ハイエースの車検費用はいくら?ナンバー別相場・内訳・OBD検査の影響まで徹底解説【2026年最新版】

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ハイエースはグレードや用途、登録区分によって車検費用が変動する車種です。

とくに4ナンバーや1ナンバーは「毎年車検」、3ナンバーや8ナンバーは「2年車検」となるため、制度を正しく理解していないと想定外の出費につながります。

本記事では、ハイエースの車検費用についてナンバー別の相場や費用内訳、依頼先ごとの違い、OBD検査の影響までを体系的に整理します。

2026年時点の最新制度を踏まえて情報を判断材料として、納得して車検に臨みましょう。

目次

ハイエースの車検費用の目安

ハイエースの車検費用は、ナンバー区分(用途・登録種別)によって大きく異なるのが特徴です。

以下はハイエースのナンバー区分別車検費用の目安です。

ナンバー区分車検費用の目安
4ナンバー約4.2万〜10.4万円
1ナンバー約5.0万〜11.2万円
3ナンバー約6.5万〜13.0万円
8ナンバー約5.8万〜15.6万円

とくに4ナンバーと1ナンバーは毎年車検となるため、単年の費用だけでなく数年単位でいくらかかるかといった視点が重要です。

3ナンバーと8ナンバーは2年車検となるものの、重量税や整備内容の違いから、1回あたりの総額が高くなるケースもあります。

また、車検費用の中でも車検基本料は依頼先による差が大きい点に注意が必要です。

ディーラー、車検専門店、カー用品店では点検範囲や作業内容が異なるため、同じナンバー区分でも金額に幅が出やすいです。

ハイエースの車検代は「1回あたりの安さ」を取るか、「更新頻度の少なさ」を取るかによって、トータルコストと利便性が大きく変わります。

以下では、ご自身のハイエースがどの区分に該当し、具体的にどのような費用が発生するのかを深掘りしていきましょう。

4ナンバーの費用相場は4.2~10.4万円

4ナンバーのハイエースは毎年車検となるため、「1回あたりの安さ」よりも長期的な維持コストの感覚が重要です。

相場は法定費用と車検基本料を含めて4.2万円〜10.4万円前後です。

特徴として押さえたいのは、最大積載量や車両重量の違いで法定費用が微妙に変動する点です。

そのため、同じ4ナンバーでも金額に数千円単位の差が出る場合があります。

例えば、5年間保有した場合は車検回数が5回となり、修理整備費用を省いても約21万円〜52万円が車検関連費用の目安です。

単年の金額だけでなく、保有年数を通じた累計コストとして維持費を考えましょう。

1ナンバーの費用相場は5.0~11.2万円

1ナンバーのハイエースも毎年車検ですが、4ナンバーと比べると車両重量が増えやすく、重量税が高くなります。

その結果、車検費用の相場は5.0万円〜11.2万円前後と、毎年車検の中ではやや負担感のある水準です。

とくに注意したいのが、1ナンバーと比べて積載重量増に伴うブレーキや足回りなどの消耗が進みやすく、修理整備費用がかさみやすいです。

毎年車検が必要なため、5年間保有すると車検は5回となり、概算では約25万円〜56万円前後が車検関連費用の目安です。

現在の使用状況や今後の利用計画と照らし合わせながら、どの程度の維持費を見込む必要があるかを把握するとよいでしょう。

3ナンバーの費用相場は6.5〜13.0万円

3ナンバーのハイエースは2年ごとの車検で、1回あたりの費用相場は6.5万円〜13.0万円前後です。

なお、新車購入時に限っては初回車検が3年後となる点も特徴で、新車から5年間保有した場合、車検回数は合計2回(3年目・5年目)となります。

毎年車検ではないものの、車両重量や装備増加の影響で、1回あたりの法定費用は高めになります。

また、2〜3年分の使用期間を挟むため、修理や整備箇所がまとめて発生しやすい点も特徴です。

5年間保有した場合の車検関連費用は、概算で約13万円〜26万円前後が一つの目安です。

3ナンバーは一般的な乗用車区分になるので、車検を実施できる業者の選択肢が多いのはメリットといえるでしょう。

8ナンバーの費用相場は5.8〜15.6万円

8ナンバー(キャンピング登録)のハイエースは2年車検が基本で、費用相場は5.8万円〜15.6万円前後と、振れ幅が大きいのが特徴です。

これは、架装内容や装備構成によって車両重量が大きく変わるためで、同じハイエースでも装備次第で法定費用・整備内容に差が生じます。

