LEDにはハロゲンのものやLEDのものがありますが、具体的に何がどのように違うのでしょうか?ハロゲンからLEDに交換を検討している人や、LEDに交換したばかりで変化がよくわかっていない人もいるかと思います。
この記事では、LEDヘッドライトとハロゲンヘッドライトの違いについて解説し、交換手順についても解説します。交換を検討している人はぜひ参考にしてください。
LEDヘッドライトとハロゲンヘッドライトを徹底比較
まずは、LEDヘッドライトとハロゲンヘッドライトの比較を以下にまとめます。
LEDヘッドライトとハロゲンヘッドライトの比較表
項目 | LEDヘッドライト | ハロゲンヘッドライト |
明るさ | 圧倒的に明るい | やや暗い |
寿命 | 圧倒的に長い (30,000時間以上) | 短い (約800時間) |
消費電力 | 圧倒的に低い | 高い |
色温度 | 昼光に近い自然な白色 (5000K〜6500K) | 黄色い (3000K〜3500K) |
発熱量 | 圧倒的に低い (約80℃) | 高い (約300℃) |
デザイン | 自由度が高い | 制約がある |
価格 | 初期費用が高価 | 初期費用は安価 |
ランニングコスト | 低い | 高い |
交換頻度 | 数年に1回 | 2〜3年 |
交換の手間 | 低い | 高い |
燃料費 | 低い | 高い |
視認性 | 向上 | 低下 |
疲労 | 軽減 | 蓄積 |
ヘッドライトユニットへの負担 | 少ない | 大きい |
故障リスク | 低い | 高い |
個性的な車作り | 可能 | 困難 |
ここからは、これらの比較結果について詳細に説明します。
明るさ
LEDヘッドライトは、明るさにおいて圧倒的な優位性を持っています。その明るさは数千ルーメンに達し、ハロゲンヘッドライトの数百ルーメンと比べても格段に高いです。この差は、夜間や悪天候時における視認性向上に大きく寄与し、運転者の疲労軽減や事故リスクの低減に役立ちます。
ハロゲンヘッドライトはフィラメントを熱して光を発生させる仕組みであり、その制約により明るさを高めるとフィラメントの寿命が短くなるという問題があります。一方、LEDヘッドライトはフィラメントの制約がないため、より明るく、長寿命な製品を実現できます。
LEDヘッドライトの明るさは、広範囲を照らすことができ、自然な昼光に近い色温度の光を放つため、視認性が向上します。また、消費電力が低く、寿命が長いため、ランニングコストも低く抑えられます。これにより、LEDヘッドライトはハロゲンヘッドライトよりも優れた選択肢となっています。
寿命
LEDヘッドライトは寿命が非常に長いため、ハロゲンヘッドライトと比べて交換の頻度が大幅に低くなります。LEDヘッドライトの寿命は一般的に3万時間以上であり、これはハロゲンヘッドライトの寿命の約37.5倍に相当します。そのため、LEDを使用することで頻繁な交換が不要となり、ランニングコストが大幅に削減されます。
ハロゲンヘッドライトは2〜3年ごとに交換が必要であり、その手間や費用はかかります。しかし、LEDヘッドライトは寿命が長いため、交換の手間や費用が大幅に削減されます。また、LEDの長寿命は環境にも利益をもたらし、廃棄物の削減につながります。
このように、LEDヘッドライトは寿命が長く、交換頻度が低いため、ランニングコストや交換の手間、環境負荷を大幅に軽減します。
消費電力
LEDヘッドライトは消費電力が少ないため、ハロゲンヘッドライトよりもバッテリーへの負担が軽減され、充電頻度が低下します。また、LEDの消費電力が少ないことは、発電機への負荷が減ることを意味し、燃費向上につながります。これにより、LEDを使用することで燃費向上が期待され、ガソリン代の節約やCO2排出量の削減に貢献します。LEDヘッドライトはエコドライブにも貢献し、環境負荷を軽減します。
色温度
LEDヘッドライトは、昼光に近い自然な白色の光を放ち、色温度が5000K〜6500K程度です。これにより、視認性が向上し、運転中の疲労が軽減されます。一方、ハロゲンヘッドライトは色温度が低く、光が黄色くなり、視認性が悪くなります。LEDの光は目に優しく、長時間の運転でも疲れにくいため、安全性と快適性が向上します。
発熱量
LEDヘッドライトは、発熱量が非常に低いのが特徴です。LEDヘッドライトの表面温度は約80℃程度であり、これはハロゲンヘッドライトの約4分の1に過ぎません。したがって、LEDヘッドライトを使用すると、ヘッドライトユニットへの負担が軽減され、寿命が延びるというメリットがあります。
一方、ハロゲンヘッドライトは発熱量が多く、表面温度は約300℃に達します。この高温は、ヘッドライトユニットの樹脂部品の劣化やコネクターの溶解などのリスクを引き起こす可能性があります。そのため、ハロゲンヘッドライトを使用する場合、ヘッドライトユニットに対する損傷や故障のリスクが高まります。
