明るさの向上などを目的に自動車やバイクで行われているヘッドライトのLED化。
LED化について愛車の原付でもやってみたい、と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に向けて原付のヘッドライトをLED化するメリット・デメリットと、実際にLEDヘッドライトを選ぶ際の注意点を、おすすめメーカーと併せて解説していきます。
原付のヘッドライトをLED化するメリット
原付のヘッドライトをLED化することで、3つのメリットが得られます。
- 明るさと安全性の向上
- ライトの長寿命化と維持コストの削減
- 省エネによる愛車のパフォーマンス向上と快適な移動環境の実現
ここからは、上記のメリットについて一つずつ詳しく解説していきます。
明るさと安全性の向上
ヘッドライトのLED化によって明るさが向上し、夜間の視認性が良くなるため、安全な運転が可能になります。
製品化当初は暗いと言われていたLEDでしたが、現在LEDの明るさはHIDバルブと同等かそれ以上です。
明るい光源を使用することで暗い道でも対向車や歩行者、落下物などをハッキリと照らして確認することができ、事故の予防につながります。
以上のことから原付ヘッドライトのLED化は、明るさを向上させて視認性と安全性を高めるというメリットが生まれます。
ライトの長寿命化と維持コストの削減
ヘッドライトをLED化するメリットとして、ライトの寿命が長くなり、愛車の維持コスト削減に繋がることが挙げられます。
LEDの寿命は非常に長く、ハロゲンバルブの数十倍に及びます。
そのため頻繁な交換が不要となり、維持コストを大幅に削減することが可能です。
またLEDは振動や衝撃に対しても強いという特徴もあることから、ハロゲンバルブに比べて物理的に壊れにくく、低い交換頻度を実現しやすくしてくれます。
以上のことからヘッドライトの光源をLEDに交換することで、愛車の維持コスト削減が可能になります。
省エネによるパフォーマンス向上と快適な移動環境の実現
省エネによって愛車のパフォーマンス向上と快適な移動環境が実現することも、ヘッドライトをLED化するメリットの一つです。
LEDはハロゲンに比べて消費電力が大幅に低いため、LEDに交換することでバッテリーへの負担が軽減されます。
これによりバッテリーが長持ちし、エンジン始動がスムーズになるほか、始動不良のリスクも減少します。
さらに消費電力の削減は他の電装部品への電力供給にも余裕が生まれるため、ハンドルウォーマーやスマートフォンの充電器などのアクセサリーを安定して使用できるようになり、快適な移動環境を整えやすくなるでしょう。
以上のことからヘッドライトを省エネ効果が高いLEDに交換することは、愛車のパフォーマンス向上と快適な移動空間の実現に繋がるため、おすすめです。
原付のヘッドライトをLED化するデメリット
ヘッドライトをLED化することで、レギュレーターに悪影響を及ぼす可能性があるというデメリットが生まれます。
レギュレーターとはエンジンで発電された電気をバッテリーに安定して供給するための電子部品です。
ヘッドライトを消費電力の低いLEDに交換することで予期せぬ負荷がかかるためか、レギュレーターで故障などのトラブルが発生したという声を見かけます。
しかしメーカーからはヘッドライトのLED化とレギュレーターのトラブルに関する公式なアナウンスはなく、トラブルの発生は珍しいものと考えられます。
ただ可能性が低くてもヘッドライトのLED化をする際、レギュレーターに悪影響が及ぶ場合がある、というデメリットは考慮しておいたほうが良いでしょう。
LEDヘッドライト選びの注意点
実際に愛車のLEDヘッドライトを選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
- 愛車にあったバルブ形状を選ぶ
- 保安基準に適合した製品を選ぶ
- 熱対策が施されている製品を選ぶ
ここからは、これらの注意点について詳しく解説していきます。
愛車にあったバルブ形状を選ぶ
ヘッドライトをLEDにする際は、愛車のバルブ形状に合ったものを選びましょう。
ヘッドライトのバルブには様々な形状があり、車両によって適合するバルブ形状が決まっています。
適合しない形状を選ぶと取り付けができなかったり、ヘッドライトユニットが破損したりするリスクがあります。
愛車のバルブ形状を確認する方法として、メーカーのウェブサイトや取扱説明書を見ることが効果的です。
またユーザーレビューも有用です。SNSなどから実際に愛車と同型の車両にLEDヘッドライトを取り付けたユーザーのレビューを読めば、実際の適合具合や使用感を把握できるでしょう。
以上のことからLEDヘッドライトを選ぶ際には、メーカーが発信する情報やユーザーレビューを活用して、愛車のバルブ形状を確認することが重要です。
保安基準に適合した製品を選ぶ
市場には多くのLEDヘッドライトが出回っていますが、保安基準を必ず満たしているわけではありません。
そのような状況で保安基準に適合したLEDヘッドライトを選ぶことは運転時の安全性を確保し、長期間安心して使用することに繋がります。
保安基準に適合したものを選ぶ方法として、製品のパッケージや仕様をよく確認することが重要です。
また実物を手に取る以外でもメーカーのウェブサイトでは、適合車種情報や製品の詳細な仕様が公開されていることが多いため、購入前には保安基準に適合した製品か確認するようにしましょう。
熱対策が施されている製品を選ぶ
LEDヘッドライトを選ぶ際には、適切な熱対策が施されている製品を選ぶことが重要です。
LEDヘッドライトはその構造上、基盤や制御部品が熱を持ちやすくなるため、上手く取り除く必要があります。
もし熱対策が不十分だと、LEDが高温になり、寿命が短くなる可能性があります。
そのため冷却ファンを搭載しているなど放熱対策を施されているものがおすすめです。
LEDの寿命を延ばし、突然ヘッドライトが切れるといったトラブルがなく安全で快適な運転を実現するために、熱対策が施されている製品を選びましょう。
おすすめLEDヘッドライトメーカー
ここからは、おすすめLEDヘッドライトメーカーとして以下の2社を紹介していきます。
- M&Hマツシマ
- SPHERE LIGHT
各メーカーの特徴と取り扱っているLEDヘッドライトについて詳しく解説します。
①M&Hマツシマ
商品名 | PonLED |
バルブ形状 | PH6E、PH7、PH8、PH8x、PH9、PH11、PH12、HS1、HS1型アドレス110/125、HS5、H4BS |
色 | 6000K |
ワット数 | 5W |
M&Hマツシマは平成元年に創業した二輪車用電球専門メーカーです。
同社は専門メーカーとして、需要の低いバルブ形式も幅広く取り扱っており、口コミにもそのラインナップを称賛する声が見られます。
②SPHERE LIGHT
商品名 | NEOL |
バルブ形状 | PH7、PH11、PH12、HS5 |
色 | 6000K |
明るさ | Hi 2600lm/Lo 2000lm |
ワット数 | Hi 20W/Lo 15W |
SPHERE LIGHT(スフィアライト)はLED製品を中心とした自動車用品ブランドです。
同社は東京モーターサイクルショーなど、国内外のモーターショーイベントに出展するなど、様々な場所で精力的に活動しています。
そのため自社製品の認知度は高く、このことを理由に購入した声が見られます。
まとめ
ここまで原付のヘッドライトをLED化するメリット・デメリットと選ぶ際の注意点を、おすすめメーカーと併せて解説してきました。
愛車のヘッドライトもLED化してみたい!と思われた方は、この記事を参考に是非LED化に挑戦してみてください。