当時38.0km/Lという世界トップクラスの燃費を誇った、トヨタの30系プリウス。
優れた燃費と走りの良さとのバランスを追求した30系プリウスは平成21年の生産開始から、今もなお多くの方に運転されています。
そんな30系プリウスのヘッドライトは、LEDに交換することでコストを抑えて長く安心して乗り続けられるようになります。
そこでこの記事では、LEDライトに交換すると良い理由と選び方、おすすめのLEDライト5選を紹介していきます。
LEDヘッドライトへの交換を通じて、30系プリウスをより永く大切に乗り続けたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
30系プリウスのヘッドライトをLEDに交換すると良い理由
生産開始から年数が経っているプリウス30系のヘッドライトを、LEDに交換すると良い理由は以下の3点です。
- 明るさと視認性の向上
- カットラインがキレイで新しい車検制度にも安心
- 部品の生産終了が近く、今後交換できなくなる恐れがある
上記の3点について、詳しく説明します。
明るさと視認性の向上
LEDヘッドライトは、従来のハロゲンランプと比べて明るいため、夜間や悪天候時の視界を改善できるメリットがあります。
LEDヘッドライトは広範囲を照射し、遠くまで光が届くため、ドライバーの視認性が向上し、安全性が高まります。
悪天候時の性能も優れており、雨や雪などの状況でも光の散乱を抑え、クリアな視界を確保できることがLEDの強みです。
明るく照らすことによって、対向車や歩行者も自車を認識しやすくなり、事故リスクの低減にもつながります。
カットラインがキレイで新しい車検制度にも安心
令和6年8月1日より車検の審査基準が変わります(※)が、カットラインがキレイなLEDヘッドライトに交換しておけば、新しい基準でも安心して受検できます。
これまでの車検ではヘッドライトを審査する際、ロービームで不合格となってもハイビームで基準値をクリアしていれば問題ありませんでした。
しかし、新しい基準ではロービームで合格する必要があるため、ロービームでも合格できるよう、状態の悪い部品は交換しなければいけません。
特にヘッドライトの場合、カットラインがぼやけていると不合格になってしまいます。
以上のことから新しい車検基準になっても安心して受検できるよう、カットラインがキレイなLEDヘッドライトをおすすめします。
※地域によって変更時期が異なります。詳しくはこちらをご覧ください。

部品の生産終了が近く、今後交換できなくなる恐れがある
新しい車検制度に対応するために部品を交換したくても、30系プリウスは部品の生産終了が近く、今後交換できなくなる恐れがあります。
メーカーの説明ではヘッドライトを含む工場装着部品は、車の生産終了から約10年を部品の生産終了の目安とし、部品によってはそれより短い場合もあるとのこと。
30系プリウスは2015年(平成27年)12月に生産終了し、2025年(令和7年)で生産終了から10年を迎えるため、今後30系プリウスの部品は生産されなくなる恐れがあります。
車検や事故などでヘッドライトを交換したくてもできない事態にならないよう、今のうちに高性能なLEDヘッドライトと対応部品の交換をおすすめします。
30系プリウスに合ったLEDヘッドライトの選び方
実際にLEDヘッドライトを交換するとき、30系プリウスに合ったものを選べるよう、以下の4点をおさえておきましょう。
- 年式に合ったバルブ形式を選ぶ
- 明るいものを選ぶ
- 配光が良く調整しやすいものを選ぶ
- 白色のものを選ぶ
ここからは上記の4点について詳しく解説していきます。
年式に合ったバルブ形式を選ぶ
LEDヘッドライトを選ぶときは、車に適合するバルブ(ランプ)の形式を選びましょう。
バルブは車種や年式によって異なります。30系プリウスでは、前期(H21.5〜H23.11)と後期(H23.12〜H27.12)のバルブ形式は以下のようになっています。
ハイビームは前期・後期ともにHB3 に統一されていますが、ロービームは前期と後期でバルブ形式が異なるため、交換時には注意が必要です。
特に後期はハロゲン(H11)とHID( D4S)、そしてLED一体型と車のグレードによって光源が異なります。
交換する際は、取扱説明書や車種適合表を確認し、適合する形式のバルブを選びましょう。
明るいものを選ぶ
LEDヘッドライトを選ぶ際は、車検で合格できる明るいものを選びましょう。
車検ではヘッドライトの明るさをカンデラ(cd)という単位で測定し、1灯あたり6,400カンデラ以上が求められています。
なおライトの明るさを表す単位にはルーメン(lm)もありますが、このルーメン値が高くても、カンデラ値が基準に達していないと車検に通らないことがあります。
そのためLEDヘッドライトを選ぶときは、カンデラ値が高くて明るい製品を選びましょう。

