H4タイプのイエローLEDバルブは、夜間や雨天時の視認性が高く、カスタムパーツとしても人気の高いアイテムです。
しかし、「イエローライトは車検に通るの?」「明るいバルブを選びたいけど、どれがいいの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事ではH4イエローLEDバルブの基礎知識から、取り付けるメリット、おすすめの爆光イエローLEDの紹介、自動車・バイク別の交換方法などを詳しく解説します。
H4規格のイエローLEDバルブに関する情報を網羅した内容となっておりますので、安心・安全にカスタムを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
H4 イエローLEDバルブとは?基本情報を解説
H4イエローLEDバルブへの交換を検討されているのであれば、まず基本情報をおさえておきましょう。
ここからはイエローLEDバルブの特性(波長が長い)についてと、H4バルブとは何か、について解説します。
イエローLEDは白色に比べて波長が長い
イエローLEDが放つ黄色い光は白色に比べて波長が長く、悪天候時に見えやすいという特徴があります。
そもそも光とは電磁波の1種で、その波の1回分の長さが1nm(ナノメートル)〜1mmのものを指します。
しかし、その光が全て、人の目で見えるわけではありません。
人が見て認識できる光である「可視光」は一般的に380〜780nmとされており、下記図のとおり、黄色は550~600nmと波長が長い光です。

波長が長い光の特徴として、雨粒など水を透過しやすく、散乱しにくいことが挙げられます。
そのため雨が降っていたり、より遠くの所からの照射であっても、黄色い光はしっかり対象物に届きます。
このような性質からイエローLEDの放つ黄色い光は、雨天時では白色より視認性が高い光と言えるでしょう。
H4は多くの車・バイクで採用されているバルブ形状
「H4」とは、多くの車やバイクで使用されているバルブ(電球)の形状です。
バルブは国際規格として世界的に定められており、アルファベットと英数字を組み合わせて、サイズ等に応じて名前がつけられています。
沢山あるバルブの中で、H4バルブは1本でハイビームとロービームの切替ができるという特徴があります。
下記画像のとおり、H4バルブ(画像左側)には発光するフィラメントが2つありますが、H4とは異なるバルブ形状(画像右側)ではフィラメントが1つしかありません。

H4バルブはこの2つのフィラメントを切り替えて使用するため、ロービーム用の光とハイビーム用の光を、1本で発することが可能となっています。
この特性によってハイビーム用・ロービーム用と本来2本必要なバルブが1本で済みます。
これによりバルブの設置スペースの自由度が高まり、デザインの幅が広がるほか、コスト削減といった恩恵を受けられるのが大きなポイントです。
そのためH4バルブは多くの車・バイクで採用されています。
イエローLEDをH4規格ライトに取り付けるメリット
イエローLEDをH4規格のライトに取り付けることで、以下のメリットが得られます。
- 雨天時の視認性が向上する
- 対向車の眩しさを抑えられる
ここからは上記2点のメリットについて、それぞれ解説していきます。
雨天時の視認性が向上する
イエローLEDをH4規格ライトに取り付けることで、雨天時の視認性が向上します。
「イエローLEDは白色に比べて波長が長い」で述べたように、雨粒など水を透過しやすく散乱しにくい特徴を持っています。
この特徴により、雨天時でも照射された光が乱反射することなく、地面をしっかり照らすことができます。
路面を明るく照らし出すことで、対向車線や歩行者を視認でき、交通事故の予防に繋がります。
このようにイエローLEDをH4規格ライトに取り付けることは、雨天時の視認性と安全性を向上させる有効な手段と言えるでしょう。
対向車の眩しさを抑えられる
イエローLEDは色温度が低いため、対向車の眩しさを抑えられます。
色温度とは光の色味を数値で表したもので、単位はK(ケルビン)です。以下の画像のとおり、数値が高いほど青白く、低いほど赤や黄みを帯びた色になります。

