【保存版】軽自動車の車検費用の相場はいくら?高くなってしまう原因や費用を抑える方法も解説

車検中の軽自動車

維持費が安く抑えられるため人気の軽自動車ですが、車検が近づくと費用が心配になる方も多いのではないでしょうか?車の状態や車検を依頼する業者によっては、想像していたより高くなり、驚くこともあるかもしれません。

当記事では、軽自動車の車検費用の内訳や依頼できる業者の費用比較、車検費用が高くなる原因を解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

軽自動車にかかる車検費用の平均相場は約3〜10万円

軽自動車の車検費用の目安は約3〜10万円です。価格差が大きいのは、車検を依頼する業者や車の状態によって車検費用が上下するからです。

ユーザー車検なら業者に手数料を支払わずに済むため、約3万円で車検を受けられます。一方、ディーラーの車検は、メーカー独自の知識や安心感から整備費や手数料が高い傾向にあります。

さらに軽自動車の年式や状態によっては車検費用が10万円を超えることもあるでしょう。車検費用の中には自分で抑えられる料金と、法律によって固定されている税金があります。

軽自動車の車検費用の内訳

軽自動車の車検費用は以下の通りです。

  • 法定費用
  • 車検基本手数料
  • 整備費

法定費用は金額が決まっており、基本的に変わりません。車検費用が高くなるのは、車検基本手数料や整備費が主な要因です。

法定費用

法定費用には、以下の3種類が含まれています。

重量税6,600〜8,800円
自賠責保険料11,440円(12ヶ月)
17,540円(24ヶ月)
23,520円(36ヶ月)
申請手数料(印紙代)1,600〜2,200円

参考:軽自動車検査協会自賠責保険・共済ポータルサイト

車検は新車購入時の初回は3年、以降は2年ごとに受ける義務があります。自賠責保険は12・24・36ヶ月が選択でき、車検期間に合わせて新車時は36ヶ月、継続検査なら24ヶ月にするのが一般的です。

重量税は新車登録から13年・18年経過のタイミングで増税され、申請手数料は保安基準適合証や限定自動車検査証の提出で金額が異なります。

なお、法定費用は金額があらかじめ決まっているため、業者や自分では調整できません。

車検基本手数料

車検基本手数料は業者に車検を依頼すると発生する料金です。主に24ヶ月点検費用、車検代行手数料が含まれます。

車検基本手数料は業者によって異なり、とくにディーラーは高くなる傾向にあります。そのため、とにかく費用を抑えたい方は複数の業者で見積もりを取り、車検基本手数料が安いところを見つけるのがおすすめです。

整備費

車検と同時に点検・整備するため、整備費用が発生します。タイヤの溝やヘッドライトの光軸など、車検と同時に整備が必要な項目があるからです。

手間がかからない整備なら発生する費用も少なめですが、大掛かりな修理や複数のメンテナンスが発生すると、車検費用が高くなってしまいます。

【業者別】軽自動車の車検費用を比較

「車検費用を抑えたいけど、どこが安いかわからない」という方のために、以下の5つの業者別に軽自動車の車検費用を比較しました。

  • ディーラー
  • ユーザー車検
  • 車検専門店
  • カー用品店
  • ガソリンスタンド

それぞれのメリット・デメリットも紹介しているので、費用と特徴が納得できる場所に依頼すると、コスパよく車検を受けられるでしょう。

ディーラー

カーディーラー

ディーラーで軽自動車の車検を依頼する場合、約6〜10万円が相場です。メーカーならではの安心感を提供しているため、5つの業者のなかでは価格が高い傾向にあります。ディーラー車検のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットメーカー独自の知識
点検項目の多さ
保証が付くこともある
デメリット価格が高い
車検期間が長い
過剰整備になりがち

ディーラー車検は、メーカー保証やしっかりとした点検が受けられるメリットがあります。「車のことはわからない」「安心して車に乗りたい」という方は、ディーラーで車検を依頼するのがおすすめです。

ユーザー車検

ユーザー車検を受けている軽自動車

ユーザー車検とは、自ら軽自動車検査協会に車を持ち込み、検査を受ける方法のことです。車検基本手数料や点検整備の工賃が発生しないため、ほぼ法定費用のみの約3.5〜4万円程度で車検が受けられます。

メリット車検費用を節約できる
デメリット一定以上の知識が必要
手間がかかる
平日の昼間に限られる

なお、すべて自分自身で行うため、車検や整備の知識がある程度必要になります。再検査になった場合も自分で対処しなければいけません。整備や点検が苦ではなく、車検費用を最安値まで抑えたい方はユーザー車検を検討してみましょう。

