エブリィは商用車として使われることも多く、日常のさまざまなシーンで高い安全性能が求められます。
なかでも後方車両に減速を伝えるブレーキランプは、視認性の高いLEDへの交換がおすすめです。
エブリィのブレーキランプは、配線作業も不要で比較的シンプルな手順で交換できます。
今回はエブリィ(DA17V)のブレーキランプの交換方法を、画像・動画付きで詳しく解説します。
エブリィ(DA17V)のブレーキランプをLEDに交換する4つの手順
エブリィのブレーキランプの交換方法を解説します。
以下に解説動画のリンクを掲載しておりますので、本記事の内容とあわせてぜひご参考ください。
※取り付けは必ず自己責任で行ってください
また、取り付け方法は車両のモデルや年式によって若干の違いがあるため、具体的な取り扱いについては「取り扱い説明書」かスズキ販売店にお問い合わせください。
取付車種・バルブ形式
今回ブレーキランプの交換方法を解説する車種とバルブ形式は、以下の通りです。
- 車種:エブリィ DA17V
- バルブ形式:T20ダブル
ブレーキランプのバルブ形式は、エブリィのモデルや年式によって異なる場合があります。
お持ちの車種のバルブ形式を確認したい場合は、HID屋の公式HPの適合表よりご確認ください。
ブレーキランプをLEDに交換する手順

交換作業は、リアバンパーの下に潜り込むような体勢で行うのがおすすめです。

はじめに、テールランプの後ろにある黒いカバーを外します。

カバーを止めているクリップを外していきます。

まず、外側にあるクリップを1個外します。


同じように、内側にあるクリップを2個を外します。

最後に奥のクリップを1個を外して完了です。ドライバー等の工具を使いながら、持ち上げるように外すのがコツとなります。

カバーを外す際は、落ちてくる砂が目に入らないように注意しましょう。

カバーの後ろにブレーキランプを取り付けるソケットがあります。

ソケットを露出させて、純正のブレーキランプを確認しましょう。

次に、純正のブレーキランプを取り外します。
指で掴みながら、手前に引き抜くと外れます。
ソケットに交換用のLEDランプを取り付けます。


ズレがないよう、ソケットの取付口に合わせて真っ直ぐ差し込みます。
最後に、はじめに外した黒いカバーを元の位置に取り付けて完成です。
エブリィ(DA17V)におすすめのLEDブレーキランプ
エブリィにおすすめのLEDブレーキランプについて、HID屋の商品を紹介します。
※今回、交換方法の解説内で交換したバルブはHID屋の商品です。

商品名 | LEDブレーキ・テールランプ |
---|---|
規格 | T20 フラットピンダブル/S25 ピン角180度 段違い |
LEDチップ | 49基搭載 |
HID屋のブレーキランプは、ムラのない美しい配光と鮮やかなレッドの光が特徴です。
LEDチップを49基搭載し、360度全方位への照射を実現。純正品と比較してワイドにムラなく広がります。
昼間でもはっきりと視認できる明るさで、後続車からの視認性が格段に向上する点もポイントです。
車検基準を満たした安心設計で、バックランプの交換が初めての方にもおすすめの商品といえます。
エブリィ(DA17V)のブレーキランプを選ぶ際の注意点
エブリィのブレーキランプを選ぶ際、注意しておきたいポイントは以下の通りです。
- 車検対応の商品を選ぶ
- 正しいバルブ形状(サイズ)を選ぶ
- 品質や保証に優れるメーカー品を選ぶ
順番に解説します。
車検対応の商品を選ぶ
車両後方の安全確保のため、必ず車検基準を満たす商品を選びましょう。
ブレーキランプの車検基準は、以下の通りです。
項目 | ポイント |
---|---|
色 | 赤色 |
個数 | 2個 |
明るさ | 昼間に後方100mから点灯を確認できることテールランプ単体の光度の5倍以上(※テールランプと兼用の場合) |
取付位置 | 照明部の上縁の高さが地上2.1m以下、下縁の高さが地上0.35m以上自動車の最外側から400mm以内左右対称 |
状態 | 損傷や汚損していないこと |
ブレーキランプを選ぶ際は「色」と「明るさ」に注意しておきましょう。
正しいバルブ形状(サイズ)を選ぶ
エブリィ(DA17V)に適合するブレーキランプのバルブ形状は、以下の通りです。
車種 | 型式 | 年式 | バルブ形式 |
---|---|---|---|
エブリィ | DA17V(ハロゲン仕様車) | R6.3~ | T20ダブル |
エブリィ | DA17V(LED仕様車) | R6.3~ | T20ダブル |
エブリィ | DA17V | H27.2~R6.2 | T20ダブル |
DA17V系の場合は、年式・使用問わず「T20ダブル」のバルブ形状が適合します。
なお、「DA66系」など「S25ダブル」のバルブが適合する車両形式もあるため、以下の適合表から確認しておきましょう。
品質や保証に優れるメーカー品を選ぶ
現在、市場には数多くのLEDブレーキランプが流通しています。
一部の商品では品質の低い商品も存在し、突然ランプが切れたり、性能面で保安基準に満たないケースも少なくありません。
思わぬ事故や車検に通らないリスクを避けるため、厳格な品質管理を行い、適切なサポートが受けられるメーカー品を選ぶことが大切です。
エブリィ(DA17V)のブレーキランプがつかない原因

