エブリイは室内空間が広く、シートアレンジも多彩で収納力に優れており、車中泊向きの軽自動車です。
この記事では、エブリイを車中泊仕様にするポイントや車中泊で役立つ便利グッズを紹介しています。
季節ごとの対策もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
エブリイが車中泊向きな理由
エブリイは車中泊に適した条件がそろった軽自動車です。
ここでは、エブリイが車中泊向きな理由を4つ紹介します。
- 室内空間は車中泊でも快適な広さがある
- シートアレンジでフルフラットにできる
- 収納力が高く車中泊の荷物を整理できる
- アクセサリーが豊富でカスタムしやすい
室内空間は車中泊でも快適な広さがある
エブリイは軽自動車の中でもトップクラスの室内空間を持ち、車中泊でも快適に過ごせる広さが魅力です。
スクエアなボディ形状により、室内の隅々まで空間を有効活用できます。
室内長は2,240mm、室内幅は1,355mmで、身長180cmの大人2人が足を伸ばして横になれるスペースがあります。
ハイルーフ車は室内高が1,420mmと十分な高さがあり、車内での着替えや食事もしやすい設計です。
前席を最前部までスライドさせれば、就寝スペースをさらに広げられるのも魅力です。
シートアレンジでフルフラットにできる
エブリイは多彩なシートアレンジが可能で、車中泊にあわせた寝床づくりに対応しています。
運転席・助手席のヘッドレストを外して後方に倒し、後部座席を前方に畳むと、フロントからリアゲートまでフラットな空間を作れます。
前席と後席の間に隙間ができにくい設計のため、車内全体を一つの大きな寝床として活用可能です。
助手席を前に倒せば床面長は最大2,640mmまで拡大し、身長の高い方でもゆとりを持って横になれます。
後部座席は左右独立でスライド・リクライニングに対応しているため、片側を荷物スペースにするなど柔軟なレイアウトも楽しめます。
収納力が高く車中泊の荷物を整理できる
エブリイは荷室の広さに加え、車内各所に収納スペースが備わった車種です。
運転席・助手席の頭上にはオーバーヘッドシェルフが標準装備されており、地図やタオルなど頻繁に使う小物をしまうのに向いています。
インパネトレーやセンターミドルトレー、ドリンクホルダーなど手の届く範囲に多彩な収納が配置されている点も魅力です。
ラゲッジスペースは荷室床面地上高が650mmと低めに設計されており、重い荷物の積み下ろしもスムーズに行えます。
バックドアやスライドドアの開口部が大きく、大型のキャンプ用品も出し入れしやすい構造です。
アクセサリーが豊富でカスタムしやすい
エブリイはアクセサリーが充実しており、車中泊仕様へのカスタムがしやすい点も人気の理由です。
遮光カーテンやシェード、2段ベッドセットなど車中泊向けの純正アクセサリーが豊富にそろっています。
ルーフやラゲッジにはユーティリティーナットが標準装備されており、ルーフバーやフック、ネットなどの取り付けも手軽です。
ルーフ左右に各3ヶ所、ラゲッジ左右に各2ヶ所の計10ヶ所にユーティリティーナットが設けられており、幅広いカスタムが楽しめます。
専用設計のアクセサリーが多く、初心者でも自分好みの車中泊空間を作りやすい車種です。
エブリイを車中泊仕様にカスタムするためのポイント
エブリイを車中泊仕様に仕上げるには、快適性と収納力を高めるカスタムが効果的です。
ここでは、車中泊仕様にカスタムするための4つのポイントを紹介します。
- マットを敷いてシートの段差を解消する
- シェードやカーテンを取り付けて視線を遮る
- ユーティリティーナットを利用し収納を自作する
- 天井にルーフバーを装着して積載量を増やす
マットを敷いてシートの段差を解消する

エブリイの車中泊で快適に眠るためには、マットの使用が欠かせません。
シートを倒してフルフラットにしても、シートの厚みにより約5〜10cmの段差が生じます。
車中泊用マットには、バルブを開けると自動で膨らむインフレータブルタイプや、折りたたんで収納できるタイプなど種類があります。
厚さ8cm以上のマットを敷くと段差が解消され、寝心地が良くなるのでおすすめです。段差が残る場合はクッションや丸めたタオルで微調整すると、よりフラットな寝床になります。
シェードやカーテンを取り付けて視線を遮る