配光が良く調整しやすいものを選ぶ
LEDヘッドライトを選ぶ際は、明るさだけでなく、配光が良く調整しやすいものを選びましょう。
従来のハロゲンやHIDが360度に光を放射するのとは異なり、LEDは最大180度の範囲しか照らせないため、そのままだと暗闇をしっかりと照らすことはできません。
LEDは他の光源と比べて、よりヘッドライトのリフレクター(反射板)やレンズとの相性が重要になります。配光が悪く調整もできないバルブを装着すると、光が十分に反射されず、バルブの持つ明るさが発揮されません。光量不足だと車検に落ちてしまう可能性もあります。
そのため光量をしっかりと出せるLEDヘッドライトを選ぶには、配光が他のバルブと同じであったり、配光調整が簡単で反射や集光を上手く行えるものを選びましょう。

白色のものを選ぶ
LEDヘッドライトを選ぶ際、車検に合格する白色のものを選びましょう。
理由として2006年1月1日以降に製造された車には、ヘッドライトの色が白色であることが義務付けられているためです。
なおヘッドライトの色はケルビン(k)という単位で表され、ケルビン値が低いほど黄色く、高いほど青みがかった白色になります。
適切な白色のヘッドライトは6,000ケルビン前後とされており、この色は車検での基準を満たすだけでなく視認性も高いことから、夜間の運転をより安全にしてくれます。
そのためLEDヘッドライトは、車検に合格する6,000ケルビンを目安に選ぶようにしましょう。
30系プリウスにおすすめLEDヘッドライト5選
ここからは30系プリウスに合う、おすすめのLEDヘッドライトを5つ紹介します。
明るさ、対応バルブ形式、価格などに特徴がありますので、用途に合わせて選びましょう。
①Qシリーズ

商品名 | Qシリーズ |
対応バルブ形式 | H4 Hi/Lo、D2S/D4S、H8/H11/H16、H10/HB3/HB4/HIR2、PSX26W、H7 |
明るさ | 68,400cd |
色 | 6500k(ホワイト)※車検対応 |
ワット数 | 60W |
HID屋はLEDやHIDの専門店で、様々な車種に対応したヘッドライトやフォグランプを取り揃えています。
製品への満足度は非常に高く、楽天市場ではパーツランキングなど3部門で第1位を獲得するほどの人気を得ています。
Qシリーズは純正ハロゲンの10倍以上の光量を持ちながら、車検に対応している高性能なバルブです。
またQシリーズは、様々なバルブ形式で展開されており、D4SのLEDヘッドライトバルブにも対応しています。

HID屋ではQシリーズの他にも豊富なラインナップを揃えており、購入前でも愛車にピッタリの製品探しなど問い合わせが可能です。
そんなHID屋のLEDヘッドライトは、性能はもちろんサポート体制なども充実しているため、初めてLEDを導入する方にもおすすめです。
②Mシリーズ

商品名 | Mシリーズ |
対応バルブ形式 | H1、H3/H3C、H4 Hi/Lo H7、H8/H11/H16、H10 /HB3/HB4/HIR2、H19、PSX24W、PSX26W |
明るさ | 49600cd(カンデラ) |
色 | 6500k(ホワイト)※車検対応 |
ワット数 | 35W |
HID屋の「MシリーズLEDヘッドライト」は、高性能とコストパフォーマンスを兼ね備えた、人気のLEDヘッドライトバルブです。
明るさは1灯あたり49600cd(カンデラ)で、純正ハロゲンと比較して格段に優れた視認性があります。また、純正ハロゲンと同様のカットラインを再現することで、対向車への眩しさを最小限に抑えつつも、路面や標識、歩行者をしっかりと照らします。
Mシリーズは、HID並みの光量がありながらも、手頃な価格帯でコストパフォーマンスに優れています。そのため、初めてLEDヘッドライトの導入を検討している方にもおすすめです。
③Sシリーズ

