LEDヘッドライトは明るく寿命が長いために、最近多くの車に取り付けられるようになりました。
自分でもLEDヘッドライトを車に取り付けられますが、設置時に向きを上下逆にするとトラブルが発生します。
思ったよりも明るくないというのも設置向きを間違えたせいかもしれません。
この記事ではLEDヘッドライトの取り付け向きについて解説します。
LEDヘッドライトの構造
ハロゲンやHIDのヘッドライトは、バルブ部分全体が発光するので360度光を照射します。
それに対し、LEDヘッドライトはLEDチップが発光する仕組みです。
LEDチップは板状となっているので、板表面から光を放ち180度しか光を照射できません。
LEDヘッドライトのバルブは、2枚のLEDチップを貼り合わせ、360度光を照射できるようにしています。
照射された光は、ヘッドライトのリフレクターで反射して車の前方を照らす構造です。
H4規格のLEDヘッドライトのように、バルブ1つでハイビームとロービームを切り替えられるタイプは、ロービーム用のLEDチップに傘となるシェードが付いています。
シェードで一部の光を遮るので、前方の高い位置には光が照射されません。
光を一部遮ることで、ロービームの光を作り出します。
LEDヘッドライトの取り付け向き
LEDヘッドライトはチップ1つで180度しか光を放てません。
ヘッドライトを適切に使用するには、取付時にバルブの向きを正しくすることが大切です。
取り付け向きの確認方法
バルブごとに上下の確認方法が違いますが、おおよそ以下のような方法で確認可能です。
- バルブの台座のツメの位置を合わせる
- バルブに刻印されている矢印を確認する
- シェードが下に向くように取り付ける
LEDヘッドライトのバルブによっては、ツメがついているのでツメの位置を合わせて取り付ければ上下逆を間違えません。
バルブ台座に合計3つのツメが120度ごとについており、取り付け位置を間違えないよう工夫した構造です。
バルブに矢印が刻印されていれば、矢印を頼りに向きを合わせて取り付ければ間違いありません。
ツメも矢印もないバルブであれば、光を遮る役割のシェードが下に向くように取り付けます。
ちなみにどのバルブも、LEDチップは横を向く位置で取り付けましょう。
取り付け位置がわからないときは、説明書を読むかバルブを買ったショップやメーカーで聞いてください。
LEDヘッドライトの取り付け方法
LEDヘッドライトバルブの位置を確認したら、車に取り付けます。
現在の車についているヘッドライトバルブを外して、新しいLEDヘッドライトバルブを取り付けましょう。
取り付け方法は以下の手順です。
- エンジン停止後にヘッドライトのスイッチを切る
- ボンネットを開ける
- バッテリー端子を外す
- ヘッドライトバルブの配線コネクターを外す
- 防水ゴムカバーを外す
- バルブを固定しているツメを外しバルブを引き抜く
- 新しいLEDヘッドライトバルブを差し込む
- ツメ、防水ゴムカバー、配線コネクターの順で取り付ける
- バッテリー端子を取り付ける
- ボンネットを閉めてライトを点けて点灯するか確認する
ツメを外して車についているバルブを取り外した後は、新しいLEDヘッドライトバルブを差し込んで取り付けます。
このときにバルブの向きを確認して正しい位置を合わせましょう。
取り付け向きを間違えた場合の問題
もしもLEDヘッドライトバルブの向きを上下逆に付けたら、カットラインが出ない、明るくないという問題が発生します。
上下逆を間違えず正しく取り付けるには、ヘッドライト交換時にバルブの向きを確認しましょう。
上下の位置を間違えた場合の配光
例えばH4規格のヘッドライトバルブは、LEDチップにシェードが付いており、シェードによって光を一部遮りロービームの配光を作り出します。
ヘッドライトバルブの上下の向きを間違えると、ロービームの光が正しく配光できずカットラインが出ません。
取り付け位置を間違えたままヘッドライトの光を壁や塀に当てると、若干カットラインがぼやけた状態になります。
運転するには問題ないかもしれませんが、カットラインが出てないので対向車や歩行者が眩しく感じるでしょう。
またカットラインが出ていないと、車検には通りません。
バルブの取付が甘い場合の配光
バルブがヘッドライトにしっかり装着されていないときや、ツメがゆるいままだとバルブが正しく固定されません。
取り付けが甘いと配光は出ず、ヘッドライトの光を壁や塀に照射すると全体的に広がりぼやけた光になります。
光がぼやけて照射されるので対向車や歩行者が眩しく感じるばかりか、夜には運転席からの視界も十分に確保できません。
ヘッドライトの取り付け場所はエンジンルームの中にありますが、機器類やバッテリーが設置されているのも影響して設置スペースが狭いです。