エブリイは窓面積が広いため、車中泊の際はシェードやカーテンを取り付けて、車外からの視線を遮ると安心して過ごせます。
就寝時や着替えの際にプライベート空間を確保できるほか、防犯対策にもなります。
吸盤やマグネットで窓に固定するタイプが主流で、取り付けや取り外しも簡単です。
遮光効果に加えて断熱・保温性のあるシェードを選べば、夏の日差しや冬の冷気対策も兼ねられます。
視線を遮りながら温度管理もできるため、季節を問わず車中泊の必需品です。
ユーティリティーナットを利用し収納を自作する

エブリイに標準装備されているユーティリティーナットを活用すると、車内の収納を自由に拡張できます。
フックやバーを取り付ければ、ネットを張って小物を収納したりタオルを掛けたりと、限られた空間を有効に使えるのが魅力です。
ラゲッジ側のナットにL字金具やバーを固定し、板を渡せば収納棚を自作できます。キャンプ用品や調理道具を棚の上に整理すると、荷室の床面を広く使えて便利です。
市販のアクセサリーだけでなく自作のカスタマイズも人気で、自分の使い方にあわせた収納づくりが楽しめます。
天井にルーフバーを装着して積載量を増やす

車中泊ではシートを倒して寝床にするため、荷物の置き場に困りがちです。
ルーフバーを天井に装着すると荷物を上部に収納でき、寝床のスペースを広く確保しやすくなります。ネットを組み合わせれば、軽い衣類や小物類をまとめて整理可能です。
エブリイは室内高1,420mmと天井が高いため、ルーフバーを設置しても寝る際に圧迫感を感じにくく、頭上にゆとりが保てます。
寝床を広く保ちつつ荷物を整理できるため、車中泊の快適性が向上します。
エブリイで車中泊する際に役立つ便利グッズ
エブリイでの車中泊をより快適にする便利グッズ11選を紹介します。
- ベッドキット
- シュラフ(寝袋)
- 折りたたみテーブル
- IH調理器具
- サーキュレーター
- 小型LEDランタン
- バックドアネット
- カーサイドタープ
- ポータブル電源
- ディフューザー
- LEDルームランプ
ベッドキット

エブリイで手軽に寝床を確保したい方におすすめなのがベッドキットです。
専用のフレームとマットを組み合わせ、シートを倒したときにできる段差を解消できます。
ベッドキットにはいくつかのタイプがあります。エブリイのモデルやグレードによってシート構造が異なるため、適合する製品を確認して選んでください。
ベッドキットの主な種類は以下のとおりです。
- 1段ベッドキット:全面に設置するため横幅を最大限に活用でき、大人2名の就寝に最適
- 2段ベッドキット:上下に分かれて寝られるため、大人2名と子ども1〜2名の家族向き
- 片側だけのベッドキット:ソロ向けで、空いた反対側に自転車や釣具などの大型ギアを積載可能
シュラフ(寝袋)

車中泊の就寝に欠かせないのがシュラフ(寝袋)です。
エンジンを停止した車内は外気温の影響を受けやすく、季節を問わず体温調節が求められます。
保温性が高く体にフィットするマミー型と、布団のように広げて使える封筒型が代表的なタイプです。
季節を問わず使えるオールシーズン対応タイプなら、1つ用意しておくだけで幅広いシーンに活用できます。まくらとセットで使うと首の負担が軽減され、より快適に眠れます。
折りたたみテーブル

車内で食事や作業をする際には、折りたたみ式のテーブルがあると便利です。
コンパクトに折りたためるタイプを選べば、使わないときは隙間に収納できるため場所を取りません。
ハンドルに引っ掛けて固定するタイプや、シートに取り付けるタイプなど種類も豊富です。
エブリイの室内サイズにあわせ、展開時と収納時の両方のサイズを確認して選んでください。
IH調理器具

エブリイでの車中泊で温かい食事を楽しみたい方には、IH調理器具が役立ちます。
火を使わないため火災リスクが低く、コンパクトな製品も多いため車内でも安心です。
ポータブル電源との組み合わせで、場所を問わず手軽に調理できます。
電気機器によって消費電力が異なるため、ポータブル電源の出力に対応した製品を選びましょう。
サーキュレーター

オールシーズン活躍するサーキュレーターは、車中泊の必需品といえるアイテムです。
車内の空気を循環させ、冷暖房器具との併用で効率よく温度を調整できます。
充電式やUSB電源式のほか、リモコンやタイマー機能を搭載したモデルは就寝時におすすめです。
調理後のにおいや熱気を逃がす際の換気にも役立ちます。
小型LEDランタン

