「最近、車のライトが暗くなった気がする」
「車のライトが暗い原因と明るくする方法が知りたい」
というように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
特に夜間や悪天候時、ライトが暗いと視界が悪くなり、運転の安全性に大きな影響を与えます。
ライトの明るさは車の安全性を左右する重要な要素であり、原因を突き止めて適切な対処が必要です。
本記事では、車のライトが暗くなる原因を探り、明るくするための具体的な対処方法をご紹介します。
車のライトが暗い原因6つ
車のライトが暗いと感じる原因は以下の通りです。
- ライトレンズの汚れ・黄ばみ
- 光軸のズレ
- バッテリーの劣化
- 配線の劣化
- バルブの劣化
- バルブの性能が低い
順番に確認していきましょう。
①ライトレンズの汚れ・黄ばみ
車のライトが暗いと感じる要因の一つに、レンズの汚れや黄ばみがあります。
走行中に泥や砂が付着してレンズが汚れると、光の透過率が下がり、照射範囲が狭くなってしまうのです。
また、近年の車両に多く使用されているポリカーボネート製のレンズは、紫外線に長期間さらされると黄ばみやすくなります。
この黄ばみが進行すると光の透過率が低下し、結果的にライトの光量不足につながります。
②光軸のズレ
ヘッドライトの光量は十分なのに暗く感じる場合、光軸のズレが考えられます。
ライトが適切な方向を向いていないため、目視したい場所が上手く照らされず暗く感じてしまうのです。
光軸は、タイヤ交換やヘッドライトの取り替え、重量物の積載などが要因で気がつかないうちにズレてしまう場合があります。
光軸がズレると、運転者が見たい場所に光が届かず、視界確保ができません。
これにより、道路標識や障害物の見落としのリスクが高まり、運転に支障をきたす場合があります。
③バッテリーの劣化
レンズの状態や光軸に問題がない場合、バッテリーの劣化が暗い原因となっている可能性があります。
特に、多くの電装品を搭載した車両では、バッテリーへの負荷が大きくなり、劣化が早まることがあります。
バッテリーの寿命は車種や使用状況により異なりますが、一般的なガソリン車で2〜5年、アイドリングストップ機能付きの車では2〜3年、ハイブリッド車では4〜5年程度が目安です。
バッテリーが劣化すると、エンジンは始動できても、ヘッドライトに十分な電力が供給されず、明るさが低下することがあります。
④配線の劣化
車両の配線系統の劣化も、ヘッドライトの明るさに影響を与えます。
配線が劣化すると電気抵抗が増加し、ヘッドライトに届く電力が減少して、光量の低下につながります。
特に中古車の場合、長年の使用による配線の経年劣化が進んでいる可能性があるため、注意が必要です。
⑤バルブの劣化
バルブの内部や発光部分が時間の経過とともに徐々に劣化するため、気づかないうちに明るさが落ちていることもあります。
バルブの寿命は種類によって異なりますが、一般的にハロゲンバルブは500〜1,000時間、HIDは2,000時間程度、LEDは10,000時間程度が目安です。
特に長距離を走行した車両や中古車では、このバルブの劣化による明るさの低下が顕著に現れやすくなります。
⑥バルブの性能が低い
上記の要因に該当しない場合、使用しているバルブ自体の性能が低い可能性があります。
特にハロゲンバルブは、HIDやLEDと比較すると明るさが劣ることがあります。
ハロゲンバルブはフィラメントに通電させて光を発するため、アーク放電で発光するHIDや発光ダイオードを使用したLEDより光の生成効率が低いです。
また、ハロゲンバルブは黄色味がかった光で眩しさを抑える効果があり目に優しい一方で、HIDやLEDのような白い光に比べると人間の目には暗く感じる場合があります。
車のライトが暗いときの対処方法
車のライトが暗いときは、症状に合わせて以下の対象方法を実施しましょう。
- ライトレンズの汚れや黄ばみを除去する
- 光軸を正しい位置に戻す
- バッテリーに異常がないかチェックする
- 配線の修理およびリレーの交換をする
- ライトをLEDにする
順番に解説していきます。
ライトレンズの汚れや黄ばみを除去する
ヘッドライトのレンズや反射板に汚れや黄ばみがあると、光の透過性が低下し、ライトが暗く感じられます。
定期的な掃除をしてレンズを綺麗に保てるようにしましょう。
掃除をする際は、以下の手順でレンズの汚れを落とします。
- 水で全体的な汚れを落とす
- 洗剤を使用して丁寧に洗浄
- きれいな水ですすぐ
- 柔らかい布で水分を拭き取り、乾燥させる
レンズ素材の特性上、強い力でこすると傷がつく可能性があるため、柔らかい布やスポンジの使用が望ましいです。
洗浄後に黄ばみが気になる場合は、以下の手順で研磨作業を行います。
- ヘッドライト周囲をマスキングテープで保護
