大きすぎないサイズ感と、使い勝手の良さで世界中で人気が高いトヨタ・RAV4。
そんなRAV4はキャンプやアウトドアにピッタリの車両です。
この記事ではRAV4でキャンプやアウトドアを楽しむために、キャンプ仕様にするカスタム事例から、RAV4を中古で購入する際のポイントなどを解説していきます。
この記事を読めば、RAV4でキャンプ・アウトドアを楽しめるようカスタムするまでの、一連の流れが分かります。
RAV4がキャンプ・アウトドアに人気の理由
キャンプ・アウトドアで人気が高いRAV4ですが、理由として以下の4点が考えられます。
- 荷室が広くキャンプや車中泊に使いやすい
- 悪路も走れる高い走行性能
- アウトドアに映えるデザイン
- 電源が豊富
ここからは、それぞれの理由について、詳しく解説していきます。
荷室が広くキャンプや車中泊に使いやすい
RAV4は荷室が広くキャンプや車中泊に使いやすいため、アウトドアでの人気が高いです。
荷室容量はRAV4と同じサイズのSUVの中でもトップクラスの580Lを誇っており、荷物がかさばりがちなキャンプでも沢山積められます。
またRAV4の荷室は容量だけでなく、サイズも魅力的です。
シートを倒せば奥行きが1,880mm、最大幅が1,355mm、高さ880mmといった広大な空間が生まれます。
この広さであれば大人でもまっすぐ横になれるだけでなく、寝返りを打つこともでき、朝起きて上体を起こすことが可能です。
このように沢山の荷物が積め、車中泊にも使用できる便利な荷室を持つRAV4は、キャンプ・アウトドアに適した車両と言えます。
悪路も走れる高い走行性能
RAV4がキャンプ・アウトドアに人気の理由として、悪路も走れる高い走行性能が挙げられます。
同じトヨタの普通車の最低地上高が150mm前後なのに対してRAV4は200mmと高く、大きな石などが多い悪路を走っても、車体の底が傷つきにくいです。
また充実した4WD性能も、RAV4の高い走行性能に一役買っています。
RAV4には「ガソリン車」と「ハイブリッド車」があり、それぞれ異なる4WDシステムを搭載しています。
ガソリン車の上級グレードには、専用の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を装備。
後輪の左右それぞれにかかるトルク(力)を独立して制御することで、高い走破性と操縦安定性を実現しています。
ハイブリッド車では、前後輪をそれぞれモーターで稼働するハイブリッド4WD「E-Four」を採用。
モーターが生み出す力強さと低燃費を兼ね備えた4WDシステムです。
このように高い地上高と豊富な4WD性能で、悪路が多い山道でも走破できるRAV4の走行性能は、ときに険しい山道を行くキャンプやアウトドアで力強い味方となってくれるでしょう。
アウトドアに映えるデザイン
アウトドアに映えるデザインも、RAV4がキャンプやアウトドアに人気の理由の1つです。
1994年にデビューした初代は市街地でも映えるクロスオーバーSUVらしいクールなデザインでしたが、「アドベンチャー & タフネス」を表現した現行RAV4の外観は、アウトドアにピッタリです。
大きな六角形を模したフロントグリルや、四角いフェンダーアーチなどによりRAV4の力強さを演出しています。
また「アドベンチャー」グレードでは専用のオフロード向けパーツを装備し、よりアウトドア感を押し出しています。
このようにアウトドアにピッタリのデザインを持つRAV4は、キャンプ場で映えることは間違いないと言えるでしょう。
電源が豊富
RAV4がキャンプ・アウトドアに人気の理由として、電源が豊富な点が挙げられます。
グレードやオプションにもよりますが、RAV4はAC100V・100W又はAC100V・1500Wのコンセントを搭載しているため、キャンプ地でも電化製品を使用できます。
またハイブリットモデルはバッテリー残量が少なくなっても、エンジンをかけて給電し続けるHV給電モードも使用できるため、キャンプ地だけでなく停電や災害時でも非常に便利です。
このように電源が豊富なRAV4を使用することで、キャンプ地でも電化製品を使用でき、より便利で快適な時間を過ごせるようになります。
RAV4のキャンプ仕様のカスタム事例|車中泊
ここからはRAV4のキャンプ仕様のカスタム事例を、利用シーンに応じて紹介していきます。
快適な夜を車内で過ごすための車中泊仕様は、以下の装備を用います。
- ボード・マットレス
- カーテン・シェード
- ポータブル電源
車中泊仕様になぜ必要かを、各装備の特徴とあわせて解説していきます。
ボード・マットレス