商品名 | Sシリーズ |
対応バルブ形式 | H4 Hi/Lo、H8/H11/H16、 HB3/HB4 |
明るさ | 21600cd(カンデラ) |
色 | 6500k(ホワイト)※車検対応 |
ワット数 | 35W |
HID屋の「Sシリーズ LEDヘッドライト/フォグランプ」は、純正ハロゲンサイズを再現したLEDヘッドライトです。1灯あたりの明るさは21,600cd(カンデラ)で、純正ハロゲンの約3.4倍の明るさを実現しています。
また、バルブを目立たせない「ステルス仕様」になっているため、車のデザイン性を損なうことなく、スマートな外観と機能性が両立しています。
Sシリーズは、夜間の路面・標識・歩行者を明るく照らして視界を向上させます。その上で、対向車へのまぶしさを最小限に抑え、必要な対象だけを効果的に照らしてくれるLEDヘッドライトです。
④Dシリーズ

商品名 | LEDヘッドライト D2S/D4S |
対応バルブ形式 | D2S、D2R、 D4S、D4R |
色 | 6500K ホワイト |
ワット数 | 35W |
HID屋の「Dシリーズ(LEDヘッドライト D2S/D4S)」は、純正HIDヘッドライトの発光点を再現しながら、HIDを超える明るさを実現したLEDヘッドライトです。
1灯あたり20,200cd(カンデラ)の光量を実現し、これは純正HIDよりも明るく、純正ハロゲンの3.1倍に相当します。夜間や悪天候時の視認性が大幅に向上し、より安全な運転をサポートします。
D2S、D2R、D4S、D4Rのバルブ形状に対応しており、後期(H23.12〜H27.12)のHID仕様車の「ロービーム」に適合します。
Dシリーズは純正HIDより白く明るい光で、路面と標識をクリアに照らします。シャープな光軸により、ドライバーの視認性を大幅に向上させます。
⑤HID屋 SE スペシャルエディション

商品名 | HID屋 SE スペシャルエディション |
対応バルブ形式 | H4 Hi/Lo、H8/H11/H16、HB3/HB4 |
明るさ | 18300cd(カンデラ) |
色 | 6500k(ホワイト)※車検対応 |
ワット数 | 26W |
HID屋 SE スペシャルエディション LEDヘッドライトは、高品質と低価格を両立させたLEDヘッドライトです。純正ハロゲンの約3.4倍にあたる18300cdを実現し、夜間の視認性を大幅に向上させます。
コストパフォーマンスに優れた人気モデルですが、1年間の保証付きで、安心して使用できます。カットラインがきれいに出るため、対向車への眩しさも軽減されており、安全性にも配慮されています。
バルブ形式は、ほぼすべての年代のプリウスのヘッドライトに適合します。
※購入前に、必ず車種適合表でご確認ください。
初めてLEDヘッドライトを使用する方や、高品質な製品を手頃な価格で求める方に特におすすめの製品です。
注意!ヘッドライトバルブを交換する際は部品を取り外す必要あり
ヘッドライトバルブをLEDに交換する際、バルブを引き抜いて取り付けるだけのポン付けで完了する場合が殆どです。
しかし30系プリウスの場合、画像のように運転席側はラジエータータンクなど他の部品が邪魔をして、手を差し込むスペースがありません。

そのためバルブの交換をする場合は、邪魔になっている部品かヘッドライトユニットを取り外さなければいけません。
これら部品の取り外しは、数か所のネジを取り外すだけで簡単に行えるため、DIYでも対応はできます。
しかしDIYに慣れておらず、不安に感じる方はディーラーなど業者に依頼することをおすすめします。
以上のことからポン付け可能なLEDバルブでも、30系プリウスの場合は部品を取り外さなければ交換ができないため、注意が必要です。
まとめ
ここまで30系プリウスのヘッドライトを今こそLEDに交換する理由と選び方、そしておすすめ5選などを説明してきました。
愛車である30系プリウスをより安全に、また正常な状態で運転し続けるためには他の部品と併せてLEDヘッドライトを取り付けることをおすすめします。
このときLEDヘッドライトを選ぶ際は、説明した選び方を守って選ぶようにしましょう。
HID屋では30系プリウスにあったLEDヘッドライトバルブを多く取り揃えています。
愛車をより永く大切にしていくためにも、一度ご覧になってはいかがでしょうか。