1984年に販売が開始され、今なお世界中で愛されているトヨタのランクル70。
1984年〜2006年と22年間にわたって製造されただけでなく、2007年〜2022年、2023年〜現在に至るまで再販を繰り返すほど、ランクル70は高い人気を博しています。(※)
そんなランクル70のヘッドライトをLEDに交換したい方に向けて、実際の交換方法や注意点を、おすすめのLEDヘッドライトバルブとあわせて紹介していきます。
※製造された年代に応じて、当記事では以下のとおり呼称します
・1984年〜2006…旧型
・2007年〜2022年…再販モデル
・2023〜現在…再再販モデル
ランクル70のヘッドライトを純正からLEDに交換する方法
ここからは再販モデルを参考に、ランクル70のヘッドライト純正からLEDに交換する方法を、具体的に解説していきます。
自分で交換を行う場合は自己責任で行ってください。
また、自信がない場合は業者に依頼することをおすすめします。
ボンネットを開けて、ヘッドライトの裏に手を差し込んで作業します。
コネクター、ゴムカバーの順に取り外してください。

バルブを固定している座金(留め金)を、指で内側に押し込んで外します。

バルブの根本を持って、まっすぐ、ゆっくりと取り外します。
このとき、バルブを周辺パーツにぶつけて破損しないようにしましょう。

取り付け部と、バルブにある3箇所のツメをあわせて押し込みます。

バルブを揺さぶり、グラつきがないことを確認した後に、STEP②で外した留め金を取り付けてください。
STEP①と逆の手順で、ゴムカバー、コネクターの順で取り付けてください。
ランクル70のヘッドライトをLEDバルブに交換する際の注意点
ランクル70のヘッドライトをLEDバルブに交換する際には、以下の点に注意しましょう。
- 電圧が24Vか12Vかを確かめる
- バルブ形状を確かめる
- 再再販モデルは純正でLEDヘッドライトを装着している
ここからは上記3つの注意点について、詳しく解説していきます。
電圧が24Vか12Vかを確かめる
乗用車のヘッドライトの電圧は12Vが一般的ですが、ランクル70は年式によって24Vとなっている場合があるため、注意が必要です。
電圧が24Vである具体的な年式は、1984年から1999年7月まで製造されたモデルです。
もし24Vの車両に12VのLEDヘッドライトを装着すると、過電圧となりヘッドライトが故障したり、火災に繋がる恐れがあります。
そのため、24V車両には24Vに対応したLEDヘッドライトを装着しなければいけません。
このようにヘッドライトをLED化する際は自車の電圧を確認し、電圧に合ったLEDヘッドライトを選びましょう。
バルブ形状を確かめる
ランクル70のヘッドライトをLEDに交換する際に、予め自車のバルブ形状を確かめておきましょう。
バルブ形状とは「H4」「D2S」「L1B」というようにアルファベットと数字の組み合わせで表される、車用照明の電球(バルブ)のサイズや形状を定めた国際規格です。
各バルブ形状には互換性がなく、バルブ形状が適合しないと取り付けができない・正しく点灯しないなどの恐れがあります。
自動車用ランプブランドの適合表を確認すると、再再販モデル以外、ランクル70のバルブ形状は「H4」だと分かります。
再再販モデルについては後述しますが、旧型・再販型のランクル70の場合は、「H4」のLEDヘッドライトを選ぶようにしましょう。
再再販モデルは純正でLEDヘッドライトを装着している
ランクル70のうち、再再販モデルは純正でLEDヘッドライトを装着しているため、LEDバルブを交換する必要はありません。

