コンパクトサイズなのに積載力があるトヨタ・シエンタは、幅広い層から人気を得ています。
そんなシエンタはキャンプやアウトドアにも適した車です。
この記事ではキャンプに向いている理由や具体的なカスタム事例、おすすめアイテムなど、シエンタでキャンプを楽しむために必要な情報を取り揃えています。
既にシエンタでキャンプを楽しんでいる方も、まだキャンプに行ったことがない方も、ぜひ最後までご覧ください。
シエンタがキャンプに向いている理由
幅広い層に人気のシエンタですが、以下の理由からキャンプに向いていると言えます。
- 室内空間が広い
- 荷室の積載性が高くて使い勝手が良い
- 収納や電源が充実している
ここからは上記の理由について、詳しく解説していきます。
室内空間が広い
シエンタはコンパクトサイズながら、室内空間が広いため、キャンプに向いています。
シエンタは5人乗りと7人乗りの2タイプがあり、いずれも広い室内空間を備えています。
特に広さで優れているのは5人乗り仕様です。後席を倒せば、荷室長2,045mm×荷室幅1,265mmという広大なスペースが生まれます。
この面積はセミダブルサイズのベッド(長さ1,950m×幅1,200mm)を超えるサイズです。
街乗りを設計して取り回しが良い小さめボディのシエンタですが、その外観からはイメージできない広い室内空間で、キャンプにも活躍する車両と言えます。
荷室の積載性が高くて使い勝手が良い
シエンタの荷室は広いだけでなく、開口部は大きく、地上近くまで確保されているため非常に使い勝手が良いです。

この使い勝手の良い荷室も、シエンタがキャンプに向いている理由の一つです。
開口部が大きいと荷物を重ねて起きやすいだけでなく、背の高いグッズもそのまま積載できます。
例えば5人乗り仕様の場合、2列目を倒せば26インチの自転車を2台、立てた状態で搭載できます。
また開口部は地上から505mm(7人乗り仕様の場合。5人乗りは565mm)と低く、重たい荷物も少し持ち上げるだけで、積み込みが可能です。
このように荷室の積載性が高く、使い勝手にも優れているシエンタは、荷物が多いキャンプや車中泊に向いていると言えるでしょう。
収納や電源が充実している
シエンタがキャンプに向いている理由として、収納や電源が充実していることが挙げられます。
多人数乗車を想定したシエンタは、至るところに小物入れが配置されており、非常に扱いやすいです。
またUSB端子も装備されており、スマートフォンの充電もできます。
そしてハイブリットモデルの場合、オプションを装着すれば、100Vの給電も可能です。
この機能を使えば電気ケトルや炊飯器、ドライヤーなど合計1500wまでの電化製品をキャンプ先で使えます。
豊富な収納と電源で、アウトドアの可能性を広げてくれるシエンタは、まさにキャンプ向けの車両と言えます。
シエンタをキャンプ仕様にするカスタム事例【外装編】
シエンタに乗ってキャンプに出かける方の中には、雰囲気や性能など、よりキャンプ仕様にカスタムしたい方も多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、シエンタをキャンプ仕様にするカスタム事例を、外装・内装に分けて詳しく解説していきます。
まず外装編として紹介していく事例は以下の4つです。
- SUV風カスタム
- レトロ・丸目カスタム
- ルーフラック・ルーフボックスの装着
- 明るいLEDフォグランプの装着
アウトドア感を演出!リフトアップやSUV風カスタム
シエンタにアウトドア感を演出したい場合は、SUV風カスタムがおすすめです。

(写真はイメージ)
SUV風カスタムの一例が、リフトアップです。専用のサスペンションを装着し、車の最低地上高を上げるこのカスタムは、SUVらしさを演出するだけでなく悪路走行にも強くなります。
その他にも大径ホイールの装着にあわせて行うオーバーフェンダーや、オフロード用のタイヤ装着などがあり、いずれも見た目の向上だけでなくキャンプ地へ向かう山道での走行がより頼もしくなるカスタムです。
キャンプ場でもおしゃれに!レトロ・丸目カスタム
キャンプ場で愛車をおしゃれに仕立てたいなら、レトロ・丸目カスタムがおすすめです。

大型なキャンピングカーやワイルドなSUVが多いキャンプ場ですが、レトロ・丸目にカスタムされたシエンタなら、コンパクトなサイズと相まって可愛くおしゃれに際立ちます。
積載量アップに!ルーフラック・ルーフボックスを装着
積載量が自慢のシエンタですが、それでも積載に不安がある場合は、ルーフラックやルーフボックスを装着しましょう。

テントなど持ち運ぶ道具が多く、長尺物を積み込む機会が多いキャンプでは、これらの装備が役立ちます。
特にルーフラックは、ボートや自転車など、シエンタの車内では収まり切らないサイズの荷物を運ぶのに適しています。
安心・安全な夜間走行を!明るいLEDフォグランプを装着
アウトドアでは街灯のない道を走ることも多いため、安全性向上に繋がるカスタムとしてLEDフォグランプの装着をおすすめします。
フォグランプはヘッドライトでは捉えきれない足元を照らしたり、霧や雨での視界不良時でも視認性を向上させる装備として非常に役立ちます。
特に光源がLEDのフォグランプは、よりワイドで明るく照らせるため、未装着車両は装着がおすすめです。
なおグレードによっては純正でLEDフォグランプを装着しているものもありますが、視認性を上げたい方はよりハッキリと路面を照らせる製品の装着を検討してみてもよいでしょう。

