車に取り付けるヘッドライトバルブにはいくつか規格があり、その1つがH1です。
最近使われることが少なくなった規格ですが、採用している車はあります。
ただ名前は知っていても、どんなバルブなのかわからない方はいるでしょう。
この記事でヘッドライトバルブH1の特徴や、おすすめの製品をご紹介します。
ヘッドライトバルブ規格のH1とは?
ヘッドライトバルブの規格にはH4やH11などがあり、規格の1つがH1です。
H1規格のバルブはシングルフィラメントになっており、バルブ1つに1つのフィラメントが備わっているので4灯式ヘッドライトに採用されています。
ハイビームとロービームのどちらでも使われるバルブです。
90年代から2000年代の車に多く採用されました。
また国産車と輸入車どちらでも採用されているバルブとなります。
ヘッドライトとして採用されていますが、一部フォグランプとしても使われていました。
H1規格の特徴
他の規格とは互換性がないために、H1規格のヘッドライトにH4規格のバルブは取り付けられません。
自分の車のバルブ規格を知るならば、車検証の「初年度登録年月」と「型式」を確かめましょう。
または自分の車の車種と年式をもとに、メーカーの適合表からも調べられます。
ヘッドライトバルブを交換するときは、コントローラー一体型であればバルブ交換のみで取り付け可能です。
交換時は、バルブのコネクターを抜いて防水ゴムと針金のようなツメを取り外し、古いバルブをヘッドライトから抜き取ります。
新しいH1規格のバルブを差し込み、ツメと防水ゴムを取り付けて、最後にコネクターを接続すれば取り付けられます。
バルブ先端に遮光板であるシェードはついておらず、ガラス管のままです。
そのために一般的にはプロジェクタータイプのヘッドライトに取り付けて配光制御します。
ハロゲンバルブであれば、LEDバルブのヘッドライトに交換すると明るくなるでしょう。
ハイパーハロゲンやHIDに変える方法もありますが、明るくするにはLEDに変えるのが一般的です。
H1規格のLEDヘッドライトの選び方
LEDヘッドライトは消費電力が少ないながらも明るく、なおかつ寿命が長いです。
納得のいくH1規格のヘッドライトを購入するならば、製品の選び方に注意しましょう。
ここではLEDヘッドライトの選び方のポイントをご紹介します。
明るさで選ぶ
何と言っても、LEDヘッドライトに変えたいという方は明るさを求める場合が多いでしょう。
LEDヘッドライトの明るさは、製品のlm(ルーメン)の数値を見ます。
lmの数値が高いほど明るいヘッドライトです。
ただし商品ごとにパッケージにバルブ1本、または2本でlmの値が記載されています。
製品ごとに明るさを比べるならば、バルブ1本でlmの値を比較しましょう。
LEDヘッドライトはチップの光をリフレクターで反射させて前方に照射させるために、配光性能や色合いも関係していきます。
そのためにlm以外の性能もチェックしてください。
配光性能が良く、lm値が高いLEDヘッドライトだと明るいと期待できます。
ヘッドライトの色で選ぶ
LEDヘッドライトの色も製品を選ぶときに重要です。
色はK(ケルビン)の数値で決まります。
3,000Kぐらいが黄色であり、6,000K前後が白色で、8,000K以上が青色です。
色を選ぶときは、車検に通るかどうかも考えないといけません。
黄色は広範囲を照らしてくれる色ですが、最近製造の車だと車検で不合格となる色であるために気をつけてください。
白色は車検合格となる色であり、視認性に優れています。
青色はデザイン性がよくカスタムで使う方が多いですが、車検には通りません。
特に理由がなければ、白色のLEDヘッドライトを選ぶと良いでしょう。
放熱タイプで選ぶ
LEDヘッドライトの発光体として使われているLEDチップは、電流を流すと光を放ち熱を持ちます。
点灯し続けると高温になり故障の危険があるために、放熱機構が必要です。
LEDヘッドライトの放熱機構は、冷却ファンまたはヒートシンクのどちらかとなります。
冷却ファンは放熱性能が高く、効率的にLEDチップを冷やす放熱性能の高い機構です。
ファンの風によって熱を逃がすために、暑い夏でもLEDチップを効率的に冷やします。
しかし冷却ファンを搭載するために、バルブが大きくなりやすいです。
少し大きなバルブでも放熱性能を求める方向けです。
ヒートシンクはファンレスであり、バルブが小さめで小型車にも取り付けられます。
一般的にヒートシンクに用いられる素材はアルミです。