また再再販モデルの場合、純正LEDの明るさに不満があって明るいバルブを交換したいと思っても、他のモデルと違って簡単に交換ができません。
理由として他のモデルではヘッドライト片側につき1つのバルブが装着されているのに対して、再再販モデルの場合は複数のLEDが装着されており、交換の難易度が高いためです。
そのため、再再販モデルのLEDヘッドライト交換する際は、交換する際はメーカーやディーラーに問い合わせることをおすすめします。
ランクル70におすすめのLEDヘッドライトを紹介
ここからはランクル70におすすめのLEDヘッドライトを紹介していきます。
おすすめのLEDバルブはいずれも、「とにかく明るい」と人気を集めている「HID屋」製品で、以下の4つを紹介します。
商品画像 | 商品名 | 特徴 |
![]() | Aシリーズ 電球色 | ・レトロな雰囲気を損なわない ・純正ハロゲンと違和感がない見え方 |
![]() | Mシリーズ プレミアム | ・HID屋人気商品 ・旧型の24V仕様車にも装着可 |
![]() | Qシリーズ プラチナ | ・HID屋の商品で最も明るい ・街頭がない暗い山道でも高い視認性 |
![]() | HID屋 SE スペシャルエディション | ・お手頃価格 ・LEDを試してみたい方へ |
Aシリーズ 電球色

商品名 | Aシリーズ 電球色 |
色 | 電球色(ハロゲン色) |
明るさ | 1灯あたり28500cd(カンデラ) |
バルブ形状 | H4 Hi/Lo、H8/H11/H16、HB3/HB4 |
ワット数 | 35W |
HID屋の「Aシリーズ 電球色」は、やわらかく暖かい光色が特徴の電球色モデルです。
純正ハロゲンに近い、Aシリーズ 電球色の光はレトロなランクル70の雰囲気を損ないません。

純正ハロゲンに近い光にも関わらず、同商品は28500cdという明るさを誇っています。
そんな暖かみのある明るい光は、夜間だけでなく雨や霧などの悪天候下でも性能を発揮し、少ない反射で路面をしっかりと照らしてくれます。

レトロな雰囲気を損なわずに、LEDヘッドライトが持つ明るさをランクル70にもたらしてくれるAシリーズ 電球色は、HID屋の商品の中でも特におすすめです。
Mシリーズ プレミアム

商品名 | Mシリーズ プレミアム |
色 | 6500K (ホワイト) |
明るさ | 1灯あたり49600cd(カンデラ) |
バルブ形状 | H4 Hi/Lo、H1、H3/H3C、H7、H8/H11/H16、H10/HB3/HB4/HIR2、PSX24W、PSX26W、H19 |
ワット数 | 55W |
HID屋の「Mシリーズ プレミアム」は、明るさ・耐久性・価格のバランスが良い、HID屋の人気商品です。
またMシリーズ プレミアムは24Vにも対応しているため、旧型の24V仕様車に装着可能です。
そんなMシリーズ プレミアムは49600cdというHID並みの明るさを誇り、夜間での視認性を大幅に高めてくれます。

24Vにも対応し、HID並みに明るいMシリーズ プレミアムはランクル70の幅広いモデルにおすすめできるLEDヘッドライトです。
Qシリーズ プラチナ

商品名 | Qシリーズ プラチナ |
色 | 6500K (ホワイト) |
明るさ | 1灯あたり68400cd(カンデラ) |
バルブ形状 | D2S/D4S、H4 Hi/Lo、 H8/H11/H16 、H10/HB3/HB4、H7、PSX26W |
ワット数 | 65W |
HID屋の「Qシリーズ プラチナ」は、HID屋ブランド史上最も明るい、高級志向のハイエンド・モデルです。
Qシリーズ プラチナは特注の高性能LEDチップを搭載することで65Wの大光量と68400cdの圧倒的な照射力を実現し、夜の山道やキャンプ地など街頭がない場所でも、遠くまでしっかり見渡せる視認性を確保します。

また同商品は明るさだけでなく、故障率0.1%と優れた耐久性も持ち合わせており、ハードな道を走行することが多いランクル70にピッタリの製品と言えます。
HID屋 SE スペシャルエディション

