「21世紀に間に合いました」というキャッチフレーズと共に、ハイブリッドカーの象徴として販売されたトヨタ・プリウス。
そんなプリウスも1997年に初代が販売されてから、現在に至るまでモデルチェンジが繰り返されてきました。
ハリウッドスターに愛用され世界中にその名を広めた20系、パワートレインの強化によって走りとエコを両立した30系、TNGAプラットフォームを採用し高レベルの走行性と快適性を誇る50系など、各年式のプリウスは今も多くの方に愛されています。
そんなプリウスのバックランプを交換したい方に向けて、年式別に具体的な交換方法を解説していきます。
イラストで交換方法を説明するだけでなく、各年式に適合したバルブ形状の解説やおすすめ製品を紹介しているので、是非最後までご覧ください。
交換前に!適合表で各年式のプリウスにあったバルブ形状を確認しよう!
バックランプを交換する前には、必ず各年式のプリウスにあったバルブ形状を確認しておきましょう。
自動車用ランプのバルブ(電球)の形状は同じ設置箇所でも、車種や年式、タイプなどによって異なります。
もし適合しないバルブ形状の製品を選んでしまうと、うまく装着できないだけでなく、点灯しなかったり周辺部品を破損するなどトラブルが発生する恐れがあります。
そうならないために、バックランプを交換する前には自車に適合するバルブ形状を確認しましょう。
以下のとおり20・30・50系プリウスのバックランプのバルブ形状について、適合表にまとめてみました。
年式 | 型式 | タイプ/仕様 | バルブ形状 |
H15.9~H17.10 | NHW20 | ハロゲン仕様車 | T20 |
H17.11~H21.4 | NHW20 | ハロゲン仕様車 | T20 |
H21.5~H23.11 | ZVW30 | ハロゲン仕様車 | T20 |
H23.12~H27.12 | ZVW30 | ハロゲン仕様車 | T20 |
H27.12~H30.11 | ZVW50 | LED仕様車 | T16 |
上記の表から20・30系は「T20」、50系は「T16」であることが分かります。
プリウスのバックランプ交換方法を年式別に解説
ここからはプリウスのバックランプの交換方法について、20系・30系・50系と年式別に解説していきます。
●生産年月日やタイプによって異なる場合があります。詳しくはメーカーHP等から取扱説明書をご確認いただくか、メーカーにお問い合わせください。
●DIYで取り付ける場合、必ず自己責任で行ってください。
20系
ツメを上側に押しながら手前に引いて、フタを開けます。
ソケットを矢印の方向にまわして取り出し、ソケットから電球を引き抜きます。
※上から2番目のソケットが後退灯(バックランプ)です。
30系
50系
バックドアを開け、ランプ側面のカバーの内側にドライバーを入れ、車両後方の点線部のツメをはずしてカバーを起こし、車両後方へひきながら車両内側の点線部のツメをはずします。
※傷がつくのを防ぐため、ドライバーの先端に布などを巻いて保護してください
車体側のクリップをランプ本体の溝の位置に合わせてから、裏側にあるピン(2か所)がはまるように、ランプ本体をまっすぐ押し込んでください。
※押し込んだあと、ランプ本体がしっかり固定されたことを確認してください
プリウスにおすすめのLEDバックランプを紹介!
