大型フォグランプは、悪天候時や夜間走行時の視界を大幅に改善し、安全運転をサポートする重要なアイテムです。
しかし、サイズが大きければいいというわけではなく、使用にはメリットとデメリットがあります。
また、その選択や取り付けには慎重な検討が必要です。
本記事では、大型フォグランプのメリットとデメリットを詳しく解説し、自車に最適なフォグランプを選ぶためのポイントをご紹介します。
最後に取り付け時の注意点も説明しているので、ぜひご一読ください。
大型フォグランプを使用するメリット
大型フォグランプを取り付けるメリットは以下の通りです。
- 視認性の向上
- ドレスアップを楽しめる
順番に確認していきましょう。
視認性の向上
大型のフォグランプは、より広い範囲を明るく照らすことが可能です。
そのため、運転者は前方の障害物や道路状況をより早く、より正確に把握でき、安全な運転をサポートしてくれます。
特に大型車両や、不整地を走行することの多いオフロード車にとっては、この視認性の向上は予期せぬ危険を回避する非常に重要な要素です。
ただし、大型フォグランプは商品ごとに形状やサイズ、性能が異なり、通常のフォグランプとの比較において光量や照射範囲の違いを一概に明確化するのは難しいです。
商品購入時には、使用目的に合わせてそれぞれの特性をしっかり確認すると安心です。
ドレスアップを楽しめる
大型フォグランプは、車両の外観を大きく変える効果的なドレスアップアイテムです。
大型フォグランプの追加によって、その迫力あるデザインと光の存在感は、車全体の印象を引き締め、スポーティで力強い雰囲気を演出します。
最近では、LEDを使用したスタイリッシュなデザインのフォグランプも多く登場しており、昼間でも目を引くアクセントとなります。
車両の個性を際立たせたい方や、カスタマイズを楽しみたい方にとって、大型フォグランプは魅力的な選択肢となるでしょう。
大型フォグランプを使用するデメリット
一方で、大型フォグランプには対向車を幻惑させてしまう可能性が高くなるというデメリットも存在します。
特に光量が非常に強い場合、対向車のドライバーの視界を一時的に奪ってしまい、交通事故の原因となる恐れがあります。
これを防ぐためには、光軸の調整や光の照射角度を正しく設定することが重要です。
また、道路交通法に従った適切な使い方を心がけることが求められます。
大型フォグランプの選びのポイント
大型フォグランプを選ぶ際は以下のポイントを意識しましょう。
- 自車のバルブ形式を確認する
- 車検対応の製品を選ぶ
- フォグランプの色に注意する
- 電圧を確認する
- 耐久性のあるものを選ぶ
順番に解説していきます。
自車のバルブ形式を確認する
フォグランプを選ぶ際には、まず自車のバルブ形式に適合するものを選びましょう。
フォグランプにはさまざまな規格があり、例えばH8、H16、H11といった種類があります。
複数の規格に対応できる製品も存在しますが、基本的には車種ごとに適合するバルブ形式が異なります。
間違った製品を選んでしまうと取り付けができません。
また、無理に装着を試みると、フォグランプユニット全体にダメージを与える可能性もあるので注意してください。
こうしたトラブルを防ぐために、事前にメーカーの適合表を確認し、自車に合った製品を選ぶようにしましょう。
不明点がある場合は、専門店やメーカーに問い合わせることもおすすめです。
車検対応の製品を選ぶ
大型フォグランプを選ぶ際は、車検対応製品であることも確認しましょう。
車検に通らないフォグランプを装着すると、法的に公道走行ができなくなるだけでなく、事故時に保険を適用してもらえない場合もあります。
また、車検時にフォグランプの取り外しが必要になる可能性もあります。
このようなリスクを避けるためにも、車検対応のフォグランプを選ぶことが重要です。
フォグランプの色に注意する
フォグランプの色は、白色または淡黄色を選びましょう。
日本の保安基準では、フォグランプの色は「白色または淡黄色(黄色)」と定められています。