- 耐水ペーパーで慎重に研磨
- コンパウンドを使用して磨く
- 最後にコーティング剤を塗布
ただし、過度な研磨はレンズを傷つける可能性があります。
頑固な黄ばみの場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
以下の記事では、さらに詳しく黄ばみの除去方法を解説していますので、ぜひあわせてご一読ください。
光軸を正しい位置に戻す
光軸のずれは、特にバルブ交換後によく発生します。
調整は以下の手順で行えます。
- 暗い場所で平らな壁を見つける
- 車を壁から約3m離し、ハンドルをまっすぐにしてライトを点灯
- 光のカットラインに印をつける
- 新しいヘッドライトを装着し、再度点灯
- 先ほどの印とのずれを確認
- ずれがある場合、カットラインが印に合うよう調整
このように簡単な調整であれば、自分で行うことも可能ですが、自信がない場合や確実に行いたい場合は整備工場に依頼するのがよいでしょう。
バッテリーに異常がないかチェックする
バッテリーの状態は専用テスターで確認できます。
以下の手順で点検しましょう。
- イグニッションをオン/オフにする
- テスターを設定(ダイヤルをVに)
- 黒いコードをCOM端子、赤いコードをV端子に接続
- バッテリーの-端子を黒いコードに、+端子を赤いコードにそれぞれ接続
- バッテリー電圧を測定
正常値は、エンジン停止時で約12V、始動時で約14Vです。
バッテリーチェックは、エンジンのかかった状態と切れた状態、両方を確認してください。
始動時の電圧上昇が小さい場合、オルターネーターの不具合も考えられます。
バッテリーの劣化が疑われる場合は、すぐに交換をしてください。
配線の修理およびリレーの交換をする
配線の劣化が疑われる場合は、まずは劣化が疑われる配線の修理を実施しましょう。
配線の修理は、ミスがあると回路に負担をかける原因となるため、無理せず専門業者への依頼がおすすめです。
また、配線の修理をしても明るさが改善されない場合は、リレーの故障が疑われるので、リレーの劣化を確認して交換をしましょう。
リレーは、ヘッドライトへの大電流の流れを制御する役割があるスイッチです。
通常、バッテリーとヘッドライトの間に設置され、ボンネット内やヘッドライトユニット近くに配置されています。
リレーの交換には感電のリスクがあるため、こちらも専門業者への依頼が安全です。
ライトをLEDにする
経年劣化やハロゲンバルブによりで暗く感じる場合、LEDバルブに交換することで明るさを大幅に改善できます。(下記画像参照)
このように、LEDライトは視認性が大幅に高まりますので、愛車のライトが暗いと感じている方はライトをLEDにすると良いでしょう。
LEDライトへの交換手順は以下の通りです。
- エンジンを停止し、ライトスイッチをオフにする
- ボンネットを開き、バッテリーのマイナス端子を外す
- ヘッドライト裏のコネクターを取り外す
- 古いバルブを取り外し、新しいLEDバルブを取り付ける
- コネクターを再接続し、バッテリーの端子を戻す
- ボンネットを閉め、エンジンをかけて、動作確認をする
※取り付けは必ず自己責任で行ってください。
取り付けをする際は作業前に必ずライトが冷えていることを確認してください。
高温のライトに触れると火傷の危険があります。
また、バルブやガラス部分は素手で触れないようにしましょう。
油分が付着すると破損の原因になります。
不安がある場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。
最後に、車検対応のLEDバルブを選択してください。
車検に適合しないバルブを使用すると、次の車検で不合格となり、再交換の手間が生じるだけでなく、安全性にも問題が生じる恐れがあります。
以下の記事では、さらに詳しくLEDライトへの交換方法を解説しています。
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商品名 | LEDヘッドライト Mシリーズ |
バルブ形式 | H1 H3 H3C H4 Hi/Lo H7 H8 H11 H16 H10 HB3 HB4 HIR2 H19 PSX24W PSX26W |
明るさ | 49600cd(カンデラ) |
色 | ホワイト |
車検 | 対応 |
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まとめ
本記事では、ライトが暗い原因とその対処方法を紹介しました。
ライトが暗いと感じる原因は様々です。
それぞれの問題に対する適切な対処を行うことで、ライトの明るさを取り戻せます。
定期的なメンテナンスを実施して、適切なケアと管理を実施しましょう。