商品名 | HID屋 SE スペシャルエディション |
色 | 6500K (ホワイト) |
明るさ | 1灯あたり18300cd(カンデラ) |
バルブ形状 | H4 Hi/Lo、H7、H8/H11/H16、HB3/HB4 |
ワット数 | 26W |
「HID屋SE スペシャルエディション」は、安全性と品質を保ちながら低価格を追求し続けて誕生した、HID屋の新商品です。
HID屋SE スペシャルエディションは手頃な価格ながら、1灯あたり18300cdという純正ハロゲンの約3.4倍の明るさを誇ります。
また同商品は遠くの路面を重点的に照らす設計となっているため、純正ハロゲンから交換した際の明るさの違いに、納得いただけるでしょう。

コストを抑えつつLEDが持つ明るさを体験できるHID屋SE スペシャルエディションは、初めてランクル70にLEDバルブを装着する方で「LEDの性能を試してみたい」という方に、特におすすめです。
ランクル70のヘッドライトをLED化する際の疑問にお答え
ランクル70のヘッドライトをLED化することにお悩みの方へ、よくある疑問にQ&A形式で回答していきます。
実際に交換される際には、紹介している参考記事とあわせてお役立てください。
- ランクル70のヘッドライトはLEDとHIDのどちらがいいですか?
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販売当初は暗いと言われていたLEDですが、近年はHIDを超えるLEDも販売されるようになったため、車両の使用状況や好みに応じて装着することをおすすめします。
上記の画像からは、HIDに比べLEDの方がより遠くをハッキリと照らしていることが分かります。
ただしLEDの光は雨や雪で散乱されやすく、天候次第ではHIDより視認性が下がる場合もあるので注意してください。
ランクル70の旧型や再販モデルは年式が古く、ハロゲンを想定したヘッドライトのため、HIDを装着する場合は発光時の熱でリフレクターが劣化する場合があります。
あわせて読みたいHIDとLEDの明るさを徹底比較!どちらがおすすめ? HIDとLEDは、淡い黄色い光を放つ「ハロゲン」からグレードアップするのによい選択肢です。とはいえ、HIDとLEDではどちらが明るいのかわからない方もいるでしょう。 この... - LEDヘッドライトは車検に通らないというのは本当ですか?
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純正ハロゲンと比べて明るい光を放つLEDヘッドライトですが、車検対応製品を装着し、交換後の光軸調整を行えば車検に不合格となることは殆どありません。
ただし車検対応製品を装着してもヘッドライトの状態などによっては不合格になる場合もあります。
その場合は以下の記事を参考に、原因にあった対策を行いましょう。
あわせて読みたいLEDヘッドライトの光軸調整のやり方は?車検に通すための調整方法 LEDヘッドライトを取り付けた後、光軸がずれていると正しい配光が得られず、歩行者や対向車に眩しいと感じさせてしまうことがあります。 適切な光軸調整は、車検を通す...あわせて読みたい車検対応ヘッドライトでも不合格!?車検に通らない5つの原因を解説 車検対応ヘッドライトを選んで装着しても、残念ながら車検に通らない場合があります。 「車検対応商品を買ったのに!」「ヘッドライトは明るくなったのになぜ不合格に!?... - ランクル70の「丸目カスタム」とは何ですか?
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ランクル70といえば特徴的な丸いヘッドライトが印象的ですが、そのようなヘッドライトを装着しているのは旧型と再再販モデルであり、再販モデルは横長のヘッドライトを装着しています。
そんな再販モデルのヘッドライトを丸目風のユニットに交換することを、巷では「丸目カスタム」と呼ばれています。
丸目カスタムによって、愛車の印象を他の再販モデルと差をつけることができるでしょう。
まとめ
1984年の販売開始から長い人気を博しているランクル70ですが、技術の進歩によって、今では販売当初には無かった明るいLEDヘッドライトを装着できるようになりました。
ヘッドライトをLEDに交換することで、高い走破性と丈夫さに加えて、夜間走行時の安全性も向上するため、ぜひ自身のランクル70にも今回紹介したようなLEDバルブを装着してみてはいかがでしょうか。