後席を倒せばフラットな空間を生み出すRAV4ですが床面は硬いため、そのまま車中泊をしても疲れが取れないばかりか、身体を痛める恐れがあります。
そんな時に役立つのが、就寝用のマットです。マットを敷くことで床面の硬さを和らげてくれるため、ぐっすり眠れます。
また荷室には荷物が取り出しやすいよう若干傾斜がついていますが、ボードを使用することで完全にフラットな床面になり、より快適に眠ることができます。
カーテン・シェード

車中泊のためにRAV4をカスタムする場合、カーテン・シェードは欠かせません。
窓に何も施さずに車中泊をしようとしても外からの視線や、街灯や走行車のヘッドライトなどの光が気になり、安眠できません。
そんな時、窓にカーテンやシェードを取り付ければ外からの視線や光を遮り、車内がプライベートな空間に変わります。
また車内の様子が外から見えなくなるため、車上荒らしなど犯罪に巻き込まれるリスクも抑えられます。
ポータブル電源

車中泊をより快適にしたいのであれば、ポータブル電源がおすすめです。
RAV4の一部モデルではコンセントがあり、それだけで電化製品が使用できますが、ガソリン車の場合は電気容量に限りがあります。
そんな時ポータブル電源があれば、車両のバッテリー容量を気にすることなく電化製品を使用でき、キャンプを快適に過ごせます。
RAV4のキャンプ仕様のカスタム事例|積載量アップ
もともと荷室が大きいRAV4ですが、積載量を上げることでお気に入りのキャンプギアを運んで、キャンプをより楽しむことができます。そんなカスタムを行うためには、以下の装備がおすすめです。
- ルーフキャリア
- ルーフボックス
- ヒッチキャリア
一口に積載量アップと言っても装備によって特徴が異なるため、解説内容を参考に、使い勝手がよいカスタムを探してみてください。
ルーフキャリア

RAV4の積載量を上げるには、ルーフキャリアは外せません。
ルーフキャリアは車の屋根に取り付けて、その上に荷物を載せて運ぶためのアイテムです。
車外に荷物を置くことで、車内では収まりきらない大きな荷物も載せて、キャンプ地まで移動できます。
ルーフキャリアには様々なアタッチメントがあり、これを組み合わせることで自転車やスノーボードなども運べ、四季折々のアクティビティを楽しむことが可能です。
そしてアクティビティを楽しんで汚れたグッズを屋根に載せて運べるため、車内を汚さず清潔に保てるメリットもあります。
ルーフボックス

積載量アップのアイテムとして、ルーフボックスもその一つです。
ルーフボックスは文字通り、車の屋根に取り付ける収納ボックスで、蓋を備えているので悪天候でも荷物を濡らさず運べます。
トランクだけでは荷物が一杯で後方視界が遮られる場合でも、ルーフボックスに荷物を移すことで、視界がクリアになり安全に移動ができます。
ヒッチキャリア

車高が高いRAV4は、ルーフキャリアやボックスに荷物を載せようとすると積み込み・積み下ろしが大変になる場合があります。
そんな時に役立つのが、ヒッチキャリアです。ヒッチキャリアとは車体後部のボディに設けられたヒッチメンバー(牽引などを行う金具)に差し込んで使う荷台です。
低い位置に荷台が備え付けられるため、荷物の積み下ろしが簡単に行えます。
RAV4のキャンプ仕様のカスタム事例|走破性アップ
より深い山に進み、大自然をRAV4と満喫したい方のために、山道の走破性を高めるカスタム事例を紹介します。具体的には以下の装備・カスタムです。
- マッドテレーンタイヤ
- リフトアップ
- LEDフォグランプ
各装備・カスタムは、いずれも走破性アップに直結するものなので、参考にしてみてください。
マッドテレーンタイヤ

キャンプ地やアウトドアでRAV4の走破性アップを図るなら、マッドテレーンタイヤがおすすめです。
マッドテレーンタイヤはぬかるんだ土地や岩場、砂地や砂利道などの未舗装の路面でも安定して走行できるよう、大きなブロックにより凸凹した見た目が特徴です。
このブロックによって舗装路と比べて滑りやすい道でも高いグリップ力を保持し、ノーマルタイヤでは進めない道でも、安心して進むことができます。
そしてノーマルタイヤと比べて耐久性も高く、大きな石などを踏みつけてもパンクしにくい構造になっています。
リフトアップ

