トヨタを代表するエコカーとして開発・販売されたプリウス。
特に50系と呼ばれる4代目プリウスはTNGAシャーシを全面採用し、燃費だけでなく走りの楽しさや乗り心地などを磨き、多くの人から人気を博しました。
そんな50系プリウスのフォグランプを社外品に交換したいとお思いの方に向けて、そのポイントや交換方法を解説します。
あわせて前期・後期の違いやおすすめ商品、社外品に交換することで得られるメリットも紹介していますので読み応え充分です。ぜひ最後までご覧ください。
交換前に!50系プリウスのフォグランプのバルブ形状を確認
50系プリウスのフォグランプを交換する前には必ずバルブ形状を確認しましょう。
バルブ(電球)形状は用途や車種だけでなく、年式やタイプでも異なる場合があります。
そのため異なるバルブ形状を選んでしまうと、うまく取り付けられないだけでなく、点灯しなかったり周辺部品を破損するなどトラブルが発生する恐れがあります。
そのようなトラブルを避けるため、フォグランプを交換する前には、自車に合ったバルブ形状を確認しましょう。
なお、50系プリウスのフォグランプのバルブ形状を年式別に、以下のとおり適合表にまとめてみました。
年式 | 車両型式 | バルブ形状 |
H27.12~H30.11(前期) | ZVW5# | LED一体型 |
H30.12~R4.12(後期) | ZVW5# | L1B |
上記の表から平成27年12月から平成30年11月までの年式(通称:前期)のバルブ形状は、「LED一体型」であることが分かります。
LED一体型はバルブとレンズなどの周辺パーツが一体になっているもので、交換を行う際はディーラーに確認をとる必要があります。
対して平成30年12月から令和4年12月までの年式(通称:後期)のバルブ形状は、「L1B」であり、こちらは社外品に交換可能です。
フォグランプで見分ける!前期・後期の違いを解説
先の見出しでもお伝えしたとおり、50系プリウスは以下のように年式によって前期・後期に大きく分けられます。
- 前期型:年式:H27.12~H30.11
- 後期型:年式:H30.12~R4.12
ただ年式は車検証などでなければ分からないため、「もっと簡単に見分ける方法を知りたい!」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
50系プリウスは、フォグランプで前期・後期を見分けることができます。

(画像左側が前期、右側が後期)
上記画像の左側が前期で、フロントバンパーの端の三角形の部分(丸で囲った箇所)がフォグランプです。
対して画像右側の後期は、前期にフォグランプが取り付けられていた箇所にはデイライトかカバーが装着されています。
そして後期のフォグランプは前期に比べ、フロントバンパーの中央寄り(小さい丸で囲った箇所)に設置されています。
このように50系プリウスの前期・後期はフォグランプの取り付け箇所で見分けることが可能です。
50系プリウス(後期)のフォグランプを純正から社外品への交換する方法
ここからは50系プリウス(後期)のフォグランプを純正から社外品へ交換する方法を解説します。
●生産年月日やタイプによって異なる場合があります。詳しくはメーカーHP等から取扱説明書をご確認いただくか、メーカーにお問い合わせください。
●メーカー取扱説明書でフォグランプの『ディーラーで行うこと』と記されており、これからご紹介する方法は一部部品の脱着もあります。
そのためDIYで交換する場合は、必ず自己責任で行ってください。
固定している3本のボルトをレンチなどで取り外し、フロントタイヤ前方のアンダーカバーをめくります。
※ボルトのサイズは10mm
手を差し込んで、カプラーをフォグランプバルブから取り外します。
固定している3本のネジ(下記画像の赤丸部分)をプラスドライバーで外し、フォグランプを取り外します。

※作業スペースが狭いので、短めのドライバーがおすすめです
純正バルブを固定しているステーを、特殊ネジ工具を使って取り外します。

※特殊ネジ工具は、社外品に付属されて場合が多いです
STEP4でステーを取り外したあと、純正バルブを取り外します。

※バルブが外れないようツメの位置を確認して、しっかりと取り付けてください。
STEP1〜STEP4と逆の手順でフォグランプとアンダーカバーを装着します。
※社外品のサイズの関係で、STEP4で取り外したステーが元に戻せない場合は、無理に装着せず大切に保管してください。
50系プリウス(後期)におすすめのフォグランプを紹介
ここからは50系プリウス(後期)におすすめのフォグランプとして、明るさとコスパで好評の「HID屋」から以下の製品を紹介します。