この基準を満たさない青系の色などは、車検不適合となるため避けましょう。
色を選ぶ際は「ケルビン数(K)」で確認するのが一般的で、数値が高いほど青白く、低いほど黄色に近くなります。
6500Kから2400Kの範囲内であれば、車検に対応した白色から黄色の光を得られます。
LEDフォグランプを選ぶ際は、この範囲内のケルビン数を持つ製品を選ぶようにしましょう。
電圧を確認する
フォグランプを選ぶ際は、車両の電圧を確認することが重要です。
フォグランプの電圧は、12Vと24Vのものがあり、これらに互換性はありません。
一般的な乗用車は12Vが主流ですが、トラックなどの大型車両は24Vの電圧を使用することが多いです。
適切な電圧のフォグランプを選ばないと、性能が発揮できないことや、最悪の場合、電気系統に損傷を与える可能性があります。
そのため、フォグランプの選択前に、必ず自車の電圧システムを確認し、それに適合した製品を選ぶようにしましょう。
耐久性のあるものを選ぶ
大型フォグランプに興味がある方は、悪天候やオフロード走行などの厳しい環境でも使用したいと考える方が多いでしょう。
そのため、走行中の振動や衝撃、さらには悪天候にも耐えられる構造と材質を持つ製品を選びましょう。
耐久性の高い製品を選ぶことで、頻繁な交換や修理の手間を省くことができ、長期的にはコスト削減にもつながります。
製品の仕様や使用材料、ユーザーレビューなどを参考に、信頼性の高い製品を選択することが重要です。
大型フォグランプ取り付けの注意事項
大型フォグランプを取り付ける際には以下に注意しましょう。
- 光軸
- 取り付け位置
順番に確認していきましょう。
光軸
大型フォグランプの取り付け後には、光軸の調整を行う必要があります。
フォグランプの光が本来照らすべき路面ではなく、対向車や他の道路利用者に向かってしまうことがないよう、取り付け後には必ず光軸を調整しましょう。
日本の保安基準では、「他の交通を妨げないこと」がフォグランプの基準として定められています。
したがって、光軸が適切に調整されていないと、対向車のドライバーに眩しいと感じさせてしまい、その結果として車検に通らない可能性があるのです。
また先述したように、大型フォグランプの場合、通常のフォグランプより、対向車の視界を妨げてしまう可能性が高いです。
光軸の調整をしていない状態では、安全運転に支障をきたし、事故の原因にもなりかねません。
取り付け位置
大型フォグランプの取り付け位置に関しては、明確な規定が設けられています。
■フロントフォグランプの場合
- 照明部の上端が地面から0.8m以下
- 照明部の下端が地面から0.25m以上
- 照明部の最外側が車体の最外側から0.4m以内
■リアフォグランプの場合
- 照明部の上端が地面から1m以下
- 照明部の下端が地面から0.25m以上
- ブレーキランプの照明部から0.1m以上離れていること
これらの規定は、フォグランプの効果的な使用と他の道路利用者への配慮を両立させるために定められています。
既存のフォグランプ取り付け位置を変更せずにカスタマイズする場合は、通常問題ありません。
しかし、新たにフォグランプを取り付ける場合や位置を変更する場合は、特に注意が必要です。
まとめ
本記事では、大型フォグランプを取り付けるメリットとデメリット、選び方のポイント、取り付け時の注意点を紹介しました。
大型フォグランプは視認性を向上させ、ドレスアップとしても魅力的ですが、対向車を眩惑する可能性があるため、安全面での配慮が必要です。
大型フォグランプを適切に選び、正しく取り付けることで、夜間や悪天候時のドライブがより安全で快適なものとなるでしょう。
ちなみに、視認性の向上をしたいのであれば、HID屋のフォグランプもおすすめです。
大型ではありませんが、爆光で長距離照射できるため視認性抜群です。
また、カットラインがきれいなため、対向車への眩しさをあたえません。
気になる方はぜひ商品を一度ご覧になってください。