走破性がもともと高いRAV4ですが、更にハードな走行を行うのなら、リフトアップが良いでしょう。
文字通りリフトアップは車高を上げるカスタム方法で、最低地上高を上げ、岩などの障害物を乗り越えることができます。
最低地上高が上がれば、地面とホイールハウスとの空間も広がるため、外径が大きなタイヤを装着できます。
大径タイヤを装着することで、障害物が相対的に小さくなり、より少ない力で乗り越えることが可能です。
また車高が上がることによって運転席からの見通しも良くなり、運転時の安全性も向上します。
LEDフォグランプ
キャンプ地は主に山中が多く、夜間に街灯がない暗い道を走る場面もあるでしょう。
そんな時、LEDフォグランプを装着すれば山道を明るく照らし、安心して走行できます。
特に社外品のLEDフォグランプの場合、純正と比べて、より明るくワイドな光を照射する製品も販売されているのでおすすめです。

そんなLEDフォグランプには、天候や路面状態、気分に応じて光の色を切り替えられるタイプも販売されています。

視認性アップといった機能面だけでなくドレスアップ性能も高めてくれるため、切替えタイプのLEDフォグランプは特におすすめです。
アウトドアにはアドベンチャーがおすすめ!RAV4のグレード比較
RAV4にはエンジンの形式により「プラグインハイブリッド」「ハイブリッド」「ガソリン」のモデルがあり、そしてハイブリッド車とガソリン車には「X」「G」「アドベンチャー」のグレードが設けられています。(プラグインハイブリッドは「Z」グレードのみ)
その中でキャンプやアウトドアを楽しむのなら、「アドベンチャー」がおすすめです。
アドベンチャーはハイブリッドとガソリンモデルに設けられた仕様で、アウトドア感が強い、専用デザインのエクステリアで仕立てられています。
また「悪路も走れる高い走行性能」で紹介したダイナミックトルクベクタリングAWDをアドベンチャーは装備しているため、より高い走破性能を有しています。
以上のことからRAV4で、よりキャンプやアウトドアを楽しみたいのなら、アドベンチャーがおすすめです。
RAV4を中古で購入する際のポイントを解説
ここからはキャンプ用としてRAV4を中古で買いたい!という方に向けて、購入する際のポイントを解説していきます。
解説するポイントは以下の2つです。
- 中古車選びの基本、アウトドア仕様ならではの注意点を押さえる
- RAV4ならではの装備を確認する
各ポイントの詳細を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
中古車選びの基本と、アウトドア仕様ならではの注意点を押さえる
キャンプ用の中古車を購入する際も、一般的に中古車を購入する時と同様に、走行距離や年式などの基本を押さえておきましょう。
走行距離は長く、年式が古いほど一般的に故障のリスクが高くなりやすいです。
あわせて外装は傷や凹みがないかチェックする必要があります。
そして、アウトドア仕様の車の場合、山中で小枝がボディの側面をひっかいたり、大きな石などに乗り上げてバンパーの下側を擦るなど、特に傷がつきやすいです。

そのためRAV4、特にアドベンチャーを中古で購入する場合は、前のオーナーが外装を傷つけていないか、しっかりと確認した方がよいでしょう。
またアウトドア仕様の車両であれば、内装も注意が必要です。
またアウトドア仕様の車両であれば、内装も注意が必要です。
アウトドアグッズ等を収納したことにより、トランクの内装に沢山の傷がついていたり、汚れや染みが残っていないか確認しておきましょう。

このように中古車選びの基本とアウトドア仕様ならではの注意点を押さえつつ、中古のRAV4を探すことで、状態が良い個体に巡り会いやすくなります。
RAV4ならではの装備を確認する
アドベンチャーをはじめ、RAV4を中古で購入する場合は、RAV4独自で備えられた装備も確認しておきましょう。
例えば現行モデルの場合、2019年4月に国内販売をされた後、2020年8月にはディスプレイオーディオが全車標準装備となりました。
そのためスマートフォンとの互換性が高いディスプレイオーディオを装着しておきたい方は、2020年8月以降のモデルを探すと良いでしょう。
また2020年10月にはアドベンチャーをさらにアグレッシブにした特別仕様車「アドベンチャー オフロードパッケージ」を販売。
この特別仕様車は外観が異なるだけでなく最低地上高を10mmアップされているため、純正で高い走破性を求める方は、このモデルを探してみると良いでしょう。
このように年式によって同じRAV4でも装備が異なるため、自身にはどの装備や機能が必要か定めたうえで、確認することがおすすめです。
まとめ
北米で販売台数1位を獲得するなど大人気のRAV4は、その大きな荷室や高い走破性能を通して、キャンプやアウトドアでも大活躍する車両です。
既にオーナーの方は今回紹介したカスタム事例を取り入れ、また、中古車の購入を検討中の方はポイントを参考に車両を手に入れることで、ご自身に合ったキャンプ・アウトドアをRAV4と楽しんでみてはいかがでしょうか。