フォグランプのカプラーとは?種類や外し方を解説

フォグランプは、悪天候時の視界確保に欠かせない重要な装備です。その機能を支える重要な部品の一つが「カプラー」です。カプラーは、フォグランプと車両の電気系統を繋ぐ接続部分であり、適切な電力供給と信号伝達を担っています。

しかし、多くの車両オーナーはカプラーの役割や種類、取り扱い方法が分からないという方は多いのではないのでしょうか?そこで本記事では、フォグランプのカプラーの基本、種類や外し方を解説します。バルブ交換する際のカプラーの注意点も紹介していますので、参考にしてください。

目次

フォグランプのカプラーとは?

フォグランプのカプラーは、車両本体とバルブを電気的に接続する重要な部品です。複数の電線を1つにまとめて、電極の接続を正確かつ安全に行うための仕組みとなっています。

カプラーの主な役割は、電気信号や電力を適切に伝達しながら、誤った接続を防ぐことです。車両の電気系統において、カプラーは各部品間の確実な接続を保証し、電気的なトラブルを防ぐ重要な役割を果たしています。

また、カプラーは簡単に着脱できるよう設計されており、メンテナンスや部品交換時の作業を容易にする機能も備えているのが特徴です。フォグランプのカプラーは、車両の安全性と機能性を維持するために不可欠な要素となっています。

カプラーの種類

フォグランプのカプラーには、複数の種類が存在します。しかし、「H8・H9・H11・H16」のフォグランプでは、カプラーの形状が同一です。

上記4つのバルブタイプは異なる時期に開発され、消費電力や用途に違いはありますが、互換性のあるカプラー設計が採用されているのが特徴です。共通のカプラー設計により、バルブの交換や更新が容易になり、ユーザーの利便性が向上しています。

ただし、カプラーの形状が同じであっても、バルブの性能や消費電力が異なるため、車両の仕様に合わせた適切なバルブの選択が重要です。特にLEDバルブへの交換を検討する場合には、車両の電気系統や熱設計との適合性を確認しましょう。

純正フォグバルブとカプラーの外し方

ここでは、純正フォグバルブとカプラーの外し方を紹介します。これから新しいフォグランプに交換を検討している方は、以下の4つの手順を参考にしてください。

  1. フェンダーカバーをめくる
  2. 内張りはがし等でピンまたはネジを外す
  3. 純正フォグ配線のカプラーを抜く
  4. バルブを回転させてロックを外し、新しいバルブに交換する

作業を行う際は、いくつかの重要なポイントがあります。まず、フェンダーカバーをめくる際は、ハンドルを全開に切ると作業スペースが確保しやすくなります。インナーカバーは完全に外す必要はなく、数カ所のピンを外してめくるだけで十分な場合が多い傾向です。

純正フォグ配線のカプラーを抜く際は、バルブを付けたままで行います。この時、カプラーにはツメがあるため、単に引っ張るだけでは抜けません。ツメを押しながら慎重に引き抜くことが、ツメを折らないためにも重要です。

バルブの取り外しは、スナップ式の場合、バルブ後部を持って反時計回りに回転させてロックを外します。ただし、車種によっては回転方向が逆の場合もあるので注意が必要です。ロックが外れたら、バルブを後方に引き出して取り外します。

紹介した4つの手順を慎重に行うことで、安全かつ効果的にフォグランプのバルブ交換を実施してください。

バルブを交換する際のカプラーの注意点

フォグランプのバルブをLEDライトに交換する際は、カプラーの取り扱いに注意が必要です。純正カプラーは完全な防水性能を持っていないため、カプラーの向きによっては水が侵入する可能性があります。特に、カプラーの受け側が上向きになっていると、配線を伝って水が入りやすくなる傾向です。

水が侵入する対処法として、多くの車両ではカプラーにグリスを塗布しているのが特徴です。グリスは、水の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。ただし、ハロゲン球を取り出す際に防水グリスをすべて除去してしまうと、接触不良の原因となる可能性があるので注意が必要です。

また、時間が経つとグリスが変質し、電流の流れが悪くなることがあります。そのため、バルブ交換の際には適切なメンテナンスが重要です。具体的には、パーツクリーナーなどでカプラーを清掃した後、新たに防水グリスを塗布することをおすすめします。

カプラーの断線は車検不合格の原因となるため、定期的な点検も欠かせません。紹介した注意点をしっかりと守ることで、LEDライトへの交換後も安全で効果的なフォグランプを使用することができます。

フォグランプのカプラーに関するよくある質問

ここでは、フォグランプのカプラーに関するよくある2つの質問に答えました。参考にしてください。

カプラーが断線しても車検に通りますか?

以前は断線や故障などによってフォグランプが点灯しない車でも、車検場で荒く直せば車検に通すことができました。しかし、現在はユニットに通さなければ車検に合格できないほど厳しくなっています。このことから、断線して点灯しないフォグランプは車検に通りません。

フォグランプとカプラーを外して車検は通りますか?

フォグランプは必ず装着しなくてはならないパーツではないため、フォグランプとカプラーを外した状態でも車検を通すことは可能です。ただし、法律上では「スイッチ・配線・電球」をすべて取り外さなければなりません。カプラーを外していてもフォグランプ本体がついていれば車検に落ちてしまうので、注意が必要です。

まとめ

本記事では、フォグランプのカプラーの基本、種類や外し方を解説しました。

カプラーは車両の安全性と性能に直結する重要部品であり、適切な取り扱いとメンテナンスが不可欠です。防水性に注意を払い、定期的な点検やグリス塗布を行うことで、長きにわたって良好な状態を維持できます。

また、フォグランプの性能向上は安全運転に大きく貢献します。特に悪天候時の視界確保には、ハロゲンより明るいHID屋のフォグランプがおすすめです。深い霧や激しい雨の中でも視界を確保し、歩行者や対向車の存在を見逃しません。

安全のために悪天候時の視界をしっかりと確保したい方は、HID屋のフォグランプを導入してみてください。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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