年末年始などの帰省シーズンには、長距離ドライブの機会が増えます。
長時間の運転は誰にとっても疲れるものであり、集中力が低下して事故リスクが高まるため、注意が必要です。
この記事では、長時間運転で疲れる原因を「3つの続ける」というポイントに分けて、対策や疲れを軽減するコツを紹介します。
他にも「ロングドライブ症候群」と呼ばれる症状についても解説しますので、最後までお読みください。
長時間の運転が心身に与える影響は大きい
運転が疲れるのは、初心者ドライバーだけではありません。
日頃から運転に慣れている職業的なドライバーであっても、長時間の運転は相当に疲れるものです。
休日のドライブは爽快で楽しくもありますが、それでも心身に負担をかけている行為であることは見過ごせません。
運転が心身に与える影響には、主に4つあります。
目の疲れ
運転には「目を疲れさせる要因」が多数あります。
運転中は常に周囲に視線を配る必要があり、普段より目に緊張を強いている状態です。
まばたきの回数が減少することで、乾き目(ドライアイ)にもなりやすく、また日差しの強い日に紫外線が目に与えるダメージも軽視できません。
目の疲れは、ストレスなどの精神的な疲れにもつながります。
体の痛み
運転は自分で思っているよりも、体に負担を与える行為です。
長時間同じ姿勢でいることが負荷となり、コリや痛みの原因になります。特に痛みやすいポイントは肩や首、腰やお尻などです。
トラックやタクシーなど、職業的な長距離ドライバーには腰痛が持病の人も多くいることからも、運転が身体に与える負荷を測ることができます。
疲労感が蓄積していく
体重60kgの人の場合、1時間の運転で、約120キロカロリーを消費するといわれています。
運動のような激しさはありませんが、同じ体勢や緊張の持続によって、疲れが蓄積していきます。
市街地と高速道路では運転の疲れ方は異なりますが、どちらの場合も運転が長時間になると、疲れが蓄積されます。
眠気におそわれる
長時間運転していると、眠気におそわれやすくなります。運転中の眠気は事故のリスクを高めるため、大変危険です。
特に高速道路など、変化のない単調な運転をしているときに気が緩みやすく、眠くなりやすいです。
頭がボーッとしてきたと感じたら、すぐに仮眠や休憩をするように心がけましょう。
長時間運転は3つの「続ける」をしているから疲れる
長時間運転が疲れるのはいくつもの要素が関係しています。
短い時間なら気にならないようなことでも、長く持続することでもたらされる疲労の蓄積もあります。
長時間運転が疲れる原因として、ここでは3つの「続ける」を紹介します。
①目を使い続けている
運転中は常に目を使っています。間断なく周囲に視線を配る必要があるため、目を休めるタイミングがありません。
長時間、同じところを凝視することは目にダメージを与え、これが運転による疲れの大きな要因です。
また、目の疲れは自律神経の乱れにつながり、頭痛や肩こりの原因にもなります。
②同じ姿勢を続けている
運転中はずっと座っていて、ほとんど動くことがありません。
同じ姿勢で座り続けて局所的に体重がかかることで、血流が阻害されます。
それによって肩や腰、足に負担がかかり、筋肉の疲労や倦怠感につながります。
③集中を続けている
3つ目の運転における続けるは「集中」です。
運転中は常に周囲の状況に(前方の車両、信号、歩行者など)常に注意を向けています。
それほど強い集中力ではありませんが、ちょっとした気の緩みが事故につながる可能性があるため、常に軽く緊張した状態です。
持続的な緊張状態は精神的な負担となり、特に長時間ドライブではダメージが累積していきます。
ロングドライブ症候群について
「ロングドライブ症候群」は、長距離運転の後に発生する身体的な不調の総称です。
飛行機に長時間乗っていると起こる「エコノミークラス症候群」が有名ですが、ロングドライブ症候群もこれに似た症状です。
主な症状として頭痛、めまい、吐き気、食欲減退などがあります。
