ジムニーは狭くても車中泊できる!快適に眠る段差解消法とおすすめグッズを紹介

ジムニーでキャンプ場にて車中泊

コンパクトで車内が狭いイメージのあるジムニーですが、工夫次第で車中泊は十分可能です。とはいえ、シートを倒したときの段差や就寝スペースの狭さなど、快適に過ごすためにはいくつかの対策が欠かせません。

この記事では、ベッドの段差を解消する方法や車内が狭いジムニーならではのおすすめグッズ、車中泊のマナーやNG行為まで初心者の方にもわかりやすく解説します。ぜひ参考にして、外遊びをより楽しいものにしてください。

目次

室内空間が狭いジムニーでも車中泊は可能

就寝人数が1人なら、室内空間が狭いジムニーでも快適な車中泊ができます。一方、2人で車中泊をしたい場合は、就寝だけ車内にするのが無難です。調理や食事、くつろぐ時間を車外で行うことで、2人でも無理なく車中泊ができます。

ジムニーで車中泊する際の欠点は、結露が早いこと、天井が低いことです。結露の発生は、サーキュレーターの使用やこまめな換気で対策可能です。

また、ジムニーの荷室高は85cmしかないため、車内で座る際には頭をやや下げる必要があります。一般的に座高は「身長×0.55」とされており、身長160cmの場合は約88cmが目安となるため、人によっては窮屈に感じる場合もあります。

車内で座りながらの調理や食事を考えている方は、天井の低さを考慮し、車外で行うことも視野に入れておきましょう。

段差を解消してフルフラットにするにはインフレータブルマットがおすすめ

ジムニーの段差をインフレータブルマットで解消

ジムニーの前席を後ろに倒すと、前席の背もたれと座面の結合部分に段差が発生するため、厚さ8cmのインフレータブルマットで対策するのがおすすめです。8cmの厚さがあれば段差を感じにくくなり、快眠しやすくなります。ただ、マットだけでは段差部分が若干落ち込むので、着替えやブランケットなどの荷物を段差や隙間に置くと解消できます。

また、ニトリからjb64・jb74ジムニー専用のマットが販売されており、手軽にフルフラットにしたい方は導入を検討してみてください。

インフレータブルマットとは、自動的に空気を吸い込んで膨らむマットのことです。価格は高めですが、収納性と寝心地のバランスが良く、キャンプや車中泊での睡眠の質を向上させてくれます。

ジムニーの車中泊を快適にするグッズ

ジムニーの車中泊を快適にするグッズは以下の通りです。

  • シングルバーナー・クッカー
  • ダウンシュラフ
  • 小型LEDランタン・LEDルームランプ

ジムニーは車内が狭く収納スペースが限られるので、できる限りコンパクトに収納できるものを選ぶと快適性アップにつながります。

シングルバーナー・クッカー

ジムニー車中泊でおすすめのシングルバーナー&クッカー

ジムニーで調理する際、一般的なガスコンロは大きくかさばるため、コンパクトに収納できるシングルバーナーがおすすめです。さらに使用する調理器具もスタッキングできるクッカーにすると、収納性が高まります。スタッキングとは、マトリョーシカのように中に入れながら、重ねてまとめることです。

また、シングルバーナーの燃料であるガス缶は、サイズによってはクッカーの中に同時収納できることもあり、室内が狭く空間が限られるジムニーにぴったりです。

ダウンシュラフ

車中泊便利グッズのシュラフ(寝袋)

シュラフには「ダウン」と「化繊」を使用した2種類があります。室内が狭いジムニーの快適性を上げるなら、コンパクト&暖かいダウンシュラフがおすすめです。

ダウンシュラフ化繊シュラフ
メリットコンパクトになる
保温性が高い
価格が安い
気軽に洗える
デメリット価格が高い
洗濯機で洗えない
濡れると保温性能が低下する
収納時にかさばる
保温性が低い

ダウンシュラフを洗濯する際は、専用洗剤を使い、浴槽で優しく手洗いします。手洗いNGの表記がある場合は、クリーニング店へ持ち込みましょう。

化繊シュラフの場合、気温により寒さを感じることがあるので、湯たんぽやカイロを中に入れて対策するのがおすすめです。

小型LEDランタン・LEDルームランプ

車中泊便利グッズの小型LEDランタン

ジムニーで大きなLEDランタンを使うと光源が近くて眩しかったり、収納しづらかったりします。そのため、光量が程よく収納性も高い小型LEDランタンが便利です。ひとつの光量は小さいですが、複数個使用して車内に分散すると十分な明るさを確保できます。

また、天井のルームランプをLEDに交換しておけば、夜間や早朝の荷物の積み下ろしに役立ちます。エンジンを停止した状態でルームランプを長時間点灯したままにすると、バッテリーがあがるので、あくまで補助的な使用に留めておきましょう。

ジムニーで車中泊するなら季節ごとの対策が大事

車内が狭いジムニーは外気温が伝わりやすく、温度変化が大きい特徴があります。そのため、季節ごとの対策をしっかり行いましょう。

  • 夏は網戸や冷感グッズを使用
  • 冬は換気や高スペックのシュラフを使用

初心者の方は車中泊のハードルを下げるためにも、真夏や真冬を避けると無理なく楽しめます。

夏は網戸や冷感グッズを使用

夏の車中泊

夏は冷感グッズやポータブルクーラーを使用し、窓を開けて熱がこもらないようにします。ジムニー専用の網戸(ウィンドウネット)を装着しておくと、窓を開けていても虫が侵入しません。さらにサーキュレーターで車内の熱を外に出すようにすると、効率よく換気ができます。

