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フォグランプレンズとは?3つのメリットや交換・取り付け方、注意点を解説

フォグランプ単体の画像

フォグランプレンズは、悪天候時の視認性向上に欠かせない車の安全装備の一部です。適切なレンズの選択と交換は、運転の安全性と快適性を大きく向上させる可能性があります。

本記事では、フォグランプレンズの基本的な機能から、交換によるメリット、正しい取り付け方法、車検適合のための注意点まで、幅広く解説します。車の安全性を高めたい方や、自分で愛車をカスタマイズしたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

フォグランプレンズとは?

フォグランプ単体の画像

フォグランプレンズは、フォグランプの核心的な部品であり、主要な機能は光を適切に拡散することです。

一般的なヘッドライトレンズが約70度の照射角を持つのに対し、フォグランプレンズは100度以上の広い角度で光を拡散させる特性を持っています。この特性によって、霧や雨などの悪条件下で、車両周辺の視認性を大幅に向上させることが可能です。

しかし、フォグランプレンズの設計には、もう一つ重要な考慮事項があります。それは、上下の照射角を意図的に狭く設計することです。設計の目的は、霧に強い光が直接当たるのを防ぐことにあります。

強い光が霧に直接当たると、反射光によって運転者の瞳孔が縮小してしまい、結果として周囲の暗い部分がより見えにくくなる可能性があります。この問題を回避するため、フォグランプレンズは横方向には広く、上下方向には狭く光を拡散させるように設計されているのが特徴です。

フォグランプレンズの設計は、視認性の向上と運転者の目の保護を両立させ、より安全な運転環境の創出に貢献しています。

フォグランプレンズを交換・取り付けする3つのメリット

フォグランプレンズの交換を検討する際には、重要な点があります。一般的なフォグランプレンズは、ヘッドライトレンズと同様に、ユニット本体からレンズのみを取り外して交換する設計にはなっていません。

そのため、レンズを交換したい場合は、フォグランプユニット全体を交換することになります。この点を踏まえた上で、フォグランプユニットを交換することの3つの主要なメリットを解説します。

①視認性と安全性の向上

フォグランプユニットの交換は、車両の安全性能を大幅に向上させる効果的な方法です。老朽化や劣化によって低下した光の強さ(光学性能)を回復させ、悪天候時の視界を大きく改善します。

夜間や早朝の運転時には、新しいフォグランプユニットの性能向上により、路面状況や障害物をより早く認識可能です。さらに、適切な色温度のユニットを選択することで、目の疲労を軽減し、長時間の運転でも安全性を維持できます。

悪天候時や夜間の運転における視認性の向上は、事故防止にも直結する重要な要素です。フォグランプユニットの交換は単なるメンテナンスではなく、車両の安全性能を向上させる効果的な方法の一つと言えるでしょう。

②車の外観とデザイン性の向上

フォグランプユニットの交換は、車の外観とデザイン性を大幅に向上させる機会の一つです。新しいユニットを選ぶ際には、美的要素も考慮できるため、車の個性を引き立たせることができます。

最新のフォグランプユニットは、レンズの形状や表面加工に独自の工夫が施されており、独特の光の拡散パターンを作り出すことが可能です。昼間でも目を引くデザイン性の高いレンズユニットに交換することで、駐車中や走行中を問わず、車の外観の魅力を大きく高められます。

さらに、カラーレンズ(イエローレンズなど)を採用したユニットを選択することで、車の個性をより一層際立たせることが可能です。例えば、イエローレンズは悪天候時の視認性向上に寄与するだけでなく、クラシックカーを思わせるレトロな雰囲気も演出できます。

外観とデザイン性の向上は、特に魅力的なメリットの一つと言えるでしょう。車の個性を引き立たせるフォグランプユニットへの交換は、車両の価値を総合的に向上させられます。

③機能性とカスタマイズ性の向上

フォグランプユニットの交換は、車の機能性とカスタマイズ性を大幅に向上させる機会です。最新のテクノロジーを採用したユニットに交換することで、運転の安全性と快適性を高めることができます。

特殊コーティングが施されたレンズを選択することで、対向車や先行車へのグレア(眩しさ)を軽減しつつ、運転者の視認性を向上させることが可能です。これにより、夜間や悪天候時の運転がより安全になります。

また広角配光パターンを持つレンズに交換することで、路肩や側方の視界を大幅に改善でき、特に狭い道路や交差点での安全性向上に貢献します。

さらに、霧透過性の高いイエローレンズへの交換は、霧や雨、雪などの悪天候時の視認性を向上させます。イエロー光は霧を透過しやすい特性があり、白色光に比べて反射が少ないため、より遠くまで視界を確保できるでしょう。

また、ドライバーの好みや主な走行環境に合わせたカスタマイズもできます。例えば、山岳地帯を頻繁に走行する場合は霧透過性の高いイエローレンズを、都市部での夜間走行が多い場合はグレア軽減レンズを選択するなど、個々のニーズに合わせた最適化が可能です。

ただし、重要な注意点として、カスタマイズを行う際は必ず車検基準を満たしていることを確認する必要があります。不適切なカスタマイズは法令違反となる可能性があるため、専門店や自動車メーカーに相談しながら進めることをおすすめします。※細かい保安基準は後述しています。