どれも運転中に「同じ姿勢」や「軽度の緊張状態」が続き、首や肩が異常に緊張することによって起きるといわれています。
ロングドライブ症候群をはじめとするこれらの症状を予防するには、長時間運転による疲れへの対策が重要になります。
長時間運転の疲れを軽減する対策
ここからは長時間運転の疲れを軽減するための4つの対策を紹介します。
- こまめに休憩
- 体を動かす
- 目を休める
- ヘッドライトを明るくする
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
こまめに休憩をとる
長時間運転の疲れに効くのは、何よりも休憩することです。
休憩は時間よりも頻度が重要で、「こまめにとる」ことが大事です。「1時間の休憩を1回」よりも「15分の休憩を4回」の方が回復効果は高いとされます。
また、連続して運転する時間の目安は長くても2時間程度です。
長距離・長時間の運転をしなくてはならない場合でも、最低でも2時間に1度は休憩を挟みましょう。
体を動かす、ストレッチをする
体を動かすことも、運転による疲れの軽減に効果的です。停車して車からおりて、足を屈伸することで、溜まっていた血流を循環させます。
駐車場に停車して軽く歩き回る程度でも、疲れは回復します。
乗車中でも簡易的に首や肩、腰などの簡易的なストレッチをすることはできます。しかし安全運転のためにも、走行中は運転に集中しましょう。
目を休める
運転の疲れは「目の酷使」に関係があり、長時間の注視によって目から全身へと疲労が蓄積されます。
そのため、定期的に目を休めてあげることは疲れ予防に有効です。
特に長距離のドライブでは、途中のパーキングエリアに停車して目を閉じて休みます。仮眠でも目を休める効果があるため、積極的に目を休めましょう。
また、使い捨てのホットアイマスクなども目の疲れ対策に効果的です。帰省など長時間ドライブの際には、事前に購入しておくといいかもしれません。
ヘッドライトを明るくする
休憩やストレッチ以外の疲れ対策として、ライトのカスタマイズもあります。
ヘッドライトを明るいLEDライトに交換することで、長時間運転による目の疲労を軽減する効果があります。
視界が明るくなることで、暗い道での視認性が向上します。また、ヘッドライトが明るくなることで対向車や歩行者からも自車に気づいてもらいやすくなり、事故リスクの低下につながります。
HID屋 SE スペシャルエディション LEDヘッドライト/フォグランプ は、夜道でも明るくハッキリ見えるので、目の疲れが軽減できます。
交換が簡単で、しかもお手頃価格のため、人気の高いLEDライトです。
※取り付けは必ず自己責任で行ってください
「長時間運転の疲れを軽減したい」「視界を明るくして運転時の安全性を高めたい」とお考えの方はぜひ下記ページから詳細をご覧ください。
その他の長時間運転の疲れ対策
他にも、長時間運転の疲れや事故リスクへの対策になる方法があります。
眠気対策にはカフェインが有効です。コーヒーや緑茶、エナジードリンクなどを常備しているドライバーもいます。キシリトールが配合されたガムも、眠気覚ましに効果的です。
噛むだけでなく、口や顎を動かすことも眠気覚ましになります。喋ったり歌ったりすることも眠気覚ましに有効ですが、運転に支障がない範囲で行いましょう。
また運転を交代できる人(同乗者)がいる場合は、分担で運転することで、一人にかかる負担を軽減できます。
他にも運転前の準備として、道順の下調べや車のコンディションの点検をすることで、運転中の心配事を減らすことができます。
まとめ
長時間運転の疲れやロングドライブ症候群への対策を紹介しました。
疲労は集中力の低下だけでなく、イライラの原因となり、事故リスクを増加させます。
運転は身体的・精神的な負担がかかる行為であると再認識し、疲労や眠気を感じたら、無理をせず休憩や仮眠を取りましょう。
年末年始に車で帰省をする方も、安全で快適なドライブを!