ユーザー車検とは?費用や当日の流れ、注意点をわかりやすく解説!

ユーザー車検

ユーザー車検に興味はあるけれど、「どういう仕組み?何をすればいいの?」と疑問に感じた経験はありませんか。

車検費用を抑えられる方法として知られるユーザー車検ですが、手間や注意点も多く、制度を理解しないまま挑戦すると思わぬ負担につながる可能性もあります。

この記事では、ユーザー車検の基本的な流れや必要書類、メリット・デメリット、費用相場から業者車検との違いまでを詳しく解説します。

併せて、ユーザー車検に向いているかどうかを判断できる「5つのセルフチェック」や、不合格時の対処法も整理しました。

車検制度の全体像をつかみ、自分に合った車検方法を選ぶための参考として、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ユーザー車検とは?

車検証

ユーザー車検は、ディーラーや整備業者に依頼せず、自ら車を運輸支局(陸運局)へ持ち込んで検査を実施する方法です。

通常の車検は整備工場やディーラーに依頼し、点検・整備・必要書類の準備から検査の代行まですべて任せるケースが一般的ですが、ユーザー車検は車の持ち主自身が検査を実施する点が最大の特徴です。

ユーザー車検制度そのものは国土交通省が管轄する正式な検査制度であり、特別な資格や免許の必要がないため、運転免許を持っていれば誰でも自分の車を検査に持ち込めます。

ユーザー車検は点検や整備を含まない分、業者の手数料や代行費がかからないため、費用を抑えやすいです。

しかし、安くなる仕組みや条件をきちんと理解しないと、「こんなことならお金をかけてでも業者にお願いしたほうがよかった…」と感じるケースも多く聞きます。

そのため、ユーザー車検を選ぶ際は、制度の概要やメリット・注意点を事前に把握しましょう。

ユーザー車検と業者に依頼する車検との違い

車のリフトアップ

ユーザー車検と業者車検は、手続きの主体が自分か業者かで大きく異なります。

具体的には以下の違いがあります。

スクロールできます
比較項目ユーザー車検業者車検
手間書類準備・検査予約・検査対応などを自分で行うすべて業者が代行し、車を預けるだけで完了する
時間の確保平日対応のみで、受付から検査終了まで半日かかる場合もある日程調整が柔軟で、代車対応なども可能な場合が多い
安心感検査や書類、基本整備に不慣れな場合、不安を感じるプロによる整備・点検により、安心して任せられる

ユーザー車検は自分で検査を行うため自由度が高く、準備をしっかりすればスムーズに進められます。

一方、業者車検は手間をかけずに専門家に任せられる安心感が強みです。

「自分の時間や手間をかけられるか」「どこまで自力で対応できそうか」の観点から、自分に合った選択が大切です。

ユーザー車検の費用相場

ユーザー車検の費用相場は約2.6万~5.2万円です。

以下でユーザー車検と業者車検の費用の違いをまとめました。

車種ユーザー車検(目安)業者車検(目安)
軽自動車約2.6万円約5~11万円
普通車(2.0t以下)約2.8~5.2万円約8~18万円

業者による車検では手続き一式をまとめて任せる代わりに、3〜5万円程度の手数料が上乗せされるため、表のように、ユーザー車検のほうが安く済む場合が多いです。

ただし費用差は一律ではなく、車両の状況や追加作業の有無によって変動する点には注意しましょう。

また、車検で実際にかかる費用の相場は、以下の法定費用がベースになります。

項目軽自動車普通車(~2.0t)
自動車重量税(24か月分)(※)6,600円8,200~32,800円
自賠責保険料(24か月契約・本土用)17,540円17,650円
検査手数料(印紙・証紙代)2,200円2,300円