車検専門店

車検専門店でメンテナンス中の軽自動車

車検専門店に依頼する場合、約4〜6万円程度の費用が発生します。最大のメリットは車検のスピードで、最短60分で終了することもあります。

メリットスピーディーな車検
多くの車種に対応
デメリット車検証が届くまで日数がかかる

デメリットとして、車検証がすぐに受け取れないことがあげられますが、保安基準適合標章(※)と呼ばれる仮の車検証が発行されます。保安基準適合標章をフロントガラスに貼り付けていれば、車検証が届くまでの14日間は問題なく運転できます。(※)参考:国土交通省

「車を預ける時間がない」「希望の点検だけしてほしい」という方は車検専門店に依頼するのがおすすめです。

カー用品店

カー用品店

カー用品店での車検は、約4〜6万円程度です。気軽さと安さが魅力で、販売しているパーツの取り付けも車検と同時に依頼できます。

メリット来店しやすい
特典が付くこともある
パーツ購入時に同時取付が可能
デメリット個人の技術に差がある
最低限の整備のみ

カー用品店はスタッフや店舗によって技術レベルに差があり、整備士資格がない方もいます。そのため、店舗の整備実績や口コミを事前にチェックしておくと安心です。また、検査ラインがある「指定工場」なら店舗内のみで検査ができるため、最短即日で車検が完了します。

「車検のついでに取り付けたいパーツがある」「気軽に車検を受けたい」という方は、カー用品店での車検を検討してみてください。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドの車検費用相場は約4〜6万円程度です。24時間受付できる店舗なら、日中時間が取れない方でも車を預けたり引き取ったりできます。

メリット来店しやすい
24時間受付の店舗がある
デメリット整備の質にばらつきがある
代車がでない可能性

ガソリンスタンドは給油業務が中心のため、整備や車検に関する経験は店舗やスタッフごとに差が出やすい傾向があります。そのため、ガソリンスタンドで車検を依頼する場合は「指定工場」の店舗を選びましょう。指定工場なら検査基準が厳しく設定されており、一定数の有資格整備士が必ず在籍しているため、安心して車検を依頼できます。

軽自動車の車検費用が高くなってしまう原因

軽自動車の車検費用が高くなってしまう原因は、主に以下の通りです。

  • 新車登録から13年・18年で重量税が増額する
  • パーツの経年劣化や交換が発生する

ワイパーのゴム交換やウォッシャー液の補充など、自分でできそうな整備を済ませておくだけでも車検費用の節約につながります。詳しく解説します。

新車登録から13年・18年で重量税が増額する

自動車の重量税は新車登録から12年経過までは6,600円ですが、13年・18年経過すると以下の金額に増額されます。

  • 13年経過:8,200円
  • 18年経過:8,800円

エコカー減税対象車は、13年経過後も増税の対象外となる場合があります。重量税は車の経過年数に応じて増額される税金のため、13年を超えた車両は車検費用が必ず高くなります。

パーツの経年劣化や交換が発生する

車検時にパーツの交換が発生すると、車検費用が高くなります。劣化していると車検に合格できず、必ず交換しなければいけない部品もあるからです。

軽自動車は新車登録から7年を超えてくると、各パーツの交換時期になる傾向にあります。とくにエンジン関連の部品やゴム類、ブレーキパッドなどは劣化が進みやすい部分です。エンジン関連は工賃が高くなりやすく、一気に車検費用が高額になることもあります。

他にも2年後の車検までに交換が必要になりそうな部品は交換を提案されることもあります。日頃から点検し、こまめなメンテナンスをしておくと高額な出費を防止できるでしょう。

軽自動車の車検費用を抑える方法

軽自動車の車検費用を抑えるには、以下の項目を実践してみてください。

  • 複数の業者から見積もりを取る
  • 日々のメンテナンスをする

「車検基本手数料が安い業者に依頼する」「できる限り整備費を抑える」のが車検費用を抑えるコツです。ぜひ参考にしてください。

複数の業者から見積もりを取る

複数の業者から見積もりを取り比較すれば、所有している車の車検費用相場がわかります。相場を把握していないと、提示された金額が適正かどうか判断できません。

車検専門店の中でも、店舗や会社によって車検基本手数料、整備工賃は異なります。3〜4件相見積もりし、料金や店舗の対応など、自分が納得できる業者を選びましょう。

ユーザー車検以外で最安値の車検を受けたいなら、複数の業者で見積もりするのがおすすめです。

日々のメンテナンスをする

日常的に点検やメンテナンスを続けていれば、車検時にまとめて部品交換が発生するのを抑えられます。整備やメンテナンスの知識が蓄積されるため、自分でもできる不要な整備を断れるようになるでしょう。とくに、オイルやバッテリーの交換は比較的作業のハードルが低く、工賃も数千円抑えられます。

