近年、LEDヘッドライトの性能は大きく向上し、多くの車に採用されています。
しかし、取り付けたLEDヘッドライトが「思ったより暗い」と感じた経験はありませんか。
LEDヘッドライトが暗く感じる原因はさまざまですが、適切な対策を講じることで明るさを改善できます。
本記事では、LEDヘッドライトが暗く感じる主な原因や具体的な対策方法、さらにおすすめの明るいLEDヘッドライトをご紹介します。
LEDヘッドライトが暗く感じる原因

LEDヘッドライトが暗く感じる主な原因は、以下の通りです。
- ヘッドライトユニットの汚れや黄ばみ
- バッテリーの劣化
- 光軸がずれている
- LEDヘッドライトの劣化
順番に確認していきましょう。
ヘッドライトユニットの汚れや黄ばみ
LEDヘッドライトが暗く感じられる原因の一つに、ヘッドライトユニットの汚れや黄ばみがあります。
汚れの主な原因は、泥や砂、黄砂、PM2.5などの微粒子です。
これらがヘッドライトユニットに付着することで光が遮られ、明るさが低下します。
また、黄ばみも暗さの原因です。
現代の車両では軽量化のため、ヘッドライトユニットの多くが樹脂製になっています。
樹脂製のユニットは紫外線に弱く、経年劣化による黄ばみが発生しやすいです。
黄ばみが進行し、透明性が失われると光量が減少し、暗くなります。
加えて、日常的な洗車時の擦り傷や走行中の小石の当たりなどでユニットに傷がつくと、透明度が低下して光の透過率が落ち暗く感じてしまいます。
バッテリーの劣化
バッテリーの劣化もLEDヘッドライトが暗く感じられる理由の一つです。
バッテリーの劣化により供給電力が不足すると、ライトが暗くなったり、ちらついたりすることがあります。
バッテリーの寿命は車種によって異なり、以下が一般的な目安です。
- 通常のガソリン車:2~5年
- アイドリングストップ搭載車:2~3年
- ハイブリッド車(補機バッテリー):4~5年
長期間使用しているバッテリーは、エンジンが始動できる状態でも、バッテリーが適切な電力を供給できていない可能性があります。
特にエンジン始動時やアイドリング時にヘッドライトが暗いと感じる場合は、バッテリーの可能性が高いです。
光軸がずれている
光軸がずれると照射方向が変わり、暗いと感じる原因になります。
LEDチップは、特定の方向にしか光を出せないため、1つのチップだけでは車の前面を明るく照らせません。
そのため、多くのLEDヘッドライトでは、複数のチップを組み合わせて、あらゆる方向に光を届けるように設計されています。
そのため、以下のような状況で光軸がずれると、見かけの明るさが大きく低下してしまうのです。
- 純正バルブからLEDヘッドライトへの交換時
- タイヤ・ホイールの変更による車高変化
- 後部座席への乗員乗車や荷物積載時
光軸のズレは適切な調整で改善できるため、暗さを感じたら点検をおすすめします。
LEDヘッドライトの劣化
LEDヘッドライト自体の劣化も、明るさ低下の原因です。
LEDヘッドライトは、光を放つLEDチップと、それを制御する基板から構成されています。
しかし、基板は熱に弱いため、過度な熱が加わると性能が低下し、結果として光量が落ちてしまうのです。
一般的に、ドライバーユニットの性能や使用状況によって異なりますが、LEDヘッドライトの寿命は約10,000時間とされています。
そのため、特に中古車や長距離を走行した車両では、LEDヘッドライトの暗さが目立つことがあります。
LEDヘッドライトが暗いときの対策方法

自車のLEDヘッドライトが暗いと感じた場合は、以下の対策を試してみてください。
- ヘッドライトユニットの汚れや黄ばみを取る
- バッテリーをチェックする
- ヘッドライトの光軸を調整する
- 新しいLEDヘッドライトに交換する
順番に確認していきましょう。
ヘッドライトユニットの汚れや黄ばみを取る
ヘッドライトに汚れや黄ばみがあると、光量が十分に発揮されません。
最も基本的な対策として、ヘッドライトユニットのクリーニングを行いましょう。
まずは車の洗車と同じ手順で、以下の方法で汚れを除去してください。
- 水洗いで砂ぼこりを落とす
- 柔らかいクロスにカーシャンプーをつけて洗う
- しっかりすすぐ
- 乾拭きして仕上げる
戦場の際は、樹脂部分を傷つけないよう、柔らかいマイクロファイバークロスの使用がおすすめです。
汚れの除去後に黄ばみが気になる場合は、研磨をしましょう。
黄ばみが軽度の場合はヘッドライトクリーナーで対応できます。
手順は下記の通りです。
- 柔らかい布にクリーナーを少量つけ、表面を優しく磨く
- 黄ばみが取れたら乾拭きして仕上げる
黄ばみが酷い場合は研磨剤や耐水ペーパーを使って磨く必要があります。
その際は周辺をテープで養生し、少しずつ磨いて仕上げましょう。
さらに詳しい黄ばみの除去方法は、下記記事で解説していますので、ぜひご一読ください。