※エコカーは減額、登録から13年・18年経過車は増額されます。

エコカー減税額は燃費基準達成度により変動するため、自分の車が対象かどうか確認する際は「次回自動車重量税額照会サービス」等で確認しましょう。

国土交通省 |次回自動車重量税額照会サービス

ユーザー車検の予約から当日までの流れ

実際にユーザー車検を実施する際は、事前準備を行い当日の流れを把握すると、検査時も落ち着いて対応できます。

ユーザー車検は以下の流れで実施します。

・必要書類を準備する
・予約をする
・テスター屋を活用する
・ユーザー車検を行う

ユーザー車検に必要な手順はあらかじめ決まっているため、順番に確認していきましょう。

STEP

必要書類を揃える

ユーザー車検を実施するには、所定の書類を事前に揃えておくと安心です。

書類に不備があると受付ができず、当日中に検査が受けられない場合もあります。

予約が無駄になるリスクもあるため、事前に内容と有効期限をしっかり確認しましょう。

主に必要な書類は以下のとおりです。

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必要書類内容
電子車検証
(A6サイズ)
2023年1月以降、軽自動車は2024年1月以降に車検を受けた、または新車登録された車両の車検証(A6サイズ)
電子車検証の券面は、車検の有効期限、使用者の住所などが記載されていないため、以下のいずれかを必ず用意する
自動車検査証記録事項
(A4サイズ)
電子車検証交付時に一緒に渡される書類
紛失した際は、ネット予約システムなどで再出力可能
車検証閲覧アプリを入れたスマートフォン事前に車検証閲覧アプリをインストールし、ICタグを読み取れるようにする
車検証車の基本情報が記載された証明書で、必ず原本を用意する※登録車は2023年1月から、軽自動車は2024年1月から、順次電子車検証に切り替え
自賠責保険証明書自賠責保険加入を証明する書類(車検証入れに入っていることが多い)
加入した保険会社の窓口や車を購入した店舗で受け取れる
納税証明書自動車税や軽自動車税の納税有無を確認できる書類
本来提出不要だが、納税したばかりでシステムに反映されていないと、提示を求められるケースもあるため、念のため持参すると安心
申請書類
(当日入手可能)
継続検査申請書、自動車重量税納付書、自動車検査票などの書類は、車検当日に運輸支局で受け取り、その場で記入する

車検証は、今までA4紙でしたが2023年1月以降(軽自動車は2024年1月から)、順次A6サイズの「電子車検証」に切り替わっています。

ICチップの読み取りには、専用アプリが必要なため、事前にインストールしましょう。

自賠責保険証明書は、新車購入時か前回の車検時に、車検証入れに同封されていることが多いです。

納税証明書は原則不要ですが、車検の2週間以内に納税を行った場合は、システムへの反映が間に合わない可能性があるため、紙の納税証明書(領収日付印のある原本)を念のため持参すると安心です。

申請書類などは車検当日に、運輸支局で入手し記入します。

いずれの書類も記載内容や有効期限に不備があると受付できないため、自動車検査登録ポータルサイトで最新情報を確認しましょう。

国土交通省 自動車検査登録総合ポータルサイト|継続検査(車検)必要書類

STEP

予約する

運輸支局では当日の飛び込み受付は原則行っていないため、必ず事前に予約を済ませる必要があります。

初めての方でも、手順を理解すれば難しくありません。

予約は、国土交通省の公式サイト「自動車検査インターネット予約システム」から行います。

普通車:独立行政法人 自動車技術総合機構 | 自動車検査インターネット予約システム
軽自動車:軽自動車検査協会 | 軽自動車検査予約システム

予約システムへアカウント登録後、車検証に記載された運輸支局の管轄を確認し、地域と検査区分(継続検査)を選択したうえで、希望する日付と時間帯を指定して申し込みます。