エブリィのブレーキランプが点灯しなくなる原因として、主に以下の3点が考えられます。
- 球切れ
- ケーブルの断線
- スイッチの不具合
それぞれ順番に見ていきましょう。
球切れ
ブレーキランプがつかなくなる主な原因は球切れです。
球切れの場合は、新品のバルブと交換するだけで修理が完了します。
エブリィ(DA17V)に採用されている「T20ダブル」をはじめ、テールランプと兼用している商品は同時に球切れが起こるため注意しましょう。
ケーブルの断線
バルブやスイッチに問題がない場合、ケーブルの断線が疑われます。
断線は原因箇所の特定が難しく、配線作業など専門的な対処が必要になります。
個人での対応が難しい場合は、無理せず専門業者へ修理を依頼するのがおすすめです。
スイッチの不具合
ブレーキランプは、ブレーキペダルに連動したスイッチによって点灯します。
ランプ自体に問題がなくても、スイッチが故障すると点灯不良や消灯できないエラーが起きてしまいます。
こちらも個人での対応が難しい場合は、無理せず専門業者へ修理を依頼しましょう。
【注意】ブレーキランプが切れたままの走行は違反対象になる

ブレーキランプが切れたままの走行は違反対象となり、軽自動車の場合は罰金(7,000円)の支払い及び違反点数として1点が加算されます。
後方に位置するブレーキランプは不具合にきづきにくいため、定期的に状態をチェックすることが重要です。
1人でできる確認方法として、具体例は以下の通りです。
- 突っ張り棒などを使用する
- 鏡などの反射を利用する
- スマートフォンなどのカメラを利用する
可能な場合は、家族や知人に確認を依頼するのもおすすめです。
ブレーキランプとテールランプとの違い

ブレーキランプは「制動灯」と呼ばれ、減速したことを後続車に知らせる役割を持ちます。
対してテールランプは「尾灯」と呼ばれ、夜間や悪天候などの視界不良時に車の存在を知らせる点で役割が異なります。
ブレーキランプとテールランプは、同じライトで点灯する一体型のタイプが多い点も特徴です。
今回解説したエブリィ(DA17V)も一体型に該当し、「T20ダブル」バルブが採用されています。型番が同じでも、シングルバルブ・ダブルバルブは互換性がないため注意しましょう。

まとめ
本記事では、エブリィのブレーキランプの交換方法やおすすめのLEDランプを紹介しました。
商業車やアウトドア目的など幅広い用途で活用されるエブリィは、ブレーキランプの整備が非常に重要となります。
より安全性能を高めるなら、視認性に優れるLEDブレーキランプへの交換がおすすめです。
エブリィのLED化に興味がある方は、明るいライティングで視認性に優れるHID屋のLEDブレーキランプをぜひご検討ください。