4tトラックでキャンピングカーを自作したい!手順や費用の目安、ナンバー登録についても解説

自作した4tトラックのキャンピングカー

4tトラックベースのキャンピングカーは、エンジンの丈夫さに加え居住空間を広く確保できるため、日本一周などの長距離の旅にぴったりです。自作する際はコンテナを購入して荷台に載せ、内装のみをDIYすることで、費用を抑えながら自分だけの空間を実現できます。

本記事では、4tトラックでキャンピングカーを自作する具体的な方法や費用の目安、1ナンバー・8ナンバーのメリット・デメリットを解説します。また、トラックドライバーとしての実務経験をもとに、4tトラック特有の運転のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

4tトラックでキャンピングカーを自作する手順

4tトラックは車体サイズが大きく、居住部分(シェル)を完全に自作するのは難しく、プロでないと強度や安全性が担保できません。そのため、コンテナを別途購入し、内装のみを自作するのがおすすめです。以下の手順で自作を進めると、費用を抑えつつDIYの醍醐味も味わえます。

  1. ベース車両を選ぶ
  2. コンテナを選ぶ
  3. 内装を整える
  4. 家具やキッチンを配置する

作業する際は軍手を着用し、ケガに注意しながら自己責任で行ってください。

STEP

ベース車両を選ぶ

ベース車両のトラック

ベース車両は、荷台に何も載っていない平ボディを選ぶのがおすすめです。コンテナ付きのトラックもありますが、側面が開くウイング車や冷凍仕様の車が多く、構造上キャンピングカーには向いていません。

また、年式や車体の状態、価格は使用目的に応じて優先順位を決めましょう。長期間使う予定であれば車両状態を優先し、費用を抑えたい場合は価格重視で選ぶなど、自分の用途に合ったベース車を選ぶのがおすすめです。

STEP

コンテナを選ぶ

コンテナのイメージ

コンテナは単体でも販売されており、中古であれば4tサイズで約30万円から購入できます。キャンピングカーにするなら素材はアルミで、後方のみが開くタイプがおすすめです。

コンテナを選ぶ際は、冷蔵・冷凍仕様やウイング車のように側面がすべて開くタイプは避けましょう。構造上加工が難しく、密閉性が高すぎるためキャンピングカーには不向きです。

STEP

内装を整える

キャンピングカーの内装を作るイメージ

まず、コンテナの内装パネルを取り外し、制振材や断熱コートを施工します。コンテナは密閉性が高いため、穴を開けて換気扇を設置するのがおすすめです。

次に、壁の骨組みを組み立てます。この段階で、窓を取り付けるための開口部もあらかじめ確保しておきましょう。骨組みの間や上から断熱材を施工したあとは、内装の仕上げとなる壁材を貼っていきます。天井も同様の手順です。

また、内装の壁材には、OSB合板や羽目板がよく使われます。木材の材質は車内の雰囲気を大きく左右するため、予算だけでなく木目や触り心地を意識して選びましょう。

STEP

家具やキッチンを配置する

キャンピングカーの内装イメージ

ベッドや水道、キッチンなどのレイアウトを検討します。このとき、重量ができるだけ均等に分散するよう意識しましょう。どちらか一方に重量が集中すると、車体が常に傾いた状態となり、タイヤの偏摩耗やサスペンションへの負担につながります。その結果、走行性能や車体にも悪影響を与えることもあります。

また、ベッドやキッチン、水道設備には車検基準が定められているため、レイアウトを決める際は設備の要件も確認しておきましょう。主な要件は以下の通りです。

  • 乗車定員の3分の1以上の大人用就寝設備を有していること
  • 就寝設備は座席と兼用でないこと
  • 10ℓ以上の貯水能力がある水道設備を有していること
  • 調理可能な炊事設備が備えられていること

など

参考:国土交通省 キャンピング車構造要件

キャンピングカーの設備を設置する際は、重量の分散と車検基準を常に意識しながら制作すると、後から修正するリスクを軽減できます。

4tトラックでキャンピングカーを自作する費用の目安は約330万円〜

完成品のキャンピングカーは中古の日野やいすゞで約450〜600万円ですが、自作すると約50〜100万円ほど費用を抑えられます。自作する際の費用内訳は以下の通りです。