検査予約は平日のみで予約枠には限りがあり、希望日に確実に受検するためにも、早めの手続きがおすすめです。

スムーズに進めるためには、車検証の情報と予約サイトの入力内容を照らし合わせながら操作するのが確実です。

STEP

テスター屋で予備検査を受ける

ユーザー車検を一発で通すためには、検査前に「予備検査(テスター屋)」を利用するのが有効です。

テスター屋とは、車検場近くにある民間の検査施設で、ヘッドライトの光軸やブレーキ性能などの検査項目を事前にチェックや調整をしてもらえます。

費用は項目数によって異なりますが、おおよそ1,000〜8,000円程度で利用可能です。

ユーザー車検で不合格になりやすい項目のうち、とくにテスター屋で対策しやすいのが以下の内容です。

・ヘッドライト光軸検査と調整(ロービームで行う)
・サイドスリップ検査・調整
・ブレーキ検査
・排気ガス検査・調整
・スピードメーター検査

とくにヘッドライトの光軸検査に関しては、2024年8月から原則として照射範囲が狭いロービームで行われます。

ヘッドライトのくもり、バルブ交換後の未調整、車高変化、LED・HID化による配光ズレなどがあると、見た目に問題がなくても基準に満たないことも。

複合的な調整には追加費用が発生するケースもありますが、短時間で確実に合格ラインまで整えてもらえる点は、大きなメリットです。

なお、タイヤの摩耗や溝不足など、部品交換が必要な項目はテスター屋では対応できません。

事前に自身での目視確認を済ませたうえで、数値確認が必要な項目を中心にテスター屋を活用しましょう。

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STEP

ユーザー車検を実施する

検査当日は、受付・書類作成・検査の流れで進めます。

ユーザー車検が初めての場合は、窓口で「初めてのユーザー車検」と伝えると、記入方法や書類の並べ方を案内してもらえます。

まず、以下の書類を窓口で入手のうえ作成しましょう。

・継続検査申請書
・自動車検査票
・自動車重量税納付書

各書類の書き方は、記入台に例があるため迷わずに作成できます。

書類の記入が終わったら、印紙と証紙を購入する窓口で購入・貼付し、 窓口近隣の代書屋や保険代理店で、新しい自賠責保険に加入後、最終受付に提出すれば検査ラインへと進めます。

検査の基本的な流れは以下の通りです。

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検査順序主な検査内容不合格になりやすいポイント
①外観検査車体番号の確認、灯火類の点灯、ワイパー・ミラーの状態球切れ、色の不一致
②機能・性能検査ヘッドライト光軸・光量、ブレーキ性能、スピードメーター光軸ズレ、ブレーキ制動力不足、メーター誤差
③排気ガス・下回り検査排ガス測定、オイル漏れ、ブーツ破れ、マフラー状態オイル滲み、ゴム劣化、マフラー穴空き

