夜間の安全運転に欠かせない車のヘッドライト。
経年劣化や故障で交換が必要になった時、換費用がどれくらいかかるのか気になりますよね。
ヘッドライトは交換する場所や電球の種類などによって費用が変わります。
本記事では、ヘッドライトの交換費用について詳しく紹介します。
さらに安く交換するためのポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
車のヘッドライト2種類の交換方法
まず、交換費用説明の前に、事前知識として車のヘッドライト交換方法について解説します。
車のヘッドライトの交換方法は、以下の2種類があります。
- ヘッドライトユニットを全て交換
- バルブのみを交換
順番に確認していきましょう。
バルブのみを交換
1つ目の方法は、ヘッドライトのバルブだけを交換する方法です。
片方のヘッドライトが点滅したり点灯しなくなったりした場合、バルブの寿命が尽きた可能性が高いです。
この場合、新しいバルブに交換することで解決できます。
バルブ交換は比較的簡単にできるため、費用も安く抑えられるのが特徴です。
おしゃれを楽しむためにバルブを交換するドライバーも多いです。
ヘッドライトユニットを全て交換
2つ目の方法は、ヘッドライトユニット全体を交換する方法です。
ヘッドライトユニットの交換はバルブ交換に比べて費用が高くなりがちで、場合によっては数十万円かかることもあります。
例えば、交通事故でヘッドライトが直接的な衝撃を受け破損した場合、ヘッドライトユニット全体を交換する必要があります。
カバーのヒビや傷が原因で内部の光が漏れると車検に通らないため、早急に交換する必要があります。
また、紫外線や経年劣化でヘッドライトカバーが黄ばんでしまうことがあります。
過度の黄ばみや曇りは光量不足の原因となり、車検に通らなくなる可能性があるので注意してください。
このような場合、夜間の視界にも悪影響を与えるため、早めに交換しましょう。
他にも、LEDライトがヘッドライト自体に組み込まれている場合は、バルブのみの交換はできないため、ヘッドライトユニット全体を交換する必要があります。
車のヘッドライトを交換する場所ごとの費用
車のヘッドライト交換費用は、作業を依頼する場所や交換内容によって大きく異なります。
以下に、各場所での費用相場をまとめましたので、ご覧ください。
交換場所 | バルブのみ交換の費用 | ヘッドライトユニット交換時の費用 |
カー用品店 | 約1,500~2,000円 | 約25,000円~ |
ガソリンスタンド | 約2,000~3,000円 | 約25,000円~ |
ディーラー | 約4,000~10,000円 | 約50,000円~ |
整備工場 | 約2,500~3,000円 | 約20,000円~ |
ヘッドライト交換の費用は、車種やバルブの種類、作業の複雑さによっても変動します。
そのため、複数の業者に見積もりを取り、自分のニーズに合った場所を選ぶと良いでしょう。
ここからは、各交換場所の特徴を紹介します。
カー用品店
カー用品店は比較的安価な料金設定が特徴です。
バルブ交換だけであれば、約1,500円前後で交換ができます。
カー用品店の強みは、豊富な商品ラインナップです。
純正品だけでなく、様々なメーカーの社外品も取り扱っているため、好みの色や性能のものを選べます。
また、即日対応が可能な場合が多く、長時間営業の店舗も多いため利便性が高いです。
ただし、スタッフの専門知識や技術レベルは、整備工場やディーラーほど高くない場合があります。
ヘッドライトユニット交換など複雑な作業が必要な場合は、対応してもらえない可能性があるので注意してください。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、給油のついでにヘッドライト交換を依頼できる便利な場所です。
バルブ交換はカー用品店と同程度の料金設定になっており、約2,000円前後で行ってもらえます。
24時間営業のガソリンスタンドも多いため、いつでも依頼できるのがメリットです。
ただし、修理サービスは24時間行っていない場合や、修理そのものを行っていない場合もあります。
ガソリンスタンドでの交換を考えている場合は、事前確認をするのがおすすめです。
また、スタッフの知識や技術力にはばらつきがあるため、評判をチェックしてから依頼すると良いでしょう。
ディーラー
ディーラーでのヘッドライト交換は、費用が高めに設定されています。
これは、メーカー純正の新品パーツを使用するためです。(ただし、メーカー保証期間であれば無料で交換をしてもらえます)
純正品を使用するため品質が保証されており、高度な技術を持つ整備士が作業を行うため安心です。
単なる部品交換だけでなく、光軸調整や無料洗車などのサービスを実施している場合もあります。
ただし、在庫状況によっては即日対応ができない場合もあるため、事前に問い合わせをしておくと良いでしょう。
整備工場
整備工場でのヘッドライト交換は、ディーラーよりもリーズナブルなことが多いです。
地域に根ざしたサービスを提供する店舗が多く、ニーズに合わせた丁寧な対応が期待できます。
純正品だけでなく、中古品の使用も選択肢に入るため、費用を抑えることができます。
また、付き合いなどがあれば、工賃を割引してもらえる可能性もあるでしょう。
整備工場は、技術力の高い熟練の整備士が在籍しているところも多く、安心して作業を任せられます。
しかし、整備工場によって営業体制や技術力に差があります。
事前に情報収集をしておくと良いでしょう。
車のバルブの種類ごとの交換費用
車のヘッドライトで使用されるバルブの種類は以下の通りです。
- ハロゲンバルブ
- HIDバルブ
- LEDバルブ
