近年、ヘッドライトが周囲の明るさに合わせて自動で点灯する「オートライト」の車が増えてきました。
オートライトは、ヘッドライトの付け忘れによる事故や、消し忘れによるバッテリー上がりを防いでくれます。
本記事では、オートライトの概要からメリット・デメリット、停車中のオートライトの消し方、よくある質問にまで答えています。
お読みいただくことで車のオートライトについて理解できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
車のオートライトとは
車のオートライトとは、周囲の明るさに合わせて自動で点灯消灯するヘッドライトのことです。
オートライトが点灯する条件は、周囲の明るさが1,000ルクス未満(日没15分前程度の明るさ)になった時、また、消灯する時の条件は、7,000ルクス以上(晴天時の日中の明るさ)になった時と定められています。
オートライトが義務化された背景
以前はヘッドライトの点灯判断はドライバーにゆだねられていました。
そのため、日没時にヘッドライトを点灯していない車も多く、夕方の時間帯に死亡事故が多く発生していしまっている状況にありました。(下記画像参照)
こうした背景から、2016年(平成28年)10月、国土交通省の保安基準の改正によって、オートライト装着の義務化が発表されました。
そして、2020年(令和2年)4月1日から、新型車のオートライト義務化がスタートしたのです。
オートライトのメリット・デメリット
オートライトは周囲の明るさに合わせて自動で点灯消灯してくれるため、点け忘れによる交通事故の防止、消し忘れによるバッテリー上がりを防いでくれるメリットがあります。
また、最近ではオートハイビーム機能を備えたものも登場しており、「ハイビームにしていることを忘れて対向車や歩行者にまぶしさを与えてしまう」といったことが防げるようになりました。
しかし、安全で便利になった一方で、気軽にライトが消せない点をデメリットとして感じているドライバーもいます。
車3年目にしてようやくオートライトの消し方知りました(笑)
引用元:X(旧Twitter)
ハイエースのオートライトの消し方が分からなくてしばらく悩んでたw
引用元:X(旧Twitter)
説明書熟読してやっとわかった
安全走行のためには仕方がないことですが、気軽に消せず、戸惑う方は少なくないようです。
停車中にオートライトを消す方法
オートライトは、停車中でも暗所であればライトが点灯してしまいます。そのため、「早く消したいのに消し方が分からない!」と、戸惑った方もいるでしょう。
オートライトを停車中に消す一般的な方法は以下の通りです。
ウインカーレバーにあるヘッドライト点灯スイッチを▶AUTOから1つ下に下げて1秒以上保持する。
停車中の消灯方法は車種によって異なりますので、自車の取扱説明書を確認しておきましょう。
車のオートライトに関するよくある質問
車のオートライトに関するよくある質問に回答しています。ぜひ参考にしてください。
- オートライトは後付けできる?
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車種によりますが、オートライトを後付けすることは可能です。しかし、取り付けの難易度が高いため、どうしても取り付けたい方はパーツを取り扱うお店や、ディーラーに相談してみましょう。なお、取り付けを依頼する場合、1万円〜2万円ほどかかります。
- オートライト標準装備車の純正ハロゲンやHIDライトを、LEDに変更してもオートライト機能は使える?
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結論、使えます。ただし、社外のLEDライトに変更すると一部不点灯になる場合があります。その際は、『ウインカーレバーを▶Autoから▶ONに切り替える』ことで解消できます。
なお、HID屋のLEDライトであれば、滅多に不点灯になることはありません。オートライト標準装備車の純正ハロゲンやHIDライトをLEDに変更したい方は、HID屋のLEDライトがおすすめです。
まとめ
今回は、車のオートライトについて、概要から義務化された背景、メリットデメリットやオートライトの消し方まで解説しました。
オートライトが義務化されたことにより、簡単に消せず不便さを感じている方も少なくないでしょう。
しかし、オートライトによって多くの事故を未然に防ぐことに期待できます。
オートライトについて理解し、使いこなしていきましょう。