夜間の車中泊では、コンパクトで設置場所を選ばない小型LEDランタンが活躍します。
車外に持ち出して懐中電灯代わりにもなるため、トイレや散歩の際にも便利です。
充電式や電池式、明るさ調整ができるものなど種類が豊富で、使用時間や目的にあわせて選べます。
バックドアネット

ドアを開けた状態で換気ができるバックドアネットは、車中泊の快適性を高めるアイテムです。
虫の侵入を防ぎながら車内の空気を入れ替えられるため、暑い季節や調理後のにおい対策に役立ちます。
磁石やファスナーで開口部に装着するタイプが多く、取り付けや取り外しの手間がかかりません。
エブリイのバックドアサイズに適合した製品を選んでください。
カーサイドタープ

車中泊の際に車外にリビングスペースを作れるのがカーサイドタープです。
車のサイドやバックドアに接続して設営するため、日陰や雨よけのスペースを手軽に確保できます。
調理や食事を車外で行えば車内のにおい対策になるほか、開放感のある時間を楽しめるのも魅力です。
タープのポールにランタンなどを吊り下げる際は、耐荷重を守って使用してください。
ポータブル電源

車中泊で小型家電を使用する際に欠かせないのがポータブル電源です。
スマートフォンやPCの充電、IH調理器具や扇風機の使用など幅広い機器に給電できます。
使用する電気機器の消費電力にあわせて、バッテリー容量や出力ポートの種類を事前に確認してください。
車内で使う場合は動作音が静かなモデルを選ぶと、就寝中も快適に過ごせます。
ディフューザー
車中泊の気分転換やリラックスに役立つのがディフューザーです。
アロマオイルを入れて使用するタイプであれば、好みの香りで車内を心地よい空間にできます。
車内は狭い空間のため、香りが強くなりすぎないよう適量を心がけてください。
USB電源式のコンパクトなモデルが多く、ポータブル電源と組み合わせれば場所を問わず使えます。
密閉されがちな車内の気になるにおいを和らげる効果も期待でき、快適な睡眠環境づくりにおすすめのアイテムです。
LEDルームランプ

夜間の車中泊では純正のルームランプだけでは明るさが足りないと感じるケースも少なくありません。
LEDルームランプに交換すると光量が増し、車内の隅まで明るく照らせます。
調理や読書、着替えなど夜間の作業がしやすくなり、車中泊の快適性が向上するためおすすめです。

エブリイで夏に車中泊する際の対策グッズ
夏の車中泊を快適に過ごすには、遮光や冷房機器による車内温度の管理が重要になります。
サンシェードで日差しを遮り、ポータブルクーラーで車内を冷やすと効果的です。冷感グッズの使用や、標高の高い場所を選ぶのもおすすめです。
こまめな水分・塩分補給を心がけ、熱中症にも十分注意しましょう。
くわしくは以下の記事をご覧ください。

エブリイで冬に車中泊する際の対策グッズ
冬の車中泊を安全に楽しむには、断熱・防寒・結露対策の3つが欠かせません。
断熱シェードで窓からの冷気を遮断し、冬用寝袋や電気毛布で体温を逃がさない工夫が重要です。結露対策には換気扇や除湿剤が役立ちます。
降雪地域では一酸化炭素中毒やバッテリー上がりへの備えも忘れずに行いましょう。
くわしくは以下の記事をご覧ください。