バルブを斜めに取り付ける、固定金具のツメがゆるいままにするなどでヘッドライトバルブの取付が甘くなります。
取り付けるときには、しっかりと装着してバルブやツメが固定されたか確認しましょう。
車検に通らない
ヘッドライトバルブの取り付け向きを上下逆にすると、ぼやけた光が照射されるばかりではなく車検に通らない問題も発生します。
車検でヘッドライトの検査項目の1つが、カットラインが出ているかです。
そのために車検で合格するためには、バルブの向きを正しく取り付けカットラインを出さないといけません。
ただしヘッドライトバルブは上下の向きを正しくして取り付けても、光軸がズレているとカットラインがズレて車検不合格です。
車検に通すならばLEDヘッドライトを取り付けるときに、カットラインのチェックを行ったほうが良いでしょう。
カットラインのチェック方法
カットラインの簡単なチェック方法は、壁や塀にライトを当ててマーキングしてから新しいヘッドライトを取り付けて光の位置が同じが確認する方法です。
以下の手順で行います。
- 壁や塀から2~3mほど車を離してライトを照射する
- 壁や塀に映った光の明るい部分と暗い部分の境目をテープでマーキングする
- ライトを消してエンジンを止めて、新しいLEDヘッドライトを取り付ける
- エンジンをかけてライトを点ける
- 壁や塀に映ったライトの明暗の境目がマーキングした位置と同じか確かめる
- 位置がズレていたらバルブの台座を調節して光軸調整する
ヘッドライトには光軸調整用のネジがついています。
このネジはドライバーを使い回すと光軸調整可能です。
光の明暗の境目がズレていたら、ネジを回して調節しましょう。
一気に回すと光軸が大きく動いて余計にカットラインがズレるかもしれません。
少しずつネジは動かしてください。
ちなみに皿ねじや丸ネジなどを回すのに使うドライバーでも光軸調整できますが、ヘッドライトバルブの光軸調整用の専用ドライバーが発売されています。
より精密に調節できるので、機会があれば専用ドライバーを使ってみるのが良いでしょう。
光軸を調節しても正確なカットラインが出ない場合は、業者に光軸調整依頼できます。
上下の向きを間違えにくいおすすめLEDヘッドライト
今車についているヘッドライトをLEDヘッドライトに交換しても、上下の向きを間違えて取り付けては光がぼやけてカットラインが出ません。
前方が見えにくい、車検に通らないという問題が発生します。
LEDヘッドライトに交換するならば、上下の向きを間違えずに車に取り付けるよう注意が必要でしょう。
いくつものメーカーからLEDヘッドライトが発売されていますが、おすすめはHID屋のiシリーズです。
HID屋 H4 LEDヘッドライト 爆光 ホワイト 6500K 車検対応 iシリーズ
規格 | H4 |
ケルビン数 | 6500K |
防水防塵 | IP65 |
冷却方法 | ヒートシンク+冷却ファン |
LEDヘッドライト専用のLEDチップを搭載してチップ全体の発光を均一化したことで、HIDバルブ以上の明るさを実現しました。
純正ハロゲンの発光点を再現し、純正ハロゲンと同じ綺麗なカットラインが出ます。
ヒートシンクを兼ねたアルミ合金のバルブに冷却ファンを搭載し、冷却性能が高いです。
またドライバーユニットをバルブに収めて一体形としたので、コンパクトで輸入車のような取り付けスペースの狭い車でも取り付けられます。
基本はコードを下にして取り付ける
HID屋のiシリーズは車に取り付けるとき、配線コードを下にして設置するのが基本です。
バルブにはバッテリーから電源を取るためのコードがついています。
配線コードを目印にして、ヘッドライトユニットにバルブを取り付ければ上下の向きを間違える心配がありません。
口コミを紹介
まったく期待してなかったがかなり気に入りました!
カットラインもしっかりでるし、明るさも申し分無し!引用元 : amazon
全ての車に使用してますが、明るくて最高です。
チラつきもなく良いものです。引用元 : amazon
ロービームも明るく広い範囲を照らせてるので夜間の走行が楽になった。
引用元 : amazon
まとめ
LEDヘッドライトはLEDチップが180度しか光を照射できないために、車への取付時に向きを間違えると問題が発生します。
主な問題はライトの光がぼやける、カットラインが出ないという2つです。
バルブによっては、ツメや矢印の刻印があるので、それらを目印にして車に設置すれば上下の向きを間違える心配がありません。
取り付け向きがわからないときは、説明書を見たり購入元やメーカーに聞いたりしてください。
HID屋のiシリーズは、コードを下にして取り付ければ向きを間違えないで車に設置できます。