シエンタをキャンプ仕様にするカスタム事例【内装編】
ここからはシエンタをキャンプ仕様にするカスタム事例の内装編として、以下の2つを解説します。
- フルフラット化
- ラゲッジボードの装着
快適な睡眠のために!フルフラット化
シートアレンジが多彩なシエンタですが、どうしても若干の段差や隙間ができてしまうため、そのまま車中泊を行おうとしても熟睡できません。
そんな問題を解決するためにフルフラット化がおすすめです。

隙間や段差を埋めてフルフラット化することで、車内がより寝室に近くなり、日中アクティブに活動した身体をしっかりと休められます。
多彩な収納!ラゲッジボードの装着
広い荷室を持つシエンタですが、荷室高が高く、そのまま使用するには扱いづらい場面もでてきます。そんなとき、ラゲッジボードの装着がおすすめです。

ラゲッジボードが一つあるだけで細かなキャンプ用品を持ち運べるようになるなど、多彩な収納が行えます。
シエンタをキャンプ仕様にカスタムする方法
ここからは実際にシエンタをキャンプ仕様にカスタムする方法を紹介します。
具体的な方法として「必要な装備をDIYする」「専門業者にカスタムを依頼する」の2つに加え、番外編として「キャンプ仕様にカスタム済みのシエンタを購入する」を解説していきます。
必要な装備をDIYする
より自分にあった仕様にする場合、棚など必要な装備をDIYする方法が挙げられます。
DIYは手間がかかりますが、自分好みに装備を仕立てられるだけでなく、業者に依頼する場合と比べて価格が抑えられるメリットがあります。
また自分に合ったキャンプ仕様にカスタムすることで、よりシエンタに愛着が湧くでしょう。
専門業者にカスタムを依頼する
キャンプ仕様にカスタムする方法として、すでに所有しているシエンタを専門業者に持ち込んで、依頼する方法もあります。
プロの技術によって、自身の要望に合わせた改造をキレイに施してくれるメリットがあります。
DIYと比べて工賃がかかってしまいますが、棚など既存の設備を安く購入して取り付けだけを依頼し、コストを抑えることも可能です。
【番外編】キャンプ仕様にカスタム済みのシエンタを購入する
装備の完成度や、購入後のメンテナンスも踏まえると、カスタム済みの車両を購入することもおすすめです。
既存の車両をメーカーから仕入れて、キャンプ仕様にカスタムして販売する業者を一般的に「ビルダー」と呼びます。
カスタムされた車両は、ビルダーごとに特徴やこだわりが異なるため、自身の好みにあった1台を探してみるのも良いでしょう。
シエンタでキャンプ・車中泊するためのおすすめアイテムを紹介!
ここからはシエンタでキャンプ・車中泊するためのおすすめアイテムとして、以下の5点を紹介していきます。
- マットレス
- ポータブル電源
- 遮光カーテン・マット
- 網戸・防虫ネット
- LEDルームランプ
マットレス

シエンタで車中泊する際、睡眠の質を高めてくれるマットレスはおすすめです。
フルフラットに荷室を仕立てても、そのまま寝転がると硬さで熟睡はできません。
そんなときにマットレスを設置すれば、クッション性が高まり快適に眠ることができます。
またマットレスを敷くことで、断熱効果も期待できます。
ポータブル電源

ポータブル電源はスマホの充電など、幅広いシーンで使えるためおすすめです。
非ハイブリッド車や、給電オプションが非装着のハイブリット車でも、ポータブル電源があればシエンタのバッテリーを気にせず、電化製品が使えます。
遮光カーテン・マット

遮光カーテンやマット(パッド)は時間帯に関係なく、室内空間を快適にできるためおすすめです。
装着することで車中泊を行う際、夜間の車や街灯の光や、朝日の差し込みを防いでくれます。
また車外の視界も遮ってくれるため、プライベート空間を確保することもできます。
網戸・防虫ネット

夏場に車中泊を行う際には、網戸・防虫ネットが欠かせません。
窓を締め切った状態で車中泊をしようとしても、夏場の場合、暑さで寝苦しくなってしまいます。
そんなとき網戸・防虫ネットを装着することで、虫が車内に入らない状態で窓を開けて眠ることできます。
また網戸・防虫ネットは、車外から見て目隠しの役割も果たしてくれるためおすすめです。
LEDルームランプ

車中泊を行う際、夜中でも車内を明るく照らして快適に過ごすアイテムとして、LEDルームランプがおすすめです。
純正のハロゲンランプだと車内をうっすら照らす程度ですが、LEDルームランプに交換すれば、リビングに居るかのような明るさが手に入ります。
まとめ
街乗りで取り回しやすいコンパクトボディと、多人数乗車や多積載に応えられるシエンタはキャンプやアウトドアでも活躍します。
そしてキャンプ仕様にカスタムされた車両であれば、よりキャンプを快適に過ごせます。
これまでの車移動とは違う体験を、キャンプ仕様にカスタムしたシエンタと共に味わってみてはいかがでしょうか。