また、通常の乗用・貨物車に加えて、居住設備・電装品・固定状態など独自の確認項目が発生する点も、費用差が広がる要因です。

2年車検となるため、5年間保有した場合の車検費用の概算は約12万円〜47万円前後が想定レンジです。

毎年車検が不要になる点はメリットですが、他のナンバー区分からの変更は容易ではありません。

そのため、8ナンバー車は単に車検周期や費用水準だけを見るのではなく、装備内容や車両構成、登録時に求められる確認事項によって、費用や手続きの難易度が変わる区分として理解しておきましょう。

ハイエースの車検費用の内訳

ハイエースの車検費用を正しく把握するには、ナンバー別の総額だけを見るのではなく、「どの費用に、いくらかかっているのか」まで分解して理解することがポイントです。

以下にナンバー区分によって想定される「基本的な車検費用の内訳」をまとめました。

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ナンバー
区分
車検周期法定費用車検基本料車検費用相場
重量税自賠責保険印紙代
4ナンバー毎年12,300〜16,400円12,850円約1,800円1.5〜7.3万円4.2~10.4万円
1ナンバー毎年16,400〜20,500円16,900円約1,800円1.5〜7.3万円5.0~11.2万円
3ナンバー2年32,800〜41,000円17,650円約1,800円1.3〜7.0万円6.5〜13.0万円
8ナンバー2年16,400〜24,600円19,980円約1,800円2.0〜11.0万円5.8〜15.6万円

法定費用は自賠責保険料・重量税・印紙代から構成され、ナンバー区分ごとに算定基準と支払い年数が決まっています。

一方、車検基本料は点検・検査・書類作成などを含む費用で、依頼先や作業内容によって幅が出やすい項目です。

なお、実際の支払額にはこのほかに、消耗部品の交換や修理を伴う整備、OBD検査の追加対応など、車両状態に応じた費用が加算される場合があります。

ナンバー区分ごとの車検周期や法定費用の仕組みを理解すると、自分のハイエースにどのような費用が発生するのかを判断する基礎情報として役立ちます。

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ハイエースの車検はなぜ「毎年」と「2年ごと」に分かれるのか

ハイエース外観

ハイエースの車検周期が「毎年」と「2年ごと」に分かれる理由は、車種の違いではなく登録されているナンバー区分によって法的な扱いが異なるためです。

同じハイエースでも、用途や構造、乗車定員の違いによって登録区分が変わり、適用される車検ルールも変わります。

ナンバー区分と車検周期の関係は、次のとおりです。

ナンバー区分法的な扱い車検周期
4ナンバー小型貨物自動車毎年
1ナンバー普通貨物自動車毎年
3ナンバー乗用自動車初回3年、以降2年
8ナンバー特殊用途自動車2年

4ナンバーと1ナンバーは貨物自動車として登録されるため、原則として毎年車検が必要です。

一方で3ナンバーは乗用自動車扱いで、新車登録から初回は3年、その後は2年ごとの車検が適用されます。8ナンバーも特殊用途自動車として登録され、基本的には2年車検になります。

同じ「ハイエース」という車名でも、4ナンバー・1ナンバー・3ナンバーに分かれるのは、エンジン形式や燃料、ボディ形状といった車両の仕様により、貨物用途として扱われるのか、旅客用途として扱われるのかが法的に区分されるためです。

以下はハイエースの種類とナンバー区分の関係一覧です。

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エンジン型式燃料ボディ区分主な用途ナンバー種別
1TR-FEガソリンバン(標準)貨物・配送4ナンバー
1TR-FEガソリンバン(ハイルーフ)貨物1ナンバー
1KD-FTVディーゼルバン(標準)貨物・業務4ナンバー
1GD-FTVディーゼルバン(標準)貨物・業務4ナンバー
1KD-FTVディーゼルバン(標準)貨物・雪国4ナンバー
1GD-FTVディーゼルバン(標準)貨物・雪国4ナンバー
2TR-FEガソリンバン(ワイド)貨物1ナンバー
1KD-FTVディーゼルバン(SL)大型貨物1ナンバー
1GD-FTVディーゼルバン(SL)大型貨物1ナンバー
2TR-FEガソリンワゴン旅客・レジャー3ナンバー
2TR-FEガソリンワゴン旅客・4WD3ナンバー
2TR-FEガソリンワゴン(GC)多人数送迎3ナンバー

