ウィンカーが球切れし、どこで交換したらいいか困っている方もいるでしょう。ウィンカーが球切れしているにもかかわらず、適切な対処をしないまま公道を走行すると、違反点数や反則金が科せられる可能性があります。
ウィンカーが球切れした際の対処法や、電球を交換できる場所を把握して、適切に対応しましょう。この記事では、ウィンカーが球切れした際の対処法や交換できる場所、交換費用などを紹介します。
ウィンカーが点滅しない6つ原因
ウィンカーが点滅しないのは、下記の6の原因が考えられます。
- 球切れ
- ウィンカーリレーの故障
- 接触不良
- ヒューズ切れ
- バッテリー上がり
- ウィンカーレバーの故障
ウィンカーが点滅しない原因を自分で特定できない場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
続いて、ウィンカーが点滅しない原因を具体的に紹介します。
1.球切れ
球(電球)切れすると、ウィンカーは点滅しません。車も家にある蛍光灯のように、球切れしたら電球の交換が必要です。
ウィンカーの片方だけが点滅しない場合は、球切れの可能性が高いでしょう。また、片方が切れると、もう一方のウィンカーは「カチカチカチ」と、点滅が早くなる場合もあります。
なお、電球は下記のように種類によって寿命が異なるものの、頻繁に使用していたり不良品だったりした場合は目安より早く切れるケースもあります。
- LED:1万時間
- HID:2,000時間
- ハロゲン:1,000時間
2.ウィンカーリレーの故障
ウィンカーリレーが故障すると、ウィンカーは点滅しません。ウィンカーリレーとは、ウィンカーを一定の間隔で点滅させる部品のことです。
メーターパネルの上部や運転席の足元などに設置されており、故障していなければ、ウィンカーの作動と同時に「カチカチ」と音が出ます。
ウィンカーレバーを操作しているのにもかかわらず「カチカチ」と音が出ない場合は、ウィンカーリレーが故障している可能性が高いでしょう。
ウィンカーを直すには、ウィンカーリレーを交換する必要があります。なお、ウィンカーリレーの故障は点滅しなくなる以外に、ウィンカーが点きっぱなしになるケースもあります。
3.接触不良
ウィンカーの取り付け箇所やコネクターが接触不良を起こすと、ウィンカーは点滅しません。
接触不良は、コネクターを繋ぎ直したりサビや汚れを取り除いたりすると、直るケースもあります。ただし、劣化により接触不良を起こしている場合は、部品交換が必要なことに留意してください。
4.ヒューズ切れ
ウィンカーのヒューズが切れると、ウィンカーは点滅しません。
ヒューズとは、過電流やショートなどから電装品を守る部品のことです。ヒューズが切れると、電流が遮断されるためウィンカーが点滅しなくなります。
また、ヒューズが切れた原因を特定しないと、再度球切れを起こします。単に新品に交換するだけでなく、ヒューズが切れた原因も特定しましょう。
5.バッテリー上がり
車のバッテリーが上がると、ランプ類は点滅・点灯しません。
そもそも車のバッテリーが上がると、エンジンが始動しないため、走行できなくなります。この場合は、バッテリーを新品に交換しましょう。
また、エンジンをかけた直後だけ正常に点滅しなかった場合は、バッテリーの電圧が下がっている可能性があります。電圧が下がるとまもなくバッテリーが切れる可能性が高いため、新品への交換や充電するといった対処をしましょう。
6.ウィンカーレバーの故障
ウィンカーレバーが故障すると、ウィンカーは点滅しません。ウィンカーレバーは、よく使用する部品のため、接触不良や断線などを起こすケースがあります。
ウィンカーレバーを操作しても作動しないのに、ハザードボタンでウィンカーが点滅する場合は、レバーが故障している可能性が高いでしょう。
ウィンカーの球切れはどこで交換できる?
ウィンカーの球切れは、下記の業者に交換を依頼できます。
- ディーラー
- 整備工場
- カー用品店
- ガソリンスタンド など
カー用品店は、オートバックスやイエローハットなどが該当します。
ただし、球切れ以外でウィンカーが点滅しない場合、カー用品店やガソリンスタンドでは対応してもらえない可能性もあります。
たとえば、ウィンカーリレーやレバーの故障といった作業が複雑な場合です。2度手間になるため、故障箇所に応じて業者を選んでウィンカーを直してもらいましょう。
ウィンカーの球切れの交換費用
ウィンカーの球切れの交換費用は、工賃とバルブ代(電球)を合わせて1,000円程度です。
なお、球切れ以外が原因でウィンカーを修理する場合は下記の費用がかかります。
原因 | 費用 |
ウィンカーリレーの故障 | 2,000円〜 |
接触不良 | 診断に要した時間や業者によって異なる |
ヒューズ切れ | 1,500円〜 |
バッテリー切れ | 1万円〜 |
ウィンカーレバーの故障 | 1万5,000円〜 |
ウィンカーの球切れで捕まる?
ウィンカーの球切れは、整備不良(尾灯等)に該当するため、下記が科せられる可能性があります。
- 違反点数:1点
- 反則金:7,000円(普通車)
参考:警視庁「交通違反の点数一覧表」「反則行為の種別及び反則金一覧表」
たとえば、走行中に球切れしていることに気づかず、手信号を使わずに走行した場合です。違反にならないためにも、日々車の点検を行い、ライト類が正常に作動するかチェックしましょう。
走行中にウィンカーが球切れした際の対処法
走行中にウィンカーが球切れした際は、手信号を使って進行方向の合図を出しましょう。
基本的にウィンカーの球が切れたら、車を停止させて修理工場まで牽引するのが正しい対処法です。しかし、どうしても運転する必要がある場合は、自己責任で十分に安全に配慮し手信号で進行方向を合図すれば球切れでも走行できます。
手信号は車の窓を開けて、30m手前から下記のように合図を出します(右ハンドルの場合)。
- 右折・右に車線変更:右手を水平に伸ばす
- 左折・左に車線変更:右腕を直角に曲げて腕を垂直にする
助手席に同乗者がいる場合は、左折や左に車線変更する際の手信号を手伝ってもらうと良いでしょう。
まとめ
ウィンカーの球切れはディーラーや整備工場の他に、カー用品店やガソリンスタンドなどで、1,000円程度で電球を交換してもらえます。
ただし、球切れ以外が原因でウィンカーが点滅しない場合は、1,000円以上の費用が発生します。また、カー用品店やガソリンスタンドで対応してもらえない場合があることも、把握しておきましょう。