トラックのウィンカーは、安全運転をする上で欠かせない装備です。つかなくなったら早急に対応する必要があります。
ウィンカーがつかなくなる原因の多くは「球切れ」ですが、別の可能性もあります。
この記事では、トラックのウィンカーがつかない原因の見極め方や、球切れ交換の注意点などを分かりやすく解説します。
トラックのウィンカーについて
ウィンカーランプの役割は、方向指示器とハザード(非常点滅表示)の2通りです。
トラックに装備されるウィンカーの個数は、車体の長さによって違います。
乗用車のウィンカーは車につき4個(前後左右)ですが、全長6mを超えるトラックではサイドにもウィンカーを装備している車両が多いです。
また、ウィンカーの点滅速度には決まりがあり、速すぎたり遅すぎたりしても違反となります。
トラックのウィンカーがつかない原因
トラックのウィンカーがつかないとき、考えられる原因は主に2つあります。
バルブの球切れか、部品あるいは電気系統の故障か、どちらかである場合が多いです。
ウィンカーバルブの球切れ
ウィンカーがつかない一般的な原因は「バルブの球切れ」です。この場合は球を新しいものに交換すれば直ります。
ウィンカーの球切れは、片方のランプだけがつかなくなることで気づく場合が多いです。
他にも、ハイフラ現象(ウィンカーの点滅が異常に早くなる状態)やハザードをつけた時に全てのウインカーが同時に点滅しない時も、球切れを起こしている可能性が高いです。
関連部品や電気系統の故障
バルブの球切れ以外でウィンカーがつかなくなる原因として、関連部品の不具合や電気系統の故障が考えられます。
ウィンカーリレー(一定間隔で点滅させるための部品)や、スイッチの接触不良などが不具合の発生源であることが多いです。
故障の場合は部品を交換するか、修理サービスへの持ち込みが必要です。
ウィンカーが故障したときの特徴は、カッチカッチという音がしなくなったり、またはウィンカー自体が反応しなくなったりすることです。
また、ウィンカーランプがついたりつかなかったりする場合も、電気系統の故障の可能性が高いです。
ウィンカーがつかなくなったら早急に対処
ウィンカーがつかない状態で車を走行させるのは「整備不良車両の運転の禁止」の違反です。
1点の減点と7,000円(大型車は9,000円)の違反金、または5万円以下の罰金が科されます。
ウィンカーが点灯しないと安全運転にも支障をきたすため、つかなくなったら早急に対処しましょう。
トラックのウィンカーを自分で交換するには
トラックのウィンカーが球切れでつかなくなったときは、新しい球と交換します。
交換は自分でもできますが、トラックは乗用車とは異なる点もあるので、注意して作業しましょう。
※取り付けは必ず自己責任で行ってください
【事前準備】トラックのウィンカーバルブ交換に必要な工具
トラックのウィンカーバルブの交換では、スパナやドライバー、レンチなどの工具を使います。
ボルトの径はメーカーや箇所によって異なるため、口径が調節できるモンキーレンチがあると便利です。
ネジを外すためのプラスドライバー、クリップ(ネジを隠すためのプラスティックのキャップ)を外すための「クリップ剥がし」なども使います。
他にも、軍手や養生テープなどがあると、手や車体を傷つけません。
トラックのウィンカーバルブ交換方法
ウィンカーバルブを交換するには、パネルを開けたりカバーを外したりする必要があります。
ここでは、各ウィンカーの主な交換方法を紹介します。
フロントウィンカー
フロント(前)ウィンカーのバルブ交換は、フロントカバーを開けて作業する必要があります。(パネルやグリルの両端に装備されているトラックの場合)
車種によっては、グリルを外してからでないとフロントカバーが開かないトラックもあります。
パネルを開け、ウィンカーバルブに接続されているコードを見つけます。コネクタを引っ張るか回すかすると、バルブが引き抜けます。
バルブに接続されたコードだけが外れるタイプと、ウィンカーのカバーごと外してから交換するタイプがあります。
サイド
多くのトラックには、側面にもウィンカーが装備されています。「サイドウィンカー」は、ドアの側面に付いているタイプが多いです。
サイドウィンカーのバルブを交換するには、ドアの内側にあるボルトなどを外して行います。
リア
トラックのリア(後方)ウィンカーは、複数のランプケースが一体型になった「コンビネーションランプ」が主流です。
バルブ交換は(フロントやサイドと比べると)簡単なタイプが多く、プラスドライバーでネジを外すとカバーが外れます。古いバルブを新しいものと交換します。
車種によってはカバーの外し方が複雑な場合があるので、説明書やネットを参照しましょう。
トラックのウィンカーバルブを交換するときの注意点
ウィンカーバルブ交換時の注意点として、以下2つを紹介します。
- フロントパネルを正しい方法で開けて、元通りに戻す
- バルブのタイプは適合するものを選ぶ
順番に見ていきましょう。
フロントパネルを正しい方法で開けて、元通りに戻す
トラック前方ウィンカーの交換は、キャブのフロントパネル(乗用車でいうボンネットの部分)を開けて行いますが、パネルの開け方はトラックのメーカーや車種によって異なります。
外したネジを紛失しないように、また、間違った場所のネジやボルトを外さないように注意します。
ネジやボルト、クリップ等を外して開けますが、作業完了後に元通りに戻せるようにしておきましょう。
記録のために、外す前の状態をスマートフォンのカメラなどで撮影しておくと、復旧するときに役立ちます。
バルブのタイプは適合するものを選ぶ
トラック用のウィンカーバルブは電圧「24V」のものを使います。乗用車用の12Vの製品は使えないので、間違えないようにしましょう。
トラックのウィンカーバルブの形状は「T20」や「S25」が主流です。自車のバルブ形状と同じタイプの製品を選びます。
適合するワット数などは、トラックの取扱説明書に記載されています。
ネットでも調べられますが、念のために実際のバルブの形状を確認してから購入すると確実です。
まとめ
トラックのウィンカーがつかないときの原因の調べ方と、交換するときの注意点について紹介しました。
現在、ウィンカーバルブをLEDに交換する車がトラックでも増えています。
標準装備のハロゲン球からLEDバルブに交換すると、オレンジ色のライトのキレが上がり、周囲からの視認性も向上します。
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