フォグランプユニットの交換は、単なる美観の向上だけでなく、車の機能性と安全性を大幅に高める効果的な方法です。適切なカスタマイズにより、より安全で快適な運転環境を実現できます。

フォグランプレンズを交換・取り付けする方法

フォグランプレンズの交換方法には、主に二つのアプローチがあります。一つはユニットごと交換する方法、もう一つはレンズを割って交換する方法です。ただし、一般的なフォグランプレンズは、ヘッドライトレンズと同様に、ユニット本体からレンズのみを取り外して交換する設計にはなっていません。

そのため、レンズ交換を行う際は、通常「ユニットごと別のものに交換」する、または「レンズを接着している部分(コーキング剤)を剥がし、ユニットとレンズを割って交換(通称:殻割り)」する方法のいずれかを選択することになります。

ユニットごと交換する方法は、一般的で比較的安全な方法です。この方法では、まず車のバッテリーのマイナス端子を外して電気系統を遮断します。次に、必要に応じてフロントバンパーやインナーフェンダーを取り外します。

この際、ハンドルを全開に切ることで作業スペースの確保が可能です。その後、フォグランプユニットを固定しているネジやクリップを取り外し、古いユニットを新しいものに交換します。新しいフォグランプレンズユニットの取り付けは、取り外しとは逆の手順で行います。

一方で、レンズを割って交換する方法(殻割り)は専門的な技術が必要なため、一般的な方法ではありません。レンズを割る方法は、レンズを接着しているコーキング剤を慎重に剥がし、ユニットとレンズを分離させる高度な技術が要求されます。そのため、専門家でない限り推奨されません。

どちらの方法を選択する場合も、純正のフォグランプユニットを交換する際は、必ず車検基準に適合した製品を選択することが重要です。また、作業に不安がある場合は、専門店や整備士に依頼することをおすすめします。

※取り付けは必ず自己責任で行ってください。

フォグランプレンズ装着時は本体の車検適合が必須

フォグランプレンズの装着や交換を行う際は、車検適合性を十分に考慮することが重要です。まず、フォグランプレンズが割れていると車検に通らないため、損傷のないレンズを使用する必要があります。

さらに、フォグランプレンズ装着時は、本体の車検適合が必須です。フォグランプ本体の車検基準について、重要なポイントを4つ紹介します。

①フロントフォグランプの色に関しては、法規制により白または淡黄色に限定されています。もし青色や橙黄色を使用している場合は、車検不適合です。色温度で表すと、3000〜4000Kが黄色や暖色系、6000K前後が白色、8000K以上が青色に相当します。
したがって、車検に適合するためには、色温度が3000〜6000Kの範囲内のものを選ぶ必要があります。また、左右のフォグランプは同一色でなければなりません。

②明るさについては、2006年以降、具体的な数値基準は廃止されました。しかし、「他の交通の妨げにならないこと」という条件が設けられているため、過度に明るいフォグランプは避けるべきです。

③取り付け位置に関しても厳密な規定があります。前部フォグランプの上端の高さは地面から800mm以下、下端は地面から250mm以上の高さである必要があります。さらに、フォグランプの最も外側の端は車両の最も外側から400mm以内に位置しなければなりません。

④個数については、同時に点灯できるフォグランプの数は2灯までと定められています。

参考:国土交通省

上記の規定を遵守することで、フォグランプレンズの装着や交換後も車検に適合し、安全で合法的な運転が可能となります。

フォグランプは視認性と安全性に直結する重要な装備であるため、適切な製品選択と正しい取り付けが不可欠です。不明点がある場合は、専門店や整備士に相談することをおすすめします。

フォグランプレンズに関するよくある質問

フォグランプレンズに関するよくある3つの質問に答えました。ここでは、取り付けする前の疑問点を解決していきましょう。

フォグランプレンズとは何ですか?

フォグランプレンズとは、フォグランプの前面に取り付けられる透明または半透明の部品です。主な役割は、フォグランプから出る光を適切に拡散させたり、特定の方向に集光させたりすることです。これによって、霧や悪天候時の視認性を向上させます。また、フォグランプ本体を外部の衝撃や異物から保護する機能も果たします。

フォグランプレンズの料金は?

フォグランプレンズの料金は、車種や製品の種類によって大きく異なります。一般的に、純正品の交換用レンズは約10,000〜30,000円、社外品のカスタムレンズは約5,000〜20,000円の価格帯が多い傾向です。ただし、高性能な製品や高級車用のレンズは、さらに高額になるケースもあります。

フォグランプレンズとプロジェクターフォグランプの違いとは?

フォグランプレンズとプロジェクターフォグランプの主な違いは、光の制御方法です。プロジェクターフォグランプは光を集中させて効果的に照射する特殊なレンズシステムを使用し、より鮮明で集中した光を生成します。一方で、通常のフォグランプレンズは光を広く拡散させ、路面や路肩を広範囲に照らすように設計されています。

まとめ

フォグランプレンズは、悪天候時の安全性向上に欠かせない車の重要装備です。本記事では、基本機能からメリット、交換方法、車検適合の注意点まで幅広く解説しました。適切なレンズ選択と交換により、視認性や快適性が大幅に向上し、車のデザイン性も高められます。

ただし、交換作業や製品選択には細心の注意が必要です。DIY派の方も、ユニットごと交換する方法を検討してください。紹介した情報を活用し、安全性と個性を両立させた理想の車づくりを目指しましょう。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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