高効率なHIDシステムにはどんなメリットがあるのか徹底解析
高効率=低発熱は全てを解決する
HIDを使用するとバッテリーから送り出される電力により熱が発生します。
熱はバルブ構成素材やバラスト実装デバイスを確実に劣化させ、破損や故障のリスクを増大させます。
すべての損失は熱となり大気中に放出されます。
つまり発熱が少ないほどこれらのリスクを低減でき、信頼性を高めることができます。
そして限られた電力を最大限の光エネルギーに変換し投射、圧倒的な明るさ、視認性を確保することが可能になります。低効率なHIDは発熱が多く発光効率がよくありません。
バルブ耐用時間内における最大限の光量放出、けして壊れないバラストの動作完全性。その実現へのアプローチでは、「高効率の追求」すなわち「低発熱化」が重要となってきます。
電力供給能力の高さでバラストの真価を見極める
バラストはHIDバルブが発光するために必要な電気的作動条件を整え、HIDバルブに安定した電力を供給します。
この仕事のために入力電力の約1~2割が消費され、熱となり失われます。
バラストにはHIDバルブを励振するためのインバータ、冷温状態のHIDバルブを瞬時かつスムーズに起発光させるためのイグナイター、これら回路での消費電力=発熱を最小に抑えHIDバルブへ電力供給を最大とすること「バルブへの電力供給能率の高さ」こそがバラストの最も重要な基本条件なのです。
HIDバルブのワット数とは発光時に消費される電力(=電圧×電流)のことです。
実際に放出される光量を示すものではありません。
確かに35W→55W→70Wと大きくなれば光量も増えますが、同じ35Wでも明るいバルブもあれば暗いバルブも存在します。
バルブの発光効率によって光量が異なるためです。
また、損失分の電力はすべて熱となり失われます。
HIDバルブを選ぶには「入力された電力を如何に余すことなく光エネルギーに変換し出力できるか」を見極めることが重要となります。
高効率バルブ、高効率バラストのメリット