また、山間部は昼と夜の寒暖差があります。昼は暑くても、夜は寒く感じる場合もあるので、ブランケットや夏用シュラフを用意しておくと安心です。

冬は換気や高スペックのシュラフを使用

冬の車中泊

室内空間が狭いと、冬は湿気がこもりやすく結露しやすい傾向があります。対策としては、定期的に窓を開けること、除湿剤の利用が効果的です。サーキュレーターを併用すると、窓を開ける時間を短くできます。

また、夜間の寒さ対策には高性能のダウンシュラフがおすすめです。高い保温性により、冬でも外で就寝できるレベルの暖かさを確保でき、快眠につながります。

なお、ダウンシュラフは快適使用温度を目安に選びましょう。快適使用温度とは寒さを感じずに快適に就寝できる目安の温度です。車中泊する場所の最低気温より5℃低い快適使用温度にすると、価格と性能のバランスが取れたダウンシュラフを選びやすくなります。

ジムニーで車中泊する際のNG行為

ジムニーで車中泊する際のNG行為は以下の通りです。

  • 車中泊が禁止されている場所での停泊
  • 長時間エンジンをかけ続ける
  • ゴミの放置や騒音による迷惑行為
  • 車内での火気使用

マナーや注意点を守り、周囲の迷惑にならないように車中泊を楽しみましょう。

車中泊が禁止されている場所での停泊

路上駐車や、商業施設の駐車場では車中泊してはいけません。他にも、ひと気のないところや明かりがない場所は不審者被害のリスクが高まるため、停泊しないようにしましょう。

道の駅や高速道路のSA・PAも基本的に車中泊が禁止されているため、停泊したい場合は事前に確認しておくとトラブルを避けられます。主に車中泊が許可されている場所は、オートキャンプ場とRVパークです。その他の場所で車中泊したい場合は施設に問い合わせるか、ネットで調べてからにしましょう。

長時間エンジンをかけ続ける

車中泊では緊急時以外のアイドリングはマナー違反です。また、長時間のアイドリングには、一酸化炭素中毒の危険や火災リスクがあります。

とくに冬場はマフラーが雪で塞がれ排気ガスが逆流し、一酸化炭素中毒で命を落とす事故が実際に発生しています。深い雪が積もっている、雪が多く降っている場所でのアイドリングは避けてください。

なお、雪が降っていない場所であっても、騒音や排ガスによるトラブルを防ぐため、車中泊時のアイドリングは控えるようにしましょう。

ゴミの放置や騒音による迷惑行為

騒音やゴミの放置は周囲に迷惑をかける行為になります。キャンプ場やRVパークによっては「クワイエットタイム」(会話を控えたり照明を落とす時間)が決まっているため、とくに22時〜7時ごろは騒がないようにしましょう。

また、施設を利用した際は「来たときよりきれいに」を心がけ、ゴミは必ず持ち帰り自分で処理するのが車中泊やキャンプのマナーです。

車内での火気使用

バーナーやコンロなどは、火事や一酸化炭素中毒のリスクがあるため車内で使用してはいけません。火器類を使用する際は、必ず外で行うか換気をしてください。

ジムニーは車内が狭く、一酸化炭素が充満する速度が早いため、とくに注意が必要です。一酸化炭素チェッカーを車内に置いておけば、一酸化炭素濃度を検知して異常時にアラームや光で知らせてくれます。調理する際は車外で行うか、窓を開け十分に換気して一酸化炭素チェッカーを利用しましょう。

「車中泊 ジムニー」に関するよくある質問

ジムニーで車中泊する際によくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。

ジムニーは2人で車中泊できる?

ジムニーは2人までであれば車中泊が可能ですが、車内は就寝スペースが中心となり、くつろぐ余裕はあまりありません。調理や食事を車外で行えば、2人でも無理なく車中泊を楽しめます。

ジムニーとジムニーシエラはどっちが広い?

ジムニーとジムニーシエラの車内の広さは同じです。室内のサイズは以下の通りです。

  • 室内長:1,795mm
  • 室内幅:1,300mm
  • 室内高:1,200mm

2車の主な違いはエンジン排気量とオーバーフェンダーの有無にあり、車中泊のしやすさという点ではどちらかが特別に優れているというわけではありません。

ジムニーの中古はやめたほうがいい?

ジムニーはオフロードでの使用も想定されるので、修理を楽しめる方以外は新車にしておきましょう。オフロードでの使用歴がある場合、フレームや足回りのダメージ・サビのリスクがあるからです。

また、jb64は人気があり価格が高騰しているため、新車より中古車のほうが高いこともあります。1998年から2018年まで販売されていたJB23も、年式を考慮すると他の軽自動車と比べてやや価格が高めな傾向があります。

ジムニーの中古車を購入する際は、フレームや足回りのサビに加え、オフロード走行や雪国での使用歴を確認しましょう。

まとめ

室内が狭いジムニーでも2人までなら車中泊が可能です。ただ、室内空間が狭いので、ジムニーならではの対策が必要になります。

寝具や調理器具は収納性に優れているものを選び、できる限り空間を有効活用するのがジムニーでの車中泊を快適にするコツです。ジムニーで車中泊ができるようになると、行動範囲が広がり、アウトドアの楽しみ方が一段と広がります。

また、以下ではジムニーのキャンプカスタムについて解説しています。カスタムについても興味がある方はぜひ参考にしてください。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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