物流を支えるトラックは日中だけでなく、夜間や悪天候でも走行しています。
そんなトラックの安全性を高めるフォグランプですが、一般的な乗用車が12Vなのに対して、トラックは24Vが主流です。
当記事では従来のハロゲンだけでなく、LEDなど新しい光源を使った製品が登場している24Vフォグランプについて、トラックドライバーの方におすすめのブランドを光源別に紹介していきます。
併せてフォグランプを装着するメリットや選び方、LEDとハロゲンのメリット・デメリットなど基本的な情報も解説していくので、これまでトラック部品に興味がなかった方もご覧いただけます。
視界不良時や夜間運転も安心♪フォグランプを装着するメリットについて
フォグランプは、トラックドライバーにとって視認性を向上させる重要なアイテムです。
特に物流を支えるトラックは、悪天候や夜間の運転でも安全に荷物を届けなければならないため、フォグランプの装備は欠かせません。
トラックは一般の自家用車に比べて運転頻度が高く、天候の変化にも頻繁に晒されます。
そのなかで霧や雨といった視界が悪い状況では、事故のリスクが高まり、物流に大きな支障をきたす可能性があります。
そんな時、路面を広範囲に照らし視認性を確保するのがフォグランプです。
フォグランプはトラックの足元や周囲を広範囲に照らす設計になっており、路面の状況を詳細に確認できます。
また左右に広がる光によって、歩行者や道路の白線を見やすくし、周囲への注意喚起にも役立ちます。
このように視界不良時でも物流を滞りなく行い、安心して運行し続けるためにも、フォグランプは必要な装備と言えるでしょう。
トラック向けフォグランプの選び方を解説
フォグランプの装着と聞いて、自家用車と同じだと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし実際はトラック向けの選び方が存在し、具体的には以下の4点が挙げられます。
- トラックに適した電圧の製品を選ぶ
- 正しいバルブ形状を選ぶ
- 車検対応製品を選ぶ
- 信頼のあるブランドから選ぶ
ここからは上記の選び方について、一つずつ解説していきます。
トラックに適した電圧の製品を選ぶ
トラックにフォグランプを取り付ける際、最も重要なポイントの一つは電圧の確認です。
一般の乗用車が12Vの電圧を使用しているのに対しトラックでは24Vの電圧が主流となっているため、トラック用のフォグランプを選ぶ際は車両の電圧を確認し、それに適した製品を選ぶようにしましょう。
もし24Vのトラックに12Vのフォグランプを取り付けると正しく発光しないだけでなく、運転中に突然ライトが点灯しなくなるなど、電装系に深刻なトラブルを引き起こす可能性があります。
ただ全てのトラックが24Vというわけではなく、一部の車種においては例外的に12Vの電圧を使用しているトラックも存在します。
そのためトラック向けのフォグランプを選ぶ際には、必ず自車の電圧を確認し、その電圧に対応した製品を選ぶことが重要です。
正しいバルブ形状を選ぶ
フォグランプを選ぶ際、車両に合った正しいバルブ形状を選びましょう。
トラックではH3というバルブ形式を頻繁に見かけますが、車種や年式によって異なる場合があるため確認が必要です。
もし誤ったバルブを選択してしまうと取り付けができないだけでなく、最悪の場合、車両にダメージを与える可能性があります。
そのような事態にならないためにも、事前に取扱説明書やメーカーのウェブサイトで確認できる適合表を活用しましょう。
適合表には車種や年式、型式ごとに対応するバルブ形状が記載されており、これを参考にすることで誤った選択を防ぐことができます。
もし適合表を見ても判断が難しい場合は、販売店やメーカーに問い合わせて車両の詳細情報を伝えて、最適なバルブ形状を確認しましょう。
このように取付時のトラブルを避けるために、トラックにフォグランプを装着する場合は車両のバルブ形状を確認し、それにあったバルブを選ぶことが重要です。
車検対応製品を選ぶ
トラック向けのフォグランプを選ぶ際、車検に対応した製品を選ぶことは非常に重要です。
車検時にフォグランプは国の保安基準に沿って検査されるため、いくら高性能なフォグランプでも、車検に対応していなければ不合格となり公道を走行することができません。
特にトラックドライバーにとって車検に合格することは、物流を滞りなく進めるため、そして車両の安全性を確保することが必要不可欠です。
そのため、国の保安基準を遵守した車検対応のフォグランプを選ぶことが欠かせません。
具体的にトラック向けフォグランプを選ぶ際には、製品の説明に「車検対応」と明記されているかを確認するようにしましょう。
