自作でタウンエースをキャンピングカーに!具体的な手順や費用、車検の注意点などを解説

自作でタウンエースをキャンピングカーに!具体的な手順や費用、車検の注意点などを解説

日常使いから商用など、使い勝手の良さから人気のトヨタ・タウンエース。

アウトドアやキャンプ好きの方であれば、タウンエースをキャンピングカーにしたい、と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方に向けて、当記事ではタウンエースをキャンピングカーに自作する方法を解説します。

そのほか費用に加えて、あらかじめ確認することや注意点なども解説していきます。

目次

自作でタウンエースをキャンピングカーにする4つの手順

タウンエースをキャンピングカー仕様に自作するには、作業工程をあらかじめ整理しておくことが大切です。

特に内装の工程は後から手直ししづらい部分も多いため、段階的に進めると仕上がりにも差が出ます。

自作に不安がある場合は、難しい工程は業者に依頼することも検討しましょう。

ここでは、内装カスタムを進める際の基本的なステップを4つに分けて紹介します。

  • ステップ1|断熱化・静音化で快適な車内空間の基礎を作る
  • ステップ2|床張り(フロアパネル)で利便性が高いフラットな床を作る
  • ステップ3|羽目板を取り付けて天井・壁面をウッド化する
  • ステップ4|ベッドなど自作家具やキットを取り付ける
STEP

断熱化・静音化で快適な車内空間の基礎を作る

断熱化・静音化途中の車両イメージ(車両はタウンエースと異なります)
断熱化・静音化途中の車両イメージ
(車両はタウンエースと異なります)

快適な車中泊を実現するためには、最初に断熱と静音の対策が欠かせません。

この工程を省いてしまうと、気温差による寝苦しさや外部の騒音が気になり、居心地に大きな差が出ます。

荷室がコンパクトなタウンエースでは断熱の有無が快適性に直結するため、丁寧に取り組みましょう。

  • 内装を剥がす
    タウンエースの天井や床にあるプラスチックのクリップを取り外し、内装を剥がします。
    このとき、表面に残った接着剤やホコリを丁寧に清掃し、きれいな下地を整えることがポイントです。
  • 制振シートを貼る
    走行時の振動や騒音対策として鉄板部分に制振シートを貼り、しっかりと圧着します。
  • 断熱材を敷き詰める
    アルミシートやロックウールなどの断熱材を隙間なく敷き詰めて、外気の影響を軽減します。
    床面の凹凸もこの時点で断熱材などを使って均しておけば、ステップ2の床張り工程が進めやすいです。
STEP

床張り(フロアパネル)で利便性が高いフラットな床を作る

床張りした内装イメージ(車両はタウンエースと異なります)
床張りした内装イメージ(車両はタウンエースと異なります)

荷室の床をフラットに整えることで、車内での移動や荷物の積載性が格段に向上します。

また、ベッドや家具の設置もしやすくなるため、キャンピングカー化における基礎工事といえる工程です。

床を整えることで、商用バンが一気に部屋らしい空間へと変化します。

車中泊を快適に過ごすための土台づくりとして、丁寧に作業を進めましょう。

  • 合板をカットする
    合板を車内の形状に合わせてカットします。このとき、座席の下まで施工する場合は、接続部を開口しておきましょう。
  • フロア材を貼り付ける
    カットした合板にフロア材(フロアタイル)を貼り付けます。
    剥き出しの合板に、耐水性や耐久性に優れたフロア材を貼り付けることで、機能性と見た目を両立します。
  • 合板を敷き詰める
    合板を荷室に敷き詰めたら、必要に応じてズレ防止の処理を施します。

なお、ステップ1で凹凸を埋めていない場合は、端材などで平らに均しておくと、床材が安定しやすいです。

STEP

羽目板を取り付けて天井・壁面をウッド化する

車内をウッド化している様子
車内をウッド化している様子

車内をおしゃれで居心地のよい空間に仕上げたい場合、天井や壁面のウッド化が効果的です。

木材の温かみが加わることで、視覚的にも落ち着いた印象になります。

荷室全体をウッド調にして落ち着きのある空間を仕上げることで、よりキャンプや車中泊が豊かになるでしょう。

  • 土台を作る
    骨組みに合わせて木材で下地となる土台を作り、車体に固定します。
    このとき車体に穴を開けず、既存のビス穴や金具を活用して取り付けると、車検や原状回復にも対応しやすいです。
  • 羽目板をカットする
    羽目板を車内の寸法に合わせてカットします。このとき、ルームランプやグリップ部分には、予め穴あけ加工を行っておきましょう。
  • 羽目板を取り付ける
    下地に沿ってビスで取り付けます。直接車体へ釘打ちをしないよう注意が必要です。
STEP