LEDヘッドライトの多くは6000K前後の色温度で設定されており、この白い光は波長が短いため空気中の水蒸気やチリに衝突しやすく、乱反射が発生して眩しく感じられやすい特性があります。
そして乱反射した光は光軸(ライトが放つ光の方向)の外側にも広がるため、対向車のドライバーの視界に直接入り、強い眩しさを与えてしまうのです。
一方、イエローLEDは色温度がおよそ3000K前後と低く、波長が長いため乱反射が起こりにくいのが特徴です。
その結果、同じ光量でもイエローLEDなら目に刺さるような眩しさが軽減され、対向車の運転者に配慮した走行に繋がります。
夜間や悪天候時に安全性を確保しつつ、快適な視界を得られるのがイエローLEDの大きなメリットです。
爆光!おすすめのH4 イエローLEDバルブを紹介
ここからは「爆光」と呼ばれるほど明るい、おすすめのH4 イエローLEDバルブを紹介します。
紹介する商品はいずれも「HID屋」のラインナップです。
HID屋の商品は明るいと評判が高く、自動車専門SNS「みんカラ」でPOTY(パーツオブザイヤー)2025 上半期大賞を受賞するなど、定評があります。
そんなHID屋から、自動車用とバイク用の2つの商品を紹介していきます。

Aシリーズ LED ヘッドライト / フォグランプ イエロー

商品名 | Aシリーズ LED ヘッドライト / フォグランプ イエロー |
色 | 3000K(イエロー) |
明るさ | 片側1灯あたり32500cd(カンデラ) |
ワット数 | 35W |
「Aシリーズ LED ヘッドライト / フォグランプ イエロー」は35W HIDを超える爆光を放つ、自動車向けH4 イエローLEDバルブです。
力強い黄色い光が、より地面をはっきり照らし、夜間の視認性を向上してくれます。
明るいLEDバルブというと白い光を想像しますが、同商品の色温度は3000Kと鮮やかな黄色を放ちます。
そのため黄色いヘッドライトの装着が認められていた年式(〜平成初期)の車両では、車両が持つ当時の雰囲気を損なうことなくライトを明るくできます。

また同商品はヘッドライトだけでなくフォグランプとしても装着できるため、雨天など視界不良時でも、視認性を保ってくれる役割を担ってくれるでしょう。
このように爆光の性能と愛車の雰囲気を両立したい方に、Aシリーズ LED ヘッドライト / フォグランプ イエローは非常におすすめです。
Aシリーズ LED バイク ヘッドライト イエロー

商品名 | Aシリーズ LED バイク ヘッドライト イエロー |
色 | 3000K(イエロー) |
明るさ | 1灯 32500cd(カンデラ) |
ワット数 | 35W |
バイク用のイエローLEDとして、HID屋が販売している商品が「Aシリーズ LED バイク ヘッドライト イエロー」です。
同商品は32500cdと純正ハロゲンの約2.1倍の明るさで路面を照らせるため、夜間走行時の視認性が大きく向上します。