アルミは放熱性能が高いため採用されています。
冷却ファンを回すモーターが付いていないために、初期不要のリスクも少ないです。
ただし冷却ファンに比べると、ヒートシンクは放熱性能が低い傾向にあります。
配光性能を見て選ぶ
いくらlmの数値が高く明るい光を放つLEDヘッドライトでも、配光性能が低いと前方を十分に照らせず暗く感じます。
そのために明るいLEDヘッドライトを選ぶならば、lmの数値が高く尚且つ配光性能の良い製品を選びましょう。
配光性能の1つがカットラインです。
ただ純正バルブからLEDヘッドライトに変えたときに、カットラインが出ず運転席から前方が見えにくいということもあります。
カットラインの出るLEDヘッドライトを選ぶには、純正ハロゲンバルブの配光を実現した製品を選ぶと良いでしょう。
純正ハロゲンバルブはカットラインを出しているので、同じ配光を実現していれば配光性能も出しやすいです。
車検対応モデルを選ぶ
特に理由がないならば、車検対応となっている製品を選ぶと無難です。
LEDヘッドライトは、色やカットラインによって車検不合格となる場合があります。
そのため車検を通して公道で走るならば、車検対応モデルを選んだほうが良いでしょう。
ただし車検対応モデルでも、LEDヘッドライトバルブの取り付け方で不合格となる場合があります。
主に光軸がずれてカットラインがでないことが原因です。
自分で取り付けて光軸がずれそうだという人は、業者に取り付け依頼してもらいましょう。
ノイズ対策モデルを選ぶ
LEDヘッドライトも含めて、電子機器搭載の製品はノイズを発生させることがあります。
車に取り付けてノイズが発生すれば、オーディオに雑音が入るかもしれません。
車内で音楽やラジオを楽しみ、尚且つノイズのない音を聞きたい方は、LEDヘッドライトのノイズ対策モデルを選んでください。
ただどのLEDヘッドライトでもノイズが出るならば、取付時の対策でノイズをなくせます。
しかし素人にはノイズ対策を施すのは難しいでしょう。
最初からノイズ対策と明記されたLEDヘッドライトを購入した方が無難です。
H1規格のおすすめLEDヘッドライト10選
H1規格のLEDヘッドライトは、いくつかのメーカーから製品が発売されています。
初めてLEDヘッドライトを購入する方は、どの製品が良いかわからないかもしれません。
そこで先に記載の選び方をもとに、おすすめのLEDヘッドライトをご紹介します。
HID屋 H1 LED ヘッドライト 車検対応 ハイビーム用 Mシリーズ
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方法 | 冷却ファン |
バルブはアルミ合金のボディで、静音冷却ファンを搭載し冷却性能が高いです。
HID屋から発売されており高輝度LED搭載でより明るいと体感できます。
ハロゲンバルブと同じカットラインを実現しました。
純正バルブよりもやや遠方をワイドに照らし出し、街中でも高速道路でも見やすいです。
fcl. H1 LED フォグランプ バルブ ホワイト 白 車検対応
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | ー |
冷却方法 | 冷却ファン |
純正とほぼ同じ発光点で、明るいだけでなく死角が生まれにくいです。
ヒートパイプ構造に冷却ファンを搭載し、高い放熱性能を実現しました。
IP66の防水防塵性能で悪天候の雨の中でも安心して使用可能です。
王道のホワイトカラーで、くっきりした点灯になっています。
PIAA ヘッドライト/フォグランプ用 LED 車検対応 ノイズ対応
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6600K |
冷却方法 | ヒートシンク |
バルブ本体をアルミ製にしたヒートシンク構造で、純正バルブとほぼ同じコンパクトサイズを実現しました。
消費電力は10Wと純正バルブの半分以下です。
純正ハロゲンバルブを超える明るさになっています。
独自技術で配光性能はそのままでコントローラーレスを実現した超小型バルブです。
スフィアライト LEDヘッドライト RIZING2 (ライジング2) H1 車検対応
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6000K |
冷却方法 | ヒートシンク |