信頼のあるブランドから選ぶ
トラック向けフォグランプを選ぶ際には、信頼のあるブランドから選びましょう。
市場には多くのフォグランプが出回っていますが、その中には粗悪品も含まれており、装着すると走行中に点灯しなくなるなど予期せぬトラブルが発生するリスクがあります。
また、これらの粗悪品は車検に対応していないことも多く、公道での走行が禁止される可能性も。
また、これらの粗悪品は車検に対応していないことも多く、公道での走行が禁止される可能性も。一方で信頼できるブランドの製品は耐久試験が行われ、品質管理が徹底されているため、安定した性能を長期間にわたって発揮します。
また信頼できるブランドの場合、初期不良や製品に問題があった際でも迅速に対応してくれるため、安心して使用することができます。
このようにトラック向けのフォグランプを選ぶ際は、信頼のあるブランドから製品を選び、安全性と信頼性を確保するようにしましょう。
24V フォグランプにはLED?ハロゲン?それぞれのメリット・デメリットを比較
フォグランプの光源にはハロゲン・HID・LEDの3種類があります。
その中で最近では長く使用されてきたハロゲンに対して、LEDが台頭してきています。
この2つの光源はそれぞれメリットとデメリットがあり、使用環境やコストを考慮して選ぶことが重要です。以下に簡潔に比較します。
上記の図の通りLEDは明るさがハロゲンより優れていますが、初期投資が高く、発熱が少ないため寒冷地での使用に工夫が必要です。
一方ハロゲンは低コストで交換しやすいですが、LEDより暗いことなどが欠点に挙げられます。
このようにフォグランプの光源であるLEDとハロゲンには特徴があるため、運転や車両の状況等に照らし合わせて選ぶようにしましょう。
明るさにこだわる方へ!おすすめ24V LEDフォグランプブランド3選
ここからはトラック用として24Vに対応したフォグランプブランドを紹介していきます。
まずは明るさにこだわる方に向けて、24V LEDフォグランプを取り扱うおすすめの3社をご紹介します。
- HID屋
- IPF
- 小糸製作所
①HID屋
LEDフォグランプを選ぶなら、HID屋の製品がおすすめです。
HID屋はLEDライトやHIDライトを専門に扱う自動車部品ブランドであり、同社の製品はリーズナブルな価格に対して「とにかく明るい」といった声が寄せられており、非常にコスパが優れています。
特に24V用H3 2色切替えLEDフォグランプは圧倒的な明るさだけでなく、気分や走行シーンに応じて色を変えることができ、多くの方からご好評の声をいただいています。
②IPF
IPFは創立70年以上の歴史があり、自動車メーカー純正パーツの供給実績を持つ日本メーカーです。
高品質で耐久性と性能に優れた製品を提供しており、モータースポーツやクロカンブームを通じて同社をご存知の方も多いのではないでしょうか。
③小糸製作所
小糸製作所はLEDヘッドライトの実用化に世界で初めて成功したメーカーとして知られています。
また同社は100年以上の歴史を持ち、自動車用照明器だけでなく、航空機の照明機器や小型船舶用船灯などの開発・製造・販売を行っています。
リーズナブルな製品を選ぶ方へ!おすすめ24V ハロゲンフォグランプブランド2選
ここからはリーズナブルな製品を選ぶ方に向けて、24V LEDハロゲンフォグランプブランドとして以下の2社を紹介していきます。
- マーシャル
- スタンレー
①マーシャル
マーシャルはフォグランプやドライビングランプなどの補助灯を製造する会社として1970年代初めから日本市場に進出し、高性能な製品と黒猫のロゴで大きな人気を博したメーカーです。
その後、フランスの灯火類メーカーであるシビエ(CIBIE)に吸収され日本ではマーシャルジャパンを通じて販売が続けられています。
②スタンレー
スタンレー(スタンレー電気)は自動車照明のパイオニアとして知られる日本の大手メーカーです。
自動車メーカーの純正部品(OEM)サプライヤーとして、同社は高品質な製品を提供しており、その技術力と品質管理は業界内で高く評価されています。
まとめ
ここまでフォグランプに関する情報とLEDとハロゲンのメリット・デメリットと併せて、光源別に24V フォグランプブランドを解説してきました。
冒頭で述べたように、トラックは悪天候や夜間の運転でも安全に荷物を届け、物流を支える重要な存在です。
そんなトラックとドライバーの安全を守るためにもフォグランプは重要であり、今回解説した最適な選び方などを通じて製品を選ぶと、安全性もより強固なものとなるでしょう。