ライト交換を検討される中、「アンバー色のLED」という製品をみて「アンバー色とは何?どこで使うの?」と気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、T10バルブのカラーバリエーションの1つ、「アンバー色」について詳しく解説します。そもそもどこで使うのか?カラーバルブは車検に通るのか?などを説明しますので、これから交換を考える方の参考になれば幸いです。
アンバー色のT10 LEDバルブとは?
T10バルブとは、自動車向けに利用されるライトの1つです。T10の10はバルブ直径10mmを表し、小型ながらも十分な明るさを保つことや耐久性の高さが特徴です。T10バルブは2種類のバルブ形状があり、ウィンカーやポジションランプ、ルームランプなどに利用されています。
T10バルブの詳細についてもっと詳しく知りたい方は「T10規格とは?仕様や用途、LED化のメリットについて詳しく解説!」をご覧ください。
T10バルブとは?
T10バルブとは、自動車向けに利用されるライトの1つです。T10の10はバルブ直径10mmを表し、小型ながらも十分な明るさを保つことや耐久性の高さが特徴です。T10バルブは2種類のバルブ形状があり、ウィンカーやポジションランプ、ルームランプなどに利用されています。
T10バルブの詳細についてもっと詳しく知りたい方は「T10規格とは?仕様や用途、LED化のメリットについて詳しく解説!」をご覧ください。
アンバー色とは?
アンバー色とは英語で「琥珀色(こはくいろ)」を表す言葉で、いわゆる橙色のことです。自動車業界ではJIS規格の慣用色で設定されている色に合わせ、橙色のT10バルブのことをアンバー色と呼んでいます。
アンバー色のT10ランプが使われている場所
アンバー色のT10バルブは、以下2箇所で利用されています。
ウィンカー
1つ目はウィンカーです。ウィンカーは保安基準で色を「橙(だいだい)色」と定められていること、小さいながら明るさが必要であることなどから、多くの車両でT10のアンバー色の電球が採用されています。
また、右左折時に点滅する際、点灯消灯を繰り返しても耐えられる耐久性の高さでも、T10バルブが選定される1つの理由となっています。
ポジションランプ
2つ目はポジションランプです。ポジションランプでアンバー色、というと違和感を覚えられる方もいらっしゃるかもしれませんが、比較的低年式の車両の場合、橙色のポジションランプを使っている車両があるからです。最近の車両では車検の基準上制約がある為、利用はできません。詳細は後の項でご説明します。
T10 LEDランプに交換するメリット
近年、T10バルブを含め車両のライトのLED化がスタンダード化されつつあります。アフターパーツだけでなく、メーカーでも多くの車両で純正採用されてきています。何故、LEDがメジャーになっているのでしょうか?
明るい
LEDバルブは、その発光効率の高さから、ハロゲンバルブに比べて明るく、色温度が高い白色光を放ちます。このため、夜間の視認性が大幅に向上し、対向車などに存在を伝えやすくなります。
また、LEDの場合、LEDチップを増減させることで明るさ調整が出来るため、ハロゲンランプより明るくなっている理由になっています。
省エネ
T10バルブは元々省電力なのですが、LED化することで、さらなる省エネ効果が見込める点もメリットの1つです。
低消費電力でありながら高い明るさを実現するLEDは、バッテリー負担を減らすことで、発電機への負担を軽減、結果燃費向上にもつながっています。
長寿命
もう一つのメリット、それは長寿命な点です。
従来のハロゲンランプの寿命が1,000時間程度なのに対し、LEDバルブの平均は25,000時間以上の長寿命となっています。ウィンカーやポジションランプは車両にとって重要な部品であることからランプ切れは交通事故などの危険につながりかねません。長持ち=自動車の信頼性向上にもつながることも大きなメリットといえるでしょう。
見た目の変化
4つ目として見た目の変化があります。
右左折時にウィンカーをオンにすると点滅しますが、ハロゲンランプの場合、じわっと点灯・消灯を繰り返します。
これに対し最新車両に使われるLEDはスイッチで切り替えるかの如く瞬時に点灯・消灯を繰り返すため、非常にシャープな切り替わりをします。
上記の事から高年式車のウィンカーをLED化すると、このシャープな切り替えを取り入れられるので、見た目を新しくリフレッシュできる効果があります。
LEDステルスバルブを使えばさらにクールなイメージに
さらに最近では「ステルスタイプ」のアンバー色LEDが注目されています。ステルスタイプとは、消灯時は白色のバルブのようにみえるのに、点灯するとアンバー色で発光するバルブのことです。