独自設計のヒートシンクで、ファンレスを実現しトラブルのもとになる粉塵をカットしました。
取り付けは純正バルブを取り外し、新しいLEDヘッドライトを取り付けるだけです。
王道の白色でホワイトカラーはシャープな輝きを放ちます。
純正ハロゲンに近い配光を実現し、美しいカットラインが出るバルブです。
WENLE コンパクト H1 LEDヘッドライト・フォグランプ
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方法 | ヒートシンク |
高出力ハイパワーLEDチップを搭載し、高輝度とワイドな配光を実現しました。
航空用アルミと赤銅を採用し、ファンレスながらも高い放熱性能です。
コンパクト設計で取り付けが簡単で、バルブ交換のみで行なえます。
ノイズキャンセラーを搭載いているので、オーディオに雑音を入れません。
MOTOSTAR LEDヘッドライト H1 超大発光面COBチップ 6000K
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方法 | 冷却ファン |
純正と同じ発光点にした高輝度COBチップを採用しました。
高速回転冷却ファンで効率よくチップを冷やします。
IP65相当の防水性能で、雨の日でも水によって故障することがありません。
切れの良いカットラインでドライビングを楽しめます。
BLUESEATEC 小型サイズ H1 led ヘッドライト
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6000K |
冷却方法 | ヒートシンク |
雨の日でも良好な視界を確保できる白色のLEDヘッドライトです。
純正ハロゲンのフィラメントの位置を再現し、ワイドな配光と明るさになっています。
ノイズキャンセラー内蔵で、ノイズが発生しません。
航空素材のアルミをヒートシンクに使用して冷却性能を高めました。
ゴシミ H1LEDヘッドライト 6000K 新車検対応 ホワイト
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6000K |
冷却方法 | ヒートシンク |
高輝度LEDチップを搭載して、ハロゲンより視認性を高めています。
コンパクト設計でスペースの狭い車でも取付可能です。
航空用アルミのヒートシンクを採用して優れた放熱性能を確保しました。
騒音低減機能を内蔵しノイズが発生しにくく、カーオーディオに干渉しません。
XENPLUS H1LEDヘッドライト ファンレス 新基準車検対応
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方法 | ヒートシンク |
LEDの大手メーカーのCREE社製LEDチップを採用しており、高輝度で緻密な配光を実現しました。
純正フィラメントと同位置で発光するために、光軸調整が不要です。
銅基盤に航空用アルミヒートシンク採用で、高い放熱性能があります。
高性能定電流保護回路搭載を内蔵しており、過電流が発生しにくいです。
Arumin LEDヘッドライト H1 純正と同じサイズ
出典 : amazon
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方法 | 冷却ファン |
高輝度LEDチップを12個搭載しています。
取り付けはバルブを交換するだけで行えるので簡単です。
2個の放熱基盤に航空用アルミヒートシンク、そして10000rmpの高速冷却ファンを搭載し、高い冷却性能を確保しました。
台座は360度回転できるので、リフレクターに合わせて光軸調整できます。
H1LEDチップとヘッドライトに迷ったらHID屋の製品がおすすめ!
H1規格のLEDヘッドライトを10製品ご紹介しました。
もしもH1規格のLEDヘッドライト選びに迷ったならば、HID屋のMシリーズがおすすめです。
夜間はもちろん雨の中のような場面でも前方を明るく照らしてくれます。
アルミボディに冷却ファンを搭載しており、放熱性能が高いためLEDチップが熱を持ちにくく壊れにくいです。
口コミでも評判のLEDヘッドライトとなっています。
HID屋 H1 LED ヘッドライト 車検対応 ハイビーム用 Mシリーズ
規格 | H1 |
ケルビン数 | 6500K |
冷却方法 | 冷却ファン |
口コミ
Mシリーズの口コミをいくつか紹介します。
安価な中華製とか比較にならない高性能!