  • ベース車両は中古で約200万円〜
  • コンテナ・内装にかかる費用は約130万円〜

4tトラックのキャンピングカーを自作することで、費用を抑えつつDIYの楽しさを味わえます。それぞれの費用について詳しく解説します。

ベース車両は中古で約200万円〜

4tトラックは新車の場合、約800〜1,500万円が目安です。中古車なら年式や走行距離、車両状態にこだわらなければ、200万円以内で購入できるケースもあります。

4tトラックの中古の走行距離目安は約40〜50万kmとされており、適切にメンテナンスがされていれば100万km近く走行できることもあります。そのため、過走行の中古車を選ぶ際は、走行距離よりも丁寧にメンテナンスされているかが重要です。

コンテナ・内装にかかる費用は約130万円〜

コンテナ・内装にかかる費用目安は以下の通りです。

コンテナ本体約30〜100万円
内装約80〜120万円
車検や登録約20〜30万円

実際の金額は、コンテナの状態や内装の装備内容をどこまでこだわるかによって変動します。費用を抑える部分とこだわる部分にメリハリをつけることで、コストを抑えながら満足度の高いキャンピングカーを自作できるでしょう。

自作した4tトラックキャンピングカーは1ナンバー?8ナンバー?

4tトラックでキャンピングカーを自作した場合、8ナンバーへ変更するには陸運局での手続きが必要です。用途や使い方に応じて、従来どおり1ナンバーか、8ナンバーとして登録するかを選ばないといけません。

どちらが良いのか迷っている方のために、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

1ナンバーのメリット・デメリット

1ナンバーはキャンピングカーとしてではなく「貨物車」としての扱いになります。メリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
構造要件が比較的ゆるい
自作でも車検を通しやすい
高速料金が高い
乗車定員が少ない
車検が毎年

1ナンバーではシェル部分はあくまで「荷物」という扱いになるため、居住空間に人を乗せて走行すると違反になります。多くの4tトラックの乗車定員は3名のため、増やしたい場合はダブルキャブ(後部座席付き)を選びましょう。

そのため、キャンピングカーの使用人数が少なく、内装を自由に作りたい方は1ナンバーがおすすめです。

8ナンバーのメリット・デメリット

8ナンバーのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
車検が2年に1回
高速料金が普通車料金になる
乗車定員を確保しやすい
構造要件が厳しい
車検の難易度が高い

8ナンバーは「人が移動・居住する車」として扱われるため、居住空間に設けたシートも乗車設備として認められます。そのため、1ナンバーと比べて乗車定員を増やしやすくなります。ただし、乗車用シートやシートベルト付き座席の設置が前提となるため、一定の基準をクリアしなければいけません。

8ナンバーは構造要件が厳しく、自作で登録するには一定の知識と技術が必要です。そのかわり、保安基準を満たした安全なキャンピングカーとして認められ、快適な設備が得られます。

また、車検周期にも差があり、1ナンバーが毎年車検なのに対し、8ナンバーは2年に1回となるため手間を抑えられます。そのため、大人数での利用を想定している方や、高速道路を頻繁に利用する方は8ナンバーがおすすめです。

4tトラックのキャンピングカーを運転するには中型免許(8t限定なし)が必要

現在の運転免許制度では、4tトラックのキャンピングカーは普通免許では運転できません。運転するには、中型免許(8t限定なし)または大型免許が必要です。2007年以前に取得した普通免許には車両総重量8t未満という制限があるため、運転できない4tトラックも存在します。

中型免許であれば車両総重量11tまで運転できるため、4tトラックをベースにキャンピングカーを自作した場合でも、ほとんどのケースで問題なく対応できます。

ベース車両を購入する前に自身の運転免許を確認し、車両総重量何tまで運転できるのか確認しましょう。

4tトラックを運転する3つのコツ

トラック運転中の注意点

トラックドライバーの経験がある筆者が、4tトラックを運転するコツを紹介します。

  • 車幅を常に意識する
  • 内輪差、オーバーハングに注意する
  • ブレーキはゆっくりと踏み込む

4tトラックの大きさになると、乗用車と同じ感覚では運転できません。車体の大きさやブレーキの違いを理解し、余裕を持って運転しましょう。

車幅を常に意識する

4tトラックの車幅は、標準ボディで約2,200mm、ワイドボディは約2,490mmです。ワイドボディの2,490mmは道路交通法のほぼ上限に近いサイズで、大型トラックと同程度の車幅になります。