アンバー色のウィンカーバルブをステルスタイプのLEDバルブに交換すると、フロントマスクからオレンジ色が見えなくなり、シャープな印象にかわりますので、見た目を大きく変化させたい方にはおすすめのバルブとなります。
アンバー色のT10 LEDバルブ:選定ポイント
アンバー色のT10 LEDはウィンカーやポジションランプという重要な場所に利用されている為、車検に適合した機種を選ぶことが重要です。
ここでは、T10アンバー色のLEDランプを購入する際の選定ポイントについて解説します。
車検対応製品の選定
1つ目は車検対応品を選ぶ点です。
アンバー色のLEDはウィンカー、ポジションランプといった車検対象となるライトに使われるため、基準に適合した製品を選ぶ必要があります。それぞれの車検基準について解説します。
ウィンカーの場合
ウィンカーの車検基準は下記のようになります。
項目 | 基準 |
色 | 橙色(オレンジ色) |
面積 | 20平方センチメートル以上 |
明るさ | 100m離れた距離からでも視認でき、周囲に迷惑をかけない明るさ 光源 15W以上 60W以下 |
点滅回数 | 60回以上120回以下 |
純正交換の場合、LEDバルブに求められる条件は「色」と「明るさ」となりますが、気を付けなければいけないのが「点滅回数」です。
基本的に点滅は自動車側のリレー回路で制御しており、ランプの消費電力をみて制御しています。またランプ切れを起こした場合、高速で点滅しドライバーにランプ切れを伝える仕様となっています。しかしLED化すると消費電力が少なくなるため、車両側がランプ切れと誤認識し、ランプ切れしていないのに高速で点滅してしまいます。これをハイフラ現象といいます。
その為、ハロゲンランプ→LEDランプに変更する際は、ハイフラ対策済みのバルブを購入する、ないしは回路側を改造するキットを使ってLEDに対応した回路に変更するなどの対策が必要となります。
「ステルスLEDバルブ」は車検OK?
結論、車検は通ります。
車検はあくまでも既定の明るさのオレンジ色で「点滅すること」が基準であり、消灯時のバルブの色には言及されていません。よってステルスタイプのLEDバルブでも問題なく車検に通ります。
ポジションランプの場合
次にポジションランプです。ポジションランプでアンバー色が利用できるのは平成17年以前に製造された車両となります。平成18年度以降は特例(ウィンカー、ハザードランプ、側方灯と一体化している場合)を除き白以外はNGとなりますのでご注意ください。
また、平成17年度以前の車両においても下記のような基準が定められていますので注意が必要です。純正交換の場合、位置などは問題ないはずですので、光源、光度、色などに注意しましょう。
項目 | 基準 |
光源 | 5~30W以下 |
光度 | 300cd以下 |
バルブ色 | 白、淡黄色、橙色 |
車両に適合した製品選定
先に書いた通り車検に適合するバルブを選ぶことも重要ですが、ご自身の車両にあったバルブを選定することも重要です。誤ったバルブを選べば、正しく利用できないだけではなく、車両側の故障にもつながりかねません。
同じ「T10」とかかれたバルブであっても、車両のモデルや年式によっては電圧やサイズが異なる場合があります。そのため、バルブを選ぶ際には、メーカー提供の車両適合表を参照し、車両に適合するバルブを選定するようにしましょう。
また先に書いたとおり、製造年によって車検基準にも違いがある為、車検証とカタログ等を見比べて自分の車両に合った車検対応品を選びましょう。
アンバー色のT10 LEDバルブならHID屋がおすすめ!
T10バルブのアンバー色に興味を持たれた方は、HID屋のLEDバルブがおすすめです。
HID屋は、高品質なT10 LEDランプを提供することで知られており、その製品は明るさ、耐久性、安全性の三つの要素で高く評価されています。また、LEDは独自のカットラインなどで純正同様の光の広がりを持たせていることも、多くのユーザーから支持されている理由となっています。
アンバー色のT10 LEDバルブのラインナップにそろえておりますので、是非一度検討いただければ幸いです。
まとめ
この記事では、アンバー色のT10 LEDバルブの概要から交換するメリット、選定方法まで詳しく解説しました。
アンバー色のT10バルブは、主に自動車のウィンカーや高年式車両のポジションランプなどに採用されている「橙色」のバルブです。近年はLED化がすすんでおり、明るさや耐久性だけでなく、見た目の変化などにもつながることから、カスタムで交換する方も増えています。
なお、LEDバルブの購入を検討する際は、信頼と実績のあるHID屋の製品がおすすめです。HID屋では、高品質なLED製品を幅広く取り揃えており、優れた顧客サービスも提供しています。車の照明をアップグレードするなら、ぜひHID屋の公式オンラインショップをご利用ください。あなたの要望にあった製品を見つけられるでしょう。