ユーザー車検当日は書類作成から検査ラインまでの流れが明確に決まっており、順番どおりに進めれば特別に難しい作業はありません。

事前に必要書類と検査内容を把握すれば、初めてでも落ち着いてユーザー車検を実施できます。

ユーザー車検のメリットとデメリット

ユーザー車検は費用を抑えやすい一方で、手間や準備の負担が大きくなる点にも注意が必要です。

「安く済むから」という理由だけで選ぶと、思ったより大変だったと感じてしまいます。

ここでは、ユーザー車検のメリットとデメリットを紹介します。

費用面の魅力だけでなく、実際に必要な対応や注意点も踏まえたうえで、自分に合った方法かどうかを判断しましょう。

ユーザー車検のメリット

ユーザー車検は、全体の費用を抑えやすいのが大きなメリットです。

点検や検査の手続きを自分で行うため、整備工場などに支払う代行手数料がかかりません。

業者車検と比べて、大幅に費用を節約できるケースもあります。

とくに次のような車両は、ユーザー車検のメリットを実感しやすいです。

・年式が新しい
・走行距離が少ない
・直近で整備を受けている

こうした条件の車は不具合が出にくく、検査に通る可能性が高いため、大きな整備費用をかけずに済む場合があります。

事前に点検を済ませば、当日の検査もスムーズに進みやすいです。

「できるだけ安く車検を通したい」「自分で整備状況を管理できる範囲なら対応したい」と感じている方には、ユーザー車検は現実的な選択肢といえます。

ユーザー車検のデメリット

ユーザー車検は費用を抑えられる反面、負担に感じやすい側面もあります。

とくに、初めての人にとってハードルとなるのが以下の点です。

・すべて自分で対応する必要がある
・検査は原則平日対応のみ
・流れに慣れるまで不安を感じやすい

ユーザー車検は、予約や書類の準備、検査対応までを自分で行う必要があり、初めての人は手順に戸惑う場面もあります。

業者車検のように、車を預けるだけで完了するわけではなく、予約・書類作成・検査対応など、手続きをすべて自分で行わなければいけません。

ユーザー車検は原則として平日のみ対応しており、混雑具合によっては運輸支局での手続きから検査完了までに半日以上かかることも。

そのため、平日に時間を確保できない人にとっては、受けにくい制度です。

費用だけで選ぶのではなく、自分のスケジュールや対応力を踏まえて判断しましょう。

ユーザー車検の注意点

ユーザー車検をスムーズに進めるためには、つまずきやすいポイントを事前に押さえておきましょう。

初心者がユーザー車検で戸惑いやすい点は、以下の通りです。

・必要書類の不足や記入ミス
・検査当日の流れを把握していない
・数値で判定される検査項目への準備不足
・不合格時の再検査ルールを理解していない

初めての場合は、書類の記入欄の間違いや印紙・証紙の貼付忘れが起こりやすく、受付でやり直しになる可能性があるため、事前に内容を確認しダブルチェックすると安心です。

また、受付から書類提出、検査ラインの進み方までを理解していないと、どこで何をすべきかわからず戸惑いやすいです。あらかじめ流れをシミュレーションしておきましょう。

ライトの光軸や光量、ブレーキの制動力、サイドスリップ、スピードメーター誤差などは、見た目では問題がなくても基準を満たさず不合格になるケースが多いです。

さらに2024年以降は、下記の検査基準が一部変更されました。

2024年8月から:「ロービームでの計測」でのヘッドライト検査(一部地域を除く)
2024年10月から:「OBD検査(車の電子機器の故障チェック)」が新型車に導入(※)
※OBD検査は、特定の設備を備えた車検整備工場で対応可。

このような検査基準の変化に対応するため、事前にテスター屋でチェックを受けておくと、不合格のリスクを減らせます。

なお、ユーザー車検では検査に合格しても、その後の整備不良による事故については使用者の責任が問われます。万一、整備不足が原因で事故が発生した場合、法的責任を負う可能性がある点も理解しておきましょう。

上記のポイントを理解すれば、当日の不安や再検査による手間を避け、ユーザー車検を効率よく実施できます。

車検と法定点検は何が違う?義務や目的を整理

エンジンルーム

車検と法定点検は混同されやすいものの、それぞれの役割や目的は異なります。

とくにユーザー車検を検討している場合は、車検と法定点検の正しい理解が必要です。

ここでは以下のポイントを解説します。

・車検は法律で義務づけられている検査
・法定点検は安全に走行するための確認作業
・ユーザー車検でも法定点検は省略できない

費用や手間の判断にも関わるため、両者の義務内容や制度上の位置づけを明確に整理しましょう。

車検は法律で義務づけられている検査

車検を実施することは、道路運送車両法に基づく法的な義務です。

自動車を公道で走行するには、安全基準や環境基準に適合しているか定期的に確認する必要があり、車検はその検査制度の中心となっています。

検査に合格し、有効な車検証が交付されていなければ、車は公道を走れません。

違反した場合、違反点数6点や罰金、30日間の免許停止処分が下されます。

また、車は経年劣化や整備不足によって性能が低下するため、安全性や環境への配慮を保つには、定期的な検査が必要です。

こうした背景から、車検はすべての車に義務づけられており、交通事故や環境負荷のリスクを抑える制度として機能しています。

法定点検は安全に走行するための確認作業

法定点検は、車の故障や事故防止を目的とした予防的な点検です。

車検とは異なり、法定点検は使用者が定期的に車の状態を確認し、安全に走行できる状態を保つための制度です。

内容としては、12か月ごとに実施する「12か月点検」と、車検と同時期に実施する「24か月点検」があります。

道路運送車両法では、法定点検の実施義務が明記されていますが、自家用車の場合は点検を実施しなかった行為自体に対する罰則はありません。

国土交通省 | 自動車の点検整備

ただし、点検を怠った結果として事故や故障が発生すれば、使用者責任を問われる可能性があります。

日常の安全維持や車両トラブルを防ぐためにも、法定点検は計画的に行いましょう。

ユーザー車検でも法定点検は省略できない

ユーザー車検を選んでも、法定点検の義務は省略されません。

車検はあくまで、現時点で国が定める安全・環境基準を満たしているかどうかを判断する検査であり、定期的な整備や消耗部品の劣化まではカバーしません。

「車検に通った=安全な車両」というわけではなく、法定点検を受けていない車は故障や事故のリスクが高いです。

ユーザー車検を選ぶ場合でも、12か月点検や24か月点検の実施は道路運送車両法に基づく義務です。

点検整備記録簿の記載が求められ、万一の際には使用者責任を問われる可能性もあります。

整備工場では「法定点検のみ」の依頼も可能なため、自分で日常点検整備を実施しつつ、点検はプロに任せる選択肢が現実的といえるでしょう。

国土交通省|日常点検項目チェックシート

ユーザー車検は自分に向いている?5つのセルフチェック

四輪駆動車と男性

ユーザー車検は、費用を抑えられる反面、すべての人にとって最適とはいえません。

判断材料になるのは、車の状態だけでなく、時間の余裕や知識、手間に対する考え方です。

ここでは「ユーザー車検が自分に向いているかどうか」をセルフチェックできる、以下の5つの項目を紹介します。

・平日に陸運局へ行く時間を確保できる
・車検の予約や書類手続きを自分で進められる
・日常的な点検や簡単なメンテナンスをしている
・不合格時の再検査にも対応できる余裕がある
・手間よりも費用を抑えたい気持ちが強い