また同商品は純正品より幅広く路面を照らせるため、路肩の歩行者や野生動物を素早く認知できるようになります。

このように愛車のバイクに、抜群の明るさと視認性を持つイエローLEDを装着したい方に、HID屋のAシリーズ LED バイク ヘッドライト イエローがおすすめです。
H4ヘッドライトバルブをイエローLEDに交換する方法を解説
ここからは愛車のヘッドライトをイエローLEDに交換したい方に向けて、具体的な交換方法を解説していきます。
自動車編とバイク編に分けて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
DIYで交換を行う場合は、必ず自己責任で行ってください。DIYでの作業に自信がない場合は、業者に依頼して交換することをおすすめします。
自動車編
自動車のヘッドライトをイエローLEDバルブに交換する一般的な方法は、以下のとおりです。
車のエンジンを停止し、ヘッドライトスイッチをオフにした後、バッテリーのマイナス端子を外しておきます。
このとき、ショート防止のため、端子から外したケーブルはビニールテープなどで保護してください。
またヘッドライトレベライザー装着車は、0に設定しておきます。
ボンネットを開け、ヘッドライト裏に手を差し込み、バルブに接続されている配線コネクターを外します。
コネクターが固く外れにくい場合があるので、破損しないよう注意して外しましょう。
バルブを保護する防水ゴムカバーを外します。
このカバーは水の浸入を防ぐためのもので、破れやすいため丁寧に扱いましょう。
外したカバーは、バルブを交換した後に再利用するため、保管しておきます。
まず、バルブを固定している座金(留め金)を、指で内側に押し込んで外します。
その後、既存のバルブを引き抜いて外します。
なお、座金やバルブの取り外し方は種類によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
STEP4でバルブを取り外した位置に、イエローLEDバルブを取り付けます。
このとき、バルブの上下方向に注意して取り付けましょう。
H4バルブにはロービーム用のシェードが備え付けてあり、上下が逆だと正しいカットラインが出ず、車検に通らない恐れがあります。
なお、3つのツメがついているバルブであれば、ツメの位置を合わせるだけで正しい向きに取り付けられる場合が多いです。
STEP1〜3と逆の手順で、ゴムカバーやコネクターなどを元に戻します。
バイク編
バイクのヘッドライトをイエローLEDバルブに交換する一般的な方法は、以下のとおりです。
バイクのジャンルによってヘッドライトの取り外し方が異なる場合があるため、実際に交換する際は、予め取扱説明書等で確認しておくことをおすすめします。
ライトケース本体に固定しているネジを外し、ヘッドライトレンズを取り外します。
ヘッドライトレンズには配線が繋がっているため、無理に引っ張って断線しないよう、注意してください。
STEP1で外したレンズに取り付けられている配線コネクター防水キャップを外します。
STEP2でバルブの背面が見えてくるので、バルブを固定しているクリップを外してから、バルブを交換します。
STEP1〜3と逆の手順でクリップや防水キャップ、配線コネクターを元に戻していきます。
その後、ヘッドライトレンズをケース本体に取り付けます。
H4 イエローLEDバルブを取り付けるときの注意点
愛車にH4 イエローLEDバルブを取り付ける際、以下の3点に注意しましょう。
- ヘッドライトの場合、生産年式によって車検不適合になる
- バルブ形状がH4の車両に装着する
- 取り付けたら光軸調整を行う
ここからは各注意点について、詳しく解説していきます。
ヘッドライトの場合、生産年式によって車検不適合になる
イエローLEDバルブをヘッドライトに装着する場合、車体の生産年式によって車検不適合になるので注意しましょう。
ヘッドライトをはじめ、自動車・バイクの性能や部品の仕様などは、国の保安基準で定められています。
この保安基準を守らなければ車検に不合格になったり、整備不良で公道を走行できなくなります。
ヘッドライトの光は以前、「白色または淡黄色」と定められていましたが、2006年1月1日以降に生産された車両は、白色のみが認められるようになりました。
そのためイエローLEDバルブをヘッドライトに装着して公道を走行する場合は、自動車・バイクを問わず、2005年以前に生産された車両にしましょう。
なおフォグランプの場合は年式問わず、イエロー(淡黄色)は認められています。
バルブ形状がH4の車両に装着する
H4 イエローLEDバルブを装着する場合は、バルブ形状がH4の車両に装着しましょう。
バルブ形状には互換性がないため、うまく取り付けられないばかりか、無理に装着すると電装系に負荷がかかって故障の原因となる可能性があります。
また光量や配光に関する問題が発生する可能性もあり、光量が不足すると夜間や悪天候での視認性が損なわれ、配光が異なると路面が不均一に照らされかねません。
以上のことからH4 イエローLEDバルブを装着する場合は、取扱説明書やLEDバルブブランドの適合表などで、車両がH4に適合するか予め確認しておきましょう。
取り付けたら光軸調整を行う
H4 イエローLEDバルブを取り付けた際は、光軸調整を行いましょう。
バルブを交換すると光軸がズレる場合が多いです。
光軸がズレてしまうと路面をうまく照らせないうえに、対向車のドライバーにLEDの爆光が直接あたり、眩しさから事故に繋がる可能性もあります。
そのようなトラブルを避けるためにも、バルブを交換したら、必ず光軸調整を行ってください。

まとめ
ノスタルジックな雰囲気を演出するH4 イエローLEDバルブですが、黄色い光はファッション性だけでなく、視認性の向上など機能性も伴っています。
ヘッドライトに装着する場合は車両の年式に注意が必要ですが、個性と機能性を兼ね備えたH4 イエローLEDバルブは、愛車を差別化したい方におすすめです。
一度、あなたの愛車への装着も検討してみてはいかがでしょうか。