ベッドなど自作家具やキットを取り付ける

ベッドや家具を取り付けた車内イメージ(車両はタウンエースと異なります)
ベッドや家具を取り付けた車内イメージ
(車両はタウンエースと異なります)

最後のステップは、車中泊に欠かせないベッドや家具の設置です。

しっかりと設計された家具があれば、就寝中の安定感はもちろん、日中の居住性も向上します。

自分のスタイルに合ったアレンジを施して、理想のキャンピングカーを目指しましょう。

  • 車内の寸法を測る
    家具を自作する場合は、荷室の寸法を正確に測定します。
    例えばタイヤハウスをまたぐと荷室幅が変わってしまうように、諸元表に記載されている寸法だけでは、思い通りに取り付けられない場合があります。
    そのため、家具を取り付けたい位置の寸法を、実際に確認しておきましょう。
  • 家具を取り付ける
    自作した家具の設計、または専用キットの取り付け方法に沿って、家具を設置していきます。

自作でタウンエースをキャンピングカーにする費用

タウンエースを自作でキャンピングカー仕様にする場合の費用は、おおよそ約30万〜100万円が目安となります。

使用する素材や装備内容によって金額に幅がありますが、比較的低コストで仕上げられる点は、自作ならではの大きな魅力です。

主な費用の内訳は以下のとおりです。

  • 木材や家具 約3〜30万円
  • サブバッテリーなどの電気系統 約3〜30万円
  • ベッドキットやトランポキット 約8〜30万円

タウンエースはボディサイズがコンパクトなため、改装に必要な資材の量も比較的少なく、木材などの基礎費用は抑えやすい傾向があります。

電気系統は、ポータブル電源なら約3万円〜と手頃ですが、バッテリーとインバーターの電装キットを導入すると15万〜30万円ほどかかります。

またベッドキットやトランポキットを活用すると8〜30万円程度のコストはかかりますが、自作よりも手間が少なく、精度の高い仕上がりが期待できます。

キャンピングカーの自作は自己責任で行ってください。
特に、電気配線や車検基準に関わる部分を誤って施工すると、思わぬ事故や法令違反につながるリスクもあります。
自信が持てない工程や不安な点がある場合は、専門業者に相談・依頼することをおすすめします。

自作でタウンエースをキャンピングカーにする際に確認すること

タウンエースをキャンピングカー仕様に自作で改装することは、比較的低コストで自由度の高い設計ができる点が魅力です。

一方で、事前の確認や計画が不十分な場合、「想定以上に費用がかかった」「思っていた使い勝手と違う」といった問題に直面することもあります。

ここでは、これから自作を検討する方に向けて、作業を始める前に把握しておくべきポイントを3つ解説します。

  • 工具が必要になる
  • 施工に時間がかかる
  • 安全に自作するために適切な知識が必要になる

工具が必要になる

インパクトドライバーや電動丸ノコなど様々な工具

タウンエースをキャンピングカーに自作する場合、一般的な工具に加えて、専門性の高い電動工具が必要となります。

以下は、代表的な工具の一例です。

  • インパクトドライバー
  • 電動丸ノコ
  • ジグソー
  • サンダー
  • グラインダー

木材のカットには丸ノコやジグソー、仕上げにはサンダーやグラインダーというように、加工の場面によって異なる工具を用います。

これらの工具を安全に扱うには、基本的な知識と操作経験が欠かせません。

また、工具を揃える場合は、材料費とは別にまとまった初期費用が発生します。

施工に時間がかかる

自作によるキャンピングカー化は、各工程に相応の手間と時間がかかります。

特にタウンエースのような比較的コンパクトな車両では、限られた空間に設備を効率よく配置する工夫が求められ、作業が複雑になりやすいです。

DIYに慣れていないと、設計の見直しや材料の再調達などのトライ&エラーが繰り返される可能性も高く、完成までの期間が想定より延びることも珍しくありません。

業者に依頼すればスケジュール通りに進行することが多いですが、自作の場合は余裕を持った計画を立てることが重要です。

安全に自作するために適切な知識・技術が必要になる

キャンピングカーを自作する際に最も重視すべきは、安全性の確保です。

家具や設備は、走行中の振動や急ブレーキにも耐えられるよう、十分に固定された構造である必要があります。

例えば、棚やベッドの固定が不十分だと、運転中の落下や移動でドライバーに危険を及ぼす恐れがあります。

また、電気設備を誤って施工すると、ショートや車両火災の原因となる可能性も否定できません。

さらに、装備の追加による重量増加や重心の変化は、車両の走行安定性や制動性能に影響を与えることもあります。

このようなリスクを防ぐためにも、DIYでの施工には正確な知識と技術が欠かせません。

必要に応じて専門家に相談したり、難易度の高い作業はプロに任せる判断も重要です。

自作する場合は、安全を最優先に取り組みましょう。

自作でタウンエースをキャンピングカーにする際は車検や法令に注意する

自作したキャンピングカーのイメージ(車両はタウンエースと異なります)
自作したキャンピングカーのイメージ
(車両はタウンエースと異なります)