また、自分で作業できそうな部品が交換になった際は、OEM品を使うと純正同等の品質で安く交換できます。

OEM品とは、メーカーの刻印がないだけで純正部品と同じ品質基準を満たしているパーツのことです。

軽自動車の車検の流れ

軽自動車の車検を依頼するときの流れは以下の通りです。

  1. 予約
  2. 持ち込み
  3. 点検整備
  4. 終了・車検証交付

一部、改正により書類が変更されている項目もあります。初めて継続車検を受ける際は参考にしてください。

STEP

予約

車検を受ける業者が決まったら、電話かネットで予約しましょう。ユーザー車検の場合は、軽自動車検査予約システムから予約できます。

車検は満了日の2ヶ月前から予約可能です。年度末(2〜3月)や土日は混雑するので、預ける期間が長くなったり予約が取れなかったりします。そのため、できる限り早めに予約するのがおすすめです。

STEP

持ち込み

車検の際、軽自動車税の納税証明書が必要でしたが、令和5年1月から不要(※)になりました。ただ、軽自動車税の納付直後はシステム上、すぐに確認できないことがあるため、車検直前に納税した場合は納税証明書を持参しましょう。(※)参考:軽自動車検査協会

他に必要なものは車検証と自賠責保険証明書です。多くの車は、助手席のグローブボックスの中に取扱説明書と一緒に入っています。また、店舗に持ち込むときに、気になる異音や症状があれば伝えておくと、点検整備がスムーズになります。

STEP

点検整備

車検・点検整備は2〜3営業日で完了することが多いですが、整備内容によっては長期間かかる場合もあります。部品の取り寄せやエンジン部分の修理が必要になると、点検整備に時間がかかります。新車登録から年数が経ち、古くなった車ほど部品交換やメンテナンスが発生する可能性が高くなります。

また、部品交換が必要になった場合は、作業前に連絡をもらうよう伝えておきましょう。不要な部品交換による過剰整備を防ぎやすくなります。

STEP

終了・車検証交付

店舗から車検完了の連絡後、車両を引き取ります。新しい車検証を受け取る際、今回行った整備や点検の説明を聞いておきましょう。その中でも、次回のオイル交換時期やタイヤの残り溝は要注意です。

たとえばタイヤは、車検に通ったからといって十分な溝が残っているとは限りません。残り溝が1.6mm以上あれば車検基準は満たしていますが、本来の性能は発揮できず、制動力の低下によって事故のリスクが高まるおそれがあります。

部品交換がなく車検に合格しても、安全な状態だと過信せず、定期的な点検を心がけましょう。

「軽 自動車 車検 費用」に関するよくある質問

軽自動車の車検費用に関するよくある質問をまとめました。ぜひ車検を受ける際の参考にしてください。

車種によって車検費用は変わるの?

車検費用は車種で変動するわけではありません。車検費用が変わる原因は、主に以下の通りです。

  • 経過年数によって増額される重量税
  • 業者によって異なる車検基本手数料
  • 車両の状態に応じて発生する整備費

重量税は新車登録から13年経過時と18年経過時に増額されます。その他は、車両の状態や店舗によって異なるため、相見積もりや日々のメンテナンスで車検費用を抑えましょう。

軽自動車の車検費用で10万円は高い?

軽自動車の車検費用は約3〜10万円程度が相場のため、10万円はやや高めの水準です。ただ、ディーラー車検で部品交換が発生した場合は高額になる可能性もあるため、10万円だからといって一概に高いとはいえません。

車検費用は現金でしか支払えないのですか?

車検の法定費用部分は、現金でしか支払えません。車検基本手数料、整備費は店舗によってクレジットカードやQR決済が使用できます。心配な方は、車検の予約時に支払い方法も確認しておきましょう。

まとめ

軽自動車の車検費用は約3〜10万円が相場です。車検を依頼できる各業者の費用相場は以下の通りです。

  • ディーラー:約6〜10万円
  • ユーザー車検:約3.5〜4万円
  • 車検専門店:約4〜6万円
  • カー用品店:約4〜6万円
  • ガソリンスタンド:約4〜6万円

安心や信頼を優先したい方はディーラーで車検を依頼しましょう。メーカーならではのノウハウで、丁寧かつ確実な検査をしてもらえます。とにかく車検費用を安くしたい方は、ユーザー車検がおすすめです。

また、軽自動車は新車登録7年目を超えた頃からパーツ交換が発生しやすくなるため、車検費用が高くなる傾向にあります。日頃から定期的なメンテナンスをしておけば、車検時の高額な支出を避けやすくなります。

当記事を参考に費用と安心感のバランスを見つけ、自分自身が納得できる方法で車検を受けてみてください。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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