後悔のない選択をするためにも、ひとつずつ確認していきましょう。

平日に陸運局へ行く時間を確保できる

ユーザー車検は平日のみ実施されているため、日程の調整が必要です。

車検は国の検査機関(運輸支局・軽自動車検査協会)で行われるため、検査受付時間は平日の8:45〜11:45、13:00〜15:30に限られています。

土曜日・日曜日・祝日、年末年始は休業日のため、利用できません。

当日は、書類の確認や検査ラインでの順番待ちなどもあるため、スムーズに進めば1〜2時間、混雑時や再検査がある場合は3〜4時間ほどかかるケースもあります。

そのため、仕事や家庭のスケジュールを調整し、平日の昼間にまとまった時間を確保できるかどうかは、ユーザー車検が自分に向いているかを判断する目安です。

比較的時間に余裕がある人ほど、ユーザー車検をストレスなく進めやすいでしょう。

車検の予約や書類手続きを自分で進められる

ユーザー車検では、予約から必要書類の準備・記入までをすべて自分で行います。

各機関が提供する「自動車検査インターネット予約システム」を利用し、Web上で検査の日時と場所を指定して予約します。(一部地域では電話予約にも対応)

また、事前に準備する車検証や自賠責保険証明書、納税証明書に加えて、当日配布される申請書類への記入も必要です。

準備や手続きを代行してもらえないため、全体の流れを理解して自分で進められるかどうかが重要なポイントです。

初めての方でも、自動車検査登録ポータルサイト(※)を活用すれば、事前に流れや必要書類を確認できます。

※参考:国土交通省|自動車検査登録総合ポータルサイト 継続検査(車検)