タウンエースを自作でキャンピングカー仕様にする場合、内装の変更内容によっては車検や法令上の対応が必要になる点に注意が必要です。

ここでは、タウンエースを自作でキャンピングカー化する前に押さえておきたい「車検基準」と「構造変更届」について解説します。

車検基準

タウンエースをキャンピングカー(8ナンバー)として使用するには、変更した内装が専用の車検基準を満たしている必要があります。

ベッドなどの設備を車体に固定し、キャンピングカーとしての用途が明確な場合は、以下のような構造要件を満たさなければなりません。

  • 定員の3分の1以上の就寝設備を備えていること
  • 就寝部位は1人あたり180cm×50cm以上、上方に50cm以上の空間があること
  • 設備は固定式であること(収納式の場合も収納スペースを確保すること)

タウンエースは小回りが利くサイズ感が魅力ですが、その分、車内空間には制約があります。

例えば、ベッドを高く作りすぎると「寝床の上の空間50cm」という要件を満たせなくなる可能性があるため、高さや配置のバランスにも注意が必要です。

そのほかにも細かな要件が定められているため、国土交通省の資料を参照してください。

なお、荷室をフラットにするなどの改装でも、家具や設備がすべて取り外し可能ならば通常の貨物車(4ナンバー)としての基準が適用されます。

ここまで説明したように、車両分類(ナンバー)によって車検基準が異なります。

安全性と法令遵守を意識し、あらかじめ車両分類に合った車検基準を確認した上で、自作を検討しましょう。

構造変更届

自作によりタウンエースの寸法・重量・用途に大きな変更が生じた場合は、構造変更届の提出が必要です。

例えば、ベッドや家具の追加により、車両重量が50kg以上増加した場合などが該当します。

また、車検周期が2年になるメリットから8ナンバーへの変更を希望する場合も、構造変更届は必須です。

実際に構造変更届を行う際には、認印と以下の書類が必要です。

  • 申請書
  • 自動車検査証
  • 自動車検査票
  • 点検整備記録簿
  • 自賠責保険(共済)証明書
  • 手数料納付書
  • 自動車重量税納付書
  • 納税証明書(地方税納付直後の場合)

なお、代理人による手続きを行う場合は、使用人および所有者の委任状も必要です。

書類は国土交通省のホームページから、あらかじめダウンロードしておくと、運輸支局での手続きがスムーズになります。

また、書類申請後は実車検査があるため、対象車両で現地に向かう必要があります。

構造変更を行うとその時点で現在の車検が無効になり、あらためて検査を受ける必要があります。

タウンエースをキャンピングカーに自作する際の疑問にお答え!

ここでは、タウンエースに関するよくある2つの質問にお答えします。

実際の広さや燃費といった基本スペックを、事前に確認しておくことで後悔のない車選びやカスタムにつながります。

タウンエースはリッター何キロ走る?

タウンエース(2WD・ガソリン車)について、燃費はWLTCモードでおおよそ12.0km/L、燃料タンクの容量は43Lとされています。

この数値をもとに計算すると、満タン給油時には約500kmの走行が可能です。(12.0km/L × 43L=516km)。

遠方のキャンプや旅行など、少し距離のある移動でも使いやすい走行距離を確保しています。

タウンエースとNV200どっちが広い?

タウンエースとNV200(2人乗り・2WD)の室内寸法を、以下の表で比較しました。

タウンエース(2名乗車時)NV200
室内長2045mm1900mm
室内幅1495mm1500mm
室内高1305mm1365mm

NV200は全体的にバランスの取れた室内寸法で、特に高さにゆとりがあります。

一方、タウンエースは室内長が2045mmと長く、長尺物を積む際に優れた実用性を発揮します。

ただし後部座席を使用して5名乗車仕様にすると、室内長は1255mm、室内高は1300mmとなりスペースが限られる点には注意が必要です。

室内の使い方や積載したい荷物のサイズを具体的にイメージし、自分の用途に合った車種を選択しましょう。

まとめ

タウンエースは、自作によるキャンピングカー化に挑戦しやすい車両です。

しかし、施工や法令面には専門的な判断が求められる場面もあるため、難易度の高い工程はプロに任せると安心です。

正しい知識をもとに、自分に合った方法でキャンピングカー作りを楽しみましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

目次