それぞれの交換費用や特徴を紹介します。
ハロゲンバルブ
ハロゲンバルブの交換費用は、片側で約1,000~4,000円です。
HIDやLEDよりも手頃な価格で交換できます。
ディーラーで純正品を使用するとコストが高くなりますが、カー用品店で購入すれば安価な製品を選ぶことでコストをカットできます。
ハロゲンバルブは内部にフィラメントを持つ構造で、暖色系の淡い光が特徴です。
対向車への眩惑が少なく、悪天候時でも視認性が高いです。
しかし、明るさや寿命、省エネ性能はHIDやLEDに劣ります。
これらの特徴を踏まえ、自分のニーズに合ったバルブを選びましょう。
HIDバルブ
HIDバルブの交換費用は、片側で約2,000~20,000円と幅広く、作業の複雑さなどにより変動します。
HIDバルブの交換には複数の部品が必要になるため、ハロゲンバルブよりも交換費用が高くなる場合が多いです。
また、部品の種類が多いため、ハロゲンバルブやLEDバルブと比較すると、交換に多少知識が必要となり、時間もかかります。
初心者が自分で交換をしたいと考えている場合は、交換が難しい可能性があります。
一方で、HIDバルブのメリットは、ハロゲンライトよりも明るく、長寿命化により交換回数を減らせる点です。
費用は高めですが、明るさと耐久性を重視する方にはおすすめです。
LEDバルブ
LEDバルブの交換費用は、片側で約3,000~20,000円です。
LEDバルブは発光ダイオードを使用しており、長寿命で消費電力が少なく、発熱量も抑えられるのが特徴です。
初期コストは高めですが、長期的にはコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
また、このコストパフォーマンスの高さから、近年では普通車だけでなく軽自動車まで幅広く採用されています。
しかし、先ほども説明したようにヘッドライト自体にLEDが組み込まれている車両もあります。
その場合、基本的にハロゲンおよびHIDバルブへの変更はできないので注意してください。
ちなみに、LEDバルブへの交換を考えている場合はHID屋がおすすめです。
HID屋のLEDヘッドライトは車検基準値の約10.7倍の明るさを誇る商品もあり、視認性に優れています。
さらに、無駄な梱包を省くなどコストカットを行っているため、手ごろな値段で購入が可能です。
気になる方はぜひ商品をご覧になってください。
車のヘッドライトの交換費用を節約する方法
ヘッドライトの交換費用を抑える方法は以下の通りです。
- ヘッドライトの交換を自分でする
- 複数の業者で見積もりをする
- 中古のパーツを見つける
- 保証を利用する
順番に確認していきましょう。
ヘッドライトの交換を自分でする
専門店に依頼すると工賃がかかりますが、自分で交換すれば大幅なコスト削減が可能です。
ただし、適切な手順と安全性を確保することが重要です。
自車の取扱書をしっかり確認し、車検に適合する製品を選び、慎重に作業を行いましょう。
以下の記事では、詳しいヘッドライトの交換方法を紹介していますので、ぜひご一読ください。
※取り付けは必ず自己責任で行ってください
複数の業者で見積もりをする
専門店に依頼する場合は、複数の業者から見積もりを取りましょう。
同じ作業内容でも、業者によって価格に差があることがあります。
見積もりを取る際は、単に金額だけでなく、作業内容の詳細や使用部品の品質などもしっかり確認しましょう。
不明点は遠慮なく質問し、後々のトラブルを防ぐことが大切です。
また、部品代と工賃の内訳が明確になっているかもチェックポイントです。
透明性の高い見積もりを提示する業者を選ぶことで、予期せぬ追加料金のリスクを軽減できます。
中古のパーツを見つける
費用をさらに抑えたい場合、中古パーツやリビルドパーツの活用も一つの方法です。
バルブ単体の交換なら新品でもそれほど高くありませんが、ヘッドライトユニット全体の交換となると費用がかさみます。
新品のヘッドライトユニットは高額になることがありますが、中古パーツやリビルドパーツを利用することで、大幅なコスト削減が可能です。
ただし、中古品には品質面でのリスクも伴います。
購入前に実物を確認し、傷や劣化の程度をチェックすることが重要です。
信頼できる業者から購入するのも一つの方法です。
保証を利用する
車両の保証を活用することで、ヘッドライト交換の費用を抑えられる可能性があります。
新車の場合、3年または6万km走行までのメーカー一般保証が付いています。
この期間内であれば、ヘッドライトの不具合に対して無償で対応してもらえる可能性が高いです。
中古車の場合も、メーカー保証の残存期間や販売店独自の保証が適用される場合があります。
ただし、バルブ自体は消耗品とみなされ、保証対象外となることもあるので注意が必要です。
また、定期点検を適切に受けていないと保証が無効になる場合もあります。
保証を最大限に活用するためにも、日頃からの適切な車両管理が重要です。
バルブ交換時の保証期間は販売店によって異なりますが、概ね購入から1年程度が一般的です。
保証が適用されれば、専門店による無償交換が受けられる可能性が高くなります。
まとめ
本記事では、ヘッドライト交換の費用、安く抑えるポイントを紹介しました。
車のヘッドライト交換費用は、交換する部品や依頼する業者によって大きく異なります。
バルブのみの交換であれば比較的安価に済みますが、ヘッドライト全体の交換は高額になる場合があります。
費用を抑えるためには、自分でヘッドライトを交換、複数の業者で見積もりを取ること、中古パーツを活用することが有効です。
また、メーカー保証や販売店の保証をうまく利用することで、無償で交換できる場合もあります。
自分のニーズや予算に合わせて最適な方法を選びましょう。