日常的な点検や簡単なメンテナンスをしている

普段から車の状態を把握できている人は、ユーザー車検に向いています。

ユーザー車検では、検査前に車の状態を自分で確認し、不具合があれば事前に対応することが前提です。

専門的な整備スキルまでは求められませんが、少なくとも次のような項目を把握しておきましょう。

・ライト類が正常に点灯しているか
・タイヤの空気圧や溝の残り具合に問題がないか
・ブレーキに違和感や異音がないか

こうした点検を日常的に行っていれば、不具合に早めに気づけるため、検査当日に慌てるリスクを減らせます。

自分で判断が難しい項目についても、早めにテスター屋や整備工場を利用する判断がしやすいです。

車の調子に敏感で異変にすぐ気づけるかどうかは、整備不良による再検査のリスクを減らすうえで重要なポイントです。

自信を持って検査に臨むためにも、日常的な点検の習慣があるかどうかをユーザー車検を選ぶ際の判断材料にしましょう。

不合格時の再検査にも対応できる余裕がある

ユーザー車検では、一度で合格しないケースが一定数発生します。

そのため、検査に落ちた場合の対応に備えておけるかどうかは、大きな判断材料の一つです。

再検査の流れや有効期間は制度で決まっています。

軽微な不具合であれば当日中に再検査を受けられ、当日に対応できない場合でも、一定の猶予期間内であれば後日再検査を受けられます。

ただし、再検査は限られた期間内に整備や部品交換を済ませる必要があるため、日程やスケジュールの調整が必要です。

「不合格でも慌てず対応できるか」「再検査のための整備や部品交換の手配に余裕をもてるか」といった点を前向きに取り組める人ほど、ユーザー車検のメリットを活かせます。

手間よりも費用を抑えたい気持ちが強い

ユーザー車検は、できるだけ安く車検を済ませたいと考える人に適しています。

整備や検査、各種手続きを自分で行うため、業者への手数料が不要で、車検全体の費用を数万円単位で抑えやすいです。

例えば、ディーラー車検や整備工場に依頼した場合には、代行手数料や整備工賃が発生しますが、ユーザー車検ならその分を省けます。

車の状態が良好で追加整備が発生しなければ、全体の支払額を抑えられる点は大きな特徴です。

手間がかかる分費用面での恩恵は大きく、「最低限のコストで車検を通したい」と考える人には実用的な方法といえるでしょう。

ユーザー車検で不合格になったら?合格するための対処法

ユーザー車検テスター屋イメージ

ユーザー車検で不合格になっても、焦る必要はありません。再検査や再申請など、制度として正式に認められた対処法が用意されています。

ここでは以下の2つの対処法について解説します。

・軽微な不具合なら付近のテスター屋へ直行する
・当日直せない場合は後日再検査を受ける

対処法を身に着けて当日慌てずに対応できるようにしましょう。

軽微な不具合なら付近のテスター屋へ直行する

ライトの光軸やブレーキの効き具合など、軽微な不具合で不合格となった場合は、車検場近くのテスター屋で調整してもらうと対応がスムーズです。

車検場近くのテスター屋であれば、短時間で再受検できる可能性が高いため、初めてのユーザー車検では事前に周辺のテスター屋を調べておくと安心です。

ただし、テスター屋は部品交換を伴う整備や、足回り・エンジン系などの重整備には対応していないため、あくまで検査対策用の施設として利用しましょう。

当日直せない場合は後日再検査を受ける

不合格となった車を当日中に整備できない場合は、後日あらためて再検査を受けられます。

修理内容や対応可能なタイミングに応じて受検できますが、再検査のタイミングによって予約の有無や検査手数料の扱いが異なる点には注意が必要です。

再検査の主な対応パターンは、以下のとおりです。

スクロールできます
再検査のタイミング予約検査手数料備考
当日中(2回まで)不要不要・検査官に「再検査」と伝える
・不適合箇所のみ検査
・テスター屋での調整推奨
後日(15日以内)不要必要
(1,800円)
・「限定自動車検査証」が必須
・不適合箇所のみ検査
・15日を過ぎると無効になる
後日(16日以降)必要
(新規予約)
必要
(2,200円~2,300円)
・最初から全ての検査を受検
・限定検査証は無効となる
・重量税等は再納付不要な場合あり

当日中であれば追加費用なしで再検査できるため、軽微な不具合ならテスター屋での調整後にそのまま検査ラインに戻ると効率的です。

ただし、翌日以降に再受検する場合は新たな検査手数料が発生するため、「限定自動車検査証」の交付を受けましょう。

これは最長15日間、公道の走行を一時的に認める制度で、整備工場への移動や再検査の準備に活用できます。

この限定自動車検査証は仮ナンバーとは異なり、あくまで再検査と整備のための臨時許可です。

期間内に整備を済ませれば、認証工場・指定工場・自分で整備した車のいずれも再検査が可能です。

なお、限定検査証の期限を過ぎた場合は、すべての項目を最初から受け直す必要があり、通常の手数料もかかります。

そのため、車検は遅くても有効期限の2週間前までに行うのが安心です。

参考:独立行政法人 自動車技術総合機構 |再入場(不適合の場合)

まとめ

ユーザー車検は、正しく理解して準備すれば、車検費用を抑えられる有効な選択肢です。

一方で、書類準備や検査対応、整備状況の判断までを自分で行う必要があり、手間や責任も伴います。

とくに注意したいのは、「車検に通すこと」と「安全に乗り続けること」は同じではない点です。

ユーザー車検では整備内容が自己管理となるため、万一整備不良が原因で事故が起きた場合、使用者として法的責任を問われる可能性も。

安さだけを理由に選ぶのではなく、自分がどこまで管理し判断できるかを冷静に考えることが重要です。

また平日に時間を確保できるか、書類や手続きを自分で進められるか、日常点検や再検査への対応に余裕があるかなど、適正は人によって異なります。

この記事で紹介した流れや注意点、セルフチェックをもとに整理すれば、自分に合った車検方法が見えてくるはずです。

費用・手間・安全性のバランスを検討したうえでユーザー車検を選択しましょう。

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この記事はHID屋が監修しています

HID・LED専門店を運営。累計1,000社以上と取引しており、楽天月間優良ショップ14回受賞、お客様満足度97.4%。本メディアでは、HID・LEDを長年販売してきた経験から、車のヘッドライト・フォグランプ等の関するお役立ち情報を発信していきます。

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