バッテリーをチェックする
バッテリーの劣化状態は、テスターを使って簡単にチェックできます。
手順は以下の通りです。
- 車のイグニッションをOFFにする
- テスターのスイッチを入れ、ダイヤルをVに合わせる
- 赤いコードをV端子に、黒いコードをCOM端子に繋ぐ
- 赤いコードをバッテリーの+端子に、黒いコードを-端子に接続する
- テスターの電圧を確認する
バッテリーのチェックは、エンジンを切った状態と、エンジンをかけた状態の2回確認しましょう。
バッテリーの正常値は以下の通りです。
- エンジンOFF時: 12V前後
- エンジン始動時: 14V前後
エンジンをかけても電圧が上がらない場合、オルタネーターに不具合がある可能性があります。
バッテリーの交換や、整備工場で点検をしてもらいましょう。
ヘッドライトの光軸を調整する
LEDヘッドライトの光軸がずれているときは、調整をしましょう。
手順は以下の通りです。
- 壁から3m離れた位置に車を止める
- 壁にライトを照射し、カットラインをテープでマーキングする
- 新しいLEDヘッドライトを取り付け、再度ライトを点灯する
- カットラインがずれている場合は光軸を調整する
調整によってカットラインを正しい位置に合わせることで、適切な明るさを得られます。
さらに詳しい光軸の調整方法は、以下の記事で紹介していますので、ぜひご一読ください。

新しいLEDヘッドライトに交換する
ライト本体が劣化している場合は、交換が必要です。
新しいLEDヘッドライトを選ぶ際は、冷却機能に特に注目して製品を選びましょう。
先述のとおり、LEDヘッドライトは使用中に基盤に熱を発生しやすい特性があります。
しかし、LEDは熱に弱いためこの熱を適切に処理できないと、明るさの低下や製品寿命が短くなる原因になります。
そのため、LEDヘッドライトは適切に冷却する必要があるのです。
ちなみに、冷却方式には以下の2種類があります。
- 冷却ファン付きタイプ: 高い冷却性能があるが、バルブが大きくなる場合があるため、取り付けスペースに注意。
- ヒートシンクタイプ: スペースを取らないが、冷却が不十分な場合もあるため、放熱性に優れたアルミ製がおすすめ。
冷却方式は、用途に合わせて適切なものを選びましょう。
また、規格の異なるヘッドライトは取り付けられないため、事前に規格の確認をしてください。

冷却機能に優れた明るいヘッドライトはHID屋のMシリーズ

商品名 | LEDヘッドライト Mシリーズ |
規格 | H1 H3 H3C H4 Hi/Lo H7 H8 H11 H16 H10 HB3 HB4 HIR2 H19 PSX24W PSX26W |
明るさ | 49600cd(カンデラ) |
冷却方法 | 静音設計ファン |
冷却機能に優れた明るいヘッドライトをお探しなら、HID屋のMシリーズがおすすめです。
アルミ合金素材と高性能冷却ファンを使用した冷却構造により、基板を効率的に冷却します。
そのため、壊れにくく、時間が経過しても明るさが安定して持続ます。
また、Mシリーズは60WハイパワーHID級の明るさです。
口コミでも、「とにかく明るい」という声が多数寄せられています。
加えて、純正と同じカットラインを実現しているため、交換後も正しい配光で対向車や歩行者を眩惑させる心配もありません。
まとめ
本記事では、LEDヘッドライトが暗く感じる原因と対策、おすすめの製品を紹介しました。
LEDヘッドライトが暗く感じる原因は、以下の通りです。
- ヘッドライトユニットの汚れや黄ばみ
- バッテリーの劣化
- 光軸がずれている
- LEDヘッドライトの劣化
暗いヘッドライトは、自分だけでなく対向車や歩行者にもリスクを与える可能性があります。
定期的に点検を行い、ヘッドライトの明るさを最適に保って安全で快適なドライブを楽しみましょう。