明るいしカットラインもキッチリ出てるし色味も超純白ホワイトでした。
耐久性に期待します!引用元 : amazon
明るいバルブを探していましたが、この商品は非常に、明るくお勧めです。
引用元 : amazon
一度球が点滅し(不良)問い合わせをした所、直ぐに代替え品を送って頂けました。
アフターもしっかりしているので大満足です。引用元 : amazon
H1LEDヘッドライトについてのFAQ
H1規格のLEDヘッドライトについて、交換時や取り付け後についてのFAQをいくつかご紹介します。
LEDヘッドライトに交換すると車検に影響しますか?
車検は2015年にヘッドライトの基準が変更され、2018年からはロービームでの測定となりました。
LEDヘッドライトに交換すると車検に通らないことがあります。
特に以下の2つのケースで車検落ちする車が多いです。
- ヘッドライトの色が基準に沿っていない
- カットラインが出ていない
ヘッドライトの色は、車検では最近製造の車は白色が合格です。
LEDヘッドライトは黄色、白色、青色と3つの色のライトがあります。
もしも黄色や青色のLEDヘッドライトを使っていると車検に通りません。
LEDヘッドライトはK(ケルビン)の数値で色が決まり、車検に通すならば、6,000K前後のLEDヘッドライトを選びましょう。
カットラインは対向車や歩行者が眩しくないようにするために必要です。
車検でも検査される項目であり、LEDヘッドライトは光軸がずれているとカットラインが出ません。
純正やハロゲンバルブと同じ配光の製品だと、カットラインが出るので問題ないです。
そして配光が考慮されている国産メーカーの製品を選ぶのが良いでしょう。
LEDヘッドライトは自分で交換できますか?
LEDヘッドライトは取り付けが簡単に行なえます。
特にコントローラーとバルブが一体化した製品だと、車についているヘッドライトバルブを取り外し、新しいLEDヘッドライトバルブを取り付ければ交換完了です。
手順を守れば、初めて交換する方でも自分で行えるでしょう。
コントローラーがバルブと別になっている製品は、コントローラーを車の何処かに固定しないといけません。
そのために初めてLEDヘッドライトを取り付ける方は、コントローラー一体型を購入したほうが無難です。
取り付けたらノイズが発生しますか?
LEDヘッドライトを含めて、電子機器搭載の製品はノイズが大なり小なり発生します。
車にLEDヘッドライトを取り付けて、ノイズが発生すればオーディオから出る音に雑音が入るかもしれません。
ノイズを気にする方は、ノイズ対策済みと明記されている製品を購入しましょう。
LEDヘッドライトにノイズ対策が施されているので、オーディオに影響を与えません。
どのLEDヘッドライトを取り付けても、ノイズが出るならばノイズ対策を施してオーディオに影響がでないようにできます。
ただし素人がノイズ対策を行うのは難しいので、最初からノイズ対策済みの製品を買ったほうが間違いないでしょう。
ハロゲンやHIDよりもLEDの方がいいのですか?
ハロゲンは最初にヘッドライトで使われ始めました。
消費電力が高く寿命が短いために、最近の車では旧車やオフロード車に使うときもありますがほとんど見かけなくなっています。
HIDはLEDよりも寿命が短いです。
ライトを点けてから光が安定するまでに数十秒かかり、明るいですが明るすぎて眩しいと感じることもあります。
特に光軸調整ができていないと、対向車や歩行者にとっては眩しすぎです。
LEDヘッドライトは寿命が長く、消費電力が少なめでライトを点けるとすぐ光が最大光量になります。
一昔のLEDヘッドライトは暗かったです。
しかし最近のLEDヘッドライトは明るくなり、HIDよりもよりも明るい製品がいくつも登場しました。
またコントローラー一体型だと取り付けが簡単であるために、初めてLEDヘッドライトに交換する方でも取り付けられます。
総合的に見て、特に理由がなければLEDヘッドライトを選ぶのが良いでしょう。
まとめ
H1規格のヘッドライトでも、LEDに変えることは可能です。
いくつものLEDヘッドライトの製品が販売されており、製品ごとに消費電力や明るさが違います。
自分がどんなヘッドライトを使いたいか考えて、その内容にあった製品を選ぶと良いでしょう。
明るいLEDヘッドライトを探しているならば、HID屋のMシリーズがおすすめです。