LEDヘッドライトの低い発熱量は、ヘッドライトの劣化を防止し、長い寿命を確保します。この点において、LEDヘッドライトは優れた選択肢であり、安全性と耐久性を求めるドライバーにとって理想的なオプションです。
デザイン
LEDヘッドライトは、その小型で軽量なLEDの特性から、自由度の高いデザインが可能です。これは、車種やユーザーの好みに合わせた独創的なヘッドライトを実現できるということです。LEDの点灯・消灯や調光の制御が容易なため、流れるウインカーやデイライトなどの演出効果も容易に生み出せます。
これに対して、ハロゲンヘッドライトはフィラメントの熱で光を発する仕組みであり、形状に一定の制約があります。また、LEDほど制御が難しく、演出効果を生み出すことが難しいです。
LEDヘッドライトの自由度の高いデザインは、個性的な車作りを可能にします。LEDの光源を活かし、様々な車種やユーザーの個性に合わせたヘッドライトデザインを実現できます。これにより、車の外観に独創性を持たせることができます。
価格
LEDヘッドライトは初期費用が高く、ハロゲンヘッドライトよりも数千円から数万円という高価です。その理由は、LEDの高性能チップや冷却装置などの採用にあります。ハロゲンよりコストはかかりますが、LEDヘッドライトは寿命が30,000時間以上と非常に長く、ハロゲンヘッドライトの約40倍以上です。このため、LEDを使用することで、頻繁な交換を必要とせず、結果的にランニングコストを大幅に抑えられます。LEDは消費電力も低く、ハロゲンヘッドライトよりも燃料費の節約に繋がります。
初期費用が高いLEDヘッドライトですが、長期的に見るとランニングコストが低くなるため、投資としては合理的です。LEDの明るさや寿命、消費電力の優位性を考えると、LEDヘッドライトへの交換は安全性と経済性の両面から有益です。
LEDヘッドライトへの交換手順
ここからは、ハロゲンからLEDヘッドライトへ交換する際の交換手順について解説します。
LEDヘッドライトの選び方
LEDヘッドライトを選ぶ際の重要なポイントを確認しましょう。まず、自分の車種に合った規格を選ぶことが大切です。次に、明るさや色温度、発熱量などの仕様を考慮しましょう。信頼できるメーカーの製品を選ぶことも重要です。
デザインや価格も検討材料ですが、製品の保証期間やアフターサービスなども見逃せません。さらに、車検対応や冷却方式、LEDチップの品質などもチェックしましょう。これらのポイントを考慮して、自分に最適なLEDヘッドライトを見つけましょう。
ここに、「HID屋のLEDライトであれば上記を満たしているためおすすめです、」というような文章を追記し、CVポイントを入れていただけたらと思います!
LEDヘッドライトへの交換手順
LEDヘッドライトの交換は手順が簡単ですが、作業を安全に行うためにはいくつかのポイントがあります。
まず、作業前に車種に合ったLEDヘッドライトを選び、エンジンを切ってヘッドライトのスイッチをオフにします。次に、ヘッドライトユニットのカバーを外し、古いハロゲンヘッドライトを慎重に取り外します。新しいLEDヘッドライトを取り付ける際は、向きや上下方向を確認し、しっかり固定します。
作業中は感電に注意し、力を加えすぎないようにしましょう。LEDヘッドライトは発熱量が低いですが、点灯したまま触らないように注意してください。
LEDヘッドライトへ交換する際の注意点
LEDヘッドライトの交換は手順が簡単ですが、作業を安全に行うためにはいくつかの注意点があります。
まず、作業前にはエンジンを切り、ヘッドライトのスイッチをオフにすることが重要です。点灯したまま作業を行うと、火傷や感電の危険性があります。次に、ヘッドライトユニットのカバーを外す際は、力を加え過ぎないよう注意しましょう。破損してしまうと、ユニットの交換が必要になります。
古いハロゲンヘッドライトを取り外す際は、ガラス部分を慎重に扱い、安全眼鏡や手袋の着用をおすすめします。新しいLEDヘッドライトの取り付けでは、向きを間違えないよう注意が必要です。また、ヘッドライトユニットをしっかり固定し、緩まないようにしましょう。
作業中は感電に注意し、湿った場所での作業は避けるようにしましょう。LEDヘッドライトの交換は、夜間の安全な運転に大きく貢献します。安全に作業を行い、快適なドライブを楽しんでください。
まとめ
ヘッドライトをLEDからハロゲンに交換することで、明るさや色温度を変えられ、ドレスアップ効果も期待できます。また、長寿命になったり省電力になったりと、交換によるメリットはさまざまです。
ただし、交換の際に感電防止を行うなど安全には十分に注意して交換作業をしてください。
正しい手順を理解して、安全にヘッドライトをLED化しましょう。