商品名 | 純正LED用フォグランプ 2色切替え |
色 | ホワイト 6500k / イエロー 3000k |
バルブ形状 | L1B |
ワット数 | 30W |
HID屋の純正LED用フォグランプは、その商品名のとおり2色切替え機能を搭載しており、シーンや気分に応じてフォグランプの色を変えられます。
色の組み合わせは「ホワイト」を基本とし、もう一方に「イエロー」「レモンイエロー」「ライムイエロー」「エメラルドグリーン」の中から1色を選択できます。
その中でエメラルドグリーンは新色で、愛車により強い個性を与えてくれるため、おすすめです。


また同製品は色が切替えられるだけでなく、フォグランプとしての機能も高く純正LEDより明るい光を放つことができるため、路面の視認性が向上します。

実際に同製品を装着された方からは「純正と比べて明るくなった」といった好評の声が多く寄せられています。


このようなHID屋の2色切替え純正LED用フォグランプは、愛車の50系プリウスを個性的にしフォグランプの機能性を向上してくれるため、おすすめです。
「エメラルドグリーン」と「ライムイエロー」は車検非対応です。
主にドレスアップ用としてお使いいただくとともに、検査時はホワイトに切り替えをお願いします。担当検査官によっては不適合となる場合もございますのでご了承ください。
純正から社外品へ交換するメリット
ここからは50系プリウスのフォグランプを純正から社外品へ交換するメリットとして、以下の2点を解説します。
- 明るい光で視認性と安全性が向上する
- 気分や用途に応じてフォグランプの色を変えられる
明るい光で視認性と安全性が向上する
純正品より明るい社外品に交換することで、フォグランプの光が明るくなり、視認性と安全性が向上します。
純正品はコストと耐久性のバランスをとるため暗くなりがちですが、社外品の場合は明るさにこだわって設計・製造されているものが多いです。
そのため明るい社外品に交換すれば、視界不良時の視認性が向上し、暗い道や視界不良時でも路肩や歩行者などを捉えられます。

そして視認性が向上して歩行者などをはっきりと捉えられるようになることで、飛び出しや落下物も予見しやすくなり、安全性も向上します。
このようにフォグランプを純正から明るい社外品に交換することで、視認性と安全性が向上し、悪天候時でも安心して運転ができるでしょう。
気分や用途に応じてフォグランプの色を変えられる
おすすめ製品でも紹介しましたが、社外品によってはフォグランプの色を切替えられるものもあり、気分や用途に応じてフォグランプの色を楽しめます。

国の保安基準で定められているフォグランプの色は「白色」と「淡黄色(イエロー)」です。
白色はヘッドライトと同色で、照らした時の視界の色味が変わらないというメリットがありますが、雨や雪のときは乱反射しやすく視認性が劣ります。
対して淡黄色は白色と比べて乱反射がしにくく雨や雪の日でも路面を捉えやすくなりますが、ヘッドライトの白色の光にフォグランプの黄色が混ざって見える状態に、違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。

(HID屋の爆光フォグランプを使用)
対して色を切替えられる社外品に交換した場合、シチュエーションに応じて白色と淡黄色に切替えられるため、フォグランプとしての機能性が向上します。

またドレスアップ用の色(グリーンなど)に切換えられる製品であれば、フォグランプの光が他の車と同じ色にならないため、夜のオフ会などでは存在感を際立たせることができるでしょう。
このようにフォグランプを純正から色が切り替えられる社外品に交換すれば、愛車の機能性や魅力が向上します。
交換後は光軸調整をしよう
フォグランプを社外品に交換したあとは、光軸調整を行いましょう。
光軸調整とはフォグランプの光が路面などをしっかりと照らせるよう、光源(バルブ)の向きや傾きを整えることです。
光軸調整を行わないと路面をしっかりと照らすことができず、社外品に交換しても機能を十分に発揮できなくなってしまいます。
また光軸が上向きだと対向車などがフォグランプの光を眩しく感じる場合があり、事故に繋がりかねません。
そして「フォグランプの光が眩しい」と検査官に判断されると、車検に不合格になってしまいます。
このようなトラブルを避けるためにも、フォグランプを社外品に交換したあとの光軸調整は重要です。

まとめ
ここまで50系プリウスのフォグランプを社外品に交換する際のポイントや交換方法を、前期・後期の違いやおすすめ商品、社外品に交換することで得られるメリットとあわせて解説してきました。
フォグランプという小さな部品でも、社外品に交換することで、視界不良時の運転での頼もしさが大きく向上します。
また製品によって社外品のフォグランプはドレスアップアイテムとして非常に有効です。
このような社外品フォグランプを、ぜひあなたの50系プリウスにも取り付けてみてはいかがでしょうか。