ハロゲンが純正である20・30・50系プリウスのバックランプにはLEDがおすすめです。
LEDはハロゲンより明るいため、バック時のバックモニター越しや直視での視認性が向上します。
モーター走行で静かに移動するプリウスは、エンジン車に比べ周辺の歩行者に走行していることを認識されにくいですが、LEDであれば後退時に強い光で自車の存在を知らせることができます。
そんなLEDバックランプについて、ここからはプリウスにおすすめの製品を紹介していきます。
「圧倒的な明るさ」「とにかく明るい」と評判の声が名高いHID屋から3点ご紹介します。
コスパを求める方へ!LEDバックランプ 6510lx 爆光ホワイト
商品名 | LEDバックランプ 6510lx |
色 | 6500K (ホワイト) |
明るさ | 1灯あたり6510lx |
はじめにご紹介するのはロングセラーとして多くのユーザーに支持されているHID屋の「LEDバックランプ 6510lx 爆光ホワイト」です。
この製品の特徴は特注の明るいLEDチップを30基搭載し、驚異的な明るさを実現している点です。
純正バルブと比較して格段に視認性が向上し、特に夜間や暗所での後退時には効果抜群です。
この明るくワイドに照らす光によってバックカメラの映像がクリアになるだけでなく、後続車や歩行者への注意喚起にも優れており、事故のリスクを低下させる効果もあります。
また上記のような明るさを兼ね備えているにも関わらず、お求めやすい価格のため高コスパな製品と言えます。
機能性とデザイン性を兼ね備えた「LEDバックランプ 6510lx 爆光ホワイト」は、初めてLEDバックランプを装着する方や、コスパを求める方におすすめです。
20・30系(T20)で明るさを求める方へ!爆光 14390lx LEDバルブ
商品名 | 爆光 14390lx LED バルブ |
色 | 6500K (ホワイト) |
明るさ | 14390lx ※メーカー測定値 |
特注の明るいLEDチップを49基配置した「爆光 14390lx LED バルブ」をご紹介します。
こちらの製品は49基のLEDチップが放つ超爆光が特徴で、HID屋のT20形状のLEDバックランプの中で最も明るい製品です。(2024年12月時点)
またワイドにムラのない配光によって、後方をしっかりと照らすことができ、歩行者や障害物を捕捉できるようになり安心してバックが可能になります。
30系プリウスにはバックランプが片方のみの車種が存在しますが、「爆光 14390lx LED バルブ」であれば1灯でもしっかりと後方を照らしてくれます。
以上のことからHID屋の「爆光 14390lx LED バルブ」は20・30系プリウスオーナーで、より明るい製品をお求めの方におすすめです。
50系(T16)で明るさを求める方へ!LEDバックランプ 11990lx
商品名 | LEDバックランプ 11990lx |
色 | 6500K (ホワイト) |
明るさ | 1灯あたり11990lx |
「LEDバックランプ 11990lx」はヘッドライトのような圧倒的な明るさで、HID屋が取り扱うT16形状のLEDバックランプの中で最も明るい製品です。(2024年12月時点)
光がリフレクターに効率良く反射することで、バックランプの光がより広い範囲に届き、後方の視認性を大幅に向上させます。
特注の高性能LEDチップを57基搭載しており、その明るさはまさにヘッドライト級。
真下へもワイドにはっきりと照射できて、暗い場所でも後方をしっかりと照らし安全な駐車や後退をサポートします。
また純正ランプと同等のサイズで、取り付け交換も問題なく行えます。
50系オーナーで明るさと視認性を最大限に求める方に、「LEDバックランプ 11990lx」はぴったりです。
これで解決!プリウスのバックランプに関するQ&A
ここからはプリウスのバックランプに関する疑問に対してQ&A形式で回答していきます。
- なぜバックランプが片方しか点灯しないプリウスがあるの?
-
寒冷地仕様などリアフォグランプが装着されている車両は、バックランプは片側に1つしか装備されていません。
吹雪など悪天候でも後続車からの視認性を高めるため装着するリアフォグランプのスペース確保とデザイン上のバランスを取るために1灯のみとなっています。
【なぜ?】30プリウスのバックランプ(T20)が片方しかつかない理由とは エコカーの代表格として人気を博し、現在も多くのドライバーに愛されているトヨタの30プリウス。 そんな30プリウスではバックランプが片方しかつかない車両が生産されて... - 60系プリウスのバックランプは交換できない?
-
バックランプを含む60系プリウスの車載ランプはいずれもLED一体型となっており、バルブ単体での交換はできません。
下記画像(60系プリウスの外装ランプの交換について)のとおり、交換を行うにはディーラーに確認する必要があります。
LEDランプの交換はディーラーでの交換が推奨されています
(トヨタ自動車HPより抜粋)
まとめ
ここまで各年式に適合したバルブ形状の解説やおすすめ製品の紹介とあわせて、年式別にプリウスのバックランプの交換方法を解説してきました。
現在は5代目となる60系プリウスが販売されていますが、20・30・50系それぞれ特徴があり、未だにその個性は色褪せません。
そんな各年式のプリウスをより安全で快適に、そしてより長く愛着をもって運転していくために、バックランプをLEDに交換してみてはいかがでしょうか。