紫外線や雨風、排気ガスなど多くの外的要因から車の塗装面を保護する「ボディコーティング」。
その中でも、高い耐久性と美しい光沢が魅力の「ガラスコーティング」に注目している方も多いと思います。
本記事では、ガラスコーティングの主な特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
自分で施工する際の手順やおすすめ商品も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
ガラスコーティングとは?

ボディの表面に被膜を作り、汚れや紫外線から保護する「ボディコーティング」の一種です。
ボディーコーティングは、主に以下の種類に分類されます。
名称 | 主成分 | 持続期間 |
油脂系コーティング(ワックス) | 油脂成分 | 1~2週間 |
樹脂系コーティング(ポリマー) | シリコン・フッ素など | 2~3ヵ月 |
ガラス系コーティング | 樹脂+ガラス | 数か月~半年 |
ガラスコーティング | ガラス | 3~5年 |
セラミックコーティング | ガラス+セラミック | 5~7年 |
ガラスコーティングは、ガラス成分による強固な被膜が特徴で、コーティング剤の中でも上位の耐久性が魅力です。
施工難易度が比較的高いことから、業者に依頼するのが一般的とされています。
耐久性に優れる分、施工費用も他のコーティングと比べて高額な傾向にあります。
ガラスコーティングのメリット

ガラスコーティングの主なメリットは以下の4つです。
- 洗車が楽になる
- 効果が長期間持続する
- 細かい傷がつきづらくなる
- 塗装の色あせや剥離を抑える
順番に解説します。
洗車が楽になる
ガラスコーティングを施すと、ボディの汚れや水分を弾く効果がプラスされます。
軽度の汚れは水洗いだけでも十分落ちるようになり、洗車の負担が軽くなる点は大きなメリットです。
効果が長期間持続する
ガラスコーティングは、他のボディコーティングと比べて持続期間が長い傾向にあります。
一度施工すると3~5年ほど効果が持続するため、塗り直しの頻度が少なく済む点もポイントです。
細かい傷がつきづらくなる
ガラスコーティングは、硬い被膜でボディを強靭に保護します。
洗車時や走行中に細かい擦り傷がつきづらくなり、車の美観を保ちやすい点も魅力です。
塗装の色あせや剥離を抑える
車の塗装は、紫外線やエンジンの熱によって徐々に酸化します。
酸化が進行すると色あせや剥離を引き起こしますが、ガラスコーティングは優れた耐熱性を持つため、塗装の劣化を抑えることが可能です。
ガラスコーティングのデメリット
ガラスコーティングで注意しておきたいデメリットは以下の4つです。
- 重ね塗りが難しい
- 施工完了まで日数が必要
- 施工費用が高額な場合が多い
- イオンデポジットが付着しやすい
施工後に後悔しないよう、事前にチェックしておきましょう。
重ね塗りが難しい
ガラスコーティングは「薄く硬い」皮膜を形成するため、重ね塗りが難しい特徴があります。
重ね塗りは被膜の柔軟性が損なわれ、ひび割れ(クラック)を引き起こすリスクも抱えています。
自分で施工する際は、重ね塗りが可能なコーティング剤か確認しておきましょう。
施工完了まで日数が必要
業者に施工を依頼する場合、コーティングの下処理や塗布、硬化まで工程と日数を要します。
その期間は車が使えなくなるため、運転の予定のある方はスケジュール調整に注意しましょう。
業者によっては、代車の貸し出しサービス等を実施している場合があります。
施工費用が高額な場合が多い
ガラスコーティングは、他のボディーコーティングよりも施工費用が高額な傾向にあります。
名称 | 費用相場 | 持続期間 |
油脂系コーティング(ワックス) | 2~3千円 | 1~2週間 |
樹脂系コーティング(ポリマー) | 2~4万 | 2~3ヵ月 |
ガラス系コーティング | 6~8万 | 数か月~半年 |
ガラスコーティング | 10~15万 | 3~5年 |
セラミックコーティング | 15~20万 | 5~7年 |
※経年車の場合
一方で、性能面や持続期間に優れるため、長期的な目線ではコストパフォーマンスが高いとも捉えられます。
イオンデポジットが付着しやすい
無機質を主成分としたガラスコーティングは、雨や水道水のミネラル分と結合しやすく、イオンデポジットが付着しやすい性質を持ちます。
雨の日の後はなるべく早めに洗車を行い、洗車後も拭き上げを徹底することが大切です。
コーティング剤の中でも、無機質・有機質の2層被膜を形成する商品を選ぶと、イオンデポジットの予防効果を期待できます。
【番外編】ガラスコーティングはしない方がいいって本当?
ガラスコーティングについて、一部で「しない方がいい」という意見も見られます。
ガラスコーティングは洗車が楽になり、ボディを綺麗に保ちやすくなる点から、愛車の外観を大切にしたい方に対して大きなメリットがある方法です。
一方で、効果への不満や後悔として、以下の例が挙げられます。
- 耐用年数が想定よりも短かった
- コーディング後は汚れが付かないと思った
ガラスコーティングの効果を長く維持するためには、施工後も継続的なメンテナンスが不可欠です。
車の汚れは日々蓄積するため、普段から洗車をほとんどしない方の場合、期待していた効果が得られない可能性があります。
ガラスコーティングを自分で行う方法

