。
ただし、車種や作業の難易度によって料金が変動する場合もあるため、見積もりを事前に依頼するのがおすすめです。
業者に依頼する際は、いくつか注意点があります。
予約が必要な場合や、車両を持ち込む必要がある場合もあるので、こちらも事前に確認しておくと良いでしょう。
また、部品代は別途かかる場合があるため、総額を確認しておくと安心です。
ヤリスクロスのバックランプにはHID屋のLEDがおすすめ
ヤリスクロスのバックランプにはHID屋のLEDがおすすめです。
爆光で片方だけでも不安のない明るさを提供します。
また、全商品車検に対応しているので安心してお使いいただけます。
ちなみに、ヤリスクロスは、ハロゲン仕様車はT16、LED仕様車はタイプBが対応しています。
気になる方は、ぜひ一度商品をご覧になってみてください。
ヤリスクロスのバックランプに関するよくある質問
- バックランプが片方しか点灯してない状態で走行するのは違反じゃないの?
-
違反ではありません。
先述したように、保安基準で「バックランプの数は1個または2個」と定められているので片方だけ点灯させて走行をしても問題はありません。
- バックランプを両方点灯させることもできる?
-
可能です。
カスタマイズで両側にバックランプを点灯させる方法も存在しますが、配線の調整やパーツの加工が必要なため、DIYで行うのは難しい場合があります。
両方点灯させたい場合は、プロの業者に相談するのが安全で確実です。
- バックランプとリアフォグランプの違いは?
-
バックランプは、車が後退していることを知らせるもので、白色の光で後方を明るく照らします。
一方、リアフォグランプは、霧や雨など視界が悪い状況で使用され、赤色の光で後方の車に自車の位置を知らせる役割があります。
まとめ
本記事では、なぜヤリスクロスのバックランプが片方しか点灯しないのか、車検への影響やLEDがバックランプにおすすめの理由、交換方法を解説しました。
ヤリスクロスのバックランプが片方しか点灯しないのは、欧州向けの車両に合わせた仕様です。
また、片方のみの点灯でも車検に通るため心配はいりません。
バックランプは、車の後退を知らせる大切なライトです。
きちんと整備を行い、より安全で快適なドライブを楽しんでください。