走行中は常に左右のミラーを意識し、車が車線内に収まっているか確認しましょう。車体の幅が車線内ギリギリのため、わずかにハンドル操作が乱れるだけでも、車線からはみ出してしまう可能性があります。

また、標準ボディであってもミラーが車体から大きく張り出しているため、電柱や街路樹、狭い道でのすれ違いには十分注意が必要です。4tトラックでの運転は常に車幅を意識し、車線からはみ出さないようにして、飛び出したミラーにも気を配りましょう。

内輪差、オーバーハングに注意する

4tトラックは、乗用車に比べて内輪差が非常に大きいという特徴があります。

内輪差とは、右左折時に前輪の軌道よりも後輪が内側を通る現象のことです。

乗用車と同じ感覚でハンドルを切ってしまうと、後輪が内側に入り込み、歩行者や縁石、電柱などに接触する危険があります。

たとえば、左折時なら左ミラーをしっかり確認し、後輪が縁石と同じ位置に来たタイミングでハンドルを切ります。車両は後輪を軸に旋回するため、後輪はそれ以上内側に入り込みません。右折時は、右折先の対向車の位置やスペースを十分に確認してから進みましょう。

あわせて注意したいのがオーバーハングです。

オーバーハングとは、右左折時に後輪より後ろの荷台部分が、曲がる方向とは反対側へ大きく振り出される動きのことです。

4tトラック以上はオーバーハングが大きく、左折時に隣の車線を走る車と接触する事故が発生しています。

オーバーハングを抑えるためには、ハンドルを一気に切るのではなく、進みながら徐々に切るのがコツです。右左折の際はゆっくりと内輪差とオーバーハングを意識しながら、ミラーで後輪と車体後方の動きを確認しながら曲がるようにしましょう。

ブレーキはゆっくりと踏み込む

4tトラックには、乗用車に採用されている油圧ブレーキではなく、エアブレーキが装備されています。エアブレーキは制動力が非常に強く、少し踏み込んだだけでも車両が一気に減速します。軽く踏んだつもりでも急ブレーキになりやすく、キャンピングカーの場合はシェル内部の家具や設備が動いてしまう原因にもなります。

そのため、4tトラックではエンジンブレーキを併用しながら、常に余裕を持って停止できるよう、車間距離は広めに確保しましょう。

また、完全に停止する直前でブレーキをゆっくり緩めると、車体の揺れを抑え、スムーズに停車できます。ブレーキ操作は踏み始めから止まるまで、ゆっくりと丁寧に操作しましょう。

4tトラックでキャンピングカーを自作する際によくある質問

4tトラックでキャンピングカーを自作する際によくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。

自作キャンピングカーは違法ですか?

キャンピングカーの自作は、車検基準や法令を守っていれば違法にはなりません。ただ、構造変更や8ナンバー登録には細かな要件が定められているため、事前に内容を理解したうえで自作しましょう。

普通免許で乗れるキャンピングカーは?

普通免許で運転できるのは、以下の車両です。

  • 車両総重量3.5t未満
  • 最大積載量2t未満
  • 乗車定員10人以下

参考:福岡県警察

日本に存在するキャンピングカーのほとんどが上記の条件に該当します。主なキャンピングカーとして、ハイエースや、トヨタ・カムロード(1.25t積み)があげられます。

なお、普通免許は2007年と2017年に制度改正が行われているため、自身がいつ免許を取得したのかも確認しておきましょう。

4tトラックの最大積載量は?

4tトラックは最大積載量が4tとされていますが、実際に積める重量は架装や装備の内容によって異なります。

荷台部分のコンテナや設備の重量も含まれるため、実際の積載量は約2〜3t程度になるケースが一般的です。

まとめ

4tトラックでキャンピングカーを自作する場合は、コンテナを購入し、内装のみをDIYする方法がおすすめです。すべてを一から自作しようとすると、安全性の確保が難しくなるからです。

費用の目安は約330万円〜で、内装の設備や中古車価格によって左右されます。また、キャンピングカー化によって車両総重量が8tを超える可能性があります。そのため、運転免許を事前に確認し、必要な場合は中型免許以上を取得しましょう。

4tトラックのキャンピングカーは、広く快適な居住空間が魅力で、長期間の旅にも適しています。必要な免許や運転技術を身につけ、快適なキャンピングカーライフを始めてみてください。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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