車中泊する際の注意点
車中泊を安全に楽しむために、注意すべきポイントを3つ解説します。
- 車中泊のマナーを守る
- 車中泊時の健康リスクに注意する
- 就寝時の防犯対策を行う
車中泊のマナーを守る
車中泊をする際は、利用する施設のルールとマナーを守りましょう。
道の駅やサービスエリアの中には仮眠は許可されていても車中泊は禁止の場所があるため、事前の確認が必要です。
トイレの手洗い場で食器や衣服を洗う行為や、施設の電源を無断で使用する行為はマナー違反にあたります。
夜間に大きな声を出したり音楽を流したりしないなど、周囲への配慮も忘れないでください。
車中泊で出たゴミは持ち帰るのが基本です。ゴミ処理の手間を省きたい場合は、回収サービスのあるRVパークやオートキャンプ場を利用しましょう。
車中泊時の健康リスクに注意する
車中泊では、エコノミークラス症候群や一酸化炭素中毒などの健康リスクに注意が必要です。
長時間同じ姿勢でいると血流が悪くなり、エコノミークラス症候群の発症リスクが高まります。1〜2時間ごとに足首を回すなど体を動かし、こまめに水分を摂るようにしてください。
一酸化炭素中毒を防ぐため、駐車中はエンジンを必ず停止しましょう。特に冬場はマフラーが積雪で塞がれると排気ガスが車内に逆流する危険があります。
一酸化炭素は無色・無臭で異変に気づきにくいため、一酸化炭素チェッカーを設置すると安心です。
夏は熱中症、冬は低体温症にも注意が欠かせません。シェードや断熱シート、寝袋や電気毛布など季節にあった対策グッズを用意してください。
就寝時の防犯対策を行う
車中泊の就寝時には、防犯対策を怠らないようにしてください。
窓やドアは必ずロックし、シェードやカーテンを取り付けて、外から車内が見えないようにするのが大切です。
人通りの少ない場所や暗い場所を避け、照明のある駐車場や管理人がいる施設を選ぶと安心して過ごせます。
夜間にトイレなどで車外に出る際は携帯電話を持ち歩き、すぐに連絡ができるよう備えておきましょう。
防犯ブザーなどの防犯グッズを用意しておくと、緊急時にも対応しやすくなります。
エブリイの車中泊についてよくある質問
エブリイワゴンとエブリイバンの違いは?
エブリイワゴンは乗員の快適性を重視した乗用車(5ナンバー)で、エブリイバンは荷物の運搬を目的に設計された商用車(4ナンバー)です。
エブリイワゴンは普段使いを重視しつつ、マットで段差を解消して快適に眠りたい方に向いています。
エブリイバンは荷室の床面が汚れに強い素材のため、本格的なアウトドアを頻繁に楽しむ方におすすめです。
車中泊に使用する際のそれぞれのメリット、デメリットは以下のとおりです。
| 項目 | エブリイワゴン(乗用車 / 5ナンバー) | エブリイバン(商用車 / 4ナンバー) |
| メリット | ・乗り心地が良く静か:遮音材が多く会話がしやすい ・装備が豪華:パワースライドドアや内装が充実 ・後席が快適:リクライニング可能で足元も広い | ・維持費が安い:自動車税がワゴンの半分以下 ・積載性が最強:後席を畳むと完全なフラットに ・耐久性が高い:重い荷物を運ぶ前提の丈夫な設計 |
| デメリット | ・価格が高い:車両本体価格がバンより高め ・維持費が微増:税金や保険料がバンより高い ・積載に制限:シートを倒してもわずかな段差が出る | ・後席が窮屈:背もたれが低くクッションが硬い ・音が響く:エンジン音やロードノイズが入りやすい ・初回車検が早い:新車から2年(ワゴンは3年) |
| 自動車税/年 | 10,800円 | 5,000円 |
| エンジン | 全車ターボ(加速に余裕あり) | ターボなし/ありを選択可能 |
何人まで快適に車中泊できますか?
エブリイで快適に車中泊できるのは、大人2人までが目安です。
室内幅は約1,355mmで、セミダブルベッドに近いサイズ感のため、大人2人が並んで眠れる広さがあります。
大人2人と子供1人であれば工夫次第で対応できますが、寝返りのスペースはやや限られます。
2段ベッドセットを使用すれば、大人2名と子供2名までの家族利用も可能です。
3人以上で車中泊をする場合は、テントを併用して寝る場所を分けたり、ルーフバーで荷物を上部に移動させ寝床を広く確保したりする工夫が必要になります。
車中泊に適した軽自動車は?
軽自動車で車中泊をするならエブリイなど、室内空間の広さとシートアレンジの自由度が高い車種が適しています。
フルフラットが可能で、大人が足を伸ばして眠れる広さがあると理想的です。
また、天井が高い車であれば、車内に長く居ても圧迫感が少なく快適です。
収納力やカスタムのしやすい軽自動車も車中泊向きと言えます。
以下の記事では、車中泊におすすめの軽自動車10選を紹介していますので、あわせて参考にしてください。

まとめ
エブリイは軽自動車の中でもトップクラスの広い室内空間と、多彩なシートアレンジが可能な車中泊向きの車種です。
アクセサリーが豊富で、ユーティリティーナットも標準装備されており、自分好みの車中泊仕様にカスタムできる点も魅力です。
マットやベッドキットでシートの段差を解消し、シェードやルーフバーで快適性と収納力を高めれば、車内での時間も充実します。
季節ごとに適切な対策を行い、マナーや安全面に配慮しながら、エブリイでの車中泊を満喫してください。