上記の通りハイエースは「何を運ぶ車か」「どのように使う車か」によって法的な扱いが変わり、その結果として車検周期も分かれます。

車検費用を比較・検討する際は、まずこの種類と区分の関係を理解しましょう。

依頼先別の車検費用の違い

車と工具とお金

ハイエースの車検費用は、ナンバー区分に加えて、どこに依頼するかで大きく変わります。

同じ車両でも、依頼先ごとに点検範囲や考え方が異なるために、見積金額に数万円の差が出ることは珍しくありません。

以降ではそれぞれの特徴と費用感を具体的に見ていきましょう。

ディーラー

ディーラー車検の最大の強みは、メーカー専用診断機による精密な車両診断です。

電子制御が増えた近年のハイエースでは、警告灯が出ていなくてもエラー履歴や不具合の兆候を把握できる点は大きな安心材料です。

一方で注意したいのが、予防整備を前提とした「おまかせ整備」が提案されやすい点です。

次回車検までの安全性を見据えた内容になるため、必要性を見極めないまま進めると、見積もりが高額になる傾向があります。

そのため、「今回は車検に通すために必要な範囲まで」「消耗度が数値でわかる項目は説明してほしい」といった形で要望を明確に伝えることが重要です。

費用は高めになりやすいものの、車両状態を正確に把握し、長期的なトラブル回避を重視したい人にとっては、安心感の高い依頼先といえるでしょう。

カー量販店・車検専門店

カー量販店や車検専門店は、車検に必要な作業に内容を絞り込みやすく、費用を抑えやすいのが特徴です。

車検基本料が比較的わかりやすく、4ナンバーや1ナンバーのように毎年車検が必要なハイエースとは相性の良い依頼先といえます。

店舗によっては、ネット通販で購入したワイパーやバッテリーなどの持ち込み交換に対応している場合があり、工賃設定を確認すればコスト調整が可能です。

早期予約割引や平日割引を用意している店舗も多く、車検時期次第では数千円から1万円前後の差が出ることも。

一方で、点検内容や追加整備の提案方針は店舗ごとの差が大きい傾向があるため、事前に車検予約を行い、必須整備と任意整備を分けて確認することが重要です。

費用重視で合理的に車検を通したい人に向いた選択肢といえるでしょう。

ユーザー車検

ユーザー車検は、陸運局へ車両を直接持ち込むと車検基本料や代行手数料が不要となり、法定費用のみで済む点が最大のメリットです。

条件が整えば、ハイエースでも車検費用を最小限に抑えられ、コスト面では最も安くなります。

一方で近年のハイエースは電子制御の比重が高く、OBD検査でエラーが検出された場合は、不合格となり整備工場などで原因診断と必要な修理を行ったうえで再検査となります。

軽微な履歴であれば診断のみで解消できるケースもありますが、センサー不良などが原因の場合は部品交換が必要になる場合もあり、結果的に時間と手間がかかる点には注意が必要です。

ユーザー車検は、車両状態を自分で把握でき、事前整備や再検査への対応も自己管理できる人向けの方法です。

費用を抑えられる反面、知識や準備が不足した状態で進めると、かえって非効率になります。初めて挑戦する場合は、流れや注意点を理解したうえで進めましょう。

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ハイエースの車検費用を安くするポイント

ハイエースの車検費用を抑えるには、目先の基本料を下げるよりも、車検時に発生しやすい高額修理を未然に防ぐ視点が重要です。

走行距離が伸びやすい車両ほど、エンジンタイプや使い方に応じた予防が、結果的に数十万円単位の出費回避につながります。

以下はエンジンタイプ別の故障しやすいポイントと予防法をまとめました。

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エンジンタイプ主なトラブル放置した場合のリスク予防・対策のポイント
ディーゼル車
(1KD/1GD系)
DPF詰まり出力低下・警告灯点灯・30〜50万円規模の修理月1〜2回、30分以上の連続走行で排気温度を上げる
インジェクター詰まり燃費悪化・始動不良・高額交換定期的な燃料添加剤の使用で汚れを抑制
AdBlue関連トラブル警告表示・始動制限警告が出る前に自分で補充し、緊急対応を避ける
ガソリン車
(1TR/2TR系)
冷却水漏れ(水回り)オーバーヒート・エンジン損傷エンジン下部や隙間のピンク色の冷却水跡を定期確認
ウォーターバイパスパイプ劣化冷却水急漏れ・走行不能10万km前後を目安に点検・早期交換
補機類(オルタネーター等)充電不良・始動不能異音や警告灯を見逃さず、リビルト品活用も検討
共通ハブベアリング異音走行不能異音が出た時点での早期交換