ガラスコーティングは、必要な道具を揃えれば自分でもDIYが可能です。
作業の主な流れは、以下のとおりです。
- 洗車
- 乾燥
- コーティング剤の塗布
- コーティング剤の拭き上げ・乾燥
順番に見ていきましょう。
1.洗車
コーティング剤の塗布前に、洗車用シャンプーなどで汚れをしっかり洗い落とします。
2.乾燥
洗車後は、ボディをタオルでしっかりと拭き上げてから乾燥させましょう。
乾燥が不十分だと水垢の原因にもなるため、夏場は1時間、冬場は4時間を目安に放置します。
3.コーティング剤の塗布
クロスにコーティング剤を適量取り、20㎝〜40㎝四方で薄く広げるように塗布します。
広範囲に塗り広げ過ぎると、硬化が始まった箇所が拭き取りにくくなるため注意してください。
4.コーティング剤の拭き上げ・乾燥
コーティング剤が硬化したら、クロスで表面を拭き上げます。
施工後も乾燥作業が非常に重要です。最低でも24時間は水分に触れないよう、可能であれば屋根のある場所で保管しましょう。
自分でガラスコーティングするならHID屋の商品がおすすめ!

カーライト専門店の「HID屋」から、独自のこだわりの詰まったガラスコーティング剤が登場しました。
施工しやすい適度な粘度の溶剤により、初心者でもムラの少ない仕上がりを実現できます。
わずか2時間で完全硬化、約3年間効果が持続するため、休日を利用したDIYにもぴったりの商品です。
有機質と無機質のハイブリッド型のコーティング剤のため、雨染みやイオンデポジットにも高い耐性を持ちます。
ガラスコーティングのDIYをお考えの方は、ぜひ以下のページより商品の詳細をご確認ください。
ガラスコーティング後は定期的なメンテナンスも重要

ガラスコーティングは施工して終わりではなく、日々のメンテナンスにより効果を長期間維持できます。
メンテナンスで押さえておきたいポイントは、以下のとおりです。
- 定期的な洗車
- 洗車機の使用はNG
- 研磨剤やワックスの使用は控える
それぞれ詳しく解説します。
定期的な洗車
ガラスコーティングにより洗車時の汚れが落ちやすくなりますが、運転に伴う汚れや紫外線ダメージの蓄積は避けられません。
定期的な洗車により、塗装面の汚れを取り除くことでコーティングの効果が最大化されます。
余分な水分が残ると水垢が発生するため、洗車後はしっかりと拭き上げを行う点もポイントです。
過度の洗車はコーティング剤が早くすり減ってしまうため、1ヶ月に1度を目安に行いましょう。
洗車機の使用はNG
コーティング後の洗車は、洗車機の使用は避けて手洗いを基本としましょう。
洗車機は高速回転するブラシでボディを擦るため、コーティング被膜を痛めてしまう可能性があります。
研磨剤やワックスの使用は控える
ボディ磨きの研磨剤も、コーティング剤を削り取るリスクがあるため使用は控えましょう。
また、ロウを主成分とするワックスは、紫外線や熱で溶けやすい性質を持ちます。
コーティング被膜に固着すると劣化を引き起こすほか、有機系の汚れが付着しやすくなるため、併用は避けておくのが無難です。
まとめ
今回は、車のガラスコーティングの特徴やDIYの施工手順を解説しました。
ガラスコーティングはボディを傷や汚れから守り、愛車の美しさを長期間保護できる優れた方法です。
定期的なメンテナンスを取り入れることで、効果を長持ちさせることも可能になります。
自分でDIYに挑戦してみたい方は、簡単な施工で強靭な保護効果を実現するHID屋のガラスコーティングがおすすめです。
初心者でも塗りムラができにくい商品のため、気になった方は下記から詳細をぜひチェックしてみてください。