加えて、荷室の整理や発炎筒・スペアタイヤの事前チェック、使用状況を伝えた整備内容の調整も、車検費用を抑えるポイントです。

自分のハイエースがどのエンジンタイプで、どのような使われ方をしているのかを把握したうえで対策を取ることが、結果として無駄な出費を防ぎ安心して乗り続けられるでしょう。

【新制度】OBD検査とロービーム検査の影響

近年の車検制度ではOBD検査とロービーム検査が導入されていますが、すべての車両が一律に対象となるわけではありません。年式や仕様によって、確認項目が増える場合がある制度です。

OBD検査は、電子制御システムの異常履歴を診断機で確認する検査で、国産車は令和3年10月1日以降、輸入車は令和4年10月1日以降にフルモデルチェンジされた車両が対象とされています。

該当車両かどうかは、車検証に「OBD検査対象」と記載されているかで判断できます。制度の詳細は国土交通省の公式情報でも確認可能です。

ハイエースでも比較的新しい年式では対象となる可能性があり、異常履歴が確認された場合には、追加の点検や整備が必要となり、車検費用が上振れするケースがあります。

参考:国土交通省|OBD検査とは?

一方、ロービーム検査は実使用に近い照射状態を確認する検査で、光量不足やレンズ劣化、照射ズレがあると是正を求められる可能性があります。年式が古い車両では影響を受けやすいため、事前確認が有効です。

参考:国土交通省|令和6年8月からヘッドライト(ロービーム)の審査方法を変更します。

これらの制度は安全性向上を目的としたもので、車検費用が大幅に上がるわけではありません。ただし、対象かどうか、事前是正が必要かによって費用差が生じる余地がある点を理解しておきましょう。

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ハイエースの車検代が不透明になりやすい理由

ハイエースの車検代がわかりにくく感じられやすい最大の理由は、同じ車名であっても前提条件が人によって異なるためです。

車検制度そのものに加え、ハイエース特有の使われ方が重なり、単純な金額比較がしにくくなっています。

具体的には、次のような要素が同時に重なっていることが、わかりにくさにつながっています。

・ナンバー区分による制度差(毎年車検/2年車検)
・毎年車検と2年車検による支払い感覚の違い
・事業用前提の「シビアコンディション整備」が組まれやすい構造
・法定費用や基本料と、状態次第の整備費が一括で提示されやすい点

さらに、車検見積もりでは、固定費(法定費用・車検基本料)と変動費(点検整備・部品交換)がまとめて提示されることが多く、「どこまでが必須なのか」が見えにくくなります。

制度・使用状況・見積もり構造が重なっている点が、ハイエースの車検代を不透明に感じさせる正体です。

金額だけを比較するのではなく、ナンバー区分・車検周期・使い方・費用の内訳をセットで確認することが、納得感のある判断につながるといえるでしょう。

まとめ

ハイエースの車検費用は、4・1・3・8ナンバーといった登録区分によって大きく異なり、毎年車検か2年車検かという制度の違いが、支払い頻度や長期維持費に影響します。

さらに、ハイエースはエンジン形式やボディ形状、用途によって種類が細かく分かれており、同じ車名でも前提条件が異なる点が、車検費用をわかりにくくしている要因です。

法定費用のように固定されている項目と、依頼先や車両状態によって変動する車検基本料・整備費用が混在することに加え、OBD検査やロービーム検査といった制度変更の影響を受ける場合もあります。

また、ナンバー区分の変更は車検費用を抑える手段ではありますが、構造変更や装備調整、申請手続きなどが伴い、安易に進めると想定以上の工数や費用が発生する点には注意が必要です。

まずは自分のハイエースがどのタイプ・区分に該当するのかを正確に把握したうえで、車検周期や費用の内訳を整理することが、納得感のある車検につながります。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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